検証・電力システムに関する改革方針

「自然エネルギーですべての電力をまかなう町」の第2部です。

既存住宅リフォームに国の補助、新規

2014年02月27日 | 検証・電力システム

  既存住宅リフォームに国が費用の3分の1(上限100万円)の補助をする事業を始めて開始しています。事業の名前は「長期優良住宅化リフォーム推進事業」。平成25年度補正予算成立を受け、平成26年2月6日から受付を開始しています。

 既存住宅のリフォームは中小建設事業者・労働者の諸団体(土建一般労働組合、民主商工会など)が長年求めてきた要求でした。その要望を受けて、革新的な自治体がリフォーム補助制度を創設してきましたが国は応じていませんでした。

 ドイツでは国が率先して推進。既存住宅のリフォームは温暖化防止効果と雇用拡大効果が大きいことを立証しています。

 日本で国が補助制度を新設したのは、運動をしてきた関係者の大きな成果だと思います。大きく言えば国民が勝ち取った制度ですからおおいに利用したいものです。
とはいえ、いろいろ条件もあります。

まずは募集要領を取り寄せてはいかがでしょうか。
長期優良住宅化リフォーム推進事業募集要領はこちらからダウンロードできます。

長期優良住宅化リフォーム推進事業事務局はこちらから入ることができます。


エネルギーゼロのモデル住宅

2014年02月26日 | 検証・電力システム
  自然エネルギーを取り入れた「エネルギーゼロハウス」。いろいろな工夫をこらした開発が今、盛んです。写真のモデル住宅は高知県・梼原町(ゆすはら)。屋根に日本伝統の越屋根。左のパネルは太陽熱パネル。右手の大きいパネルは太陽光発電パネル。そして南面に太陽光を部屋にふんだんに取り入れる広いペアガラス。

 部屋の中もさまざまな工夫があり、年間を通したデーターを記録。性能を実証しています。
さまざまなモデル住宅、見学してはいかがでしょうか。費用対効果もよくわかります。

民間賃貸住宅リフォームに国の補助

2014年02月25日 | 検証・電力システム

  既存の民間賃貸住宅のリフォームに国の補助が出ます。その制度は「住宅セーフティネット整備推進事業」。25年度の申し込みは終了し、26年度はこれからの発表。リフォームを考えている方は、25年度資料を勉強して、26年度発表に備えてはいかがでしょうか。

 この事業の趣旨は、空家を有効に活用することにより住宅確保要配慮者の居住の安定確保を図るとともに、災害時には機動的な公的利用を可能とする環境を構築するため、住宅確保要配慮者の入居等を条件として、空家のある民間住宅の改修工事に要する費用の一部を国が直接補助するものです。

①民間賃貸住宅を活用した住宅セーフティネットの強化に取り組む地方公共団体との連携が図られる区域内※で、1戸以上の空家(改修工事着工時点で入居者募集から3ヶ月以上人が居住していないもの)があること
(戸建て・共同住宅は問わない)
②改修工事後に賃貸住宅として管理すること
③原則として空家の床面積が25㎡以上であること
④台所、水洗便所、収納設備、洗面設備及び浴室を有するものであること--など。

 

省エネルギー住宅への改修ガイドライン

2014年02月24日 | 検証・電力システム
  「日本の4700 万戸の住宅のうち、70%(3290 万戸)は平成4年以前の断熱レベルの低い住宅であると言われている。したがって、既存住宅の省エネルギー化が重要な課題だが、なかなか進んでいないのが現状である。その理由としては、費用対効果を正当に提示できないために、消費者に断熱改修などの効果を十分に認識してもらえないことが一番大きいものと考えられる。」
 とは「独立行政法人建築研究所」の説明。そして4つの既存住宅をモデルに断熱工法をほどこして効果を実証実験。これらを基礎に「省エネルギー住宅への改修ガイドライン」ができています。既存住宅の断熱を考えておられる方は必読かと思います。







耐震と断熱の科学的データ

2014年02月21日 | 検証・電力システム

  建材試験センターは建材のさまざまな性能を試験(有料)し、データ化します。前々回、ご紹介した相良工業所もこの試験センターに自社製品の耐震性と断熱性の試験を依頼。そのデータをもとに耐震性と断熱性を確認。国の基準値をクリアした施工をしています。

