生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

福島原発と東北地方太平洋沖地震92

2011年04月19日 22時05分16秒 | 生命生物生活哲学
2011年4月19日-2
福島原発と東北地方太平洋沖地震92

 「スティーヴン・シュナイダー」と「原発推進」で検索すると、

 「猿でもわかる原発の秘密!」と題した頁
http://aitsuk1.blog104.fc2.com/
があった。そこに、
 
  「Q でも原発って二酸化炭素ださなくてクリーンなんでしょ?
   A 二酸化炭素による地球温暖化は原発利権のためのデマといわ〔れ〕ている。二酸化炭素が地球温暖化の主因となっているとする科学者は御用学者(スティーブン・シュナイダー等)を除けばもうほとんどいないんだ。
   原発でもウランの採取や発電所の建設や燃料棒の廃棄処分で大量の化石燃料を使う。それに原発は熱排水がすごいのでそれが地球の温暖化の原因になっているんだ。そもそも地球温暖化自体そんな悪いことではないんだよ。」
http://aitsuk1.blog104.fc2.com/

とあった。原発は、温排水として2/3のエネルギーを海に捨てて、それによって海を温めている(原発は、エネルギー量で評価すれば、その主要な役割から言えば、海水温め機である)。海水の温度が上がると、海水中に溶けていた二酸化炭素が、空中に出て行くらしい。
 そうすると、地球上の原発が気温上昇に寄与する分はどれくらいなのだろうか? 資料はないのだろうか? どこかで評価はしなかったのか?

 そのシュナイダー氏は、原発推進論でも知られているらしいが(ワート『温暖化の“発見”とは何か』を見よ。また、
http://zinruisaimetsubou.blog45.fc2.com/blog-entry-1364.html
も見よ)、

http://chikyuondanka1.blog21.fc2.com/blog-category-62.html
の、「地球温暖化の歴史」頁によれば、

  「1971年 シュナイダー(現IPCCの第2作業部会の報告書の統括執筆責任者)、寒冷化脅威論を「サイエンス」誌上に発表。」

  「スティーヴン・シュナイダー教授 (スタンフォード大学) 〔略〕【2007年】IPCCの第2作業部会の報告書の統括執筆責任者として、温暖化脅威論をまとめる。」
http://chikyuondanka1.blog21.fc2.com/blog-category-62.html

とある。
 ところが、池田信夫氏の2008年04月01日 02:00のブログ記事「地球は氷河期になる」
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51294646.html
は、
 「"Atmospheric Carbon Dioxide and Aerosols: Effects of Large Increases on Global Climate" (Science 173, 138-141)」
で述べたことを紹介していて、

  「IPCCのリーダー、スティーヴン・シュナイダー(スタンフォード大学教授)〔略〕の予測によれば、大気汚染で太陽光線が遮断される効果によって地表の温度は今後50年間に3.5℃も下がり、地球は氷河期に入るおそれが強い。凍死者の数は温暖化による死者の50倍にのぼるので、これは温暖化よりもはるかに重大な問題だ。」
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51294646.html

とのこと。[温暖な気象(したがって温暖化)よりも寒冷な気象(したがって寒冷化)のほうが苦難は大きいことは、通常の思考上からも予想されるし、日々の生活からも実感できることである。(東日本での気象は変動するので)寒くなった福島原発周辺や気仙沼周辺でも、4月19日だというのに、かなりの寒さである。気候というのは、どうも、長期間の平均的な気象のことを指しているらしい。もしそうならば、気候とは、気象からの計算された構築体(つまり、頭の体操結果という人為産物)である。]

 また、

  「IPCCは緊急会合を開き、大気汚染の影響を勘案した新しいモデルによってシミュレーションをやり直すことを決めた。」
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51294646.html

とのこと。


福島原発と東北地方太平洋沖地震91

2011年04月19日 01時35分36秒 | 生命生物生活哲学
2011年4月19日-1
福島原発と東北地方太平洋沖地震91

 池田清彦氏が、『週刊朝日』2011年4月22日号123頁に書いている。

  「百年後にほんの2℃ほど気温が上昇する_かもしれない_のは予防原則にのっとり予防しなければならないが、M9以上の大地震は想定外だから、予防する必要がないというのもふざけた話ではないか。資金と努力には限りがあるから、すべてを予防することはできない。ならば、一番危険な所から予防する他はない。温暖化と原発とどちらが危険かは火を見るより明らかであろう。」

 まったくその通りである。

 ところで、日本環境学会というのが、「日本環境学会緊急提言:震災復興と脱原発温暖化対策の両立を可能にするために」
http://jaes.sakura.ne.jp/archives/1252

という、ねぼけた内容の提言をしている。日本の環境を守るには、原発廃止が最優先だと主張するべきではなかったのか?

 ところで、

  「こうして、わたしたちが安全に、原子力発電の恩恵をうけているのも、こうした、地道な研究をされていることのおかげですね!!!

さらに、現職ではありませんが、明日香壽川さんは、電中研の社会経済研究所で、頑張っておられました。
その後、明日香壽川さんは、「地球温暖化懐疑論へのコメント」というページをつくられ、最終的には、冊子にまでなりました。

電中研では、温暖化対策として、原発の推進を行〔な〕っています!!

たとえば、「電力中央研究所報告 発電システムのライフサイクル分析 研究報告:Y94009」によると、原発が一番、CO2の排出が少ないという結果が出ています!!!

やはり、人類滅亡を回避するには、原発しかないのです!!!」
http://webblog.makusta.jp/e114616.html

という文言のある網頁があった。