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今年は読書⑤王朝小遊記

2021-01-26 15:09:55 | 読書メモ

王朝小遊記

諸田玲子 文芸春秋 2014

 

前の6冊を返して次にまた6冊くらい借りるつもりでしたが

緊急事態宣言が発令されて、図書館の滞在時間が30分限定でした。

関係ない感じで本を読んでいる人もいましたが、

一応決まりを守りまして、30分で選びました。

 

平安朝の時代。学問を身に着けてはいるけれど、家が没落して

物売りになって、細々と暮らしを立てながらも必死で蓄えをして

いつか家を建てようとがんばるナツメ。

理不尽に蓄えを奪われ、住まいも追い出され生きる当てなく

死のうと河原にやってくる。

河原には流行り病で死んでしまった人が打ち捨てられ、

とぼとぼ川に向かうナツメを気にする人もない。

 

この河原で変な爺さんと出会い、ナツメの運命は変わっていきます。

平安朝の冒険物語。

一つ一つのお話が次第にまとまっていく手法で、なんとなく予想はできますが

登場人物が魅力的に生き生きと描かれていて、私にしてはめずらしく

一気に読みました。

これ、NHKでドラマ化できそうだけど。

 

ドラマにする時は一応声を掛けてください。

キャスティング終わってますので。