夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

七月も終わります

2019-07-31 18:28:24 | 子供のこと身辺雑記
少し前に主人が風邪を引いていた
主人の風邪が治りきらないうちに姑が咳をし始め

主人は風邪引き一週間目に愛用のうがい薬たっぷりで嗽したら治った
風邪を引いたのは きっと歯が悪いせいやーと独自の風邪引き原因解釈をして歯科医に通い始めた

いつもながら謎の男である


そして姑の風邪引き原因は自分が移したからなのにー
姑が風邪をひいたのは 寝る時に扇風機をつけているせいだと言い張る

何処まで往生際が悪いんだかーー;

それでも会社を休んで姑を病院に連れていくーと主人

「この暑い時に会社を休めてラッキー」などと笑うから 何処まで姑のことを案じているんだか

病院行きの聞いて知らん顔していつも通りの時間にお昼用意だけに行くわけにはいかず
病院行きに間に合うように 姑のお昼おかずを作って 朝一番に家を出て姑の家に向かった

早々と主人が涼しい車庫から 車を炎天下の外に出している

姑が乗る前に涼しくなるようにエアコンかけといてーって主人に言って

主人が姑に車を乗せる 道路へ車を出す

私が戸締りして 姑の荷物(鞄と杖と)持って裏庭の門扉を閉めて

姑と同じ後部座席に乗って病院へ

病院入り口の車椅子を借りてきて姑は 車椅子へ

念のためにレントゲンも撮って下さって 検査の結果は異状なし

ただの風邪ってことで お薬いただいて帰宅

姑がそのまま私は帰ると思ったようで不安そうな顔に


お昼食べ終わるまでいますよーと言って おかずは持参しているから お粥を作って 食べやすいように少し冷蔵庫で冷やして

姑が食べ終わってから 食後の薬も服用してもらって


夕飯は主人が「自分がいるから大丈夫」と言い張るので 私はお役御免ってことで帰宅


風邪引きの姑は果物だと食べやすいようで 西瓜も桃も蜜柑も好評だったので
今朝はキウイを届けて

帰り道では明日届ける用にと思いメロンを買ってきました
皮をむいて種を除き 食べやすい大きさに切って冷蔵庫で冷やしておいて届けます

一個丸ごと届けたら 主人が面倒くさがって皮をむかずにー腐らせたことがあり
私は学習しました
果物は食べられる状態にして届ける
もしくは姑の家で私が すぐ食べられる状態にする


昨夜遅くに娘から急遽 戻ってくるメールが届き

ばたばたと夏の寝具を出してきて布団乾燥機かけたり 干したり

ほんの数日しか居られない予定の帰郷のようですが 娘が同じ家に居る
というだけでとても嬉しいです

今夜は姑の家に行かなくていいのを良いことに家の中でバタバタしておりました

日頃 どんだけ家事をサボっているんだ 自分ー
なんぞと思いつつ 

悪あがきで明日は夏らしい座布団でも買ってきましょうか
求めるのは 涼しさです


メモ代わりに

2019-07-27 14:08:42 | 子供のこと身辺雑記
姑のお昼ご飯を済ませて自宅への帰り道
信号待ちでか対向車はぎっしり停まっている
脇道も多いから車だけでなく歩行者の飛び出しも多い道
用心して余り速度を出さずに走っていた

止まっている対向車の間に何か見えたと思って咄嗟にブレーキを踏んだけれど
衝撃が来て 脇道から飛び出してきた車にぶつかられていた

狭い道なのでこのまま動かずにいたら他の車の通行の邪魔になる

するとぶつかってきた車はそのまま脇道を出てきた方向にバック

脇道を入ったところに広い駐車場があり そこに待避できる

私も方向指示器を出して対向車の流れがとまるのを待って右折した


まず相手の方に警察を呼びますからと声かけて 事故にあったことを電話

それから自分の車の担当さんにも連絡

相手の方は自分がぶつかったことを 自分の保険屋さんへずうっと連絡中

そのうちに白バイの警官さんが来て 事故についてと場所確認

双方の免許証や保険証確認して 届け出は受けましたと帰られた

私と相手の方も連絡先と自宅住所と氏名に生年月日加入している保険会社を確認して別れて



運転席側のドア前後がべこっとへこんで 最初ドアを開ける時にとても重くて 開閉のたびに音がして気持ちが悪いので
車屋さんに修理をお願いに行きました


こちらはぶつかって来られた相手さんの車



助手席側の角がいたんでいます


修理をお願いしたら 担当さん「これを機会に買い替えませんか」と
今 乗っている自分の車は自分の足より信頼できる大切な相棒

動かなくなるまで このまま乗り続けたいと思っているけれど

数年うちには買い替えかーと思っているけれど

正直 内心 心は揺れています^^;


