日露平和条約へ向けた安倍首相の発言にロシア側が反発している。
政府見解と教科書ではサンフランシスコ講和条約で国後・択捉を含めた千島を放棄したという"現実"を無視し、南千島を固有の領土だとするために「北方領土」と称しうやむやにした上で、ソ連〜ロシアによる「不法占拠」だと国民に示し教育しているためだというのがその理由である。
確かに過去ソ連はヤルタ会議(密談)によりスターリンが中立条約を破棄し第二次大戦末期ポツダム宣言を受諾した後の日本侵攻を決め、日本の領土であった千島列島を占領したという裏切りがあったのは歴史に刻まれているのは事実ではある。
しかし世界地図では係争中という補足がついているものもあるが、サンフランシスコ講和条約で日本は自ら千島列島を例外なく放棄しており、またアメリカやイギリスを含め多くが実効支配しているロシアの領土と掲載しているのが現実だ。
日本は敗戦国(枢軸国)として戦勝国(連合国)による極めて不利な戦争裁判を受けているが、これを覆すのは極めて困難である事を示している。
ただその上で日ソ共同宣言をベースにサンフランシスコ講和条約でも北海道の延長とされている歯舞・色丹の返還(引き渡し)する事はロシア側もベースとはしている。
60年余り「北方領土は日本固有の領土」いう政府見解と教科書や資料による教育をしてきたが、1951年に放棄しながらアメリカの恫喝があったとは言え、後に南千島は含まないとすり替えるため「北方領土」という曖昧な言葉を生み出し永年の見解としてきたが、これは世界に対しては示しのつかないものとなっている。
これまで間違った教育をした国民に正しい事を伝える義務が政府にあるので潔く「事実はこうでした」と認め、2島返還で妥結を目指す姿勢ではなく北海道の延長である歯舞・色丹の返還に全力を注ぐのが政府のあるべき姿ではないだろうか。
ロシアが政府見解や教科書について踏み込むのが国内では韓国からのイチャモンと一緒に見られがちだが、韓国のイチャモンは完全に支離滅裂だがロシアは過去の事実や現在の日本の姿勢をよく見て動いている。
しかし安倍首相は政府見解と教科書内容を正すのが前提とロシア側から通告されていた事を隠し、小手先の成果にこだわったためロシア側が反発したという事が読み取れる。
成果を出すにはある程度の痛みがあるのだが、地道に、時には大胆にやらなければいけない事もある。
個人的には今からでもロシアとの領土問題について正しい方向へ舵を切るべきだと考えている。
政府見解と教科書ではサンフランシスコ講和条約で国後・択捉を含めた千島を放棄したという"現実"を無視し、南千島を固有の領土だとするために「北方領土」と称しうやむやにした上で、ソ連〜ロシアによる「不法占拠」だと国民に示し教育しているためだというのがその理由である。
確かに過去ソ連はヤルタ会議(密談)によりスターリンが中立条約を破棄し第二次大戦末期ポツダム宣言を受諾した後の日本侵攻を決め、日本の領土であった千島列島を占領したという裏切りがあったのは歴史に刻まれているのは事実ではある。
しかし世界地図では係争中という補足がついているものもあるが、サンフランシスコ講和条約で日本は自ら千島列島を例外なく放棄しており、またアメリカやイギリスを含め多くが実効支配しているロシアの領土と掲載しているのが現実だ。
日本は敗戦国(枢軸国)として戦勝国(連合国)による極めて不利な戦争裁判を受けているが、これを覆すのは極めて困難である事を示している。
ただその上で日ソ共同宣言をベースにサンフランシスコ講和条約でも北海道の延長とされている歯舞・色丹の返還(引き渡し)する事はロシア側もベースとはしている。
60年余り「北方領土は日本固有の領土」いう政府見解と教科書や資料による教育をしてきたが、1951年に放棄しながらアメリカの恫喝があったとは言え、後に南千島は含まないとすり替えるため「北方領土」という曖昧な言葉を生み出し永年の見解としてきたが、これは世界に対しては示しのつかないものとなっている。
これまで間違った教育をした国民に正しい事を伝える義務が政府にあるので潔く「事実はこうでした」と認め、2島返還で妥結を目指す姿勢ではなく北海道の延長である歯舞・色丹の返還に全力を注ぐのが政府のあるべき姿ではないだろうか。
ロシアが政府見解や教科書について踏み込むのが国内では韓国からのイチャモンと一緒に見られがちだが、韓国のイチャモンは完全に支離滅裂だがロシアは過去の事実や現在の日本の姿勢をよく見て動いている。
しかし安倍首相は政府見解と教科書内容を正すのが前提とロシア側から通告されていた事を隠し、小手先の成果にこだわったためロシア側が反発したという事が読み取れる。
成果を出すにはある程度の痛みがあるのだが、地道に、時には大胆にやらなければいけない事もある。
個人的には今からでもロシアとの領土問題について正しい方向へ舵を切るべきだと考えている。