図出典:国交省「世界各国の降水量」
自然エネがつくる社会は経済停滞から抜け出す
美しい地球を美しいまま、子や孫、未来の子どもたち、地球のすべての生物に渡したい。そのために温室効果ガス排出を抑えなければいけない。
「日本はエネルギーに乏しい国」という。何をして「乏しい」というのでしょうか。ばくぜんとわかったような気持ちできたように思います。しかし温暖化問題に関心を持ち、勉強すると日本は年間降水量が世界3位だということを知りました。そして写真を撮ったり散歩したりする畑を改めて見ると水路がないことに気づきました。
水田地帯には水路があるのですが畑地帯には水路はありません。しかし四季折々、さまざまな作物が植えつけられ、収穫しています。日本に降る雨の年間降水量は約1800mmです。この降水量は世界第3位です。(上の図参照)
川は私たちのすぐそばにあり、山は木でおおわれています。四方を海に取り囲まれています。日本は化石燃料は少ないですが多様な自然エネルギーに恵まれた国です。この自然資源に着目すれば日本は「エネルギー豊かな国」です。
化石燃料の場合、代金は産油国に行ってしまいます。しかし地域資源を利用すると、お金は地域に落ち、お金の地域循環が起こります。
自然エネはローテク技術が生かされますから中小企業が参入できる分野です。製造・保守・管理の多様な分野を中小企業がになうことができますから地域に新規企業と新規雇用が生まれます。脱原発、脱火力発電で自然エネルギーに舵をきる社会は内需が増え、国民所得が増えて、経済停滞から抜け出すのです。
以上は脱原発、脱火力発電がめざす社会の姿です。そこにむけてすすむためには脱原発、脱火力発電になぜ舵を切らないといけないのか。そもそも論をしっかりすることだと思います。
その素材を提供する気持ちで、第2章「美しい地球を未来に伝えるために」を次回から始めます。