ところで星占い
車屋さんが代車を用意して下さる間に読んだらー
12位でした

でも事故に遭いますーとは無かった
当たっているのか たまたまか・笑


紫蘇を加えて漬けた梅干し できました




紫蘇をいれていない方の梅干しは 冷蔵庫で塩抜き中
はちみつ梅にしたいので
塩抜きしてから
蜂蜜と水を煮た液に漬ける予定です




「行かせない・・・」

2019-07-26 09:21:30 | ペット
長男が起きてきてから その着替えの間もずうっと傍にいた長男が大好きな瑠奈

着替えも済んで出かける前の長男が猫の瑠奈を抱き上げたらー








離されまいと二本の前足でしっかりと長男の腕を抱え込む瑠奈


長男を見送って室内に私が戻ると
私には もう用は無いとばかりに二階へ上がってしまっていました

おかずから

2019-07-26 09:12:31 | 子供のこと身辺雑記
溶いた卵に牛乳を加えて砂糖・醤油はちびちびッと・塩胡椒ふりかけ味付けして炒めただけ



里芋の煮たの



姑に届けるおかずは柔らかく食べやすく





昨夜のうちに牛すじ肉を圧力鍋で下茹でしてから 刻んだじゃがいも・にんじん・生姜を加え 酒・砂糖・味醂・醤油で味付けして煮たの
これはご飯にかけたり お好み焼の具にしたりします




ほぼ定番の朝ご飯おかず




姑に届けるおかずを作る傍らで 作っていたもの
ピーマンの肉詰め

ひき肉に刻んだ玉葱とニンニク・溶き卵・パン粉を加えて混ぜ 塩胡椒とカレー粉で味付けしてます




このまま袋に入れてパーシャル室で保存
後は焼くだけです

「よたばなし」 -20-

2019-07-25 14:47:34 | 自作の小説
昔話

「笑わないで 子供の時から決めていたの 男の子が生まれたらファルーク 女の子ならマリーア
私にはとても思い入れがある名前なの

もしも男の子ならきっと貴方に似るわ そしてお父様にも
正義を愛する 茶目っ気もあって 
おかあさまのように優しく温かい心も
いつか強い心を持った大人の男になって 
貴方が私を見つけて愛してくれたように 誰かを深く愛するんだわ
愛する相手をね とびきり幸福にするの
いつか 必ずー」

ー恋ー

それでも若い男は「何かを認めたわけではありません 僕が認めてしまうとご招待下さった公爵に面倒がかかります」
そう微笑むのだった

人は見たいものを見る
公爵夫妻は 若い男の微笑む姿に自分達の娘の面影を捜すのだ

若い男は続ける
「もしも僕が友人のミケーレなら・・・亡き母が育った場所が見たい 生きておられるなら おじい様おばあ様の姿を遠くからでもいいから見たい
知りたいと思うことでしょう
できれば どうにかして両親の事を伝えたいーと」

「ならばそのミケーレの代わりにな 儂は自分の孫に剣の手ほどきをしたい 幾つかの教えたい技があるゆえに」

公爵は若い男を別な広い部屋へ連れていく
静かに公爵夫人も同行する
「久しぶりにあなたの剣裁き 見たくなりました」

それはまるで互いの剣で語り合うような立ち合い
稽古
公爵が使う技をすぐさま若い男は呑みこみ使ってみせる
そうしたことを幾つか繰り返し

公爵は愉し気に笑っていた

「もしも孫息子ができたなら伝えたいと思っていた 夢がかなった」

「よろしゅうございました」公爵夫人も微笑んでいる

二重に鍵をかけた部屋の奥の小部屋で・・・公爵夫妻は身内用の打ち明け話を始めた

「この国には身分や立場を悪用し人を不当に虐げる人間もいる 反吐が出るほどクズな連中も」

「そうした人間ってこらしめたくなりますでしょ」と公爵夫人のマリーア
「血気にはやり腕に覚えがある若い奴は特にな」と公爵も頷く

「私はそんなお馬鹿さんに出会いましたの」
「ひどいはねっ返りは -もっと盗ってやればいいのにーってけしかけたんだ」

「ジョルジアナが育つにつれ そのお馬鹿さんも慎重になりましたけれど できれば自分の娘の婿にはこれが続けられそうな
腕の立つ人間をと そのお馬鹿さんは考えたのです」

