生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

福島原発と東北地方太平洋沖地震73

2011年04月08日 22時57分29秒 | 生命生物生活哲学
2011年4月8日-5
福島原発と東北地方太平洋沖地震73


 2011年4月8日12時28分 読売新聞によると、

  「1号機の格納容器内の放射線量が上昇しており、計測装置の故障や窒素注入による影響の可能性も含めて、原因を調査している。

   東電によると、燃料が露出している1~3号機では、地震発生直後は炉内圧力などに変化はなかった。1号機の格納容器内の放射線計測値は、8日午前6時現在で毎時100シーベルト。7日午後9時には毎時31・1シーベルトだった。」
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110408-OYT1T00390.htm

とある。

 
http://atmc.jp/plant/temperature/
によれば、

 福島第一原発の1号機では、

A=原子炉給水ノズル温度
   4/03 4/04 4/05 4/06 4/07 4/08
A 256.7 243.1 233.5 221.6 223.8 260.7

と、4月8日は、4月3日よりも温度が上がっている。

 格納容器本体の放射線量は、
D/W…ドライウェルの略。格納容器本体のこと。

   4/03 4/04 4/05 4/06 4/07 4/08
D/W 44.6 38.7 31.5 31.1 31.7 100  (100 Sv/h)

 
http://togetter.com/li/121239
によると、

  「東電会見:4/8 午後7時: 記者質問に「100Sv/hを超えたのは、何らかの計器故障が考えられる」と回答」(ala_la 2011-04-08 19:11:49)

  「東電会見:4/8 午後7時18分: 記者質問に「CAMS(格納容器内の放射線量)の計測器は、10万Sv/h まで測定できる」と回答」(ala_la 2011-04-08 19:20:57}

とある。

 武田邦彦氏は、

  「多くの方が1号炉の放射線急増で心配されています。
   私は、窒素を導入するということは中にあるガスがそれだけ外に出るので、東電は最初から放射線急増を覚悟して窒素を入れたと思います.……
   急変の可能性は少ないと思います。
   (平成23年4月8日 執筆)」
http://takedanet.com/2011/04/post_b9a6.html

と書いている。


簡素な社会、簡素な生活 simple life

2011年04月08日 22時28分25秒 | 生命生物生活哲学
2011年4月8日-4
簡素な社会、簡素な生活 simple life

 2008年6月4日に設立されたらしい、縮小社会研究会の家頁 home page:
 http://vibration.jp/shrink/
によれば、

 第8回縮小社会研究会が、2011年4月3日に開かれたらしい。
 「経費が増加する環境技術はエコか?-経費は化石燃料消費を反映する-」と題する発表の要旨では、

  「一般に行〔な〕われている省エネルギー技術のライフサイクルアセスメント(LCA)にも本質的な欠陥があることがわかった。生涯経費が従来より上昇する環境技術、特に省エネルギー技術は、却って化石燃料消費を増加させている疑いが大きい。」
http://vibration.jp/shrink/
となっている。

 武田邦彦氏は、縮こまることはよくない、shrinkはいけない、と言っていた。それは心が縮こまるのは問題だということで、エネルギー使用量をそこそこ減らして簡素な生活をすればよいと思う。
 たとえば、食料品の4割は廃棄されているとかのコンビニの営業は夜10時までの営業にするとか、残業は夜7時までとか、そのほか様々な工夫をすれば、文化を楽しめる生活は十分に可能だと思う。
 それを妨げているのは、商業至上主義的な競争心が大きいと思う。日本は、鎖国して貿易無しでやっていけるぐらいの食糧などの生活必需品生産を、国内で賄えるようになるといいのだが。


福島原発と東北地方太平洋沖地震72

2011年04月08日 21時55分41秒 | 生命生物生活哲学
2011年4月8日-3
福島原発と東北地方太平洋沖地震72

 北海道新聞2011年4月8日朝刊27面に、
  「「原発やめるべきだ」ソフトバンク孫社長 ネットで明言」
と題する記事で、ソフトバンク社長の孫正義氏は、

  「「今まで原発推進の側にいたことを心から反省している」と語り「命のリスクをさらしてまで原発はいらない。命、廃棄物処理を含めたトータルコストでも原発は合わない」とした。」

