すがわらの工房日記

東北は岩手県一関市の呉服屋。こつこつと友禅染めをしています。

プリンタ出力の友禅

2010-09-27 00:04:44 | 友禅

こんにちは

先日の続きですが

本日も宇宙的な大らかさと優しさを持って読んでください。

お頼みお頼み申します

 
             

前回友禅とは何か、それは「ただの技法」である、とお話しました ドキドキ

さて、世の中には手描きでない友禅もあります

プリントのきものというのがありまして

要するに、パソコンで絵を描いてプリンターで出力したものです

近頃、プリンタ出力の着物がすごく増えてきたんです。

今時の振袖なんかほとんどこれですね

 

友禅が生地に絵を描く技術とするならば

これも確かに友禅と呼んで良い訳です。うーん、なるほど。

 
    
そこで気になるのがその品質ですが、これがけっこうバカに出来ない

技術の躍進は目覚しいもので、最近のプリンタはすごいですね隔世の感があります

「ほー、ここまで出来るようになったのか!」というのが正直な感想です

 

これね、すごい事ですよ

我々職人が何日もかけて何工程も精魂込めてやっとこ作るのに、

プリンターはただ一回出力するだけ。うおー!

色の変更も画面をいじってちょいちょいのちょい

型友禅なんてめじゃないです

あれだって1つ2つの工程を型でやるだけで結局は手描きだったりしますから。

しかもプリントの枚数指定でいくらでも出来ちゃう

PCで絵を描いてプリンタ出力。すごいお手軽

職人いらない

つまりどういう事かというと

   
         

ものすご~く安く出来ます

 

これは素晴しいことで、消費者の皆さんにも朗報なんですが、

だったらもう全部それで良いじゃんって事になりそうでならないのには理由があります。

うーん、それはやっぱりそう、品質です。

   
            

プリントの品質も大分上がり、そりゃもう可也のもんです

だけど、それでもやはり手描きの方が良いんです、これが実に別格。

色の深みや味わい、質感が歴然に違います。

全く同じ図案を手描きとプリントで作って並べたら

10人が10人手描きの方が立派と答えるはずです

私が未だに手描き友禅をしている理由もここにあります。

 
                  

ただしここで私が言いたいのは、プリントを否定している訳では決して無く、

むしろ素晴しい技術だからもっと発展して欲しいとさえ思っています

そしたらいつか自分も取り入れてみたい。思いがけない表現が出来るかもしれない。

 

ですから要するに何が言いたいのかというと、

ここから先はお客さんの選択だと考えています。

プリントの着物も最近のは本当に良く出来ていますし

容易な量産性も相成り価格もすごく安いです。

選ぶ品物や好み、着て行く場所、シチュエーションで

選択の幅が広がったと考えて頂ければ良いと思います。

 

あとは品物の見分け方ですが

まず生地を見てください。

反物には糸表示が付いていますのでこれは見ればわかります、これすごく重要です。

まずは良い生地であること。友禅なんてその後です。

染めについては裏を見れば一目瞭然なんですが、仕立てたら裏見えないですね。

私の言う違いっていうのはそんなに分かりにくいもんじゃないです

写真やテレビでも分かるくらい明確なモンです

呉服屋さんで品物を沢山見ている方なら一瞥で分かるんでしょうけど

普通の方や初めての方はお店の人に聞いてみてください。

きっと丁寧に教えてくれるはずです。その道のプロですから。

答えられないようならそのお店で買うのはあまりお勧めしません。

プリントなのに手描きと同じくらいの値札を付けてるお店もありますので、ご注意ください。

それは着物は高価な物だという先入観を巧みに利用した良くない販売方法だと思います。

 

真面目に頑張っているお店がほとんどですが

実際、あまり行儀が宜しくないお店があるのも事実です

ここはお客様に少し賢くなって頂くより仕方がないです。情けないですが

そう思って友禅教室なんぞをはじめてみたんですけど、すごく喜ばれていますよ

自分も改めて勉強になる事が多いです、やって良かったと思います。

 

なるべく技術的な事に触れずに呉服屋とお客さんの立場で説明出来ないかと思い、書いてみたんですが、上手に纏められず読みにくい文章だったと思います。

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。

 

実は先日、振袖の注文を頂きまして、バンザーイ!来年の成人式ですから超特急ですね

図案も決まり、いよいよこれから作業に入りますが、沢山の品物の中から自分を選んで頂き嬉しい限りです。かくなる上は最高の品質で納められるように全力で勤めさせて頂きます。ひゃっほう!

