統一協会被害対策弁護団が、2月22日に、最初に家庭連合へ交渉を申し入れた書面 こちら には、ツッコミどころが満載である。
■ 指示語「それ」が意味不明
以下の「それ」が日本語として何を指すかわかりません。
~~~以下同書面3頁引用~~~
統一原理を核とする被通知人(中山註:家庭連合)の思考や判断基準を、それと気付けないようにして刷り込まれ、自由な意思決定を妨げられた状態で入信を決意させられました。
その後も、被通知人の信者である限り、自由な意思決定が妨げられている 状態を継続させられました。(以下略)
~~~以下引用~~~
まあ文脈からして、「それ」は「統一原理を核とする被通知人の思考や判断基準」を指すのだろう。
とすると、この弁護団さんは、
「統一原理を核とする家庭連合の思考や判断基準」を、「統一原理を核とする家庭連合の思考や判断基準」と気づけないようにして刷り込まれる
って主張をされているってことになる。
???
ある「思考や判断基準」を、その「思考や判断基準」と気づけないようにして刷り込まれる
ってことがいったいあるんでしょうか。
この弁護団さんは、HPによれば、340人を超えるそうです。340人の弁護士センセイ、このロジック・日本語のおかしさに気がついてくださいよ、、、
このご主張、しかも、弁護団のご主張の、枢要をなす部分ですよ、、
私より先輩の弁護士ばかりが多いでしょうから、先輩方へモノ申すのが失礼であることは百も承知ですが、弁護士として、これ/それ等の指示語を明確にするのは、文章作成における、基本中の基本のはずです。
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後記:何度もこの弁護団の文章を読み直すと、上記「それ」は、「統一原理」を指すんでしょうかね。。
そう善解すると、
「統一原理を核とする家庭連合の思考や判断基準」を、「統一原理」と気づけないようにして刷り込まれる
ってことを主張されているってことになる。だとすると、「統一原理」という名前の問題? そもそも「統一原理」って何?
家庭連合さんのオフィシャルな説明によると
人が正しく生き、理想家庭と世界平和を実現して幸福になるための道として、文鮮明総裁が長い年月をかけて宇宙に潜む普遍的真理を解き明かした体系的な理論
だそうです。こちら
長いので最後の「真理を解き明かした体系的な理論」だけを取り急ぎ抜粋して、「審理を解明した体系的理論」と省略すると、弁護団の主張は:
「真理を解明した体系的理論を核とする家庭連合の思考や判断基準」を、「真理を解明した体系的理論」と気づけないようにして刷り込まれる
って読み替えることになる。。
うーん、、なんのこっちゃ、、
弁護団さんのご主張がよく分からない、ということがよく分かりました。
裁判ではおそらく立証できないでしょう。