とのことで、

  「福島第1原発の事故をめぐり
   「原発はもうやめ、住民避難も50キロくらいに拡大すべきだ」
と発言した。事故後、原発に批判的な声は広がっているが、大手企業のトップがここまで明言するのは珍しく、反響を呼んでいる。」
  「政府が20キロ圏外は安全というなら、官邸や保安院をそこに移したらどうか」と憤った」
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/dogai/284331.html

という。
 
 そのインターネット放送のユーストリームでの
  2011/4/3 孫正義氏×田原総一郎氏×田中三彦氏×後藤政志氏 対談
は、
http://cnic-movie.blogspot.com/2011/04/201143.html
にある。

 国民は、原発推進の政府、政党、自治体、パチャウリ議長をはじめとするIPCCの面々、などに、抗議と疑問をぶつけよう。
 
 折りしも、2011年4月7日23時32分頃に起きた、宮城県沖を震源とするM7.4の地震によって、
  ・女川原発では外部電源3系統のうち2系統が使用できなくなり、非常用発電機で使用済み燃料プールの冷却を継続
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920012&sid=aTtKLUOUG1I4

  「東北電力によると、水のあふれや漏れは、女川原発内で8カ所。漏れた水の量は1カ所あたり最大で3・8リットル、水に含まれた放射性物質が最も多かったのは1号機原子炉建屋の燃料プール脇の床で5410ベクレルだった。」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110408/dst11040812070037-n1.htm

  「東京電力福島第1、第2原発に新たな異常はなく、東北電力東通原発(青森県東通村)や日本原燃の使用済み核燃料再処理工場(同県六ケ所村)で外部電源が途絶えたが、非常用発電機で給電した。」
  「保安院によると、東通原発1号機は定期検査中。燃料は炉心でなく使用済み燃料プールにあり、非常用発電機で冷却を続けた。使用済み核燃料再処理工場も非常用発電機で給電。停止中の宮城県の東北電力女川原発は3系統ある外部電源のうち2系統が使えなくなり1系統だけが稼働。燃料プールの冷却系統が一度停止したが復旧した」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110408/dst11040807220017-n1.htm

と、冷や汗が出る。このような心配のもとで、生活したくない。

 なお、

  「この余震で青森の東通原発と六ヶ所村の再処理施設の電源が切れ、ディーゼル発電の非常用電源を使った。震度は5と推定される。

ディーゼル発電機が動くということは「耐震設計を越えた地震に見舞われた」ということだ。

また、停止中の女川原発も震度6で通常電源がとまり、予備電源に切り替わった。ここも「耐震設計を越えた地震」ということになる。」
http://takedanet.com/2011/04/post_255b.html

と、武田邦彦氏は述べている。

 また、
  「・・・・・・実績・・・・・・

柏崎刈葉  震度6で「放射線漏れ」と「変電所火災」
福島    震度6で電源喪失、水素爆発
女川    震度5で通常電源喪失
東通    震度5で通常、予備電源ともに喪失

・・・・・・それでも全国の原発は大丈夫??・・・・・・

100%の確率で損傷、倒壊している。だから、電力会社が自主的に他の原発を止めて欲しい.」
http://takedanet.com/2011/04/post_255b.html

と述べている。そう、人的過誤も含めての、実際の結果で判断するほかない。

 大事なことは、

  「工学というのは「まあまあ、なあなあ」ではない。震度5で設計したら、震度5で「非常事態」になってはいけない。」
http://takedanet.com/2011/04/post_255b.html

とはその通りである。しかし、より強大な地震や複合的な地震もあり得るのだから、非常事態になると空間規模が桁違いに大きい原発は影響が大きすぎる。そして工学原理的に制御困難なのだから、安全な原発はあり得ない。



