夢見るババアの雑談室

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若竹七海著「さよならの手口」 (文春文庫)

2021-01-12 20:12:05 | 本と雑誌

 

 

葉村晶(はむら あきら)シリーズ

「依頼人は死んだ」

「悪いうさぎ」

「さよならの手口」

「静かな炎天」

「錆びた滑車」

「不穏な眠り」

 

最新作ーと言っていいのかなー「不穏な眠り」では 書店の二階に仮住まいとなった女探偵の葉村晶

本作「さよならの手口」では まだ岡部巴が大家の「スタインベック荘」シェアハウスで暮らしている

物語 冒頭 気が合う人間と思えた女性はド厚かましい犯罪者

全く不運な探偵だと思う

書店の仕事で出向いた先で 死体の頭蓋骨とごっつんこ

入院した先で不毛な依頼に遭遇

 

追えば追うほど行方不明の人間が増える

死期近い女優

消息不明の娘

 

殺しているのは・・・・・

 

探偵仕事の他にも警察とのあれこれ

葉村の怪我は増える

 

全身創痍のぼろぼろ体で殺人犯ととっくみあい

 

葉村は不器用な人間だ 調子よく要領よく器用に振る舞うことができない

正直者は貧乏クジをひく

 

一所懸命に動いて 事件が片付いても

 

何処かに もっと良い行動がとれたのではないかと罪悪感を

 

それなのに彼女は探偵であることに拘りたいようだ

 

そして彼女は探偵だった

探偵のきちんとした資格ある

 

本人は書店の店員と思っていたが

その書店は探偵の仕事ができる手続きもしていた

 

書店の店員にして白熊探偵社の 現在のところ ただ一人の探偵

これに葉村も知らない間になっていた

 

 

解説は霜月蒼さん

 

作中登場人物によるミステリ案内も巻末にあり

著者による「あとがき」もあります

 

 

 

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