検証・電力システムに関する改革方針

「自然エネルギーですべての電力をまかなう町」の第2部です。

慣れない者同士、緊迫の座談会 連載小説302

2013年05月31日 | 第2部-小説
「お答えします。自然エネルギーの利用と活用についてさまざまな調査をしています。その中に電力料金と電力事業についての資料も集めています。その目的は当占部町で電力事業を興す場合の基礎的な知識を持つためでございます。他の国と比較した資料も作っていますがそれをみなさんにお話しし論評する立場にないと思います。ただ電気料金問題は政府において電気料金審査専門委員会において詳細な資料にもとづいて検討されており、経済産業省のホームページにおいて公表されています。それをご覧いただくのが確かな情報だと思います」

 将太の説明に、出席者は不満の色を顔に見せ、お互いの顔を見合わせた。だれもが冨田将太からざつくばらんな説明が聞けると思ったのに将太の説明は人が変わったような官僚答弁だったからだ。
 その空気を松本副町長も敏感に察知して、立ち上がった。
「冨田室長の説明にみなさんご納得されていないようですので私から少し、補足説明をさせていただきます。よろしいですか」
司会の竹下が「どうぞ」と言ったので松本副町長は立ったまま口を開いた。大平町長はだまって成り行きを見守っている。

「今日は、町と町おこしたいのみなさんとの懇願会ですからざつくばらんな話し合いが趣旨です。その意味で町長もざつくばらんにお話しをしました。ただ私どもが答えることができるのは占部町に行政に関することであり、占部町の行政、職務に関係しない問題について、評論、評価をするようなことはやはり職務を超えると思われますのでお答えできない。この点はぜひご理解いただきたいと思います。みなさんには町が計画している自然エネルギーの普及について、大きなご協力を得たいと思っています。引き続きざつくばらんな意見交換、情報交換を重ねるようにしたいと思います。どうぞよろしくお願いします」
松本は頭を下げて席につくと入れ替わるように大平町長が立った。

「どうも私の行き過ぎた発言がまずかったようです。それは反省しますが私どもは自然エネルギーを推進するためにいろいろな情報を集めています。勉強しています。これはまだ十分とは思っていません。できることなら進んだ取り組みをしているところに視察にも行きたい。専門家や研究者を招いて講演も開くことができればと思っています。その際、やはり住民の方は何を知りたいのか。どういう町にしたいと思っているのか。住民のみなさんに寄り添って、願いを実現するようにしたいと思っています。その意味でみなさんの協力をお願いします」
 「行政の立場があるということ良くわかりました。しかし私たちとしてはその線引きはなかなか判断できません。私たちが知りたいことは知りたいこととして今後もお尋ねする。その時、お答えできなければその旨言っていただく。そういうことですすめたいと思いますがよろしいですか」

 司会の竹下が話をまとめた。
 町と町おこしたいとの懇談はその後、2時間近く行われて終わった。会議室を出る将太に京香が近づき背後から「今日はお疲れ様でした」と声をかけた。
「いや、今日はいろいろ失礼をして申し訳ありませんでした」
「運営について打ち合わせをしていなかったでしょ。それがやはり大きな反省ですね。お互い、分かっている者同士というものがあったと思います。最初の質問があんな形で入りましたから・・・」

「いえ、やはり私の説明がよくなかった」
「お互い、今日のことをよい体験にして、引き続き、ご指導をよろしくお願いします」
京香は丁寧に頭を下げて言った。
「いえ、とんでもないです。こちらこそよろしくお願いします」
「では」と言って、京香は庁舎玄関で待っているだろう仲間のところへ小走りで向かった。


電力料金値上がり問題、町長答弁 連載小説301

2013年05月30日 | 第2部-小説
「昨年7月1日に実施された再生可能エネルギーによる電力の固定価格買取制度ができました。太陽光発電についていいますと10kW未満の場合、売電価格は42円、買取期間は10年です。他の電源を見ますと風力発電で20kW未満は23円10銭、水力発電200kW未満で35円70銭、木質バイオマス発電の場合33円60銭です。いずれも1kwhあたりの価格です。一方、平均的なご家庭の電力料金は約22円です。