福島原発と東北地方太平洋沖地震71

2011年04月08日 00時34分48秒 | 生命生物生活哲学
2011年4月8日-1
福島原発と東北地方太平洋沖地震71

 福島原発原子炉の状態として、
 原子力安全保安院が公表しているプラントパラメータ(原子炉の状態)を元に原子炉燃料棒の露出度をグラフ化したものは、
http://atmc.jp/plant/fuel/

 原子力安全保安院が公表しているプラントパラメータ(原子炉の状態)を元に原子炉の圧力をグラフ化したものは、
http://atmc.jp/plant/vessel/

 放射線量は、各原子炉ごとに経日変化が図にされている。
http://atmc.jp/plant/rad/?n=1

など。


福島原発と東北地方太平洋沖地震70

2011年04月07日 00時54分42秒 | 生命生物生活哲学
2011年4月7日-2
福島原発と東北地方太平洋沖地震70


http://www.the-journal.jp/contents/takano/2011/04/post_204.html
に、
浜岡原発について、「技術者の良心に従い、警告の意味を込めて、退社」した人の(転載)記事がある。

  「ところが1972年5月頃、驚くべき事態が起こりました。部門ごとの設計者の代表が集まった会議で、計算担当者が「いろいろと計算したが無理だった。この数値では地震がくると浜岡原発はもたない」と発言したのです。

  原因は、第一に、浜岡原発建設地の岩盤が弱いこと、第二に、核燃料集合体の固有振動数が想定地震の周波数に近いため、とのことでした。……

  会議では、さらに驚くべきことに、計算担当者が「データを偽造し、地震に耐えうるようにする」と述べました。偽造は三点でした。……」
http://www.the-journal.jp/contents/takano/2011/04/post_204.html

とある。


福島原発と東北地方太平洋沖地震69

2011年04月07日 00時32分20秒 | 生命生物生活哲学
2011年4月7日-1
福島原発と東北地方太平洋沖地震69

 ロイター、
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-20455420110406

によれば、
  「6日朝、「水ガラス」と呼ばれる薬剤の注入を受けて、2号機のピット付近からの高濃度放射能汚染水の流出が止まった。」

とのことで、また、
  「東京電力は1号機の格納容器で水素爆発が起きるのを防ぐための窒素注入を検討している。」

という。テレビでは、先回りだと言っていたが。

 
  「平)今の◯では、再臨界の恐れというのは1号機から3号機までありますけど、2号機でしょうか、3号機でしょうか?

   小)一番はたぶん1号機じゃないかと」

という記事は、小出裕章氏へのラジオでのインタヴューで、その録音が下記で聞ける。

 
【福島原発】2011/4/5/火★再臨界してるんじゃないのか!? 1/2
http://www.youtube.com/watch?v=JT2YkREVTNA

【福島原発】2011/4/5/火★再臨界してるんじゃないのか!? 2/2
http://www.youtube.com/watch?v=hiK0dXsENkY&NR=1

 それは、
 「京大原子炉・小出裕章「再臨界の可能性」全文聞き起こし(たねまきジャーナル・MBS毎日放送ラジオ)」
http://www.asyura2.com/11/genpatu8/msg/632.html

として、掲載されている。

 
 小出裕章氏は、福島第一原発の原子炉で、再臨界が
  「ひょっとして起きているかもしれない」
http://www.asyura2.com/11/genpatu8/msg/632.html

という。

 その根拠は、
  「ヨウ素の濃度が一向に減らないで、むしろ増えてきているのですね。ヨウ素という放射能は半減期が8日ですので、もうすでに3週間以上、3週間どころじゃないですね、半減期の3倍は経っていますので、10分の1には減ってくれてもいいわけですが、それが減らないまま増えて来ている」
http://www.asyura2.com/11/genpatu8/msg/632.html

ことと、
  「タービン建屋の地下水の放射性核種の分析をしたときに、クロルの38というちょっと変わった放射性核種がある」

ことだという。クロル38は、
  「「再臨界」が起きているということにしないと説明がつかない」

という。なお、

  「再臨界で皆さんは爆発してしまうと、みなさん思ってるかもしれないけれど、そうではありません。」

  「ウランが融けて固まっている場所があると推測しているわけですけれど、ウランが集まってるとこですね。そこの形状が変わるのです。温度が上がると、形状が変わると臨界がおさまります。おさまるとまたもとに戻って来てですね、戻ったらまた核分裂反応が始まると。ブツブツ燃えるという状況に陥っていると疑っているのです。」

