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すがわらの工房日記

東北は岩手県一関市の呉服屋。こつこつと友禅染めをしています。

拓本を採る!

2014-09-27 14:20:45 | その他

皆さんこんにちは

前回の記事「大津浪記念碑」プロジェクトの続きです。

 

この石碑なんですが、あんまりひっそり建ってるもんですから

地震の後の報道で初めて知った人も多いんです。

 

かく言う私もその一人なんですが、

「ああ、ちゃんと警告してくれてたんじゃないか。」と

何とももどかしい気持ちになったのを覚えています。

 

ところが何故か最近、とんとこの石碑の話題が上がらないんです。

言葉の力が証明されたにもかかわらずです。

 

そこで、「誰もやらないのなら我々でやろう!」という事で

有志が立ち上がったのが「大津浪記念碑プロジェクト」です。

せめて、この石碑を彫った人の思いを人々に伝えたい、伝えなくては!

これは、未だ見ぬ命を救う活動でもあるのです!

 

そこで私達は石碑そのものが持つ説得力、

存在感を活かしたいと考え

拓本を採ることにしました。

H2609264

石碑に和紙を貼り付けて

タンポで墨を叩いて拓を採るのです

 

昭和8年製なので当然手彫りですね。

長年風雨に晒されているため、エッジが甘くなっており

自然石で表面も平でなく、凸凹しているため大変でした。

H2609263

多分、津浪で打ちあがった石なんだと思います

その辺りの石質と同じでした。

 

拓を採った後は

石碑を綺麗にクリーニング。

H2609265

 

採れた拓本がこちらです。

H26092670

確かな存在感!

 

 

デザインを起こし

120

       

青海波には「穏やかな日々が続く」という意味があります。

背景に配置することで、海に暮らす人々の穏やかな毎日を願いに込めました。

 

 

この拓本とデザインを使い、これから少しづつ活動していこうと考えています。

「津波はまた起こります。私達は、この拓本の作品を通して防災意識の広まりを促し、次の津波では犠牲者がゼロとなるよう祈願するものです。」

「大津浪記念碑」プロジェクトより

 

 

 

 

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大津浪記念碑プロジェクト

2014-09-26 23:11:06 | その他

皆さんこんにちは

こちら岩手県一関市の京呉服すがわらでございます。

東北にある小さな呉服屋ですが、店内の工房らくぜんで

きもの屋がきものとか色々作っているんですよー!

 

東北地方太平洋沖地震からもう三年半経ちました

とても恐ろしく悲しい大災害でしたが

東北地方岩手県周辺の沿岸地域はようやく瓦礫が片付いて、復興に向けて皆さん一所懸命です。

そんな中、あるプロジェクトが立ち上がり、内容に賛同して私も微力ながらお手伝いしてきました。

プロジェクトの名は大津浪記念碑プロジェクト

 

実は震災の直後に国内の各種新聞

ニューヨークタイムズ

CBSニュース

AFP通信

等、国内外のメディアに紹介された石碑があるんです。

大津浪記念碑」と彫られているその石碑は、岩手県宮古市の姉吉地区にあります。

こんな感じにひっそり立ってます。

H2609260

 

この石は自然石で、おそらくこの土地の石だと思われます。

そしてこう彫られています

H2609261

高き住居は

児孫の和楽

想へ惨禍の大津波

此処より下に

家を建てるな

 

 

そしてその下にも説明が彫られていて、

 

明治二十九年にも

昭和八年にも津波は此処まで来て

は全滅し

生存者僅かに前に二人

後に四人のみ

幾歳経るとも要心あれ

 

とあります。

強烈ですが真摯でストレートなメッセージです。

叫びの様な切実なものを感じます。

この集落の方々は石碑に従い高台に集落を移転していたため、

今回津波遡上が過去最高の40.5mまで達したにも関わらず

津波で被災した住宅はありませんでした。

実際に今回も津浪はこの石碑の手前まで来たそうです。

 

私は言葉の力を感じずにはいられません。

そして思わずにいられないのです。

この石碑がもしも市街地にあったのなら、と

 

