すがわらの工房日記

東北は岩手県一関市の呉服屋。こつこつと友禅染めをしています。

御用納

2012-12-31 17:44:05 | その他

皆さんこんにちは

こちら岩手県一ノ関市の京呉服すがわらでございます。

東北の小さな呉服屋ですが、店内の工房らくぜんで

きもの屋がきものを作っているんですよー!

 

という訳で、今年もやって来ましたね

本日は大晦日です。

何故か間違いなく毎年訪れるこの日は

私にとっては懺悔と猛省にのた打ち回りながら、

新年への新たな決意と希望を確かめる日でもあります。

 

今年も様々な事が有りました。

沢山の方々にお世話になり、ようやくこうしていられる事に感謝すると共に

自らの浅学さを痛感しております。

Koubou

一年間お世話になった道具達・・・

今年からは製図台を導入した事で作業の効率は格段に増しまして

それはそれとして、やはり体のメンテナンスも大事だと痛感した一年でした。

やっぱり健康が一番ですね。

これからもバリバリ頑張って制作していきたいと思います。

 

今年も一年間本当にありがとう御座いました。

至らない私達ですが、来年もどうか京呉服すがわら を宜しくお願いいたします。

どうぞ皆さん、良いお歳をお迎えください。

 

 

 

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桜の染め額出来上がり。

2012-12-30 22:22:20 | 作品紹介

皆さんこんにちは

こちら岩手県一ノ関市の京呉服すがわら でございます。

東北にある小さな呉服屋ですが、

店内の工房らくぜんで友禅をしたり帯を織ったり

一点一点、丁寧に

きもの屋がきものを作っているんですよー!

きもの屋だけど着物以外も作りますよ。

 

そんな訳で、暮れのギリギリまで制作していたこちらの品物も

無事納品出来ました。

しだれ桜の染め額です。

Photo

だいたい縦100センチ、横50センチくらいあります。

反物巾ギリギリまで使って描いた作品ですが

立派な額に入ると作品もより立派に見えますね

特に桜は私の好きな画題で、描けば描くほど気持ちが楽しくなります

こういう仕事をさせて頂けるというのも私の歓びですね。

額装というのはまた着物とは全然違う用途ですから

描き方も全く違う訳なんですけど、

せっかくなので

もう一個作っちゃったんですけど

1

こっちは夜桜です

小作品ですが、やっぱり作るのって楽しいなあ!

 

今なら私、やる気が漲ってるので

いやまぁ、何時でも漲ってるんですけど

何でもやりますよ!

だから何でも言って下さいねー!

 

 

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紙風船の長羽織出来上がり。

2012-12-27 17:25:14 | 作品紹介

いよいよ年の瀬も押迫ってきました

慌ただしいですね慌ただしいですよね

皆さんお元気ですかー?

 

それでは早速

先日出来上がりました羽織りをご紹介いたします。

こちらです。

Photo
あら、素敵!

紙風船の長羽織です。

地色も指定色通り、綺麗に染まりました。

コロコロと縫い取りの飛び模様が効いています

紙風船のぽこぽこふわふわした感じを出すのに気を遣いました。

 

それにしても風船って言葉を初めに作った人ってすごいですよね

何とも味わいのある綺麗な言葉です。

何だか気持ちがふわっと軽くなるような気がします。

紙の風船で紙風船・・・・イカス!!

 

前はこんな感じ

Photo_2
ぽかんぽかんと

紙風船が踊っています。

裏地の生地にもこだわりました。

表の紙風船に合わせて丸紋にウサギ。

かわいいです。

羽織りは前が空いてるので、

そこから帯も見えておしゃれなんですよね

大正時代を描く映画なんかで長羽織を着た女性の方がたくさん登場するんですけど、皆さんとても素敵なんです。早くお召しになったところを見たいなー。

 

工房らくぜんは

岩手県一ノ関市の呉服店、

京呉服すがわら の工房です。

きもの屋がきものを作っているんですよー!

一点一点、丁寧に一所懸命作っていますよー!

 

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振袖の仕上げ作業

2012-12-16 15:03:13 | 友禅

皆さーん、岩手県一ノ関市にある京呉服すがわら

店内の工房らくぜんで一点一点、丁寧に友禅染めをしています

帯も織っています

何と、きもの屋がきものを作っているんですよー!

 

さて、振袖の仕上げの続きです

箔をはったら次は金線を引きます。

模様のポイントに練った金粉で線を入れることで

緊張感が出て、全体がぐっと引き締まります

Dsc_0489
   

銀箔の砂子に金の線が入ってメリハリがつきます

金箔の場面にももちろん線を入れます

Dsc_0494

金箔と金粉は質感が全然違うのでこれも綺麗に締ります。

 

大分出来てきました。

ここまで来たらあともう一息です。

最後の仕上げ、匂いを入れます

まず、花のしべを墨でしゅっ、しゅっ、と描き消すように入れます

Dsc_0495

丁寧に、優しく線を引きます。

そしたら今度は金泥でちょん、ちょん、と・・

Dsc_0498

これが「匂いを入れる」という工程です

まるでお花が香ってくるように優しくふんわりと入れていきます。

 

全ての仕上げが済んだら、

うりゃ

Dsc_0501
落款を押して、私の作業は終わりです。

この後は湯のしをかけて仕立て屋さんにバトンタッチです。

 

10月1日、真っ白い紙からのスタートで、何とかここまで漕ぎ着けました

本当にぎりぎりですね。

どうか綺麗に出来上がりますように!

 

 

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振袖箔仕上げ!

2012-12-15 19:19:12 | 友禅

みーなーさーん!

