検証・電力システムに関する改革方針

「自然エネルギーですべての電力をまかなう町」の第2部です。

町おこしの環 連載小説293

2013年05月21日 | 第2部-小説
京香は「占部町まちおこし隊」を呼びかけた人で「隊」の主宰者だ。将太は集まりに何度か参加してきたが京香の運営はなかなかのものだといつも感心する。今日もそうだ司会を務めまとめをするがいつも参加者の自由な発言を大切にしている。参加者の意見が別れるとみんなの意見を組織して、ほぼ全員の一致を得るような運営をする。まとめ方はみんな意見を集約してまとめる。決して自分の考えでまとめようとしない。

世の中には「とりしきる」人が多い。「あなたこれできるでしょ」「あなたこれやってくれる」と役割や分担をてきぱき決める。ある時、将太はそうした差配を振るっていた人に聞いたことがある。

「返事をまっていたら時間がかかって仕方ない。こちらから提起した方が早く決まる」と言った。古いトップダウンが身にしみ込んだ人だと思った。
京香は違った。トップダウンとボトムアップの2つを使い分けることができる人だと思う。占部町がすすめる町おこしに、京香が率いる町おこし隊の力が加わると取り組みは一変すると思う。住民参加! 町おこしの環はそこにあるように将太は思った。