すがわらの工房日記

東北は岩手県一関市の呉服屋。こつこつと友禅染めをしています。

観世水に桜楓紋の訪問着

2012-03-18 15:15:37 | 作品紹介

皆さんこんにちは

こちら岩手県は一関の呉服店 京呉服すがわら でございます。

田舎の小さな呉服屋ですが、店内の「工房らくぜん」で

細々と きもの屋がきものを作っているんですよー!

 

さて、本日は作品紹介です。

途中経過は何度かご紹介していましたね

観世水に桜楓紋の訪問着です。

_dsc1052

仰々しくなく、お呼ばれやパーティー等で気軽にお召しになれるようにとご依頼いただいた訪問着です。

全体に色を優しく、流水も地色に溶けるように描きました。

裾は友色でうっすらぼかしてあります。

_dsc1054

裾模様の延長を小さめにかわいく胸、肩、袖にちりばめてあります。

本当に全体に優しい印象に仕上がりました。

お召しになる方もとても優しいイメージの方ですので、これは大成功なんじゃないでしょうか

 

お渡し出来た時もとても喜んで頂けましたので私もすごく嬉しい気持ちになりました。

私はいつも完成した品物をお客様にお見せするまでドキドキです。

どんなに自信作でも 気が小さいので

納める直前などは小動物のように落ち着きが無くなるんですよ。

ですから品物を見て喜んで頂けたときなどは

腰が砕けるほど「ほっ、」とするんです。

でもいつか、確信を持って微動だにせず、当然のごとくに最高の品物をお渡し出来るようになりたいなー。

 

 

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手織りの袋帯、織りあがりました

2012-03-09 12:44:13 | 作品紹介

皆さんこんにちは

こちら岩手県一関の呉服店 京呉服すがわら でございます

東北の小さな呉服屋ですが店内の「工房らくぜん」で

きもの屋がきものを作っているんですよー!

 

さて、手機が復活! とか言って

威勢よく織り始めたものの、

動き出したら何故か何だかあっちっこっちに不具合が出てきて

なかなか思うように進まなかったんですよ。

あっちを直すとこっちが愚図り、こっちをいじればそっちがヘソを曲げるような

まあ結局、機が何ヶ月もほっとかれたもんで機嫌を悪くしたんでしょうね

ほかの復旧作業でそれどころじゃ無かったんですが

古い機械には良くある事で、そう言えばかつての私の愛車もそうでした。

そんな訳で

皆総出でご機嫌取りですよ

店の皆でいたわって、ほめて、直して、大変だったんですけど

今度こそ完全復活です。

 

やる気を出した織機とうちの会長、「ばったん、とんとん」と

Dsc_0179

久しぶりに店内に機織りの音が響きます。

慎重に慎重に、感触を確かめつつ

丁寧に織りました。

 

ようやく織り上げました袋帯です。

Dsc_0181

「機が直って良かったなあ、織りあがって良かったなあ。」

しげしげと、感慨深げに眺める会長。

 

おりしも今日は3月9日。

一年前の今日はあの大地震前の予震があった日です。

確か、宮城県沖の震源で震度4だったかな、今となっては4くらいじゃ揺れたね、くらいにしか思わないんですが、

そのは時まさにNHKの取材で撮影の真っ最中でした

撮影中のカメラマンの方が、カメラを切り替えて大慌てで外に出て

外の様子を撮影してました。

そして皆で「これが宮城県沖の本震だといいねえ」なんて言ってたんです。

今思えば呑気なもんですね。

 

そんな訳で

裏を付けて仕立てあがった袋帯です

Dsc_0200

おお、良い出来です!

黒地に松竹梅と宝尽くし、品良くリズミカルにちりばめられています。ステキ!

垂れの工房らくぜんの文字が眩しいです。

 

この帯はまだ行き先が決まっていないので

もしも欲しい方がいらっしゃったら、いつでも言って下さいねー!

 

京呉服すがわらは田舎にある小さな呉服屋ですが

丁寧に真面目に商売しています。

お客様のご要望があれば、一所懸命お応えしますので

一回ぐらい頼んでみても損はしないと思いますよー!

 

どうかもう地震来ませんように!!!

 

 

 

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製図台で友禅

2012-03-05 15:55:06 | 友禅

皆さんこんにちは

岩手県一関市の呉服店 京呉服すがわら でございます

東北の小さな呉服屋ですが店内の「工房らくぜん」で

きもの屋がきものを作っているんですよー!

 

さて、毎日製図台で仕事が出来て大興奮の私ですよ

やっぱり製図台は斜めに起こして図案制作等をする時に本領を発揮しますね

本日はいよいよ色挿し、つまり友禅をします。

流石にこの工程では染料をいれた絵皿を並べるので斜めにするわけにはいきませんが

椅子に座っての作業は私の腰にかかる負担が大幅に軽減されるので大助かりです

まずは天板のガラスを外します。

Dsc_0194

ここまでは今までと同じです

 

そんで色挿し用の天板に取り替えるんですが

コンロを取り付けるためにちょっと工作しました

Dsc_0195

この様にホームセンターで買ってきたアルミのレールを付けまして

適当な箱を見つけてきて、これにもレールを付けます。

箱はコンロを入れるためのものです。

そしてこのように・・・

Dsc_0197

ガッシーン! ドッキングさせます

このコンロ箱は簡単に着脱可能なので片付ける時も場所はとりません。フフフ・・・

 

天板の木枠にはめ込んで

Dsc_0198_2
んん、上出来、上出来。

友禅台の完成です。

 

早速友禅開始です。ひゃっほう!

Dsc_0203

わはは~ん、快適♪快適~♪

たあ~のし~な~

バリバリ作るぞう!

 

工房らくぜんではお客様のご要望に合わせて

一点一点丁寧に制作しています。

欲しい物がありましたら何でも言ってくださいねー!!

 

 

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