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帯状疱疹に克つー読書メモ

2015-05-24 11:40:49 | 読書メモ

 

帯状疱疹に克つ

長沼芳和

(長沼ペインクリニック院長)

講談社

 

図書館の医学のコーナーにありましたので借りてきました。

昨年の10月に帯状疱疹にかかり、痛みもあるので

この先どうなるのか知りたいと思って。

 

どうも、帯状疱疹の痛みを取り去るのはむずかしいようで

鎮痛剤、神経ブロックなどいろいろな方法が

研究されてはいるけれど、今一つ確立されていないようです。

 

ただ、本を読んでわかったことは、私の症状は軽いと

いうことです。

高齢になって発症すると帯状疱疹後神経痛がひどく

夜も眠れなくなり、絶えず痛むので悲惨な老後になって

しまうそうです。

痛みの入院治療費も 1か月で45万円もかかるとか。

その上、いつまでもやっていられないので

適度なところで退院し、また元に戻ってしまう。

 

たまに鎮痛剤を飲む程度ならば、あまり気にしないで

「この程度でよかった」と暮らしていったほうがよさそう。

 

帯状疱疹は、発症したら一刻も早く抗ウイルス剤を

飲むのがいいとありますが、水ぶくれが出ないと

帯状疱疹と診断してもらえないのです。

ところが、水ぶくれは最後の症状で

本来は神経の炎症なので始末が悪いうえに

早期発見がむずかしい

やっかいな病気です。

 

それに、3人に一人はかかるらしいです

ホント、激痛だったのですが、本に書いてあるとおり

痛みを感じる神経自体に炎症が起きるので痛いはずです。

私が罹った時、右の下半身だったので

「歩行障害」が起きる可能性もあると驚かされました。

これも、神経の炎症だからですね。

 

2度と経験したくないなと思ったら、予防法がありました。

水痘ワクチンの接種」です。

長年、「水痘ワクチン」が効くのではと医師の間では

言われていたそうですが、大病院では

「もうからないから」という理由で実施されていないそうです。

長沼さんは自分の病院を持つことができたので

ワクチンの接種を勧めている。

50歳以上で、これから老後を迎える人は受けた方がよいと

書いてありました。

私も受けよう!と最後まで読むと、2度かかる人は

ほとんどいないそうです。

(↑ 著者は2度かかったといってるけど・・・)

でも、心配です。

 

ワクチンの事は全く知らなかったのですが、

3人に1人がかかるような病気で、予後が悪いのなら

50歳以上の人全員に知らせて、ワクチンを打つように

したほうがいいのではないでしょうか。

 

こういう本を読むと、本当は医学界としてやるべきなのに

「儲からない」という理由で実施していないことが

いったいどれだけあるんだろうと 暗澹たる思いになります。

健康保険の財源が足りないといいながら、

医薬分業と言う名のもとに診療報酬を上げたり、

ワクチンで済むところを痛い思いをさせて、

通院させたり、どうかしてる。