 

 

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友禅の事

2010-09-25 12:41:55 | 友禅

こんにちは

岩手県一関市の着物屋 京呉服すがわらです

工房名は「工房らくぜん」ですよ

 

本日は友禅染めのお話です

若輩者が何を言うかとお叱りの声が聞こえて来そうですが

           「友禅って何?」

実はこれ、今でもお客さんによく聞かれるんです。

その度に私なりにお答えはしているんですが、確かにネットで調べても、職人サイドからの説明が多いし、専門的で技術的、部分的な解説が殆どだと思います。「難しい、高い技術なんですよ。」的な説明。

でも一般の方々はそんなの実はどうでも良かったりして、結局は

           「だから何?」ってなもんです。

何故手描き友禅が良いのか、手描きでなくてはならないのか

ものすごく客観的に見てみたいと思います

まあ、私の個人的な雑感と思って、どうか広大無辺な心で読んでみて下さい

 

まず、友禅とは何か

それは「技法」です、特殊だけどただの技法。

 

布に水滴を落とすとたちまち滲んで形になりませんね

思い通りになんて描けようはずもありません

それをまるで紙に描いた様に絵を生地にうつすため

先人達が工夫して編出した技法が友禅です

それまで生地に模様を描くには絞り染か織り込むくらいしかなかったので、夢のような技術です

ただ、この工程が非常に多く、実に煩雑なわけです。

最低でも10工程、品物によってはもっと、いや、いくらでも増えていきます

 

これが壁に掛ける絵ならば話は簡単で、

いや、簡単って言ってもそれぞれそれなりに色々難しいモンではあるんですが

基本的には絵の具が剥落しないように膠とかメディウムとか油で

しっかりかっちり絵の具を重ねて固めて定着させて出来上がり

これが絵画を紙とか壁とかキャンバスに描く技法。あくまで技法。

上手に描けていれば尚良いですね

 

だけど着物でそんな事したらガビガビのゴチゴチでとても着てられない  

実は友禅染めの工程で行われる作業のほとんどは最後に洗い流される作業です

これ、友禅教室でも皆さん本当にびっくりされるんですけど

このブログでも、ほんの少しですが紹介した糸目だとか地入れだとか糊伏せだとか、

あれらは全て作業の補助で、染まりついた染料以外は全部洗い流します

一般に知られている鴨川の友禅流し、あれは最後の洗い流しの工程です。

 

つまり職人の苦労を水で流して美しい模様だけを残す工程… 素敵。イカス!

 

職人に課せられた条件は唯一つ、生地の風合いを守った上で彩色する事。

それには手作業がやはり最も適しているわけです。

着物である以上は着心地の良い物であることが絶対条件です。

実は絹というのはこの世界で最も優れた繊維なんですが

染める事でせっかくの絹の性能を殺してしまっては絹の着物を着る意味が有りませんね

衣類の性能とはつまり肌触りとか保温性とか、触感につきるんですが

それらは季節気候で変わります。

それらを確認しながら加工することができる技術。

絹の性能を最大限に生かし、尚且つ美しい模様を纏う悦びを実現するための

最も確実賢明な手段が「手描き友禅」という技法です

 

       つづく

 

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友禅教室 皆さんの作品ですよー

2010-09-20 17:43:03 | 友禅教室

こんにちは

一関市にある着物屋 京呉服すがわらです

  

先日の続きですよ

「友禅教室本コース」です

体験コースを終了された方は大体皆さん本コースに入られます

本日はその生徒さん達の作品を一部ですが紹介したいと思います

くれぐれも言っておきますが、

皆さん体験コースを終えた後の初!初作品ですよ!!