  「発熱が止まりませんし、ずーっと、小ちゃい原子炉が動いてるという状態、動いていて止められないという状態なっている。動いているということは、核分裂生成物を次々に生み出してるということですから、放射能が次から次へ漏れてくる。それがヨウ素の濃度が1億倍を超えてしまったということにつながっただろうと私は思っている。」

とのことである。


福島原発と東北地方太平洋沖地震68

2011年04月03日 22時44分10秒 | 生命生物生活哲学
2011年4月3日-2
福島原発と東北地方太平洋沖地震68


 内部被曝について、矢ヶ崎克馬氏からのメッセージが、

http://skazuyoshi.exblog.jp/14523426/

に掲載されている。いくつか引用させていただく。

  「スギ花粉の直径が30-40μmですが、放射能微粒子の直径はその10分の1以下のサイズです。普通のマスクでは防除が困難なサイズです。ずいぶん広範囲な地域の住民が内部被曝を受けざるを得ない危機状態が進んでいます。

  ……

  テレビで流されているような、「汚染されたホウレンソウを一年分食べても平気です。」等という蛮勇は、無知であり人間を大切にする思想に欠けたものです。正しい知識を持ち、勇気を持って、賢く人間愛に基づく判断を致しましょう。

  ガンマ線発射の放射性放射体が測定されたら、その背後にはたくさんのアルファ線放射体やベータ線放射体が一緒にいます。政府発表は「X線検診の被曝量と比較して・・」と言いますが、医療では被曝させるけれども被曝する危険以上の医療的メリットがあるという目的を持った被曝です。それだけに被曝限度も大きく設定されているものです。このようなメリットを伴う被曝と迷惑千万な受動被曝を比較すること自体が、まさに不遜な行為ではありませんか?

  飛行機に乗った時の被曝といえば宇宙線による被曝です。日常受ける被曝には様々な原因がありますが宇宙線がかなり寄与しています。宇宙から飛んでくる放射線は透過力が高いものです。透過力が高いということは物質(身体)との相互作用が少ないということです。放射線が身体を突き抜けるということは、突き抜けた放射線は相互作用しなかったということです。内部被曝する場合は相互作用の非常に強い放射線(アルファ線、ベータ線)にも被曝することになります。比較する土台に共通性のない比較です。このような発表をする人には、内部被曝の危険性を勉強してくださいと言いたいものです。」
http://skazuyoshi.exblog.jp/14523426/


福島原発と東北地方太平洋沖地震67

2011年04月03日 22時09分12秒 | 生命生物生活哲学
2011年4月3日-1
福島原発と東北地方太平洋沖地震67


 福島第一原発の、かなり鮮明な航空写真が、下記に掲載されている。

http://cryptome.org/eyeball/daiichi-npp/daiichi-photos.htm

 衛星写真は、下記に。

http://www.digitalglobe.com/index.php/27/Sample+Imagery+Gallery

 
 失敗学会の網場所
http://www.shippai.org/shippai/html/index.php?name=news559
には、

 「4月3日(16:30)第18報 2号機からの放射能」
や、
 「4月1日(21:00)第17報 海水への放射能流出」
といった、記事がpdfで提供されている。

  「ピットの汚染水、即ち、タービン建屋の汚染水は、2号機の原子炉から漏洩した原水そのままであり、近接すれば生命に危険が及ぶ高い放射能レベル、といえます。」

  「沃素131は約600KeV の強いβ線と、約360KeV の比較的強いγ線を出すので、通常の放射線測定器で容易に検出でき、これが、2号機タービン建屋の中が高放射線環境になっている原因と考えられます。」