振袖の黒染が上がって来ましたよー!うひょー!

綺麗に染まっています。

友禅の模様も綺麗に出ています、バッチリです!

もうこのまま仕立てて納めても良いんでしょうけど、

せっかくなので箔仕上げをして差し上げる事にしました。

なんてったって振袖ですもんね、華やかに華やかに

時間も納期もギリギリですけど、ここまで来たらとことんやります。

 

まず、模様を避けて糊を塗ります。

Dsc_0437

写真で分かるかな?

これは箔糊と言って、着物に箔をはる為の専用の糊です。

 

そこに

金箔をフッ、フッ、と吹き付けます。

Dsc_0448

単調にならないようにリズミカルに箔を蒔きます。

こんな感じ

Dsc_0445

けっこう箔が飛び散ります。

辺り一面がキラキラしています。

 

金箔をはり終えたら、

こんどは銀箔です。

 

金箔と同じ蒔き方だとつまらないので

今度は砂子にします。

銀箔を砂子にする筒に入れて、カサカサと蒔きます

Dsc_0483

この筒の底に金網が貼ってあって、箔が粉々になって落ちてくるんですよ。

砂子の大きさを変えるために二種類の筒を使って蒔いています。

 

舞い飛ぶ箔をフッ、フゥ、と息で集めたり飛ばしたり

Dsc_0484

作業してるとアホみたいな顔になります。

もともと阿呆なんですけどね、

砂子に包まれる私、体中がキラキラしてる。テンション上がる!

鼻をかんでもキラキラしてます。

輝けオレ!

ちがう、輝くのは振袖、それをお召しになる御嬢さんです。

 

その横では

妻が黙々と同時進行中の品物の糊伏せをしています。

Dsc_0474

淡々と作業しています。

 

こちら、岩手県一ノ関市の京呉服すがわら です。

東北にある小さな呉服屋ですが、店内の工房らくぜんで

きもの屋がきものを作っているんですよー!

こんな記事を書いてはいるけど

真面目に一所懸命仕事をしていますから

着物が欲しくなったらいつでも言って下さいねー!

 

 

 

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湯豆腐

2012-12-10 17:51:10 | 友禅

皆さんこんにちは

こちら岩手県一ノ関市の京呉服すがわら でございます。

東北にある小さな呉服屋なんですけど、店内の工房で

きもの屋がきものを作っているんですよー!

 

前回ご紹介した長羽織は

呉汁地入れを施した後、引き染めをします。

Dsc_0421

ごしごし、しゃわしゃわと丁寧に染めます。

ストーブとか焚くと染まり付にムラが出そうなので部屋は極寒ですよ、

外気と変わらずマイナス温度です。すごく寒いです。

帰ったら湯豆腐食いたい。

 

ところで引き染めの時、私はいつも素手なので、

特に濃い地の染めの時なんかは

刷毛を持つ手も一緒に染まってしまうんですけど

コンビニやスーパーで、例えば真緑色の手でお釣りを受け取ろうとすると

ギョッとされます。ごめんなさい。カエルじゃないです。

 

さて、そんな事はどうでも良くて

長羽織はこの後蒸して

洗って、仕上げです。

そこで私は次の品物に取り掛かります。

Dsc_0431

これも予定通り糸目が引き終わってました、よしよし、

順番通り、順調です♪

これもまた細かい友禅です。

ちまちまと丁寧に染めていますよ。

 

さて、気が付けば今日はもう10日ですね、んん~、ヒヤヒヤする。

そろそろスパートをかけないといけないです。

でも帰ったら湯豆腐とお酒飲みたい。

スリリングに飲みたい。

そしたら明日からすごく仕事が早くなる気がする。

うん、そんな気がするー!

 

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長羽織進行状況ですよー

2012-12-08 14:44:27 | 友禅

みーなーさーん!

昨日久しぶりに結構揺れましたけど、大丈夫でしたか?

あの震災の記憶がよみがえる長くて嫌な揺れでした。

くれぐれも気をつけましょうね

 

それにしても寒いですね!

すごい寒いですね!

湯豆腐の季節本番ですよ!うほほー!!

もう私、湯豆腐ばっかり食っています

 

さてさて、

今 手掛けている長羽織は綺麗に進んでいます。

それにしてもこの生地は結構しっかりした地紋が織り込まれているんですが

Dsc_0388

ほら、こんな感じです。ぽこぽこしてます。

染料の含みが均一じゃないので、色が泣き出さないように染めるのにすごく緊張します。

うすピンクの色糸は「縫い取り」というもので、絹糸の染料では染まらないのです。

この生地の地紋のアクセントに入っているんですね、仕上がりが楽しみですね。

 

そんな感じで緊張しながらもバリバリ染めます

Dsc_0396

ちまちま染めます

 

Dsc_0400
ちまちまちま・・・・

 

順調ですよ むふふ、

染めあがったら蒸して、

糊伏せです

Dsc_0407_3
         

引き染めの時、地色が潜らないように裏からも一応糊を引いておきます

Dsc_0410

こうやって光で透かして、丁寧に糊を置くのです

はみ出したらえらい事ですよ、ドキドキ。

 

さあ、もう少しです今年もあとちょっとです、ドキドキです。

 

こちら岩手県一ノ関市の京呉服すがわら です。

東北の小さな呉服屋ですが、店内の「工房らくぜん」で

きもの屋がきものを作っているんですよー!

一点一点、手作業なので少々お時間を頂きますが、精一杯丁寧に作りますから

気になった方はどうぞお気軽にご連絡下さいねー!

 

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