 そうすると再生可能エネルギーによる電力はかなり高い。この差額はどうなっているかといいますと電力を消費しているすべての方に使用電力量に応じて付加金がかけられる。ようするに国民すべての負担でまかなおうというシステムになっています。したがいまして再生可能エネルギーによる電力量が増えますと、付加金が増える。すなわち電力料金が上がることになります。ただこの付加金、うなぎのぼりに上昇するとは思いません。早い話、太陽光発電の買取価格は今年4月1日から改定されます。

 まだ発表はありませんが政府の調達価格検討委員会の資料を見ますと太陽光発電パネルの単価はかなり下がっています。設置費が下がっていますから今年4月1日からの買取価格は30円台に下がるのではないかと思います。それにしても現在の電力料金と比較するとかなり高い。電力料金がこれ以上、上がるのは困る。これは心情としてよく分かります。これをどうするか地方自治体としてどうするか、少なくとも生活保護の所得層の方については付加金を免除するとか、そういう対策は必要ではなかろうかと思います。オーストリアでは一定所得以下の方には減免措置があると聞いています。

 日本でもそうした施策をしていただきたいと私としては思います。それとこれは冨田室長から報告してもらいますが日本の電力料金は世界といいますか欧州各国と比較するとかなり高いようです。電力事業というのは使う電源は世界共通だと思います。水力、火力、原子力発電や地熱、バイオマス。そして発電技術も大体世界共通ではないか。そうだとすると総事業費に占める燃料費の割合、送電事業や経常経費の割合はそれほど違わないと思います。そのあたりは冨田室長が調べています。室長から報告してもらいましょうか?」

 大平町長は話を中断して、どうするか司会の竹下に顔を向けて言った。
「じゃ冨田室長さん。お願いできますか?」

太陽光発電の規模 連載小説300

2013年05月29日 | 第2部-小説
「まず志乃さんのご質問にお答えします」
 説明に立ったのは大平町長だった。
「太陽光発電でまかなうことができるのかということですがこれは設置方法によって違います。例えば空き地や山の斜面、住宅の屋根を含め、設置できそうな場所すべてに設置した場合ということであれば、太陽光発電だけでまかなうことはできます。しかし住宅の屋根だけを考えるとすべてのお宅の屋根に設置したとしても太陽光発電だけでまかなうことはできません。なぜなら太陽光発電は昼間しか発電しないからです。私たちは夜も電気を使いますでしょ。もし太陽光発電でまかなおうとすると蓄電池が必要です。こういうお答えでよろしいでしょうか」

「町長さんは自然エネルギーですべての電力をまかなうということをおっしゃっていますよね。もし太陽光発電ですべての電力をまかなおうとすると、どれだけの設置をすればいいのか。それとどれだけの蓄電池が必要なのか。なぜこんなことを質問するかというと、イメージがもう1つ湧かないからです。これだけのものを設置しないといけないのか。この程度でいいんだとか。そういうイメージをつかみたいので、しつこいようですがお願いします」

「わかりました。志乃さんのお気持ち、大切だと思います。今のご質問に答えるには抽象的な説明ではダメだと思います。私たち計算した資料があります。1つは平均的なご家庭の太陽光発電が年間発電する発電量、もう1つは占部町全体の電力消費量。平均的なご家庭の太陽光発電パネルの出力を4.8kWとすると年間発電量は5,596kWhになります。占部町の年間電力消費量は約720万kWhです。この発電量は平均的なご家庭の1,500戸相当です。占部町の住宅戸数は約1,200戸ですからすべてのご家庭の屋根に4.8kWの太陽光発電パネルを設置しても間に合わないわけです。しかし空き地や山の斜面などを利用すれば効率よく設置できる。太陽光発電だけで考えるとそういう規模になります。ご質問に蓄電池についてありましたがこれは災害など非常時、病院や役所に設置は必要だと思いますが、普通のご家庭で蓄電池が必要とは思いません。やはり電力会社の電力供給義務というものがあります。災害時の場合も停電を起こさない、そうした責任の遂行求めることになろうかと思います。あと、自然エネルギーが普及すると電力料金が高くなるというご指摘にありました」