まずはこちら

Dsc_0067

薔薇の帯ですね、名古屋帯です

非常に大胆な柄置きですが、

糸目を太く、表情を付けることによって染料も泣かずに上手くまとまっています

銀糸が霞のように織り込まれた生地で地色が映えますね

生地選びにも成功しました。

職人がやるとついついもっと描き込んでしまいがちですが

最小限の加工で最大限の効果が出ています。これは上手いです。

実際にご自分で締めるために作られたそうで、

「こういうのが欲しかったんだけど、探してもなかなか無いから」と言うことでした。なるほど

前はこう

Dsc_0069

薔薇が一本、すっきりしています

ちょっとぐらい泣いてもそれは味ですね

地厚の生地で良くぞここまで

初めてとはとても思えない…

  

次はこちら

Dsc_0450

わー

ちりめんのショールですよ!

すごいですね!

これ模様が一見大胆ですが、友禅にすごく凝ってるんです

ロウケツ風の染め重ねでイチョウと花の広場(面積の広い場面)を見事に処理しています

…本当に素人なんですか?

楓のボカシも上手に出来ました

Dsc_0451

これくらい柄が大きいと、体に纏ったときに前は色面で覆うようになるのでとてもおしゃれですね

後ろの楓が見事です

Dsc_0452

  

これは地色が鳩羽色で色を嫌わないし、洋服にも使いやすいでしょう

ちりめんの生地の風合いがとても良いです

これは皆さん羨ましがっておりました。すごい!

  

、っていうか、小布の友禅の後にいきなりこの大判の生地ですからね、度胸あるわー!

私も見習わないといけませんね。ホントすごいです。

  

そしてこちらは

まだ製作中ですが、帯です。

すごく慎重に、丁寧に進めていらっしゃいます

ちょうど友禅が終わって蒸し上がったところです

Dsc_0488

どうですか?

見事でしょう!

実はこちらの作品、

元はこちらの生徒さんのお母様の西陣織の袋帯でした

それを貰い受けて、その帯がとても好きでよくお使いになったそうです

それがやがて古くなり、帯として使えなくなった後も

バックに仕立て直して持ち歩いていらっしゃったんですが、

「そうだ、この機会に染め帯として甦らせよう」と言う事になりました。

そこで、バックから図案を起こし、

ここに染め帯として復活の真っ最中!というわけです。

それも自らの手で! …イカス!

これが完成したらご自分で締めた後、娘さんに譲られるのだそうで、

ああ、なにそれ素敵! この仕事やっててホント良かった!!

しかし、

それにしても見事です上手すぎですね

Dsc_0489

背景の竹は糸目上げ(糸目の白い線だけが出る効果)だそうです

…!ほ…ほんとに素人なんですか!?

これは仕上がりが楽しみで仕方がありません。

  

これをご覧になった皆さん信じられないでしょうが、こちらの生徒の皆さんは、

本当に普通の一般の方々です。しかも体験コース後一発目の作品です。

本当に糸目から何から全部自分でなさっているんですよ!

私と妻はほんのちょびっとのアドバイスとお手伝いをしただけです。

  

「私もやってみたい」と思った方は、どうぞお問い合わせ下さい

もちろんどなたでも出来ます。

図案もご希望があればこちらで起こして差し上げます。

紙の上に鉛筆でこんなイメージで、とか、漠然とこんな感じ、とか言って頂ければ、そんな感じに描いて相談しながら進められます。

こんな効果で仕上げたいと言うのなら、一緒に知恵を絞りましょう

作業についても私と妻がその方に合わせて丁寧にしっかりお教えしますのでご安心ください。

  

本コースの費用は基本的に2時間三千円 × 回数 + 材料費、実費になります

染め額コース、染め帯コース、着物コース~…と、コースごとの基本枚数分のチケットを購入頂いて、あとは体験コースと大体いっしょです。

上手に作れば買うよりずっと安く出来ますね

一時問い合わせが結構あっていっぱいでしたが、

今ちょうど空きがあるのでチャンスかと思います。

  

