ハーモニカな日乗

すばら式ハーモニカライフ、ガーデニングなどその他日常雑多を綴る。

コンテスト雑感ほか

2014年06月17日 | ハーモニカ
第34回F.I.Hジャパン・ハーモニカコンテストが6月15日(日)、御茶ノ水・全電通ホールで行われました。

結果は、モリダイラ楽器のサイトでご覧ください。

しばしば、この大会は「○○のための大会」だという表現がなされることがありますが、それに習えば、今回のハーモニカ・コンテストは「山下玲さんのためのコンテスト」でしたね。

昨年のコンテストで、竹内海人さんがグランプリを獲得、次回の出場はないとなった時点から、次は山下玲さんであることは容易に予想できたことではありました。
それにしても、審査員講評で「圧巻の演奏」と評されたように、確かな演奏技術と豊かな表現力は聴く者を唸らせました。
また、クラシック部門とジャズ・ポップス部門の両方を制したのは山下さんが初めてという快挙。
グランプリは満場一致だったそうです。

才能のある人が大きく成長した歴史的場面に居合わせたわけで、のちのちまで語り継がれることでしょう。
山下さんにはこれを機にさらなる飛躍を遂げてほしいと思います。

さて、いくつか雑感を。

まず、クラシック部門について。
1位だった山下玲さんの演奏は、他を寄せ付けない卓越した演奏であったことは衆目一致するところです。ただ、その奏法と演奏内容はジャズ・ポピュラー部門がふさわしいのではないかなと思いましたね。
これが一つの審査基準になれば、今後ボーダーレスが進むのかな。来年要注目です。

ジャズ・ポピュラー部門。
2位になった下山田隆史さん。グルーブ感溢れるアドリブが素晴らしかったですね。ご本人はもうコンテストにでない、とブログで言っておりますが、下山田さんのように自分のアドリブをばりばり吹く方がもっと現れてほしいですね。

奨励賞を受賞したジャズ・ポピュラー部門の松永麻美さん。バックが3人というバンドで出場し、その一体感がすごく新鮮でした。ボクなんかこのコンテストはピアノかギターなど一つか二つの楽器が伴奏するものと思っていましたけれど、そうではなかったと知りました。
同じ部門で、中尾彰信さんもベース、ピアノ、ギターの伴奏で出場しました。曲を豊かに表現するものとしてバンド形式はありということ。自分の仲間(バンド)と出場できるなんてうらやましいですね。

クラシック部門では、2位だった榎本浩美さん。いい演奏でした。
本日やっとご挨拶できました。来年、楽しみにしております。

複音部門での平須門さん。1位おめでとう。複音での美しい旋律、さすが複音界のホープです。まだ中学2年生、これからもっともっと伸びていってほしいと思います。彼とは机を並べてクロマチック・ハーモニカを学んでいる生徒同士なので、こちらは負けていられないな

あれこれ勝手なことを言ってしまいましたが、このコンテストはボクにとってハーモニカを吹く明日への活力。
最近は月2回レッスンに通っていると、コンテストに出るレベルの人に少しでも近づきたいものだと思います。道のりは遙か彼方ですが、第二の定年まであと2年弱。記憶力、反射神経の衰えはいかんともしがたいものの、少しでも基礎力を上げたい、と思っていた矢先、今年の合宿、9月に延びたので参加しませんか、とのお誘いが。うーん、少し考えましたが、現時点では「参加」しようと思っています。そういう機会を逃すと「自分から変われない」ですからね。いや、変わろうとする自分がいます。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
基準は大事 (やーこん)
2014-06-23 00:21:19
きんちゃんさん、今回は考えさせられますね。

確かにハンドマイクでしたね。エコー、クラシックなら論外ですね。

FIHハーモニカコンテスト2014 応募要項には、クロマチック・ソロ/クラシック部門は、
「クロマチックハーモニカによるソロ演奏で、クラシック系の音楽であること」とあります。
ですから、“クラシック系”といっている限り、“クラシック系”の曲で挑戦することは今後も可能でしょう。ピアソラはまさしくそれに該当しますね。ボーダーレスといったのはこのことです。

次に考えなくてはならないのは、奏法や表現方法。今回、そして過去の例から見ても、これがクラシック?ということがありました。部門云々の議論は広くなされていないのではないかという疑問が湧いて来ます。
いま行われているサッカーW杯ではないけれど、審判の笛って重要ですね。

マイク無しについて。音の小さい複音を含めたイベントでマイク無しはボクはまだ見たことがありません。西日本ハーモニカコンテストはマイク無しとは見識が高いですね。まさに音の表現力が問われますね。
返信する
クラシック部門 (きんちゃん)
2014-06-22 19:50:10
初めまして

>その奏法と演奏内容はジャズ・ポピュラー部門がふさわしいのではないかなと思いましたね。

私も同感です。
伝え聞いた処では、「彼女は、ハンドマイク(エコーもかけて)を使用しての演奏だった」

これは過去例(クラシック部門ではスタンドマイク)の無かった事! ~果たして、審査基準に照らし合わせて問題無かったのか?M社(FIH事務局)に問いたい。

>今後ボーダーレスが進むのかな。
それでは、クラシック部門の存在意味無いでしょう。

※「西日本ハーモニカコンテスト」では、マイク無しです。
返信する

コメントを投稿