goo blog サービス終了のお知らせ 

毎日HAPPYDAY

いくつになっても人生これから

早期発見シンドローム

2015-07-16 14:29:00 | 読書メモ

 

またまた、図書館で借りてきました。

「がんもどき」で早死にする人、

「本物のがん」で長生きする人

 

近藤誠著

 

だいぶ前から論争が起きている、「がんもどき」論の本です。

 

私自身は、がんと診断されたら、近藤医師の考えを取り入れて

やっていこうと思っています。

つまり、治療はしない。経過観察して簡単な治療なら受けるという方法です。

今ままでどおり、検診には行かないつもりです。

 

2013年8月 厚生労働省発表

「公費の胃癌検診で内視鏡は推奨しない。

死亡の減少が明らかでないからである」

 

このような発表があったとは驚きです。

ここまで言うなら、胃がん検診は任意にしたほうがいいのではないでしょうか。

 

がんの診断がかなりあいまい。

欧米では良性とされる腫瘍の8~9割が日本では「がん」と診断された。

病理医によって「見立て」に幅がある。

ガンの治療で命がのびることを証明したデータは世界にひとつもない。

医者たちは治療をしない患者を診たことがない。

(↑ 切ってしまうか、抗がん剤を投与してしまうから)

 

サプリや民間療法でガンが消えたとか治ったというのは

「がんもどき」であったから。

「がんもどき」は何もしなくてもしょっちゅう消失する。

「免疫療法」は詐欺である。効果がなく証明もされていないのに数百万円かかる。

 

近藤医師は 元気でごはんもおいしいと感じている人は

医療機関や検診に近づかないことがなによりの健康法

と言っています。ご本人は40年間検診を受けたことがないそうです。

実は私もそれに近いです。

昨年、帯状疱疹で婦人科にお世話になったとき「子宮がん検診を受けませんか」と

言われましたがお断りしました。

早期発見されたとされるガンは ほとんどが「がんもどき」(転移しない)で悪さはしない。

「ほんとうのガン」(転移能力がある)であれば、治療しても転移を止めることは不可能。

どちらに転んでも治療は意味がないということです。

(ただし、渡辺謙さんのような白血病は別。)

 

がんという病気がつらいのではなく「がんの治療」が過酷をきわめ、

そのうえ延命につながらないのであれば、(←実際そうらしい)

治療はやめておいたほうがよさそうです。

 

有名人の例を挙げてありましたが、逸見正孝さん、中村勘三郎さん

坂口良子さん、島倉千代子さん、この方々は「治療死」と言えるそうです。

 

治療をしなかった方もいらっしゃいます。

緒方拳さんは仕事ができなくなるからと、手術も抗がん剤も拒否して

最後のドラマとなった「風のガーデン」に最後まで出演され、完成発表にも

出席し、その数日後に静かに亡くなられた。

森瑤子さんは、ホスピスで最後まで執筆を続けていた。

 

「本物のガン」であってもすぐに死んでしまうことはなさそうなので、

あわてずに、身の回りの始末をしてその日までレース編みをして暮らせるのではないでしょうか

 

近藤医師が何度も何度も書かれているのは、

手術で臓器を切り取ってはいけないということと、抗がん剤だけは絶対にやめなさい

ということです。抗がん剤は猛毒の上固形ガンには効かないので。

 

この本では ips細胞を作る時にがん細胞ができてしまうことに触れています。

「ips細胞の成り立ち、基本構造自体ががん細胞とほとんど同じ」

 

ips細胞とがん細胞が紙一重とは・・・・。

がん細胞が生まれるのは宿命のようなものなのでしょうか。

 

検診によって見つからなくてもいい「がんもどき」が見つけられ

しなくてもよい手術が施され、無駄に苦しむ人がたくさんいるのだとしたら

ここらで、本当に必要な検診がどのようなものなのかを調査してほしいです。

検診の仕組み、病院の経営、いろいろなものが複雑に絡み合っているようです。

まったく、ふざけているとしかいいようがないです。

 

 追加 ◆

あとがきに印象的な部分がありましたので追加しておきます。

 

人々のがんとの闘いを思う時、エンデの{モモ}を思い出します。

のどかな街に時間泥棒がやってきて無駄遣いしている時間を

時間貯蓄銀行に貯められるとささやきます。それを受け入れた人々は

いつも時間に追われイライラして笑うことも忘れてしまう。

がんの治療の目的はよりよく、より長く生きること。

しかし、命の貯蓄を増やそうとして治療をあせると、手術で痛み

抗がん剤で苦しみ、安らかな人生を奪われ、結局は命も縮めてしまいます」

 

 

 

 

 


モノとわかれるー生き方の整理整頓

2015-07-16 06:15:29 | 読書メモ

図書館で借りてきました。

 

モノとわかれるー生き方の整理整頓

大塚敦子著

 

