すがわらの工房日記

東北は岩手県一関市の呉服屋。こつこつと友禅染めをしています。

「もみじの名古屋帯」完成

2011-10-29 18:17:58 | 作品紹介

皆さんこんにちは

こちちらは東北は岩手県一関市の呉服店 京呉服すがわら でございます。

小さな呉服屋ですが、店内の「工房らくぜん」で

きもの屋がきものを作っているんですよー!

 

ニュースで言っていましたが、とうとう都心にも木枯らしが吹き始めたようで

いよいよ秋が深まってきました

昼と夜の寒暖の差が大きければ大きいほど、紅葉は色濃く染まるのだそうで

朝は秋色に染まった山々が朝靄にかすんで とても幻想的です。

布団にくるまっていつまでも眺めていたい衝動にかられます。

出来れば朝から熱燗などで一杯やりながら・・ステキ!堕落衝動ドキドキする!!

 

そんな訳で

すっかりご紹介が遅れてしまいましたが

もみじの帯です。

実は9月の始めに無事納品することが出来ました

もうお召しになられたそうで、とても喜んで頂けました。

生地は塩瀬で地色は黒です。

 

黒地なのでとても緊張しましたが綺麗に染め上がりました。

そのままでも良いけど、せっかくなので金線で少しお化粧します。

Dsc_0057

全体の一割ぐらい、なんて言うか「利かせ」ですね

 

出来たら落款を押しますよ

Dsc_0058

 

毎度の事ですがこれも本当に緊張します。

上下を間違えないように、何度も確認しまして・・・・

うりゃ!

Dsc_0060

ぎゅぅぅぅ~っと

 

0062_6

はい、完成しました! 

 

ではご覧ください

「もみじの名古屋帯」です。

Dsc_0063

 

向こう側に空間があって、さらにその向こうにも紅葉が広がっているような、光が葉を透けるイメージを出したくて

葉の重なりや色のバランスに とても気を使いました。

 

たいこの模様を大きくとったのは

絵の上下をずらして締める事で

下に空間を持たせて締めたり、

たいこ全体を紅葉でうめて

華やかに締める事が出来るようにするためです。

 

もちろんそれに対応出来るように

前の模様も左右広めに描いてあります

Dsc_0065

 

特別な事は何もしていませんが

やりたかった事が全部出来た感じ

とても良く出来たと思います。

 

山の紅葉は今が盛りですが、麓はこれからですね

もうじき街路樹も染まってくるでしょう。

廻る季節を楽しむお洒落は やはり着物が似合いますね。

 

京呉服すがわら では

そんな皆さんのご要望にお応えするべく

常に腕を磨いております。

どうぞ何なりとお申し付け下さい。

喜んでお手伝いさせて頂きます。

 

 

 

 

 

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女子高生が!

2011-10-26 17:20:02 | その他

皆さんこんにちは

こちら岩手県一関市の呉服店 京呉服すがわら でございます

田舎の小さな きもの屋ですが、店内の「工房らくぜん」で

きもの屋がきものを作っているんですよー!

 

さて、工房では相変わらず忙しくしてるんですが

昨日は珍しい来客がありまして

岩手県立大東高校から「職業人インタビュー」という事で

可愛らしいお嬢さん方が4名いらっしゃいました。

 

何でも

「様々な専門性持つ職業人から直接話を聞く機会を持つ事で、就業への理解を深め、進路選択の意識を高める」ことが目的なんだそうで

なるほど、だったら家よりもっと立派な会社があるだろうに、、、

 

しかも私には若人を導く事など到底出来はしないので

せいぜい反面教師として

「おじさんの様な大人になってはいけないよ。」とか言えばいいのかしら、

とか緊張してたんですが

それぞれに質問事項をまとめて来てくれたので

なるほど、だったら何とかなりそうだって事で、せめて未来に絶望しないように誠心誠意質問に答えました。

 

それにしても私の支離滅裂な話で本当に大丈夫だったんでしょうか?

学校の発表会でバカにされたり内申に響いたりしないだろうか?

いつか大人になったらウチできものを買ってくれるといいなー、とか

何だかんだで私は若いお嬢さん達とお話出来てけっこう楽しかったのでした。

 

Dsc_0086

 

あと、仕事頑張ろうと思いました!

