2月8日(金)
「このドラマ、凄い? Short cut 」
タイトルを見て、三谷幸喜のオムニバス映画だと勝手に思ってしまい借りて見たら、オムニバスじゃなくて、通しのドラマだったんですね。
まぁ、いいかっと思いつつ、観ていると、5分くらいたっても、映像に切れ目がない事に気がつきました。
あれっと思って、一旦止めて、このドラマの内容をネットで検索してみると、「完全ワンシーン、ワンカット」で製作されていると書いてあります。
それから、ドラマの続きを観てみると、いややや・・・山の険しい道もカメラマンが、後ろ歩きで人物を撮っているではありませんか・・・ずーっと・・・驚きです。
道の無い所もありますね。
登場人物は、夫役の中井貴一、妻の鈴木京香、途中から出て来る妻の幼友達の梶原善の3人だけであります。
内容は、妻の身内の人のお葬式に行った帰りに、車のバッテリーがあがり、山の中に置いて国道まで歩こうという事になったんですね。
鈴木は地元だから、近道して山の中を歩こうとします。
中井は、渋々妻に従って険しい山の中を鈴木の後を歩いて行きます。
道中で、蛇や熊に遭遇しながらも、互いのすれ違う夫婦間の事で、言い争いになったりもします。
そこへ、猟銃を持った梶原と遭遇して、話がややこしくなります。
そんなこんなで、やっと約2時間かけて山を降ります。
そして、別れようと思った夫婦が、本音を言い合った事でやりなおそうと思うきっかけになった近道でしたっというお話であります。
たぶん、共働きのどこにでもあるご夫婦、ちゃんと向き合って話し合う事も少なくなり、こんなアクシデントでもない限り、面と向かって話すことってないだろうけど、ちゃんと向き合って話せば、互いのわだかまりもなくなるっという事なんでしょうね。
ほとんどこの二人がしゃべりっぱなしで、約2時間NGも出さず、自然な演技でやっているのに感動しますね。
そして、カメラマン、足場が悪いのにもかかわらず、二人をバックしながら撮り続けており、たぶん、後ろで支えている人がいるんでしょうね。
険しい山道も監督や音声、他スタッフもカメラに写らないように、足音も出さないでうまくカメラの後ろを歩いているんでしょうね。
誰かがミスをすると、最初からやり直しになるから、妙なカンジでハラハラどきどき感が観ている方にも伝わって来ますよね。
でも実際の処、NGは出なかったんですかね?・・・
途中で、山の中ですから、虫がカメラを横切り、音声にも入っているんですよね。
これは、OKにしたんですね。
まぁ、でも凄い事をやりますね・・・ギネスもんではないでしょうか?
メイキング映像やインタビューが見たくなるドラマでありました。
「WOWOW三谷幸喜short cut」