ショートショートドロップス
新井素子編 キノブックス 2019年
女性作家15名による15のショートショート集
どれも独特の世界があって面白く読めました。
15のお話の中に、「山崎ぶたぶた」さんというぬいぐるみのぶたさんが
登場するお話があります。
新井素子さん一押しみたいなことをあとがきで書かれていました。
ブロ友さんの愛読書シリーズの登場人物(?)なので
かなり興味深く読みました。
シリーズ読んでみたくなりました。
私のショートショートの原点は星新一の「ボッコちゃん」です。
著作はほとんど読みましたが、ほとんど忘れてしまいました。
私のイメージしたショートショートとは少し違っていて、
印象的なオチみたいなものはなくて、まさに短編です。
星新一という人はすごかったんじゃないの!
六条御息所源氏がたり
林真理子 小学館 2012年
林真理子さんの本てほとんど読んだことありませんでした。
何かのコラムを読むくらい。
ブロ友さんのお部屋で話題になっていたので図書館で借りてきました。
六条御息所は光源氏と恋人同士になりながら、ほぼ捨てられてしまい
生霊となり、その身を憂いて悲しみながら死すとも成仏できずに
切々と源氏を語る・・・・ということで二人のお話なのかなと
まず1冊目を読み始めました。
目次を見ると、見覚えのあるタイトルがずらりと並び
これは、林真理子編集の源氏物語なのかと始めて気が付きました。
今まで、ちょっと飛ばして読んでいた物語も、林さんの手にかかると
飛ばすなんてとんでもない、なるほどこういうことだったのかと
今ごろ理解できました。
複雑な人間関係もやっと理解できた気がします。
宮廷というのは案外狭い世界なのかもしれません。
自分の血縁、妻の親戚の間でぐるぐる回っているようです。
それにしても、最後に光源氏って見かけは100点、中身0点の
女たらしのおっさんみたいに思えてきて笑ってしまいました。
六条の御息所が語ると最後はそうなるよな~なんて思ったりして。
光源氏は相当な地位についているらしかったけど
仕事するヒマあったのでしょうか。