内容は 断捨離的なことです。

ただし、著者はアメリカで知りました。

著者はフォトジャーナリストという職業でアメリカに長く住んでいました。

そこで出会ったのが 「生活オーガナイザー」という職業の人でした。

この仕事は、ただ物をかたずけるのではなく、その人がどんな生き方を

したいのかを見出す手助けまでする。

出会ったのが2000年ということですから

断捨離という言葉が広まる以前にアメリカでは存在したのですね。

本文中にも、「日本語では当てはまる言葉がない」とあります。

 

アメリカの家というのは、非常に面積が広く、屋根裏や地下室、

物置と、物をいくらでも収納できるようになっている。

そこに物をため込み、物を管理するストレスも相当。

 

物が増えて「豊かになった」けれど「幸せになっていない」

 

著者のことば

自然界には無駄なものは何もない。

必要なものが必要な数だけあり、見事な調和を保っている。

私は自然界との絆なしには生きられない。

自然界と私を隔てるものはもういらない

 

それまで自分が抱え込んでいた物を見ると、実際はすきでもなかったものを

たくさん持っていたことがわかった。そのために本当に好きなものは

ほかの物の陰に隠れて見えなかった。

 

「手放す」の原語は レディング・ゴー

手放す、執着を断ち切る、という意味。

自分の大切なもの、愛するものを手放すこと。

一言でぴったり当てはまる日本語訳がない。

 

(↑ その後で、断捨離ということばが広まったのですね。

ひとことで、ぴったり当てはまる日本語が今はあるということですね)

 

こんまりさんが世界に影響を与えた人として選ばれたりして

「ものにとらわれずに自分を見る」ということを

考えている人が世界中にいるのですね~。

 

(↑ それにしても、ネーミングがどれだけ重要かということですね

内容は同じような事なのに、断捨離やときめきの~と付けたら

反響が全く違って、世界中に認知されたのですからね~)

 

私も最近よく思うのですが、

「物がなくてもたいして困ることはない」ということです。

物が溜まれば溜まるほど、著者の言うように自然と離れていき

頭の中も混濁していくような気がします。

 

やはり、現在の頭の中で整理整頓できる程度の量を

スッキリと持っているのが楽ですね。

 

 

 

 


イギリス式節約おかたずけー読書メモ

2015-06-24 07:27:36 | 読書メモ

 

図書館で借りてきました

イギリス式 節約おかたずけ

365日チープシックアイディア

井形慶子

 

 

英国流、超シンプルな整理術の決定版!

と、ありましたので気になって借りてきました。

内容は、イギリスの一般庶民のお家拝見というものでした。

お風呂もトイレもほんとに狭い!

でも、美しく飾ってあります

 

イギリスのお家は とても狭いので(←初耳!) 工夫がいっぱいです。

イギリスのお家というと、「アガサ・クリスティー」のドラマが

思い出されるのですが、都市部ではタウンハウスという極小住宅が

一般的のようです。

そういえば、「刑事モース」の上司の家は狭かったのを思い出した。

「主任警部アランバンクス」の家も郊外にある小さな家だった。

 

そのお家に雑多な物がぎゅっと詰まっています。

断舎離とは対極にあります。

 

それと、どのお家もキッチンがかわいい。

キッチンもリビングの一部という考えだそうで、お家は古くても

キッチンは ホームセンターでパーツを買ってリフォームしている。

おふろやトイレも、機能性より美しく見せることが優先されている。

来客が多いイギリスのお宅ならではのことだそう。

 

ドラマを見ると、しょっちゅう誰かの家に行っているし、

「ミス・マープルシリーズ」では特にそれぞれの家が社交場になっていた。

 

狭い場所を有効に使う工夫は参考になりました。

日本のホームセンターでもキッチンリフォームのパーツが売られていたらいいのに。

 

この著者の本は人気があるらしいです。

本を元にしたイギリスツアーもあり、観光地ではなく

人々の暮らしぶりを見るツアーだそうです。

 


がん検診の謎

2015-06-03 05:12:15 | 読書メモ

 

文芸春秋社

がん専門医よ、真実を語れ

近藤誠著

 

がんには、「がんもどき」と「本当のがん」があり

もどきであれば悪さはしないのでそのままでよい、

ホントのガンであれば、発見された時にはすでに

転移しているので手術しても助からない。

 

という、がんもどき理論を元に

ガン検診のムダを発表している近藤誠さんと

各種がんの専門医の対談集です。

著者が一方的に考えを述べるのではないので

対談はいいですね。

 

特に東大医療チームとの対談を興味深く読みました。

専門医3人が揃って言っているのは、

肺がん検診は世界的に意味がないことがわかっている

やっているのは日本だけ。その昔、結核の検診が終了した時に

代わりにはじめられた経緯がある。就職のためだった」

この対談では、胃がん検診も意味がないと言っています。

不明なのは、乳がん検診と子宮がん検診。

 

検診で発見される腫瘍は「もどき」である可能性が非常に高い。

それはガン検診によって、がん死の数が減っていない現実がある。

検診が有効であると決め手になるデータがない。

(↑ もどきというのはもしかして 子宮筋腫のようなものなのかな?

