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つれづれなるままに。

スペイン散歩1 -マドリッド-

2009年04月25日 | 
友達同士や夫婦での旅行もいいけれど、家族旅行にはそれ独特の楽しみがある。はず。
そんな楽しさを求めて、今年はスペインを訪れることにした。
7泊9日、行き先はマドリッドとバルセロナ。
メンバーは相棒とその両親、そして私の4名様。

個人的にスペインは2回目だが、前回は3日間のセビーリャ滞在(仕事)のみ。
ピカソもガウディも、ハムもチョリソーも未経験なのである。
自然と気合いも入るというものだ。

4月24日、成田空港。
『申し訳ございません、本日成田ーアムステルダムの便が満席でございまして、○○様には一つ上のプレミアムエコノミーのお座席を用意させて頂きましたが、宜しいでしょうか?』
よよよよよろしいですとも!
ツアーでアップグレードをして頂けたのは初めて。13時間のフライトが途端に楽しみになる。

前の席が倒れてこないシェル式の座席に、少し豪勢な食事とアメニティ。
私には珍しく映画も2本満喫したのに、いつもよりも疲れずにアムステルダムに到着することが出来た。
これは私だけでなく両親のためにも有り難い配慮だったと思う。

トランジットのアムステルダムでは3時間程度を過ごした。


さすがはチューリップの国のチューリップの季節。
ここに写る全ての花たちはホンモノである。

さて、アムステルダムからイベリア航空でマドリッドに到着したのは22時前。
飛行機の中で私は爆睡していたけれど、窓からずっと外を眺めていた父曰く、ゆっくりと暮れていく景色はとても綺麗だったそうだ。
無事荷物を受け取り(良かった!)、ホテルに向かう。

今回の宿はHOTEL CLARIDGE。
地図で言うとマドリード市街の右下、Con de Casalという駅が最寄りである。
特に可もなく不可もなく、"soso"といった感じだ。


明けて4月25日、マドリッド散策を開始した。
まず向かったのはプラド美術館。


私は特に絵画に造詣が深いわけではないので、正直この美術館に何が収蔵されているのかは知らなかった。
ゴヤにベラスケスにエル・グレコ。
ヴァチカンやウフィッツィにはない、力強さだったり素朴さだったりが印象に残った。
中でもムリーリョの聖母子の絵を好きだと思った。
ちなみに館内の写真撮影は禁止。イタリアの美術館よりも規則は厳密らしい。


スペインでは13時を過ぎないとランチにはありつけない。
行く前はこの「遅ランチ」を若干心配していたけれど、プラドを見て回るのに3時間以上かかったため、昼食を摂ったのは自然と14時頃になってしまった。


初ランチの前菜たち。コロッケにチョリソーにスペインオムレツ。
コロッケが美味だった。
ドリンクはフレッシュオレンジジュース。少し苦みのあるジュースもとても美味しかった。

昼食後は、中心部までブラブラ歩くことにした。
一番の繁華街、プエルタ・デル・ソルに入るとこれぞスペインなお店に遭遇した。


頭上にぶら下がる、ハム、ハム、ハム。しかも全部丸ごと。
生ハムと言ってもピンからキリまであるらしい。
ハモンセラーノ(多分普通ランク)とハモンベジョータ(最高級らしい)の値段には4-5倍の開きがあった。
お店の中は量り売りのテイクアウトも出来るし、ビールなんかをいっぱいやりながら、タパスをつまむ立ち呑み処でもあるようだった。

お土産屋さんを冷やかしながら王宮に到着。


意外と地味なので少し驚いたけれど、そこはさすが王宮。
花壇や庭園などはそれは綺麗に整備されていて、多くの人々で賑わっていた。


日の長いスペインではなかなか日が暮れないけれど、気付けばもう20時近くになっている。
この日はあらかじめフラメンコを予約していたので、Cafe de Chinitasというタブラオへ向かった。


フラメンコは初めての体験だったけれど、歌も踊りもギターも魂がこもっていて、目を離すことが出来なかった。
どうやったら踵やつま先や手拍子であんな複雑なリズムを刻めるのか、どうやってカスタネットを鳴らしているのか、もう皆目見当もつかないのだ。
ただただすごいと、そう思った。


目は舞台でも、舌はしっかり料理を楽しんだ。
写真はハモンセラーノ。塩辛いけれどやめられない。


初日からフル稼働のマドリッド。
まだ見るべきものはてんこ盛りである。


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