この石碑にある通り、

明治29年に全滅的被害を受けているにも関わらず

すぐにまたそこに集落を再建して

37年後の昭和8年にまた壊滅的な被害に遭ってしまっているんです。

たった37年の間に!です。

 

人は忘れてしまうんです。

どんな事も日々の忙しさの中で流れて行ってしまうんです。

そうしないと生きていけないから仕方ないんです。

だけど、必ずまた津浪は来ます。

 

そして78年後、大津波はまた来ました。

この石碑を彫った方は

この強力な言葉の力で

時を超えて地区の方々の命を救ったのです。

 

 

次回に続きます~

 

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ありがとうございました!

2014-09-17 18:00:22 | インポート

皆さんこんにちは!

東京銀座画廊にて行われた展覧会は

お蔭様で大盛況のうちに無事終了することが出来ました!

何しろオープニングの時なんか百人くらいいらしてましたからね

各界の著名な方々にとてもご評価頂いて、

竹情も、ついでの私も大変恐縮しております。

 

せっかくなので会場の写真をいくつかご覧ください

1409171

展示作業が終わった直後に撮りました

 

1409172

何しろ広い会場でして、

作品数も結構な数です。90点くらいかな?

私の友禅作品もチラリと見えますね

 

今回発表した友禅作品は、またの機会に改めてご紹介したいと考えていますので

それまではどうかこんな感じでご容赦下さい。

 

1409170

これはもう最終日の閉館間近、

何だかんだと連日沢山の方々が

ご多忙中にも係らず、わざわざお出で下さった皆様、

ご助力頂いた関係者の皆様、

本当にありがとうございました!

 

私も懐かしい友人たちが訪ねて来てくれて

本当に嬉しかったです。

みんなーありがとー!

 

今回の展覧会の準備等でブログの更新が滞りがちでしたが、

またこれから徐々に平常運転に戻りたいと思います。

 

こちら、岩手県一関市の京呉服すがわら でございます。

東北にある小さな呉服屋ですが、

きもの屋がきものを作りながら色々な事をやっているんですよー!

 

岩手にいらした際にはどうぞお立ち寄りください。

京呉服すがわら ホームページ

http://kimono-sugawara.jp/

 

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銀座で展覧会~!

2014-09-06 15:41:00 | その他

皆さんこんにちは!

ずいぶんと ご無沙汰でございましたが、実はお知らせがあります!
じゃーん!!

201409031426

 

直前のお知らせで失礼いたします。
9月の9日(火)~14日(日)
何と、東京は銀座で展覧会を開きます。

開場時間は午前10時~午後6時まで
最終日は午後4時迄です。

      

我が社の会長であり、書家の『菅原 竹情』が個展を開催致します!
前衛書の個展です。面白いですよ

 

そして、せっかくなので片隅に間借りを致しまして、
わたくし『菅原高幸展』と称して、ほんの少しですが
友禅の作品も展示させて頂きますよ!

      

直前と言えば、あまりに直前で、非常に申し訳ないのですが、
それと言うのも何しろ私、
今しがた、ほんのさっきまで制作中だったのでございます。
ギリギリまで手が離れないのは私の悪い癖ですが、
おかげで全く更新作業が出来ない状態でした。
申し訳ございません。

      

もしもこのブログをご覧になって、お気づきの方、お近くまでいらした方は
東京都中央区銀座2-7-18
東京銀座画廊・美術館7階
に、どうぞお気軽にお越しください。

 

わたくしも菅原竹情も会期中は毎日会場に居りますので
ごうぞお気軽にお声をかけて下さいますよう、宜しくお願い申し上げます。




こちら、岩手県一関市の京呉服すがわらでございます。
東北にある小さな呉服屋ですが、店内の工房らくぜんで
きもの屋がきものを作っているんですよー!

きもの以外に色々なものを作ったり描いたりしているので
お近くまでいらした際はどうぞお気軽に覗いてみてくださいねー!
お問い合わせもいつでも受け付けていますよー!

 

京呉服すがわら ホームページ

http://kimono-sugawara.jp/

 

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