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川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

コンプラを変え,会社を変え,日本を変える!

どうやったら感情的にならないか

2025年04月19日 | 人間心理・心理学
「どうやったら感情的にならないか」を訊かれた。

とっさに「自分との勝負」って答えた。

私自身が、「感情的にならない」ために、自分と勝負しているからだろう。

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この心理を深堀りすると、たぶん、私が学んだアドラー心理学の影響がある。

アドラー心理学では、「原因があるから結果がある」とはあまり考えない。

「目的のために行動している」と考える。

原因論ではなく、目的論。

ちなみに原因論はフロイト的。アドラーは目的論。反フロイト。

なぜ感情的になるのか?

アドラー心理学を知らないと、今の日本人(おそらく世界中の人)の99%は、「感情的になる原因があったからだ」と考える。

原因があるから結果が起こる。

あながち間違いではない。

しかし、これはフロイトに影響されすぎ。

なぜ感情的になるのか?

感情的になることで、何かの目的を達成しようと思っているから。

そう、コペルニクス的転回をする。

「感情的になる」という手段を選択することで、相手を屈服させる、自分の意見を通す、言うことを聞かせる、その場の空気を支配する、などの「目的」を達成しようとしている。

これは、無意識的に、そうなっている。
 
 ※ このアドラー目的論は、フランクルの「刺激と反応の間のスペース」にそっくり。二人の心理学は8割か9割重なる。

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そう考えると、「感情的になる」ってことが、恥ずかしくなる。

いい大人なのに、知的職業に就いているのに、弁護士なのに、「感情的になる」という手段で目的を達成しようとしていいのか。

それって小っ恥ずかしい、情けない、ダッサいことではないのか。

そう考えると(たぶんすぐには身につかない、数ヶ月か数年単位の修行が必要)、人は「感情的になる」ことがグッと減る。

まあだれしも聖人君子ではないので、完全にゼロになるかどうかはともかく。

私が最近、感情を抑えることができているのは、こういうアドラー心理学の影響が大きいと思う。

アドラー心理学によって、感情的になる前に、立ち止まることができる。

「オレは感情的になるというダッサい方法で目的を達成していいのだろうか」と。

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冒頭の「自分との勝負」に戻します。

感情的になりそうなとき。

「感情的になる」というダッサい方向に行かないで、理性的に理知的に冷静に紳士的に振る舞うという、辛い・難しい方向に行く。

我々には常にこの2つの選択肢が与えられている。

アドラー心理学を学ぶと、この選択肢・別れ道を意識できるようになる。

ラクな感情的な道ではなく、辛い冷静な道を選ぶという「勝負」をする。

そしてその勝負に勝つ。

やや精神論めいた結論ですが、これが私の「感情的にならない方法」です。
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義理と人情とやせ我慢

2025年04月19日 | 人物
『論語とやせ我慢』って羽深さん@財務官僚、今は楽天取締役の本に出会ってから、やせ我慢を研究している。

 
論語のみならず、キリスト教も、宗教全般も、やせ我慢。

やせ我慢とは「誇り高き自己抑制」。そう定義している。

他に「美しき忍従」「気高い不自由」なんかどうかなとか考えている。

「やせ我慢」にはややネガティブで陳腐な手垢が付いてますから、、、

刺さる言葉を使わないと。

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『流されない読書』っていうすごいいい本を書いている保守政治学者の岩田温さんが、「義理と人情とやせ我慢」って言っていることを知った。

 
その岩田さんの師匠が、民主党(今は京都市長)の松井孝治さんだってことも知った。

 こちら(岩田さんTweet)
 こちら2(京都市長プロフィール)

いいですね、やせ我慢。

お二人にはいつかお会いしてみたい。
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庭で鳥の巣🪹と卵🥚を発見

2025年04月19日 | 日記・雑記・独り言
なんと自宅庭の木に鳥の巣ができてました。

覗いたらうずらの卵🥚が、、、










庭を作って良かったと思いました!
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お気の毒な弁護士

2025年04月19日 | 法律・海外法務
私がバイブルのように大切にしている本。

冒頭から25 ページまでのエピソードがいい。

仕事とは何か、弁護士とは何かを教えてくれる。




サイン入り。



この本を読んですぐ山浦先生に会いに行ったのも、もう4年も前か。


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今日の置き手紙

2025年04月19日 | 書道
早朝3時とか4時から朝8時まで、事務所で仕事。

来週のアメリカ出張前にたくさん仕事します!
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誠実さとは強さ ーなぜ徳(Virtue)の語源が力(virtus)なのか

2025年04月19日 | 人間心理・心理学
誠実さとは強さ。
不誠実とは弱さ。

最近言語化できたことをシェアします。

不誠実って、弱さってこと。

不誠実な振る舞い、ってのを、誰でもしたことがあると思います。
私もしたことがある。特に若い頃。。

仕事のミス。不十分な仕事。うっかり間違えちゃった、とかのミスではなく、「もう少し頑張ればできたのに、やらなかった」ために叱られるような失敗。

これもある意味、不誠実な振る舞い。信頼関係を失う。

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こういう不誠実な言動って、分析すると、要するに「逃げ」からくる。

自分でも、心のなかで、1割くらい、「もう少しやろうと思えばできる」「もうちょっと調べた方がいい」「完璧にするにはあと少し頑張れる」ってのは分かっている。

でも、それをやるのは面倒くさい。その努力は意味ない可能性が高い。やらなくたって死にはしない。

とかいろいろ言い訳して、その1割くらいの、「もう少し頑張れるところ」をやらずに、無視して、諦めて、その仕事を終える。上司やクライアントに提出する。

それが、「逃げ」。

厳しい上司とか、レベルの高いクライアントに、バレる。分かる人には分かる。

そういう、「逃げ」が原因のミスって、すごく多い。

というか、世の失敗やミスのほとんどが、この「逃げ」からくる。

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じゃあこの「逃げ」って何なのか。

弱さです。心の弱さ。

悪の囁き。邪悪な誘惑。惰弱な怠け心。

自分の中にある、そういう、宗教的に言えばサタン的な、悪の囁き。それに負ける。ラクな方に行こうとする弱い心。ラクしようとする安直な心。

ラクして儲けよう、手を抜いて出し抜こう、っていうスケベ心。

そういう、「弱さ」があるから、「逃げる」。
「逃げる」から、不誠実になる。

世の不誠実は、こういう関係にある。

弱いから逃げて不誠実になる。

じゃあどうすればいいのか。

強くなる。

強くなればいい。

強ければ、逃げずに、誠実な行動ができる。

安直な、邪悪な、ラクしちゃえという心の囁きに、NOという強い心。

「そこそこ」やるんじゃなくて、「そこまで」やるんだという気概。勇気。勇猛心。

オレはそこまでやるんだというプライド。プロフェッショナリズム。

逃げない、っていうのは、強さなんです。

そういう、「強さ」が、誠実さを導く。

だから、誠実さとは、強さなんです。

そう考えると、徳(Virtue)の語源が、「力」(virtus)にあるということが、腑に落ちる。

力・強さがないと、徳のある振る舞いができない。

強くなりましょう。
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