 私はその試験現場に立ち合ったわけですがその費用ははんぱでありませんでした。費用に尻込みして試験をあきらめる中小企業が多いと聞きます。その場合、製品の公的証明データを得ることが出来ませんから製品販売にどうしても不利。
 特に、工業製品の品質性に信頼があるとみなされ試験データは該当製品すべてに使用できますが木製加工製品は材料、加工職人の技量によって変動があるということで信頼の評価は下位です。

 相良工業所はそうした評価の中でもあえて試験を申し込み、データをとっている稀な事業所だと思います。そうしたこだわりが詰まっている相良工業所のHP。住宅断熱のリフォームを考えておられるようでしたら一度、ご訪問して見てください。長年の施工実績をデータで確認する中小企業。私のイチ押し企業です。
 (写真左の人が試験に立合う相良工業所の相良さん)



住宅の断熱リフォーム

2014年02月19日 | 検証・電力システム
 「高気密高断熱の家は新築でなければ無理」と思い、あきらめている人が多いと思いますがリフォームでも十分できる場合があります。もつとも可能性があるのはマンションなどの集合住宅です。

 知り合いにその仕事をしている人がいます。素人の私がいろいろ解説するより、仕事をしている相良工業所のHPをご覧ください。
役立つと思います。
 


 


雪が溶けない屋根

2014年02月18日 | 検証・電力システム
   写真手前の家の屋根と奥の家の屋根を比べると、手前の家の雪はほとんど残り、奥の家の屋根の雪はかなり溶けています。どちらの家も比較的新しい建築です。耐震と高気密高断熱を施した建築だと思いますが「断熱」に差があります。

 ドイツでは「エネルギーパス」という家のエネルギー証明という制度があります。私たちは自動車を買う時、リッターあたりどれだけ走るのか「燃費」を買う判断基準の1つにします。エネルギーパスは「住宅の燃費」証明です。燃費が悪い家は買い手がつかないわけです。

 高気密高断熱によって光熱費は3分の1以下になるといいます。仮に月3万円とすると1万円以下です。お金もありますが生活の快適度がまるで違います。隙間風とかガラスや壁から冷たい空気が部屋に流れ込むことはありません。部屋の温度は輻射熱効果で平均化するので快適です。

 電気の使用を減らすことで化石燃料の消費を減らし、二酸化炭素の排出量を減らします。雪が溶けない屋根が増えれば増えるほど電力の生産は抑えることができます。原発に依存しなくても、電力は十分間に合うわけです。
 すべての原発が停止しても停電は起こっていません。原発を稼動させる必要性、合理的な理由はまったくありません。

 家の高気密高断熱、太陽光発電などの普及で化石燃料依存の電力は着実に減っています。このスピードをさらに速め、広げることで化石燃料に依存した火力発電の発電量をも減らすことができます。
 屋根ウオッチしながらそんなことを強く思いました。



大木が折れる

2014年02月17日 | 検証・電力システム
  14日から15日、関東は記録的な大雪。自宅に近い小学校のネズミモチの大木が雪の重さに耐えかねてボキッと裂けました。 
 それだけではありません。我が市の中央体育館の屋根がすっぽり落下(写真・毎日新聞)。早朝であり、利用者はいなかったのでけが人をありませんでしたがこの体育館、万一の避難所になっていました。わたしも何度か行ったことがありますが、まさか落下するとは。

 そして心配なのは山梨の果樹農家の方々です。山梨では1mを超える積雪を記録。ブドウや桃、サクランボウの栽培が盛ん。大変な被害が発生しています。
 この大雪、地球温暖化が影響しているといいます。大気の気温が上がると大気が含む水蒸気の量が多くなり、積雪も増えます。

 夏は猛暑、冬は寒波に大雪、極端な気象が発生しています。温室効果ガス排出削減に真剣に取り組まなければいけないです。


  

屋根から熱が逃げている

2014年02月14日 | 検証・電力システム
 屋根ウオッチをしていると写真のような屋根をよく見かけました。日本は家全体を暖房せず各部屋ごとにエアコンを付け、あるいは石油ストーブなどを使っています。写真の家で見ると、右側の部屋で暖房をつけて、過ごしたのだと思います。

 こうして見ると、日本人は必要な部屋だけ冷暖房する。節約と省エネによく取り組んでいる国民だと思うのです。

 そしてもう一つ感じるのは「高気密高断熱」の造りだと思うのですがもしそうだとすると「高断熱」の効果は余り発揮されていないように思います。屋根から熱が容易に逃げていると思います。

 屋根裏の断熱はどうなっていたのでしょうか。気になるところです。