気になった方は見学にいらしていただいてもけっこうですよ

それについてもどうぞお気軽にお問い合わせください

  

  

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友禅教室やってます

2010-09-19 16:11:18 | 友禅教室

こんにちは

岩手県一関市のきもの屋 京呉服すがわらです

工房名は 「工房らくぜん」

普段はオリジナルの製品を手仕事で一点 一点 製作している 工房らくぜんですが

実は 友禅教室もひらいておりますよ

  

月3回、金曜日 午後1時半から3時半ぐらいまでです。

こちらで私が教える友禅は

図案から糸目、地入れに色挿し、糊伏せから引き染めに至るまでの

ほぼ全ての工程を指導しています。

技法も、ゴム糊を使用した ごく一般的なもので、つまりプロと一緒ですね

必要ならば真糊も使用します

そう、これはかなり本格的な友禅教室です

ですから、一度にあまり沢山の生徒さんは見て差し上げられません

道具にも限りがあるので定員は5名まで。

作業風景

Kyousitu1_2

暑い中、皆さん熱心に黙々と作業なさっています

  

Kyousitu2

染め額、名古屋帯、ショール等々、それぞれ皆さんお好きなものを製作中です

  

この友禅教室ですが、

受講なさってるのは、本当にごく普通の方々です

ですから、いきなり難しいものは出来ないので、

最初は「体験コース」を受講してもらい、

友禅について良くご理解頂けた上で

この教室を続けるかどうかを判断していただきます

そのために体験コースは、なるべく4回の受講で完成するように設定してあります。

  

作るものはというと、例えば

P9180032

こんな風な小布に友禅です

他にも

P9180033

サイズはだいたいA3用紙に収まるくらいでしょうかね

P9180039

こんな風に染めた作品を額に入れて

P9180037

ほらね、中々のもんです 

    

…マットの切り方を間違えたので絵がちょっと隠れちゃいました(泣)

あとで直しておかなくちゃ

図案は今お見せしたものも含めて全部で5種類くらい用意してあるので

その中から選んでいただきます。

最初から最後まで私と妻がきちっと丁寧にお教えしますから大丈夫、

初心者の方でもかなりの完成度で仕上がりますのでご安心ください。

体験コースを終えて、まだ続けられる方はその後、

本コースに入りまして、何でも作りたいものを作られてけっこうです。

最後まで丁寧にお手伝いさせて頂きます。

   

   

費用は、一回2時間2000円 × 4回で 8千円 +材料等の実費(5千円くらい)です

始めにコース分のチケットをご購入いただき、

いらっしゃった時に一枚一枚チケットを切るようにしています

お休みなさる時は、電話等でご連絡いただければ問題ありません

チケット制ですので、ご自分のペースで進められます

  

今ちょうど空きがあるので、興味のある方は是非お問い合わせください。

楽しい趣味で生活をもっと豊かにしてみませんか?

   

次回は「本コース」の皆さんの作品を紹介します

   

   

  

   

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八掛けにワンポイント

2010-09-15 16:17:06 | お店の紹介

こんにちは

京呉服すがわら の工房らくぜんです

先日のキリンですが、とても気に入って下さった方がいらっしゃって

お買い上げ頂きました! ひゃっほう!!

  サバンナ!

  

さてさて、本日は昨日の続きですよ ひゃっほう!

  

きものの八掛におしゃれなワンポイント

先日は表の模様を入れましたが

それ以外にも色々なのを描いたりします

  

例えばこちら

P9040021

大島紬に何気ない、かわいい象の帯を合わせました

ゾウの背中の模様が花織り風でいいですね

  

この大島紬は奄美の大島です

写真でお見せできないのが残念ですが

奄美の大島の黒は鹿児島の真っ黒なのと違い、

本当に味わい深い泥の黒なので私も大好きなんです。

  