腫瘍ではあるけれど、命にかかわるものではない。

状況によって、治療したり、しなかったり。)

 

(検査自体にも危険が伴うので、もっとちゃんと研究して

はっきりさせてほしいです。)

 

抗ガン剤については、一部の1割のガンにしか効果がない

(白血病、悪性リンパ腫、小児がん)

9割のガンで手術後に「念のため」といって投与される抗がん剤には意味がない。

それなのに、一律に投与されて患者さんが苦しんでいる。

抗ガン剤は高いので官界や製薬会社や病院の経営などの思惑がある。

検診もある意味同じような部分がある。

(↑ ここでも!金儲け!!)

 

よく、「少しでも希望があるなら」と患者さんやご家族が

手術を決断されるが、残念ながらこのような場合は

希望はないと考えた方がよい。

(↑ そうじゃないかと思っていました。

どうしてもっとはっきりと言ってくれないんだろう)

 

近藤理論に真っ向から反対される方との対談もありました。

それを読んで驚いたのは、実際にバンバン手術がなされている

例でも、確信できるデータはないということです。

(↑ 切ってしまうので、その後細胞がどうなったかわからない。

とっておいて培養するとかできないんですかね)

 

逸見春江さんや、渡辺淳一さんとの対談も収録されていて

がん治療にかかわることはもちろん、人生論としても

とても参考になりました。

 

日本は手術の技術そのものは世界でも先端を行っているようですが

医療の体制は時代遅れ

 

私は、検診や健康診断はすすんでは行かない方です。

がん治療は、簡単なものなら受けるけど、

すごい手術はやめておこうと思っています。

 

対談に登場したお医者さん達は、ご自分ががんになったら

「やはり、わかったらとる」という人と「自覚症状がなければ放置」

近藤さんは「ひとまず様子を見る」と様々でした。

 

最後まで自分のことは自分で考えないといけないのですね。

あたりまえだけど、人生甘くはないですわ。

 

 

この本は1997年3月に出版されていますが、

中に 「将来的には抗がん剤が効くかどうか、悪性になるかどうかを

DNAで調べるようになるでしょう」と書かれた一文があって、

すでにそのような時代になっていることにおどろきました。

PCを開くと 「DNA検査のCM」が頻繁に出てきます。

 


帯状疱疹に克つー読書メモ

2015-05-24 11:40:49 | 読書メモ

 

帯状疱疹に克つ

長沼芳和

(長沼ペインクリニック院長)

講談社

 

図書館の医学のコーナーにありましたので借りてきました。

昨年の10月に帯状疱疹にかかり、痛みもあるので

この先どうなるのか知りたいと思って。

 

どうも、帯状疱疹の痛みを取り去るのはむずかしいようで

鎮痛剤、神経ブロックなどいろいろな方法が

研究されてはいるけれど、今一つ確立されていないようです。

 

ただ、本を読んでわかったことは、私の症状は軽いと

いうことです。

高齢になって発症すると帯状疱疹後神経痛がひどく

夜も眠れなくなり、絶えず痛むので悲惨な老後になって

しまうそうです。

痛みの入院治療費も 1か月で45万円もかかるとか。

その上、いつまでもやっていられないので

適度なところで退院し、また元に戻ってしまう。

 

たまに鎮痛剤を飲む程度ならば、あまり気にしないで

「この程度でよかった」と暮らしていったほうがよさそう。

 

帯状疱疹は、発症したら一刻も早く抗ウイルス剤を

飲むのがいいとありますが、水ぶくれが出ないと

帯状疱疹と診断してもらえないのです。

ところが、水ぶくれは最後の症状で

本来は神経の炎症なので始末が悪いうえに

早期発見がむずかしい

やっかいな病気です。

 

それに、3人に一人はかかるらしいです

ホント、激痛だったのですが、本に書いてあるとおり

痛みを感じる神経自体に炎症が起きるので痛いはずです。

私が罹った時、右の下半身だったので

「歩行障害」が起きる可能性もあると驚かされました。

これも、神経の炎症だからですね。

 

2度と経験したくないなと思ったら、予防法がありました。

水痘ワクチンの接種」です。

長年、「水痘ワクチン」が効くのではと医師の間では

言われていたそうですが、大病院では

「もうからないから」という理由で実施されていないそうです。

長沼さんは自分の病院を持つことができたので

ワクチンの接種を勧めている。

50歳以上で、これから老後を迎える人は受けた方がよいと

書いてありました。

私も受けよう!と最後まで読むと、2度かかる人は

ほとんどいないそうです。

(↑ 著者は2度かかったといってるけど・・・)

でも、心配です。

 

ワクチンの事は全く知らなかったのですが、

3人に1人がかかるような病気で、予後が悪いのなら

50歳以上の人全員に知らせて、ワクチンを打つように

したほうがいいのではないでしょうか。

 

こういう本を読むと、本当は医学界としてやるべきなのに

「儲からない」という理由で実施していないことが

いったいどれだけあるんだろうと 暗澹たる思いになります。

健康保険の財源が足りないといいながら、

医薬分業と言う名のもとに診療報酬を上げたり、

ワクチンで済むところを痛い思いをさせて、

通院させたり、どうかしてる。