空の日誌

設計室「空」のブログ

街の中の仙人

2015-05-28 14:54:49 | ブログ
散歩友達の
「金井さん」が、
「たまにゃおらち来いや。」と
すすめてくれたので、
お言葉に甘えて
昨日、
私の自宅からそう遠くない
「金井さん」のお宅(お庭)に
お伺いしました。

少し遅れて行くと、
金井さんは庭先で
竹を刃物で
しごいていて、
「割り箸作ってたんだ。」と
説明してくれました。

昔、銭湯にあったような
小さな低い椅子をすすめてくれて、
私はそこにっちょこんと腰をおろし
なんとも言えない
居心地の良さをおぼえました。

目と鼻の先には
ちょっと変った木々や
草花が植えられ、
反対側には
きゅうりやトマト、ナスの苗が
こじんまりと並んでいます。

その風貌と、
含蓄のある話しっぷりに
すっかり心うばわれた私ですが、
来て見てますますその
思いを強めました。

「ここがアトリエだ・・。」と
見せてくれた
すぐ横の作業部屋も
二畳のタタミの小上がりがあって、
「昼寝にもってこいだ!」と
私は感心しましたが、
以前は碁か将棋の仲間が
訪ねてきて
そこで過ごしたそうです。

30~40坪の庭を中心に
西と北を平屋の自宅が、
東と南を2階建ての隣家がかこみ
そこに、
周囲から隔絶された
小さなパラダイスが出現していました。

そして我々の目の前には
真っ黒のやかんが
木の枝あたりから
一斗缶の上に自在鍵で釣られ、
いつでもお茶が飲めるよう
お湯が沸々沸いています。

持参した
「りんごの木」の
お茶菓子がなんだか
不似合いで、
奥さんが運んでくれた
お正月の鏡もちで作った
「あられ」がとてもおいしいや・・・。

バラを一株
いただいて帰りました。


戸隠の神事とお祝い

2015-05-27 19:24:17 | 日記・エッセイ・コラム
前の日曜日、
5月24日に
長野市の西、
国立公園にある
戸隠の神社へ
「還御の儀」を見に行きました。

この儀式は、
善光寺の御開帳と同じ年の
七年に一度、
中社の神様が
子供である宝光社の神様に
会われるという
式年大祭の
古式ゆかしい神事で、
私は今回はじめて
絵描きの卵時代の友人
坂元さんと一緒に、
戸隠の中社の宮司さんと
縁続きの方の案内で
目近に見させていただきました。

「還御」の前に行われたのが、
「渡御」の儀で
往復とも盛大な神輿担ぎの行列が
見ものです。

お昼はもちろん戸隠そば。
やっぱり本物はうまいです・・。

そのあと神聖なる領域を離れ、
我々は友人のゴーシュさんの
改装したゲストハウスの
お祝いの席に呼ばれ、
タンドーリで焼いたナンと
チキンそしてカレー・・、
あ~、しかし
最後のカレーの手前で
胃袋の限界を迎え、
酔いも手伝って
寝てしまいました。

写真は「還御の儀」のお神輿と
近所の方、インドの方も交えた
ゴーシュさんのゲストハウスのお祝い風景









二人の天才の映画

2015-05-23 18:12:45 | ブログ
長野市内にある
シネマコンプレックス(長野グランドシネマズ)で
建築設計顧問という
大任をを仰せつかっている私ですが、
そのこともあり、
また、昔から
大の映画好きだったこともあり、
時々新作を映画館で見ています。

今週は、
続けて二つの映画を見ました。
それも二人の天才物理学者と数学者の映画ですが、
一人は車椅子の天才!「スティーブン・ホーキング博士」
そして、
長い間イギリスで国家機密扱いとなったこともあり、
その業績が正しく評価されてこなかった
コンピューターの生みの親、
こちらもイギリスの天才数学者
「アラン・チューリング」の物語です。

