
コーチャビリティー。Coachability。
ガラスかどこかにワックスをかける。wax on, wax off。
コーチングを受ける能力。コーチの言うことを聞く能力。
人の言うことを受け入れる能力。異なる意見を容れる度量。
これがコーチャビリティ。
コーチングの研修では、大昔の『カラテキッド(なぜか邦題はベストキッド)』という映画の、Wax on, wax offをネタに、教わる。
ガラスかどこかにワックスをかける。wax on, wax off。
空手の師匠の言うことをそのままやる。盲目的にやる。
なんだこれ? 意味あるのか? って思って、でもイヤイヤやっていたら、、、
そのワックスをかける手の動きが、実は、空手の「受け」だった。
試合で役立った。
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素人には、森が見えない。全体が見えない。
だから、玄人の教えに反発したくなる。これ意味あるのか?と。
でも、まずは素直に受け入れる。盲目的にやってみる。
とにかく、一度は、騙されてみる。そんな「とりあえず騙されてみる」チャレンジ精神が、coachability.
『みんなのフィードバック大全』に、そのcoachabilityの身につけ方が書いてあった。
おそらく、coachabilityの身につけ方を具体的に分析した日本語の本は、これが初めて。さすが三村さん。
要するに、成長意欲 ⇆ 身に詰まる指摘を忌避したい気持ち の拮抗なんですよね。
成長したいけど、でもプライドが高くて、痛い指摘を受け入れられない。
この、高いプライド(中島敦『山月記』にいう臆病な自尊心と傲慢な羞恥心)が、アドバイスやコーチングを忌避する。
だから変なプライドは捨てないといけない。
でも、なかなか、こういうこびり付いたプライドは、消えない。
コントロールできない(上記図の「B」は難しい)。
だから、成長意欲を伸ばすのがいい。
こっちの方が、コントロールできる(上記図の「A」がオススメ)。
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って考えると、coachabilityって、成長意欲のこと。
そして、coachabilityって、要するに素直ってこと。
だから、成長意欲がある人が、素直な人。
素直な人は、成長意欲がある。
逆に言うと、素直ではない人。すぐ反発する人。ひねくれている人。
そう言う方には、成長意欲が足りない。
ってことですね。