六条御息所源氏がたり
林真理子 小学館 2012年
林真理子さんの本てほとんど読んだことありませんでした。
何かのコラムを読むくらい。
ブロ友さんのお部屋で話題になっていたので図書館で借りてきました。
六条御息所は光源氏と恋人同士になりながら、ほぼ捨てられてしまい
生霊となり、その身を憂いて悲しみながら死すとも成仏できずに
切々と源氏を語る・・・・ということで二人のお話なのかなと
まず1冊目を読み始めました。
目次を見ると、見覚えのあるタイトルがずらりと並び
これは、林真理子編集の源氏物語なのかと始めて気が付きました。
今まで、ちょっと飛ばして読んでいた物語も、林さんの手にかかると
飛ばすなんてとんでもない、なるほどこういうことだったのかと
今ごろ理解できました。
複雑な人間関係もやっと理解できた気がします。
宮廷というのは案外狭い世界なのかもしれません。
自分の血縁、妻の親戚の間でぐるぐる回っているようです。
それにしても、最後に光源氏って見かけは100点、中身0点の
女たらしのおっさんみたいに思えてきて笑ってしまいました。
六条の御息所が語ると最後はそうなるよな~なんて思ったりして。
光源氏は相当な地位についているらしかったけど
仕事するヒマあったのでしょうか。