空の日誌

設計室「空」のブログ

あれから20年

2009-11-21 17:38:27 | アート・文化

ベルリンの壁崩壊からもう20年だそうです。

20年前の1989年、私はこのニュースを信じられない気持ちで旅先のホテルで見ました。
何か、例えようの無い大きな歴史が動いているという気持ちと、ああこれで分断の無い平和な世の中になるのだという期待が、私の目を画面に釘付けにしました。

しかし、現実は難しいものです。

東西ドイツは統合されましたが、双方の思惑のずれは解消されていないし、南北朝鮮も分断されたまま、西側の自由主義経済も破綻し、我々の先行きは不透明です。

環境問題まで考えるとどうなのでしょうか。
世界の発展はGDPやGNPで計るだけの単純な尺度ではもう通用しないと思いますが、いまだにその亡霊にとらわれています。

「幸福度」というものを加算して、その国の豊かさを表そうという動きもあるようですが、皆が納得する、既存の価値観をくつがえすような方程式はないものでしょうかね・・。

写真はドイツ統合の記念式典。
Photo


福昇亭の焼きそば

2009-11-20 18:55:13 | うんちく・小ネタ

長野県の上田市には何かとご縁があって、本当にいろいろな建物の設計をやらせていただきました。

ですから、当然打ち合わせに何回も上田市に通い、そのたびに、うまい昼飯を食べさせてくれる店はないかと探すものですから、いつのまにか私は上田市の食堂通になってしまいました。

そんな訳で、先日軽井沢に行く時にも上田市内で昼食をと・・焦げた麺がおいしい焼きそばの店「福昇亭」へ寄ってみました。久しぶりに食べるその味は、変わらない家庭的な味で、いつもホッとします。

そのあと帰って来て「割烹そおだ」のおかみさんに焼きそばの話をしたら「日昇亭の方がおいしいのよ・・」だって。

「日昇亭」と「福昇亭」はご兄弟で経営されているそうで、どちらもおいしいようですよ。
Photo

写真は五目焼きそばであります。


落ち葉の季節

2009-11-19 20:40:47 | まち歩き

毎年、この季節になると事務所への歩き道で落ち葉を拾い集める。
葉っぱの形も様々だけれど、色も赤から黄色、時には青い葉っぱに黄色や赤が混ざっていたりする。

事務所に着くまでには手にいっぱいの葉っぱが集められ、
それをスキャナーのうえに並べてスキャンしたらパソコンで手を加えて、簡単な秋のデザインが完成です。

例年、この落ち葉のデザインを、私は日本を代表する名ヴァイオリニスト「天満敦子」さんの、長野でのコンサートの演奏曲案内に使っていました。
しかし、今年からこのコンサートは中止になりました。

我が敬愛する「無言館」館主の「窪島誠一郎」さんのトークと一緒に天満さんは火の出るような熱い演奏をしてくれたのが今は懐かしい思い出です。
仕事に追われつつ、演奏後の打ち上げで、ホテルの「月明かり」といういい寿司屋でお二人とご一緒できるのを楽しみにして、演奏会のポスターも作ったものでした。

そんな訳で、今でも晩秋の道を歩くと、つい色鮮やかな落ち葉を拾ってしまうのです。
Photo


文屋さんの本

2009-11-18 11:56:12 | うんちく・小ネタ

信州の北、小布施町と言う所に、「文屋」という屋号の出版社があります。経営者は木下さんと言いいまして、私のお友達ですが、今度新しく出版した「世界一のパン・チェルシーバンズ物語」という本を贈ってくれました。

この絵本の物語や絵もなかなかのものですが、私は後半の「チェルシーバンズ」という名のパンと、「こやたさん」と言うパン職人さんの紹介に始まる小布施町の中心的施設、「新生病院」の歴史にすっかり引き込まれてしまい、ああそうだったのか・・もっと早く知っていればなあ・・と思ったのでした。

というのも、私は「新生病院」の院長をされていた方のご自宅を数年前設計し、奥様をはじめその病院に勤められていた大勢の方と知り合いになり、その方々が皆すばらしい人ばかりだったので、不思議に思っていたからでした。(この住宅の丹精こめた庭は、いつでも入って見ることが出来ます)

この由緒ある病院の成り立ちを知っていたら、もっといい設計が出来たとは申しませんが、少なくとも何か別の火が自分の心に灯っていたのではないかと思います。

この絵本の主役は「こやたさん」と言うパン屋さんですが、もう一人の主役は「チェルシーバンズ」を伝授した「新生病院」の名看護婦長「ミス・パウル」さんです。

そして目に見えない主役が、数十年前に「新生病院」を作ったカナダの人々・・熱い信仰に支えられた医師や看護士、そして寄付をしてくださった方々だったのです。

「世界一のパン」はとてもいい本です。「チェルシーバンズ」は小布施のパン屋さん「小布施岩崎」で今でも買えますよ。文屋さんありがとう・・
Photo


アレルギー

2009-11-17 19:12:36 | うんちく・小ネタ

最近、アレルギー疾患に悩む人が増えているようです。

幸い私は「うるし」以外のものに対するアレルギー症状はありませんが、
果物から魚、金属からダニまで症状に悩む人は大勢います。

そんな中でこの間、テレビニュースで食物アレルギーの人に、アレルギーの元になる物質を少しづつ食べさせて、体を慣らして行く方法が紹介されていました。
この方法はかなり有効だそうで、しかも薬を使わないので、安心なようです。

結局アレルギー症状というのは人工的な環境の作り出した部分が大きいのでしょうかね。
Photo
写真は新聞に出ていた「花粉症」を花粉によって直す方法。