などと推測している。


福島原発と東北地方太平洋沖地震66

2011年04月02日 22時43分22秒 | 生命生物生活哲学
2011年4月2日-2
福島原発と東北地方太平洋沖地震66

  「米エネルギー省(DOE)は1日、福島第一原発1号機、2号機の核燃料について「1号機は最大で70%、2号機は最大で3分の1が損傷している」との認識を明らかにした。米ウォールストリート・ジャーナル(電子版)が同日報じた。」
http://www.asahi.com/international/update/0402/TKY201104020194.html

 
  「シンガポール政府は31日、福島第1原発事故を受けて実施している日本産輸入食品に対する放射能検査で、静岡県産の小松菜からヨウ素131など3種類の放射性物質を新たに検出した。……静岡産小松菜の放射性物質の検出量は、ヨウ素131がサンプル1キロ当たり648ベクレル、セシウム134が同155ベクレル、セシウム137が同187ベクレル。このうちヨウ素131の量は、シンガポール政府が参照する国際ガイドラインの1キロ当たり100ベクレル以下という基準を上回っている。」
http://www.asahi.com/international/jiji/JJT201103310174.html

 
  「静岡県は1日、県内産の小松菜に関する放射性物質の検査結果を発表した。……放射性ヨウ素とセシウムを検出したが、日本の食品衛生法の暫定規制値とシンガポール国内の基準値をともに下回った。県は「安全を確認した」としている。」
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011040101296


福島原発と東北地方太平洋沖地震65

2011年04月02日 22時18分56秒 | 生命生物生活哲学
2011年4月2日-1
福島原発と東北地方太平洋沖地震65

 ピットに亀裂が発見され、そこから、放射性物質で汚染された1000ミリシーベルト超(一体いくらなのか?)の水が、直接海に流れ出ていた可能性があるらしい。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110402/dst11040215100019-n1.htm
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201104020262.html

 
 前から警告を発してきたらしい大前研一氏は、最近の週刊ポストで、原発を無くせというなら、原発による発電量の30%を節約すべきだと言っている。もっともである。
 われわれの便利な暮らしは、原発による発電にもよっている。したがって、消費者も責任があるという主張がある。しかし、それはわれわれ消費者に、原発による電気を選択しなくてよいという自由は、事実上無く、強制されているのだから、そのような主張はおかしい。むしろ、世界的に政府は、代替的な小規模発電装置の開発には研究費をつけなかったのではないか。

 根拠薄弱な二酸化炭素説の地球温暖化による危険よりも、原発による危険のほうがそこにある危機であることは、スリーマイルやチェルノブイリやなど、そして日本の原発での様々な事故からも、そして隠蔽されている事故もあるかもしれないし、想定せざるを得ないことであったと思う。

 日本の国益から考えれば、ブッシュ政権やカナダ政府が離脱したように、京都議定書からの離脱が賢明であろう。日本が温暖化した場合は、日本北部での農産物生産が上がるとか、温暖化自身による利益とかのほうが不利益よりも勝るであろう。
 地球温暖化あるいは気候変化 claimate changeによる危険が主張できるとすれば、気象メカニズムの破綻といったものだろう。そしてそれを予測するメカニズムモデルが、何らかの形でテストされ、確証されなければならない。当たらないならば、税金の無駄であり、その税金によって他の災害対策をしておけば(たとえば三陸海岸では住居は高台に立てるとか)救われる人がいるだろう。
 また、地球温暖化対策をすることによる悪影響という、逆リスクもある。

 いずれにせよ、エネルギーの浪費を止めて、簡素な生活をするしかないだろう。少なくとも、環境に負荷をかけず安全で安定的なエネルギー供給装置ができるまでは。
 冷房を止めれば熱島 heat island現象は低下するだろうし、打ち水など様々な工夫をしてこの夏をなんとかしのげないだろうか? もちろん、蒸し暑い本州では、背広ネクタイはやめるべきだろう。もっとも、冷房を止めたがために熱中死にならないようにもしなければならない。

 
 週間現代2011年4月9日号に、外国人記者が見た今回の日本での振る舞いについて、書かれている。

  「古い情報を小出しにし、明確な説明を避けるかのような枝野官房長官の姿勢は。自分の国ではあり得ないことだ」(週間現代2011年4月9日号、173頁)。

  「アメリカであればメディアやNGOが、ここまで無責任な企業を許していないでしょうが、不思議と日本の多くは、東電の責任追及を行〔な〕う気がないように見えますね」(週間現代2011年4月9日号、173頁)。

