元SONIA店長のブログ

玉響店長がSONIAで店長をしてたときのブログです!

不思議な店 SOINA

2011-10-16 23:32:22 | 店舗改革
先週、近くの焼き魚のお店、白銀屋にご飯を食べに行くと
「あらー!」
カウンターで隣り合わせたのは、SONIAでも常連さんの近所にお住いのOご夫妻。

このご夫妻とは実に2年近いお付き合い。
11月の犬塚ライブも初回からずーっと参加して頂いていたり、先日も海外へご旅行へ行かれた際に
お土産を頂いたりと本当にSONIAを気に入っていただいてるお客さん。

私もこのご夫婦が大好きなんだな。

食事の話、映画の話、音楽の話、本の話、本当に話の内容は広く、色々な話で来店時のお話も
こちらもとても楽しい。

なんといってもお客さんという立場を超えて色々なことも配慮して気遣ってくれる。

来店が、待ち通しいお客さんなんだ。

他にも昨日、来店されたO夫妻と同じマンションにお住まいのHさんファミリー。

ちょうど昨日のBGMは癒しをテーマにセレクトした曲(映画やドラマのテーマから、勝手に好きな
曲を集めたものなんだけど)を流していたら、ちょうど ”You Raise Me Up”という曲になった時、
小学生のお嬢さんが口ずさんでる。
「よく知ってますね」なんて話しをしていたら、フィギアスケートを習っているとの事で。
この曲は荒川静香が使っていた曲だから。それで結構、日本でも知られるようになったしね。

食事を終わったら、お嬢さんが フロアで演技をしてくれた。
レストランのフロアで少女がバレーを踊る店。

素敵じゃないすか。

この近くのマンションの常連さんは多い。
大体、会社を経営されている感じのセレブな人達だけど、全く気負いがないし、とても丁寧で
気のいい素敵なお客さんばっかり。

大体、家族単位での利用が多いね。
週一回から二週に一回は来店してくれる。

気遣いの必要もSONIAにはないからね。


インド料理という業態の枠を超えて、様々なお客さんが集まる不思議な場所となったSONIA.
断っておくけど、全てのお客さんが料理のクオリティが高いと言う当たり前な部分があってのご来店なので。

私は、できる限り、お客さんの好み、料理、映像、音楽に合わせられるにしてる。
料理はシェフが、シュチュエーションとメニュー選びは私がと責任を持ってる。
単に料理を売り物にするのではなく、それを含めた「空間」を目指しているんだ。

SONIAではお客さんの今まで食べた料理の中で好みを考慮した上で、新たなメニューを紹介、それぞれの
お気に入りに加えて頂けるようにもしてる。

バリエーションの多い料理の中で色々試して貰いたいけど、とにかくボリュームが多いので、一回の食事で
はそうそう食べられない。
その辺を考慮して、少しづつ小出しにして美味しい出会いをして貰いたいと思ってるんだ。

常連になってほしいとか、そんな単純なことではなく、来店する側のお客さんが、
「そろそろSONIAの料理が食べたくなったね」
と思えるようにしたい。そしてそろそろ他のメニューにも挑戦したいけど、今迄のお気に入りのほかに、さらなる
出会いを求めてもらえるようにしたい。

結構、メニュー選びは私に委ねるお客さんも多いよ。

料理だけだして、それ以外はどうでもみたいな店には、なりたくないし。
押し付けがましい料理の数々なんて店、私は行きたいとも思わない。
今まで食べたことが無い味の料理でも、人間て
「美味い!」
「?」
「なにこれ?マズッ!」
など、なにかしら反応はするでしょ、味覚が。

日本人って、お店の人にも気を使ってくれるから
「美味しいです」とか言ってくれるけど、それで納得してはいけない。
私が目指すのは

「腹のそこから! うめー!」

そういう感覚なんですね。
それでないとリピートには繋がりませんよ。

仮に試食ではないから、お金貰うわけだし、全てがHITする必要はあると思うんだ。
変なうんちく抜きでたべる側が納得するかが大事なんですよ。

雰囲気で「美味しいかも?」
という中途半端な反応では、インド料理なんてやってけないですよ。
もう一度食べたい!と思う思いが無ければ裏路地のわけわかんない料理屋はすぐに閉店っす。

