春休み

皆さんこんにちは！

こちら岩手県一ノ関市の京呉服すがわらでございます。

東北にある小さな呉服屋ですが、店内の工房らくぜんで

きもの屋がきものを作っているんですよー！


ニュースでは東京はもう桜が満開みたいですが

この辺りはようやく梅が咲き始めたところです。


暖かくなってきて浮かれていると三寒四温という通り今日は雪が降っています


工房では相変わらずの作業風景なのですが、


何かに気忙しくてブログの更新がおろそかになっておりました。

私はずっと図案を描いてます。

とりあえずあと二つ三つ描かないといけないですうーん、うーん、


集中して作業したいのに

春休みなもんだからアホ息子達がどっか連れてけとうるさいんですよ

仕方ないので
岩手県北上市にある「鬼の館」に行って来ました。

ここは北上市の鬼剣舞から端を発して世界中の鬼にまつわる色々を集めている正に鬼の館です。

秋田県のなまはげ館とも全然違う

何とも表現し難い独特のスタンス、世界観、収集品、レイアウトで私的には新たな視野を獲得した気がします。

日本書紀の昔、かつて鬼と呼ばれた我らのご先祖様「蝦夷（えみし）」の資料も少しあって

私はけっこう面白かったんですが、子供達はどうだったのか




あ、



なんか



我が家の小鬼どもも充分楽しんだようでした。

早く学校始まってくれー！




京呉服すがわらは東北の小さな呉服屋ですが、

着物が好きな方、楽しくお召しになりたい方のお手伝いを一生懸命しています。

気になった方はどうぞお気軽にお問合せ下さいねー。


★ 京呉服すがわら ホームページ ★

http://kimono-sugawara.jp/

黒紋付の「額裏の箔仕上げ」をしました！

皆さんこんにちは！

こちら岩手県一ノ関市の京呉服すがわらでございます。

東北にある小さな呉服屋ですが、店内の工房らくぜんで

きもの屋がきものを作っているんですよー！


さてさて
紋付用の額裏が洗いあがってきましたので

稲妻を描く仕上げを施します。


今回は本金箔！を使おうと思いますので箔押しの工程のご紹介です。

まずは使う道具達です。



金箔に箔ばさみ、バレン、天花粉・・

天花粉はこれ

ちょっと昔の方々が愛用していたボディーパウダー
その名も「あせ知らず」です。
イカスでしょ、今でも売ってますよ多分。

本金箔はとても薄く、柔らかいので何にでもくっついて破れてしまうので、
天花粉で道具をサラサラにしておくのです。

それではまず
本金箔の包みを開きます。

一枚ごとに薄い和紙で挿まれています。
これがあの脂取り紙です

そおーっ、と和紙をめくります。
ピカー


ここから全ての作業は無風状態で行います。
鼻息やくしゃみに注意しないと簡単に飛んで行ってしまうので厳重注意です

バレンに油を薄く付けて均等に伸ばしますよー、ショリショリショリ～


先ほどの和紙にバレンの油をこすって、


和紙をまた箔にかぶせて、


ほら、

金箔が和紙にくっつきました。

こうする事でデリケートな本金箔も扱いやすくなるのです。

ハサミで好きな大きさに切ることだって出来ちゃう！


そしたら
糊を塗った生地に箔をそっとのせます。



箔を置き終わったら、綿で優しく捺してあげますよ。


この綿こそは以前、お蚕さんを育てた時に取れた真綿ですよ！
ふわふわしてて実に具合が良いわー。

そして
糊が乾いたら余分な箔を筆などで取り除き仕上げは終わり。

取った箔は後で砂子等に使うのですよー。


羽織が仕立て上がって来たので
落款を捺します

ぎゅうぅう～っと、

はい、出来上がりです
じゃじゃーん！！


着たら見えないんですけどね
密かに背負う龍は天下をうかがう男の覚悟の現れなのか、とかなんとか
かあっくいいぃ～

やっぱり
男子の第一礼装は黒紋付に羽織 平袴です。

礼装に関しては黒紋付こそが正式なのですぞ！

生地は一級品だし、着姿はさぞ立派だろうなあ！


京呉服すがわらは東北の小さな呉服屋ですが、

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