町長と懇談 連載小説299

2013年05月28日 | 第2部-小説
 「これは占部町がこれ以上すたれるのを食い止め、いつまでもここで暮らすことができるための事業です」
 大平町長の熱を込めた話は、さながら訴えであった。町長の両隣りに松本博副町長と冨田将太・自然エネルギー推進室室長が座っていた。「占部町まちおこし隊」は町長との懇談にできる限りの参加をメンバーに呼びかけたこともあって15人のメンバー中、12人が参加していた。

 「町長からのお話しは以上の通りです。このあと、町おこし隊のみなさんからのご質問をお受けして、懇談に入りたいと思います。そのように進行させていただくということでよろしいでしょうか」
 松本副町長が懇談会進行の提案をした。
「それて結構です」

 町おこし隊の竹下が応えた。通常であれば主宰者の京香が応えるべきところだが大平町長は京香の夫である。夫婦のやりとりじゃまずかろうということで竹下が「隊」を代表して、町長との懇談に臨むことにしたのだ。
「町長さんの今のお話に関して、何がご質問、あるいはもっと説明をして欲しいことはありますか」
 竹下は慣れた口調で町おこしたいの出席者に言う。教員をしていた竹下は話をすることに臆しない。

「ハイ」と志乃が一番に手を挙げた。いつもながらだが元気だ。
「自然エネルギーで町の電力をすべてまかなうお話しですが、自然エネルギーといってもいろいろあるじゃないですか。町長は水力や木質バイオマス発電事業も興してということですが太陽光発電でまかなうことはできないのですか」と質問した。

 志乃が終わると次にキノコ栽培をしている真田猛が「自然エネルギーの普及をすすめるとそれは売電するわけですよね。売電価格は電力料金より高いでしょ。ですから自然エネルギーによる電力が増えると電力料金が高くなると思うわけ。それもちょっとというか、困る。この問題については、どのようにお考えか、あるいは自分たちはどう考えたら良いのか教えて欲しいのですが」

「いま2人から質問がありました。今日は町長さんを初めとして副町長さんと自然エネルギー推進室室長さんもご出席されています。どちらかかお答えいただけますか?」と竹下は質問を町長に振った。


深紺の山をみつめて思う 連載小説298

2013年05月27日 | 第2部-小説
「この天気は、なんだろう」
 将太は急に暑くなった天気に温度計をみながらつぶやいた。窓を開けた部屋の温度計は19℃を示していた。占部町は標高約300mにある。気象庁の予報では県庁所在地の最高気温は21℃だという。昨日は20℃だった。今年の冬は、例年にない寒波と降雪が繰り返し襲った。庁舎の梅のふくらみは例年になく遅れ、つぼみは固いままだったが気温が一転するとつぼみは一気にふくらんだ。ふくらんだのは嬉しいが温度変化があまりにも激しいと思う。

 窓の景色を見た。山の木々は冬枯れのままで寒々していた。しかし田の畦は冬を越した草と芽吹き始めた草が競演をして青々と彩られていた。
「農家は春野菜の植え付けを始めるだろう。遅霜被害が起こらなければいいが」と将太は胸の内でつぶやいた。

 地球温暖化は確実にすすんでいる。海面上昇は二酸化炭素排出量を半分に削減したとしても止められない。それは温暖化によって海水温度があがって体積が膨張しているからだ。さらにやっかいなことは膨張をはじめた海は海水に溶けていた二酸化炭素を大気に放出するから大気中の二酸化炭素濃度はさらに増える。それは地球温暖化をさらに加速させることを意味する。