 

 

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色々やってみてます

2011-10-23 21:21:36 | 友禅

皆さんこんにちは

岩手県一関市の呉服屋 京呉服すがわら でございます

東北の小さな呉服屋ですが、店内の「工房らくぜん」で細々と

きもの屋がきものを作っているんですよー!

 

ご報告が遅れ気味ですが

15日、16日と千厩「匠の祭典」へ実演に行ってまいりました。

 

今年も物凄い盛況で、会場は黒山の人だかり、大盛況のうちに無事終了しました。

そんな素晴らしいイベントに匠の一人として参加させて頂けた事は嬉しい限りです。

関係者の皆様、ありがとうございました。お疲れ様でございました。

 

それにしても今年も錚々たる顔ぶれの匠たちでした

何しろ気仙沼の船大工の棟梁が来ていましたからね

松前舟を復元して復元帆走したあの日本一の棟梁ですよ。大棟梁ですよ。イカス!

それはそうと

今年も刀の研ぎ師が来ていたので

去年同様、調子に乗って写真を撮ってもらいましたよ

Dsc_0072

ご覧の通りアホ面でございます。

 

これで刀の研ぎ師に撮って貰った写真は2枚目になります。むふふ・・・

一年前から全く成長していない私。

もっと真剣にいろんな事に取り組むべきだと思います

 

そんな訳で

こちら、最近の作業風景です

まずはこれ

Dsc_0074

たすきの注文品なんですが綿です。

お店の名前を染め抜きに仕上げるんです。

私が型紙を切って糊を一つずつ置きました

張り場に張って細かい修正をしています。

 

そして染めます

引き染めです

Dsc_0085

しょわしょわと刷毛を運びます。私の手がもっと長かったらきっと楽に引けるんでしょうけど

この姿勢は腰が悲鳴を上げています。頑張れ私の腰!

広幅の引き染めは難しいですね、

そうでなくても綿の染めは普段やらないし専門外なので、うまく染まるか心配です。

綿と絹は染料も染め方も全然違うんですよ

どうかうまく行きます様に。

 

それとこれ

Dsc_0081

沢山あるんですけど

前回ちらりとお見せしましたね
地入れを施しまして・・・

 

友禅していますよ

Dsc_0079

見ての通り手挿し友禅ですが

実はこれも綿です。綿に友禅しているんです。

絹物と全く同じ工程で丁寧に描いています。

こちらの図案は鬘帯(かずらおび)の意匠ですね。

他にも色々描いたんですが

やっぱり綿だといつもと勝手が違います。うまく染まりますように!

 

それにしても

最近ちょっと忙しいなって思ってたら

もう10月終わりですか

ちょっと早すぎやしませんか

仕事がまだいっぱいあるんですけど、

10月もう一回下さい。

「神様、10月おかわり!」

 

 

 

 

 

 

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匠の祭典!

2011-10-14 22:03:24 | お店の紹介

みなさーん

お元気ですかー?

こちら東北は岩手県一関の呉服屋 京呉服すがわら でございます

店内の「工房らくぜん」で

きものやがきものを作っているんですよー!

 

さて、ブログの更新が止まっていまして申し訳ありません

実は現在、工房が非常に立て込んでおりまして

とりあえずご報告をしたいと思います。

 

10月の1日、2日と 一関市総合体育館で商業祭りが行われまして

そこで手描き友禅の実演をしてきました。

初日は妻が糸目の実演をしまして

Dsc_0053

 

二日目には私が色挿しをしたんですが、そこでかるくぎっくり腰になりまして

それはまあ、慣れてるので平気なんですが、「今年もぎっくり腰の季節がきたなあ」と思いました。なので写真は無いです。

 

そんで 工房では今何をやっているかというと

こんな事や

Dsc_0067_2

 

あと

こんな事をやっています

Dsc_0056_2

普通の糸目じゃないですね

 

Dsc_0054

きものじゃないです。

ほら、

Dsc_0068

こんなにたくさん・・・・

まだまだあります

 

しかもこれとは別におこさいといけない図案がいっぱいありまして、腰痛い。

 

そして明日 明後日と、今年も「千厩 匠の祭典~磨かれた技、今ここに輝いて~」 にお邪魔して友禅の実演をしに行ってきます。それにしてもサブタイトルかっこいいなー。

 

というわけで、近所でお時間ある方はちょっと遊びにいらしてみて下さいね~

それと

ブログの方はもうじき通常ペースで更新できるようになると思います

それでは~ 

 

 

 


Dsc_0056

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