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レジ袋とマイクロプラスチックとマイクロカプセル

2020-07-02 09:56:39 | 脱プラスチック生活

今月からレジ袋が有料化されました。

世界の情勢から周回遅れでやっと日本で実施というところだそうです。

目的はプラスチックによる海洋汚染を止めるという事だったと思いますが、

以前に読んだ本によると、最悪なのはマイクロプラスチックと書いてありました。

 

マイクロプラスチックは5mm以下のもので、その中でも

もっと細かいマイクロプラスチックビーズというのがあります。

化粧品などのスクラブ剤として入っていて、下水処理施設を通り抜けて川、湖、海に流れ込んでいます。

 

そっちの方はどうなっているのでしょうか。

どちらかと言うとレジ袋は徹底的に回収して燃やすということができますが、

マイクロプラスチック、ビーズは一度使われると止められません。

 

世界では、ヨーロッパ、アジア、アメリカ、オセアニアで、だいぶ前から禁止の方向。

日本でも、その国の法律に合わせないと輸出できないという理由もあり

大手化粧品会社は、代替品に切り替えている。

マンダム:生分解性の改良スクラブに代替 2017から

コーセー:生分解性原料へ代替 2014から

花王:すべて代替素材へ 2016から

資生堂:2014年以降のものはマイクロビーズを配合せず

 

世界では法律で禁止していますが、日本は法律はなくて企業独自の取り組み。

これからは、こういう取り組みを消費者が評価して、製品を買うようになるかもしれないので

企業ではPRのしどころです。

 

マイクロプラスチックがスクラブ剤として入っているものは

日本製品ではほぼなくなったとみていいようです。

 

でも練り歯磨きがちょっとあやしいです。

清掃助剤と書いてあれば、それはマイクロビーズです。

(ポリエチレン末、高融点ポリエチレン末とも書いてある)

これ、歯肉の奥に挟まって実害があるんだって!!

 

 

じゃ、もう安心してレジ袋に専念していいのかというとそうでもなくて、

今度はマイクロカプセルというものがあります。

マイクロビーズよりもっと小さくて、一層除去困難になっています。

その小ささは花粉症用のマスクは通り抜けてしまうそうです。

2019年の時点でまだ規制されていないようです。

 

***2019.5.10に「マイクロカプセル緊急提言」が

   日本消費者連盟から出されている。(経済産業大臣、環境大臣、厚生労働大臣あて)***

 

マイクロカプセルはどこに入っているのかというと、香りづけです。

香りを長持ちさせるために入っています。

 

柔軟剤の場合、キャップ1杯にマイクロカプセルが1億個入っています。

洗濯するたびに環境中に放出され、空気中にもたくさん漂うことになります。

それが化学物質過敏症の原因の一つにもなっているそうです。

(↑ 肺まで届いてしまうので)

化粧品のマイクロプラスチックはなくなったとして、香りはどのように

なっているのでしょうか?まさか、カプセルということはないと信じたいですが。

 

本物の花の香りに近いと大々的にCMしている商品までありますが、

消費者の希望なのでしょうか。

見回してみると、身の回りに香りづけされたものが多いことに驚きます。

結構強烈な香りもありますから、香水の立場がどうなっているのかという心配さえあります。

使用を避けることができないのもつらいところ。

一番移りやすいのが、電車の座席だそうです。

 

マイクロプラスチックカプセル・・・・ラスボス的存在のようです。

 

 

環境大臣って、緊急提言受け取ってるなら

この辺で仕事してくれたらいいのに。