ベルリンの壁崩壊からもう20年だそうです。
20年前の1989年、私はこのニュースを信じられない気持ちで旅先のホテルで見ました。
何か、例えようの無い大きな歴史が動いているという気持ちと、ああこれで分断の無い平和な世の中になるのだという期待が、私の目を画面に釘付けにしました。
しかし、現実は難しいものです。
東西ドイツは統合されましたが、双方の思惑のずれは解消されていないし、南北朝鮮も分断されたまま、西側の自由主義経済も破綻し、我々の先行きは不透明です。
環境問題まで考えるとどうなのでしょうか。
世界の発展はGDPやGNPで計るだけの単純な尺度ではもう通用しないと思いますが、いまだにその亡霊にとらわれています。
「幸福度」というものを加算して、その国の豊かさを表そうという動きもあるようですが、皆が納得する、既存の価値観をくつがえすような方程式はないものでしょうかね・・。