さいたまメンタル労務アドバイザー とことん日記(奮闘篇)

メンタルヘルス、ハラスメント、キャリアコンサルティングを得意とするさいたま在住社会保険労務士の奮闘記です。

郵送と持参

2005-08-20 23:39:50 | キャリアコンサルティング
 ここにきて、残暑が厳しいですね。朝晩の風は涼しくなってきているのですが、昼間のじりじりした日差しはたまりません。

 さて、今日は、今まで就職支援で面談しできた中で、印象的だった人のうちのお一人の例をご紹介しましょう。

 一般的に再就職成功の、決定的な決め手というものはありません。年齢・性別・学歴・職歴・スキル・資格・経験・意欲・履歴書・職務経歴書等・・・その要素はきりがありません。

 紹介するAさんは、35歳で、総務事務希望で、普通の感じの男性でした。

 その人と2回の面談をし、履歴書・職務経歴書の記載もほぼ終わり、ではこれから就職活動頑張ってください、ということで活動スタートしました。

 それから、3週間ほどして、活動状況確認の面接をしましたが、ハローワーク案件でなんと3つの会社から内定をもらっていました。

 飛び抜けた能力・経歴の方でもないのにどうして?!私はどういうふうに活動したのか聞きました。

 そしたら、「応募先は、みんな山手線ですぐのところだったので、書類を持参しました。封筒には、宛名だけ書いて、住所は書きませんでした」とのことです。

 その結果、会社に行けば、その雰囲気も分かるし、面接の下見にもなります。また、たまたま社長がいて、「じゃあ、今、面接しよう」と即面接もあったとか。住所が封筒に書いてなく、「持参されたんですね」と面接で言われたとか・・・。

 持参は、もちろん私がアドバイスしたことではなく、Aさんが考えたことでした。住所を書かないことも同様です。

 普通の場合は、皆さん応募書類を郵送します。そして、「返事がない」、「書類で不採用だった」、と気をもんだり、がっかりしたりします。

 私は、以前、生命保険会社で勤務していました。保険に入ってくれると分かっていたら、どんなに遠くでも、セールスマンはお金と時間をかけてお客様のところに行きます。でもそれは当たり前です。

 でも、優秀なセールスマンは、保険に入ってくれるかどうかわからないからこそどんな遠くでも行くのです。こられた方は、「わざわざ来てくれて」と・・・。

 足を使った「持参」って、意外と効果があるかもしれません。


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