 人類が未来永劫、生き続けるために地球温度を保つことは極めて重要だ。化石燃料の使用を減らさなければいけない。低炭素化社会にしなければ、サスナビリティ(持続可能)な社会はむずかしい。
 「あの山の木をエネルギーにする」
 将太は深紺に染まる眼前の山々をみつめて決意を新たにした。
今日の夜、町長と「占部町まちおこしたい」との懇談が予定されていた。

見えた町おこしの基本戦略 連載小説297

2013年05月25日 | 第2部-小説
「さっそく、みんなに相談すると言ってくれた」
 将太は松本に京香と話し合った結果を報告した。そして松本に言った。
「東海林さんといいましたったけ、退職された職員・・・・」
「そうです」

「その方、京香さんの町おこしたいに参加してもらうようにお願いできませんか?」
「町おこしたいでがんばってもらおうということですか。それはいい。じゃ、今、電話しょうか」と言うと松本副町長は電話をかけた。

「ご無沙汰しています。副町長の松本です。いや、お久しぶりです。お元気ですか。いまどうされているのですか。ふんふん、晴耕雨読ですか。それは良かった。東海林さん!お願いがあるのですが町のためにちょっと力を貸してくれませんか。ええ、具体的なことはこれからの相談ですがじゃ、よろしくお願いしますね」

 受話器を置くと松本は「東海林さんは、OKです。この1年、晴耕雨読の生活をしていると言っていた。彼は地の人間だから畑を持っている。自家消費の野菜づくりが面白いと夢中になっているようだ。町おこしたいに入ることは快く応じてくれたよ」と上機嫌で将太に伝えた。

 将太は東海林のような人がまだまだ沢山、町にいるような気がした。退職したが体はいたって健康、現役時代は仕事、仕事の毎日で旅行も趣味も余りできなかった。退職したらゆっくり、のんびりして旅行やできなかったことをやりたい。その意味で悠々自適の生活をこの占部町でしている人が。もしこの人たちの力を町おこしに集めることができたら・・・。
 将太は町おこしの基本戦略が見えた気がした。

職員OBはまずい 連載小説296

2013年05月24日 | 第2部-小説
「もしかして、松本さんこれから電話する積もり?」と将太は松本に言った。
「そうですよ。ちょっと手伝えって!」
「いや、それはやめましょう。よくないと思いますよ」
 将太の言葉に松本は怪訝そうに「どうしてですか?メンバーの引き受け手が決まらないんでしょ。だからちょっと手伝えと言うつもりですが、まずい?」と繰り返して言った。

「定年退職した元職員の方でしょ。ボランティアとかで参加してもらうのはいいと思いますが協議会の委員ですよ。町の職員OBじゃ、町の人たちは納得しないでしょ。なーんだ元職員じゃないか。きっとそうなりますよ」
「そういわれると確かに、でも、委員がこれ以上、見つからなければそれもまずいですよ。もう時間がないし・・・・」

 松本副町長はホトホト困ったと腕組みをして事務室をグルグル歩いた。何かいい方法はないか、一所懸命に考えているようだ。
「副町長」と将太は松本を役職名で呼んで言った。
「協議会のメンバー選出、町おこしたいに頼むというのはどうでしょ」
「それはいい案だ。すぐ頼んでください!」
「わかりました。さっそく頼みます」
将太は占部和紙工房に電話した。

よそ者扱い 連載小説295

2013年05月23日 | 第2部-小説
「そうですか。しょうがない奴らだなあ」
 将太の話を聞いた松本は斬り捨てるように言った。
「どうもこの町の人間はよそ者をはじく傾向が強い。冨田さんはよそ者扱いしているんです。しょうがない奴らです」
「そうか、わたしはよそ者ですか」
「そうですね。私が電話すると絶対、断らないと思いますよ。私から電話しましょうか?」

