すがわらの工房日記

東北は岩手県一関市の呉服屋。こつこつと友禅染めをしています。

夏の紗の訪問着 完成!

2013-06-29 14:00:33 | 作品紹介

皆さんこんにちは

こちら岩手県一関市の京呉服すがわら でございます。

東北の小さな呉服屋ですが、店内の工房らくぜんで

お客様のご要望に合わせて

きもの屋がきものを作っているんですよー!

 

さて、今回は夏の紗の訪問着の紹介です。

それでは どうぞご覧ください

H2506291

とても深い落ち着いた地色で、裾をうっすらぼかしてあります。

 

弛まぬ努力で研鑽を積み重ね

確かに磨いた見識で日々を豊かに過ごせるように

テーマは 「蛍雪の功。」

H2506292
                  

雪輪をあしらった露草に蛍、書物

 

露草のシルエットの中には宝尽くしをちりばめて、それぞれ

願いが叶う「打ち出の小槌」、

健康、延命長寿の「丁子」、

厄除けの「鱗」、

穏やかな日々を願う「青海波」、

危ない、恐ろしい事柄から身を隠してくれる「隠れ蓑、隠れ傘」、

事象を開く「鍵」

そしてこの繁栄が永劫続くように「七宝つなぎ、花輪ちがい」を散らして

全体に流れる流水は、絶える事の無い時の流れをイメージしました。

 

そして何故か、下前身頃に

H2506293

新聞が!

ふふふ・・・

ご主人にどうしてもとお願いされて描いたのです。

 

いつもなら八掛に染めるんですけど

このきものは単衣仕立てなので八掛がありませんから

下前身頃で遊びました。

着ると目立たないけど、歩いたりした時にちらりと見えます。

あとは透けても見えるかな?

 

今回はハレの席でのお召しになりますが、

会場ではきっとお話に華が咲く事と思います。

どうか楽しい式典になりますように。

 

 

京呉服すがわら では

お客様のご希望やご要望に合わせて、

真っ白い紙と生地から制作致します。

多少お時間は頂きますが、

一所懸命頑張るので、気になる方は

一回ぐらい任せてみたら良いんじゃないかなと思いますよー!

 

 

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