そんな良い物こそ楽しんで着て頂きたいですね 

このお客様は帯の ゾウの模様をとても気に入ってらしたので 

そこで こんな風に

P7240030

やり方は昨日と同じです。

この大島紬はかわいい毬の柄を織り込んであるんですが

その模様の友色の彩色で 帯の模様を八掛に描きました

物凄くアップで撮ってますが、実際は小さなワンポイントなんです

我ながらけっこう良く描けてるんです

お客様にはとても喜んでいただけましたよ

ああ、もっとちゃんと写真撮っておくんだった

  

上描き加工はわりと手軽に出来るので

こういうのは基本的にサービスでしてさしあげていますが

ほかにも品物やお好みによって、干支や愛犬etc.色んなものを描いたりします

もちろん白生地から友禅でやることもあります

お客様のご要望次第です

八掛けは裏地とは言え歩いているときや、お座敷で座ったときなど、

ちらりちらりと意外とけっこう目に付くところです

そんなところにお洒落をしない手は無いですね

同席した方々が「あら、何それイカス!」って思うことでしょう。

思うこと請け合い

  

工房らくぜんではいつでもお客様が自分だけのおしゃれを楽しめるように

楽しくきものを着れるようなお手伝いを色々しています

何でも気軽にご相談下さいね~  

  

  

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ワンポイント

2010-09-14 18:13:01 | お店の紹介

こんにちは

京呉服すがわらの工房らくぜんです

本日はお店の紹介ですよ

  

京呉服すがわらはきもの屋ですから

工房で製作したもの以外にも

吟味した様々な商品をそろえております

どうぞ きものが欲しくなった折りにはうちを思い出して下さいね

着こなしのTPOから細かなお手入れのアドバイスまで

あらゆるご相談にお応えします

ところで先日、うちで おきものをお買い上げ頂いたお客様の

八掛けにワンポイントを入れてさしあげました

    

  

まずはこんな風に図案をおこします

表のきものが鈴の柄なので、雰囲気を合わせて描きます

P7230021

どんなに小さなものでも

きっちり描いておかないと綺麗に仕上がりません

  

そしてこれを

染め上がった八掛け地に上描きします

ほら

P7240032 

  

P9040024

  

今回は顔料で手描きしました

友禅ではないですが、手軽にすぐ出来るのが利点です

  

仕立て上がりはこんな感じ

P9040023

かわいい鈴の模様の小紋ですね。

鳴り物は「よくなる」といって、なにしろ縁起が良いんです

  

よく鳴る 良くなる、いろんな事が 良く成りますように

  

昔から伝わる日本の模様の多くにはおめでたい意味があります

言霊に篭もる美意識ですかね、とても豊かな世界観だと思います

日本人は色々な想いと共にきものを纏っていたんですね~

    

工房らくぜんでは、楽しくきものを着ていただくためのお手伝いを

一所懸命させて頂きます。

どんなことでもお気軽にご相談下さい。

  

    

  

  

  

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名古屋帯(ふくろう)

2010-09-13 16:26:31 | 作品紹介

こんにちは!

本日も染め名古屋帯の紹介ですよ

  

ふくろうです  ホー ホー

Dsc_0507

  

森の雰囲気を出したくて

地色はかなり深いグリーン(鉄色)です

この色を出すために引き染めを2回しました

しぼの効いたちりめんの生地で色が映えますね

  

お太鼓のアップ 

Dsc_0509

ふくろうの親子がね、なかよしなんです

  

前はこんな感じ

Dsc_0511

上のほうに蝙蝠がぶら下がっています。 面白いでしょ

ホー ホー

  

  

名古屋帯は

色無地、小紋、紬のきものなど、フォーマル以外なら

幅広く締めていただけるとても重宝な帯ですね

どうせなら楽しい話題性のある帯で楽しんでいただきたいです

「帯は後ろの顔」と言いますから

楽しい帯は周りのみんなも楽しくなりますよ

  

工房らくぜんでは、お客様のご注文以外にも

この様なオリジナルの商品を、手仕事で一点 一点 製作しています

お近くまでいらしたら是非寄ってみて下さいね~

どこにも無いものがここには有ります

無いものは 作ります!