「いや、私がやります。そう言われて引き下がると、わたしはここで仕事はできないことになる」
「でも、いま聞いた最後の人、鍋島さんと言った人。この人は無理かもわかりませんね。この町に愛着を持っている人で私も良く知っているが彼はちょっと忙し過ぎるかも分からない。でもやはり気持ちの問題だろうね、彼も・・・・」

 松本は将太が作った、自然エネルギー推進協議会の委員対象名簿の一覧表を見ていった。そしてふと、気づいたように言った。
「東海林がいるなあ」とつぶやいた。
「東海林とは?」
「去年、役所を定年退職した男です。この男にちょっと手伝ってもらおう」と言うと部屋を出て、すぐ戻ってきた。手に職員名簿を持っていた。

企画倒れ 連載小説294

2013年05月22日 | 第2部-小説
「無理ですか! 分かりました。ではまた機会がありましたらご協力をお願いします」
 電話を置いた将太は深いため息をついた。電話をしていたのは自然エネルギー推進協議会に委員として就任してもらいたいと考えていた町民だった。3月初旬、将太は大平町長、松本副町長と自然エネルギー推進体制を話し合ったとき、町民参加の協議会設置を提案した。協議会は意見を述べるだけでなく、推進の諸活動を実際にすることとした。
 というのも従前の各種協議会は集まって、行政から取り組みや今後の施策重点の報告を受け、それに対して各人が意見を言って散会するというものだった。これでは町民あげての取り組みにならない。そこで将太が提案したのは「夏祭り実行委員会」のような稼動きをする協議会だった。

 提案は町長も賛成し、議会に報告する原案を将太が作成することになった。新鮮でやる気のある人に参加してもらうため委員の若干名を公募する案も了承された。
 松本副町長は議会の承認を受けて、協議会ができない事態が発生すると大変なことになる。議会報告する前に人選を固めて欲しいと求めた。将太は人選は議会の承認を受けて取り組むものと考えていた。だがそれではダメだということになり、松本の力も借りて、委員になって欲しい人をリストアップし、電話や訪問をして委員就任の要請をしてきた。

 商工会や森林組合、区長会、青年・婦人団体は定番メンバーとして就任してもらう承諾は得たが太陽光発電を設置した人、あるいは自然エネルギー推進に関心を寄せている人はだれ1人、委員就任を受けてくれなかった。
「とても無理です」と次々と断られた。理由は「時間が取れない」だった。
 朝、早く家を出て、夜遅く帰ってくる。休日は家の仕事、畑の仕事があり、余裕がないと言う。
 そして今もまた、断られたのだ。

 これでは企画倒れになる。電話を置いた将太は「まいったなあ」と背もたれ椅子に体を預けると両腕をのばしながらつぶやいた。そこに松本副町長が入ってきた。

町おこしの環 連載小説293

2013年05月21日 | 第2部-小説
京香は「占部町まちおこし隊」を呼びかけた人で「隊」の主宰者だ。将太は集まりに何度か参加してきたが京香の運営はなかなかのものだといつも感心する。今日もそうだ司会を務めまとめをするがいつも参加者の自由な発言を大切にしている。参加者の意見が別れるとみんなの意見を組織して、ほぼ全員の一致を得るような運営をする。まとめ方はみんな意見を集約してまとめる。決して自分の考えでまとめようとしない。

世の中には「とりしきる」人が多い。「あなたこれできるでしょ」「あなたこれやってくれる」と役割や分担をてきぱき決める。ある時、将太はそうした差配を振るっていた人に聞いたことがある。

「返事をまっていたら時間がかかって仕方ない。こちらから提起した方が早く決まる」と言った。古いトップダウンが身にしみ込んだ人だと思った。
京香は違った。トップダウンとボトムアップの2つを使い分けることができる人だと思う。占部町がすすめる町おこしに、京香が率いる町おこし隊の力が加わると取り組みは一変すると思う。住民参加! 町おこしの環はそこにあるように将太は思った。