川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

コンプラを変え,会社を変え,日本を変える!

極真と新極真の違いについて

2006年09月29日 | 空手
よくご存じない方が多いと思うので、説明いたします。

極真空手の創始者である大山倍達(ますたつ)総裁がなくなられた後、
後継者争いをめぐって組織が分裂し、
現在は大きなところで言うと「松井派」と言われた極真会館と
「緑派」と言われた新極真会があります。

フィリオ、グラウベ等K1に出たりメディアに露出したりする選手は
松井派が多いです。

元々は一つの組織であったため、
空手のルール・内容自体は変わりません。

どちらが強いの?と興味がある方が多いと思いますが、
一緒に大会を開催しないので分かりません。

ただ、緑派が統一選を求めたのに松井派はそれを拒んだという
経緯があるようです。

また、先日紹介した『大山倍達正伝』にも紹介されていましたが、
<空手を武道として発展させていく>という大山総裁の遺志に反して
松井派が組織を株式会社化したことは批判を受けているようです
(新極真会はNPO法人)。

松井派の松井章圭(あきよし、通称ショウケイ)さんは
大山総裁のお気に入りだったようですが、
総裁が松井ショウケイ氏を後継者とする遺言は法律的には無効であり、
松井氏が「館長」と名乗ることは許されないとする判決が最近出ています。

なお、緑派の現代表である緑健児氏は、
165センチ70キロという小柄にもかかわらず、
世界チャンピオンになりました。

2メートルの外人選手と闘っても一歩も引かないような選手、
といえば誇張になりましょうか。とにかく超人的な選手でした。

松井章圭氏も緑氏の少し前に世界チャンピオンになっています。
華麗な合わせ技(カウンターのような技)が得意で、
「ドン臭い」という空手のイメージを変えた人でしょうか。
緑代表も松井氏も、当時極真にいたアンディ・フグと同世代の選手です。

僕が尊敬する新極真会の塚本徳臣選手は、
華麗な足技を得意とし、「空手界の革命児」と言われています。

テレビに出演していた頃、ウッチャンナンチャンのナンチャンが名付けた
「マッハ蹴り」(=塚本先生の蹴るブラジリアンキック)が有名です。

マッハの速さで蹴るという意味で名付けられましたが、
技に固有名詞が付いているってすごいですよね。

他の人が蹴るとブラジリアンキックとか縦蹴りとか
上段変則回し蹴りと言われるのに、塚本先生が蹴るときだけ
「マッハ蹴り」と言われるのです。

ちなみにブラジリアンキックというのは変則回し蹴りのことで、
途中まで前蹴りと見せかけて途中から突然回し蹴りを
蹴ることをいい、蹴りを食らう側から分かりやすく説明すると、
途中まで下から足が来るのに、突然(自分の顔面の)上から足が
下りてくる蹴り技のことを言います。怖いでしょ。

「マッハ蹴り」の映像はこちら

塚本先生の空手については、
来月行われる全日本大会で是非ご覧になってほしいと思います。
「空手ってこんなにカッコよかったの?」とびっくりする人が多いと思います。

会場に行けば分かりますが、塚本先生が闘うときだけ、
会場がシーンと静まり返ります。

それは会場全体が、塚本先生がどんな離れ業・美技を繰り出すかを
固唾を呑んで見守っているからです。

昔塚本先生の試合を見た僕の彼女が
「あの人って、まるでダンスをしてるみたい。
ダンスをしている間に敵がバタバタ倒れていく」と形容していましたが、
まさにそんな感じです。

塚本先生は去年までは渋谷道場で指導員をされていましたが、
現在は世田谷で新極真会の道場を開いています。

以上、ぐだぐだと書きましたが、正直申しますと、
組織の違いなんて、どうでもいいことだと思っています。

空手をしていい汗をかくことができれば、
どの流派でもいいのではないでしょうか。

でも、できれば新極真会に入ってください(笑)。
東京神奈川近郊の方は城南川崎支部で僕と一緒に
空手をしましょう!
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