  「本当は日本国民自らが上げなければならない声を、なぜ海外メディアが代弁しなければならないのか」(週間現代2011年4月9日号、173頁)。

 国民は声をあげよう。だまされないようにしよう。


福島原発と東北地方太平洋沖地震64

2011年04月01日 22時13分00秒 | 生命生物生活哲学
2011年4月1日-2
福島原発と東北地方太平洋沖地震64

 日常生活をするのに、一軒に一台の発電機を備えれば良い、というふうにならないだろうか。
 
 太陽光発電、風力発電、地熱発電、水素燃料電池でもなく、燃料を用いない方向だという、ジーン・マニング氏の言う「新エネルギー」のための発明のうちの数例として、

 「
 ・電磁場を革新的な方法で操作して電力を生み出すエネルギー変換器。
 ・動力部品や電池を使わないで背景エネルギーを電力へと変換する水晶変換器。
 ・水を燃料とし水分子を共振させる発明。使用時に水素が超効率的に放出されて電力が生み出される。
 ・現在では低エネルギー核反応として知られている常温核融合〔冷温核融合 cold fusion〕に関する突破口。
 ・電気回路・材料が宇宙の背景エネルギーと共振する(動力部品のない)固体素子。
 ・音波を用いて、余剰エネルギーを内破させ発生させる微小な泡をつくるソノフュージョン。
 ・自然の運動に逆らうというよりは調和して機能する渦テクノロジー。」
http://sharejapan.org/sinews/200/212/post_299.html

が挙げられている。

 そして、冷温核融合の

  「実験の一部では元素の変換が起こります。それはおそらく放射性廃棄物の除去に応用できます。」
http://sharejapan.org/sinews/200/212/post_299.html

と述べている。


福島原発と東北地方太平洋沖地震63

2011年04月01日 22時00分47秒 | 生命生物生活哲学
2011年4月1日-1
福島原発と東北地方太平洋沖地震63

 福島第一原発近辺の大気、土、地下水、海は、放射性物質で汚染されてしまった。微量ではあるが、福島第一原発に起因すると考えられる放射性セシウムが、世界各地で検出された。
 原子炉からすでにかなりの量の放射性物質が出てしまったが、これ以上は少しでも外に出ないように、また早急に冷温停止状態になることを祈る。

 危険管理としては、次々と起き得る系列にして場合を分類し、最悪から最も楽観的事態までを考えておき、そして費用と状況に応じて、選択(=意思決定)して対応することになるだろう。

 すでに、最悪事態を想定しての本が出ていたようである。

http://www.stop-hamaoka.com/kaisetsu-4.html
に、
  「1995年、京都大学原子炉実験所助手だった瀬尾健(故人)は、日本のそれぞれの原発ごとに災害予想をおこないました。(『原発事故・そのときあなたは』風媒社)」

とある。そして、「浜岡原発で大事故が起きた」場合の模擬 simulationが示されている。

 瀬尾健氏の著書の一部は、

http://www.scribd.com/doc/50620644/%E5%8E%9F%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85%E3%81%8C%E8%B5%B7%E3%81%93%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%82%89?secret_password=quiycdj7rvtoxwk3dee

で見ることができる。


 瀬尾健.2000.1.完全シミュレーション 原発事故の恐怖.121pp.風媒社.

への、「ブックレットへのあとがき??東海村臨界事故の検証」と題した文中に、小出裕章氏は、

  「原子力損害賠償法」には、大事故の原因が「異常に巨大な天災地変又は社会的動乱」である場合には、電力会社はもともと賠償責任を負わないと書かれている。「異常に巨大な地震」によって原子力発電所が大災害を引き起こしたとしても、電力会社は何の責も負わないですむ。まことによくできた法律である。」(120頁)。

と、書いている。

 
[S]
*瀬尾健.2000.1.完全シミュレーション 原発事故の恐怖.121pp.風媒社.