Heal-log

つれづれなるままに。

荷物を取り返す。

2008年03月14日 | 
一夜明けた。
午前7時だというのに、外はまだ真っ暗だ。
経度的にはイギリスと同じなのに、ヨーロッパ標準時を使うセビリアの日の出は遅いらしい。
結局夜が明けたのは8時前だった。

ロンドンに置き去りされた荷物の行方が気にかかり、空港に電話する。
ロストバゲッジ対策の基本は、自分から行動すること。
待っていても航空会社は動いてはくれないらしい。

案の定、昨夜の時点では『ホテルに届く』手筈になっていたのに、結局『通関手続きに立ち会ってください』とのこと。
タクシーで空港に向かう。


到着ロビーから、ターンテーブルのある荷物受け渡し場まで侵入。
『荷物を受け取りに来たんです』というだけで通してくれるユルさ。
放置してある我が荷物を見つけ、税関に運ぶ。
スーツケースの鍵を開けて、チェックを受けたら放免。


結局昨日貰った『紛失書類』を見せることはなかった。身分証明も。
朝一番に空港に向かったから良いものの、このユルさは怖い。
後になってそう実感した。

同じようにして、他人の荷物を盗み出すことも出来るに違いないのだから。

人生初のロストバゲッジ体験。
大切なものは持って行かない(今回は入ってなかったけれど)。
そして、一泊分の荷物は機内に持ち込む。
良い教訓になったということにしておこう。

厄年の厄日、厄落とし。

2008年03月14日 | 
何事も裏目ウラメに出る日というのはあるもので、私にとって今日はそんな日。
1日は24時間だけれど、海外に飛んだ私の「今日」はいつもより少し長い。
3月13日、私を襲った出来事たち。


その1.ハンドバックの取っ手がちぎれた。
殆ど使っていないバーバリーのバッグ。
「いやー、何かやだねぇ、幸先悪いねぇ」なんて言った上司の言葉は当たっていたと、今になって思う。


その2.乗り継ぎ便の搭乗券を成田で貰えず、ヒースロー空港を行ったり来たり。
一緒に行った上司は貰っていたのに、どういうことか。
結局イベリア航空のラウンジで発券してもらう。


その3.

ロストバゲッジ。
ロンドン-マドリッドを経て最終目的地にのセビリアに着いた私。
荷物はまだロンドンをウロウロしているらしい。


その4.ストライキ(しかも個人的な)。
荷物を持たずに空港を出ると、ピックアップの人が立っていた。
申し訳なさそうな顔をして。

聞くところによると「ストライキ」があって迎えのタクシーが空港に来ていないらしい。
代替案として路線バスに乗って鉄道駅まで行けば、そこで車が待っているとのこと。
変なストライキだなぁと詳しく聞く。
実際は空港での客待ちに関して警察とドライバーが喧嘩し、車を停められなくなったとのこと。

それは、ストライキなのかい?

ともあれ、満員の路線バスに乗り込む。
「一つ目のバス停が鉄道駅。ガソリンスタンドがあって、そこにドライバーがいる」と教えられる。

言われた通り、1つ目のバス停で降りる。ただの交差点。
駅もガススタもありゃしない。
時間は深夜12時。
ガラの悪そうな若者がウロウロしていて、流しのタクシーも来ない。

本気で怖かった。
幸い、私達が来ないのを心配して探してくれたドライバーに拾われ、無事ホテルに到着。
親切なホテルの人が、寝巻き代わりにバスローブを特別に貸してくれた。


そして、一夜が明けた。
8時半に着くといっていた私の荷物はセビリア空港に着いただろうか。

治安の面など、いろいろ気をつけるべきことがあるらしいスペイン。
今日のバタバタが厄落としになっていますように。