皆さーん、こんにちは!
袋帯が織り上がりましたよー!!
本日は帯のご紹介です。
こちら岩手県一関市の京呉服すがわら でございます。
東北の小さな呉服屋ですが、店内の工房で
さて、会長が店先でぎっこんばったん織ってた帯ですが
織りあがったので、
このように耳の分の無地場を織りまして、
織機から外していく訳ですが、
まずはこの様に
間を開けて織っているところに、
出すわけです 。
そして こうやって、無数にあるちっちゃい輪の中に
ずずーっと針金を通していくと、むかでがしっかり帯地に咬みますね
これでまた後で経糸を織機に繋ぐ事が出来るようになりました。
そしたら、織れた分を切り離します。
じょきり、
じょきじょきじょき~ん!と
織機から帯を切り離します。
織れた帯を巻き取ります。
普通は一巻き帯5本分ぐらいの長さの経糸を織機にかけるので、
5本分全部まとめて同じ模様で織り上げていっぺんに巻き取るんでしょうけど、うちでは一本づつしか織らないのでいちいちこんな感じです。
本当に一点ものなんですよ、むふふ。
さて、外したら検品です。
織りキズは無いか、落ちは無いか、汚れはどうか、入念に検査です。
今回は総引き箔の帯だったので、特に時間と手間がかかりました。
引き箔というのは、
和紙に金箔、または銀箔を貼って、それを糸の様に細く裁断したものを言います。
それを織り込んでいるんですね、それも全体に万遍なく、だから総引き箔。
こんな感じに織り込まれています、この引き箔は銀箔ですね。
・・・びっしりです。
和紙なので柔軟性と強度は申し分ないのですが、そこはやはり紙なので裏表がありますから、裏返らないように織り込むのに気を遣いますし、打ち込みの力加減を気を付けないといけないんですね。
何しろ手間なんですけど仕上がりは素晴らしく、総引き箔はやはり立派です。
手間をかけるだけの価値はあるわけです。
ほら、
うわー、立派!
唐織の優しい重厚感と引き箔の豪華さの共演、見事な相乗効果、絢爛華美、ステキ!
模様の名前は「唐織、鳴り物に道長紋」袋帯です。
工房らくぜんの帯印がイカしてますね。
手織りの帯は機械織りと違ってとても柔らかく、締め心地も抜群で、
そうする事でしか得られない質感というのが確かにある訳です。
たとえ振袖用の変わり結び等でどんなにいじめても、しなやかに何でも言うことを聞いてくれるんです。本当に良いものはやっぱり良いんです。
じゃなきゃわざわざ手織りなんかしませんね、皆さんに知ってほしいんです。
良い物はきちんとあります、ちゃんと有りますから困った時は私たちの所に訪ねて下さい。
東北にある小さな呉服屋ですけど、ちゃんとした物を正直に扱っています。
無い物は作りますよー!