空の日誌

設計室「空」のブログ

先週の日曜日

2015-10-11 19:09:34 | 日記・エッセイ・コラム
丁度
一週間前の日曜日
北海道の「岩内」という
札幌から西へ車で2時間ほどの、
海辺の町に行きました。

目的は
「泊原発」に
海を挟んで
相対するこの地に、
我が敬愛する
「窪島誠一郎」さんが
建てた「石碑」の
除幕式に呼ばれ、
出席するためでした。

除幕式と言っても
堅苦しい儀式はなく
小雨のやんだ
小高い丘の中腹で
完成した石碑に刻まれた
「三行の希(ねが)い」の
文字を
みんなでかわるがわる
読む、触る
そして窪島さんと
碑建立の呼びかけ人の
お話を聞き、
記念撮影をしました。

この碑の「三行の希い」は
下の写真のようなものです・・。

私はこの碑の
文字の担当をするとともに
窪島さんのイメージする
碑の全体像を寸法化し、
現実となるお手伝いを
いたしました。

完成前に
一度くらいは
進捗状況を
建設現場で
確かめたかったのですが、
なにせ北海道ですから
とうとう完成まで
待ってしまいました。

そんなわけで、
打ち合わせは
碑建設の取りまとめ役である
「菊地さん」と電話でのやりとりとなり、
施工する地元石屋の
「米田石材」の社長さんとは
電話やメールでの
やりとりで切り抜けました。

ですから
完成した碑を見るまで
完成具合が大変心配でした。
早めにお昼の
お弁当を食べてから
一人誰も居ない
石碑の前に立って
安心しました。
あ~、良かった・・。

地元の北海道新聞に
記事が載りました。

そして
今回、もっとも
来てよかったと思ったことは、
除幕式(幕はないけれど)に
「視覚障害者 九条の会」の方々と
同行できたことでした。
この会の方々は
九条を守るとともに
原発も反対の立場であり、
バスをチャーターして
その日の会に駆けつけてくださったのです。

私と窪島さんは
そのバスで岩内の
石碑まで
乗せて行ってもらったのです。

視覚障害者の方々は
足元の悪い中を
一生懸命石碑に近づき
その手で
アルミの鋳物に刻まれた
文字を読んだのです。


文字を鋳造で
凸にしたのには
私なりの理由があり、
それは碑の命が
「三行の希い」という
「窪島」さん、「水上勉」さん父子の
メッセージにこそ込められていたから
窪島さんの金属で作る
という意向に賛同し、
私はあえて無難な凹の彫りこみには
しなかったのです。











シャーリー&ヒンダ

2015-10-01 18:31:32 | 映画
新聞の映画案内を見ていたら
記憶の片隅に残っていた
二人のおばあちゃんの写真が出ていました。

そのお二人の名は
「シャーリーとヒンダ」
映画だから本名かどうか
分かりませんが、
この二人
シルバーカーに乗ってるくせに
自分達が疑問に思った
経済と地球環境
そして地球の未来について
とことん追求してしまい、
果てはウォール街まで出動、
その疑問を
場違いな場面で持ち出したものだから、
ついに放り出されるという
なんとも正直で
共感を呼ぶ
内容なのです。

私は
いつも見ている
NHK(最近腹の立つ局だけど)の
深夜0:00時から始まる
「世界のドキュメンタリー」という番組で
なぜかこの映画を見てしまいました。

内容も
出演者も同じなので
その番組に間違いないと
思うのですが、
TVの方は1時間だからねえ・・、
もしかしたら
映画のほうが
中身が濃くて
長いのかも・・。

とにかく
シャーリーとヒンダ、
お二人の掛け合いと
正直な疑問に
惹きつけられ、
面白いこと請け合い。

そして・・、
番組の途中で登場する
一人の環境学者が
説いた人類を救う答えとは・・。

(この答えほど明快な答えを
私は聞いたことがありません!!!)

東京ヒューマントラストシネマ有楽町で公開中。
見れなかったら録画があるから
私に頼んでね!