  

   

  

  

   

当ブログ内の全ての画像の転用転載は堅くお断りいたします

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名古屋帯(ぞう)

2010-09-11 20:56:16 | 作品紹介

こんにちは

京呉服すがわら の 工房らくぜんです

本日も作品紹介ですよ

  

出来立てほやほや

「ぞう」

です

Zou

名古屋帯です

前の柄はこうなっています

Dsc_0515

市松の地紋が効いていますね

ほら

Zou2

クレヨンで描いた様な雰囲気にしたくて

一度友禅した後、糊の仕事を加えて色々やったんですが

成功しました。

私は絵描き出身なので ついついこういうことをしたくなります

  

象は神様の乗り物で、とても縁起が良い聖獣です

ここでは神様の代わりに蓮の花を乗せているんだぞう

Dsc_0514_2

後ろの小ぞうの背中にいるのは「松くい鶴」ですよ

この鳥も幸運を運んで来てくれるという

平安時代から伝わるとてもおめでたい吉祥文様です

  

どうかこの象が良い事を運んで来ますように!

  

  

工房らくぜんでは、お客様のご注文以外にも

この様なオリジナルの商品を、手仕事で一点 一点 製作しています

お近くまでいらしたら是非寄ってみて下さいね~

どこにも無いものがここには有ります

無いものは 作ります!

  

  

  

  

  

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名古屋帯(きりん)

2010-09-09 22:54:29 | 作品紹介

みなさーん お待たせしました

キリンの帯を紹介します

  

  

草原を駆ける熱い風

   サ バンナ!

…を うろうろするキリンの帯ですよ

  

はいこちら出来上がりです

Dsc_0517_2

  

お太鼓のアップ

Dsc_0518

左手前に先日のサルがいますね

遠くにはゾウもいます

うーん、写真だとうまく色が出ないな…ま、いいか

  

前はこんな感じ

Dsc_0520

うーん、サバンナ

  

例えばこんな風な

さわやかな紬にも合わせてみても良い感じ

Dsc_0524

あら、素敵じゃない イカスじゃない!

  

こんな楽しい帯でお出かけしたら

うきうき楽しくなる事うけあいですね

話題性もあるのでお話も弾むことでしょう。

  

ほら、良く見て

Dsc_0525_2

ん?垂れのとこ

  

あーっ、ライオンだ!

大変

きりん逃げて~!!

  

Dsc_0519

あ、でも何か大丈夫そう。

  

ガオー!ガオー!

  

  

   

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名古屋帯 (蔦)

2010-09-09 11:34:01 | 作品紹介

皆さんこんにちは

岩手県 一関市の呉服屋 京呉服すがわらです

工房の名前は「工房らくぜん」ですよー

 

お待たせしました

本日紹介するのは蔦の帯です

製作工程でちょくちょく登場していたこれです

Dsc_0372

  

引き染めも終わり

P8250093

  

このとおり

こちらが糊を全て洗い流して染め上がったものです

P9040014

良く見ていただくと分かると思いますが、模様の輪郭線が白で出ていますね

これが糸目糊の跡です。

糊が生地に喰いこんだことによって、そこに染料が入らず防染したのです

糸目糊を白生地の上に引きましたので、このように出ます。

P9040015

この線が きれいに出ないと、模様がぼやけてしまって、どうしても

仕上がりが美しくなりません

この生地は地紋がけっこう大きく、モコモコしているので、

糸目がハッキリ出ないんじゃないかと心配していましたが、

大丈夫だった様子でホッとしました

最後の洗いが済むまでは毎回ドキドキです

品物によっては夜眠れないこともこっこうあります

  

最終的に全体のバランスを見て少しお化粧します

仕上がりはというと…

P9050025

  

前はこんな感じ

P9050027

  

落ち着いた仕上がりになりました

この帯は

例えばこんな小紋に合わせて…

  

Dsc_0521

ほら素敵!

今年の暑さもようやく落ち着いてきました

それそろ着物でお出かけしたくなってきませんか?

実りの秋はウキウキしますね~

  

  

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