今や、赤坂の有名店でさえ、夜はガラガラなんだから。
ネームバリューもないSONIAが選ばれるためのスタイルは普通じゃ駄目なんですよ。

ランチ利用無しの始めてDINNERを利用しました!なんてお客さんは本当に皆無に近いし。
人通りが多くて、とりあえず入ってみるみたいな場所にSONIAがあったら、結果は全然違うと思うよ。
お店をやるにはちょっとねみたいな立地(インド料理みたいなマイナーで夜利用されにくい業態からみればのことですが)
でやるには、それなりのポリシーとコンセプトがないとまず、難しいです。
現に土日は商売にならないから店事態営業してないところが多い。
月換算で8日、祝日が入ればそれ以上、営業できない立地なわけだから。
しかも都会だから賃料も高いし。

なにより、前任が何人やったって、SONIAはうまくいかなかった店なんだから。

関東の地方都市の駅に近くて、法人が多い場所であれば、十分利益はでるね。
価格帯の事があるので、あまり東京から離れると厳しいけど。
しかも、このレベルをパッケージ化してチェーン化すれば結果はでると思うよ。
通販もいいかも、と思ったけど、家でSONIAのカレーをレンジして食ったら、やはりレンジ特有の不味さがでるね。
店で食べるのと大違い。
フライパンでちょっと暖めてもらえれば、全然美味しいと思う。

日本のカレーは前の晩のものをレンジしても美味しかったんだけど、そこに大きな違いを感じたな。

煮込んで作るカレーとは違う、水っぽい炒め物のインドカレーはジャンルそのものが違うね。

ネーミングのカレーと材料が似てるってだけだね。

先日、外壁工事に来てた職人さんにカレーを食べてもらったら、
「こんなうめーカレー食べたこと無いですよ」
と感動してくれた。
「かみさんんにも食わしたいです」
ということなのでカップに入れて一つカレーを持って帰ってもらった。
ご夫婦で来店してくれればとても嬉しいっす。

インド料理なんて食べたことがない!って人がまっずい料理とファーストコンタクトしてごらんよ。
世界中のインド料理が不味い!と思われちゃうよ。
一回目の衝撃って大切にしなきゃ!マイナーなインド料理がフレンチやイタリアンと肩を並べることはできない。
そこへきて、外装や内装の陳腐な感じで選ばれ辛いんじゃようがないからね。
年配の人でも、お子さんでも入りやすいスタイルは重要だよ。
そういう点では、オーナーはやはり日本に精通していることがわかる。
日本人の私に好きにやれと言ってくれるのも日本人ならではを求めているからだ。
ただ料理についてはとても厳しい。
味付けなんかは特にね。
長年、レストラン経営をしていることもあるので詳しいし、勉強させられることも多い。
たまに他店の話や、連れて行ってくれることもある。

味の好みは色々だと思うけど、他店での利用もある(海外の現地や欧米のお店)人が食べても納得してもらえる
味を提供するシェフたちを私はリスペクトするよ。
彼らは世界のどこでやっても通用するレベルの料理を作ってると思う。

SONIAは様々な国の人がリピートしてくれるしね。
特にアメリカの人はインド料理が本当に大好き!
大使館宿舎が近いこともあって、奥様方も超常連。
家族での食事を大切にする彼らは、自宅での食事を好むのでデリバリーの注文も多い。
売上げの一割くらいはデリバリーが占める。
彼らは私が英語が話せないにも係らず、笑顔で対応してくれる。
大使館宿舎の子供たちも大切なお客さんだ。
高校生だけでの来店もしょっちゅうだ。

ま、不思議なお店だよSONIAは。

下のアイコンをとにかく押してくださいな! 一日一膳!

にほんブログ村 グルメブログ エスニック料理(グルメ)へにほんブログ村




最新の画像もっと見る