どちらも難しい数式や理論には
焦点をあてず、
むしろ天才の人間としての苦悩を通して
人物像に迫ろうとしていますが、
ともにアカデミー賞を受賞しています。

最近の洋画では
アカデミー賞を取ったからといって
すぐに観客動員数に
はねかえることはありませんが、
この二本に限っては
受賞するだけあって見ごたえ十分です。

ホーキング博士の映画
(タイトル「博士と彼女の数式」
原題「セオリー・オブ・エブリシング」)では、
最初から役者が演じているとは
思わなかったし、
アラン・チューリングの方は
(タイトル「イミテーションゲーム」)
もともと知らない人物なので
最初から素直に映画の世界に
はまりこむことが出来ました。

奇しくも
アラン・チューリングの
名誉を回復したのは何と
ホーキング博士だそうです。

いちおしの映画ですが、
ゴメンナサイ、もうすぐ終了です。
早く見て~!
写真は本人ではありません。
(役者さんです)




ゴーシュさんのゲストハウス

2015-05-19 12:38:28 | ブログ
インドのプナという
大きな街の近くで生まれた
友人のゴーシュさん
日本に来て20年近くなると思いますが、
長野市の北部
飯綱町の自宅脇に
米倉庫を改造して
ゲストハウスを作りました。

私とDr.真之介も
その手伝いにちょくちょく出かけ、
労働の後の
おいしいビールをいただきました。

3年越しになるでしょうか?
おととしの年賀状に
「今年は完成しましょう。」と
書かれていたのに
去年完成しなかったから
そう推測されます。

ゴーシュさんの家に行く道は
最後に飯綱山を見渡す
田園風景に至り、
その風景にいつも心惹かれます。

完成した部屋の大きさは
三十畳ほどもあり、
シャワー、トイレ、キッチン完備です。
完成祝いが今週末にあり、
もちろんパーティーのメインメニューは
カレーとナン、そしてタンドールチキンです。

ナンを焼くタンドール(釜)は
わざわざインドから取り寄せた
ほとんどコンクリートの塊で、
重さが100キロ以上、
ゴーシュさんと必死で横浜の
買い手に送ったのに
何故か戻され
また必死で自宅に持ち帰ったという
いわく付きで、
毎回その話題で大笑いです。

今度のパーティーは
20人にもなる盛大なパーティーで
ご近所の方々も大勢います。
そのことからも
ゴーシュさんがいかに
その地域で愛されているかが
良くわかります。

パーティーの結果はまた後ほど・・。

写真はゲストハウスの内部と
ゴーシュさんち近くの
わたしのお気に入りスポット



作家メシ2

2015-05-18 19:28:34 | ブログ
先日の土曜日、
静岡県駿東郡の
風光明媚な地に建てた
「ミュゼ・マミ」(Y邸)の
完成後の一年検査があり、
施主とともに
現地に集合しました。

施工は裾野市に本拠を構える
「渡辺工務店」で、
大変いい仕事をしていただき
設計者として監理も楽でした。

検査の指摘も
わずかな部分だけで、
そのあとはいつもの様に
集まった作家が
自慢の腕を振るって
それぞれが好きなものを作り
施主夫妻にふるまいました。
(といってもいつも費用は出してもらっています)

今回は料理があまりにも身勝手にならないよう
中心料理をギョーザに絞りました。

そこで完成したのが、
1.焼きギョーザ:神林學(彫刻家)作
2.ロシアの水ギョーザ(ペリメニ):縣孝二(建築設計)作
3・スペインオムレツ、カクテル多種大量:大薗弘治(造形作家)作
  と神林&大薗&縣合作のバルサミコ酢の野菜と鶏肉のサラダ
  そして手伝いが造園家の小松さんでした。

昨夜、長野市の門前夜会で
作家のナカムラジンさんたちと
飲みすぎた反省も忘れ、
大変な盛り上がりで
大薗さんのカクテルと
バーなんとか言う火気厳禁の
度数メチャ高ラム酒を飲まされ
泥酔&爆睡してしまいました。

大薗さん、もしかして私を壊そうとしてる??

写真は、
「ミュゼ・マミ」のアプロ-チに
新たに追加された作品。
神林學 作「バードマン」