川塵録

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霊感弁連さんの昨年10月の「公開申入書」は…

2023年06月07日 | 法律・海外法務
家庭連合に反対しているのは、霊感弁連さんと鈴木エイト氏と有田芳生氏くらいしかいない。他の方たちは靡いている・便乗しているだけ的な感じ。

その反家庭連合の騎手・霊感弁連さんは、昨年10月に「公開申入書」ってのを出し、「家庭連合に対して解散命令請求せよ!」ってキャンペーンを貼っている。こちら

しかし。

不思議と、昨年10月以降、「家庭連合が解散すべき理由」を追加的に主張したりしていない。

つまり、反家庭連合が主張する「家庭連合が解散すべき理由」は、霊感弁連さんが昨年10月に出したこの公開申入書が最後。That's it. 

霊感弁連さんが200人いて、この10月の申入書以上のことは主張されていない。霊感弁連さん35年の活動の「集大成」がこの公開申入書。いわば最終答案。ファイナルバージョン。

その内容(特にポイントとなる「3 著しく公共の福祉を害すると明らかに認められる行為であること」部分)を改めて分析すると、、、

要するに「正体隠し伝道がたくさんあるから解散せよ」と言っているだけでした、、

1 「教義」が「事実」なのか

冒頭からして… 大きな違和感を感じました。

「大多数の信者は、旧統一教会による勧誘であったことを知らされないまま勧誘され、それが旧統一教会の教義であることを知らされないままその教義を事実だとして植え付けられて信者にさせられた」

 おいおい、、
 今のコアな信者は数万人。
 数万人の信者は、これを見てどう思うか。
 「勘弁してくれよ」と思うのでは。

 <旧統一教会の教義であることを知らされないままその教義を事実だとして植え付けられて>
 
 って書いてますが、「教義」が「事実」?
 「教義」は、「信仰」に属するものであって、「事実」って言えるんでしょうかね、、 
 例えば、「文鮮明氏がメシアである」ってのは教義・信仰に属するものだと思いますが、これを「事実」として植え付けられて… って批判しているのでしょうか。

 冒頭の表現からつまづいちゃいました。

2 正体隠し?
 また、大多数の信者が<旧統一教会の教義であることを知らされないまま(中略)信者にさせられた>ってありますが、そんな事実あるんですかね?
 不当な判決でそれらしき認定されている裁判例はいくつかあるのかもですが、常識的に考えて、<その宗教の教義だと知らされずに信者にさせられた>ってのが、論理的にもあり得るのか。。

  「Aという教義を知らされて、気に入って、入信手続をしたらB宗教だった」ってことですかね。
 「これがオウム真理教の教義です」って説明されて、入信手続をしたら「え、家庭連合だったの?」ってことですかね。よくわかりません。
 ほとんどの家庭連合の信者が、そりゃあ「統一原理が家庭連合の教義である」と分かって信仰の道に入っていると思いますが、、

3 「信者にさせられた」?
 上記で「信者にさせられた」ってありますが、自由意志で入信したのではないとすれば、脅迫?詐欺? この文脈だと詐欺(正体隠し)ですかね。
 一番最初は、ビデオセンターとかで家庭連合だとは知らずに勧誘を受けたとしても(どんな宗教の最初の勧誘もそういうソフトアプローチをする)、信者になって献金した時点では「文鮮明師がメシアであるところの家庭連合」って分かってましたよね。
 それでも「信者にさせられた」??

4 脱会が極めて困難?
 <脱会すると地獄に落ちるというような内容を教えこまれるため自らの判断で脱会することが極めて困難である実情>
 って書いてますが、本当に脱会が極めて困難なんでしょうか。
 小川さゆりさんは簡単に脱会しましたね。
 小川さゆりさんの本にも、脱会が困難だったなどとは書いていらっしゃらなかったはず。

5 多数の正体隠し伝道があるから解散命令?
 その次のロジックにびっくり仰天。
 正体隠しの違法伝道が多数あるから「著しく公共の福祉を害すると明らかに認められる」って書いてます。
 損害額の話はしていません。ダマされて入信した事例がたくさんあるから「著しく公共の福祉を害すると明らかに認められる」ってロジックです。

 これはイタい。
 「著しく公共の福祉を害すると明らかに認められる」と認定する前に、損害の話をしないと。後から損害論(イ 財産権の侵害)をくっつけていますが、文章として、論理的に、後から書いてはダメです。

 最初はダマされて入信して/勧誘を受けても、その後に本当の教義を知って、幸せに暮らしている信者がたくさんいるんだとすれば、「公共の福祉」は1ミリも害されていないに等しい、、

6 損害額は15億円のみ
 裁判で認められた損害額は、多数の裁判を挙げていますが、15億円だけ、、
 霊感弁連さんが、1987年の設立以来、35年かけて、170くらいの訴訟をしかけてきて、渾身の公開申入書で主張する損害額が、15億円足らずですか。。
 なお、上記数字から、霊感弁連さんが主張する和解額は除いてます。
____________

以上6点のコメントをしました。

昨年10月の、一番「風が吹いている」ときではなく、それから8ヶ月経った今の我々の冷静なアタマで、この「公開申入書」(こちら)を見てほしいです。

これを見て「著しく公共の福祉を害すると明らかに認められる」から解散せよ! って思う人は、ほとんどいないのでは、、、
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