「熟考して選んだつもりが その人間性を見誤った 旧体制側の身分に固執する人間だった伯爵は」


「そして父親のしていた事を知らないはずの娘は 父親と同じ考えで行動している人間を好きになった」


「僕は父から 父以前にも弱い立場の人間を迫害する連中を罰していた人間がいたという事は聞いています
それが公爵であったとー」

意外な打ち明け話に若い男は 自分の父親が義賊であったと認めてしまっていた

「これを受けとってほしい 志を継ぐ者として」
公爵は一本の杖を若い男に見せる
杖の握りの何処かを押すと 抜けて剣が出て来る
いわゆる仕込み杖なのだった

「そしてね 時々会いに来てちょうだい
無事な姿を見せてちょうだい
ここはあなたの家ですよ」



その地方には昔から謎の義賊の伝説がある
ひそかに伝えられ続けている
非道な行いをする者は悪行の報いを受けると

その義賊は 嘘かまことか つば広の黒い帽子を被り 顔は仮面で隠し 闇のように広がる黒いマントを翻し上から下まで黒ずくめ
そんな姿が粋に似合うのだと

「悪党め お前を許しはしない!」
彼は闇を切り裂くように現れて消える

黒い亡霊のように


気にかかるのは 修理代

2019-07-25 14:26:02 | 子供のこと身辺雑記
たいてい病気になったり 子供が熱を出すのは土日とか
物が壊れるのはたまたまお店が休みの時とか
間が悪い そんな事があるような気がします

昨日の午後 姑の家に向かっていたら 長年乗っているけれど今迄見た事がない警告ランプがついて消えない・・・・・

気持が悪いから車の使用説明書を取り出して読んだら

すぐに営業所へーとだけある

けれど水曜日は車屋さんてばお休みの日

仕方ないから「動かなくならないでくれ~~~」と祈りつつ帰宅

朝の9時まで待って担当さんに電話を入れたら 「僕が見にいってもいいけど 見るだけで分からない気がする 10時過ぎなら開店しています」


それで10時に営業所へ
今は部品が無いから入るまで持つように応急処置して下さるとのこと

お店には丁度モデルチェンジしたばかりの軽自動車が置いてあって
大きさもそこそこあるし もしも修理がきかないならこれもいいかな

でも軽自動車も三桁かかるしな
などとせこいこと考えて
部品交換で直るなら2桁の出費だしとか

更に思ったのは どうして読む本を持ってこなかった私(笑)
半時間あれば文庫本四分の一は読めたぞーなんて^^;

古いけれど それだけに愛着もある私の車
「もう直りません」なんて言われないで良かったです

でもまだ車屋さん 修理に幾らかかるかのお電話がありません
ちょっと・・・恐怖・・;です

いよいよ とおっても暑い夏が始まるのでしょうか

2019-07-25 08:12:25 | 子供のこと身辺雑記
漸く昨日のお昼のニュースで11時過ぎに梅雨があがったとありました



姑の家の庭で見つけた蝉の抜け殻

夕方 姑の家を出る時に蝉が数匹飛んで家の軒先にしがみつきました

見上げた主人 「日曜日も蝉の鳴き声がうるさいくらいやった」と

7月 梅雨の明ける前から蝉には夏が来ています

梅雨が明けてこれから さぞや暑くなるのでしょうね




姑のお昼用に届けるおかずを作る傍ら 
餃子を作っていました





袋に入れて冷蔵室へ
こうしておけば 後は焼くだけ
取り敢えず おかず一品確保

「よたばなし」 -19-

2019-07-23 09:31:04 | 自作の小説
昔話

「ジョルジアナ ジアーナ 愛しい君 いつか君を連れて行くよ 僕が生まれ育った森に あの美しい場所へ
約束だ・・・」

ー恋ー

語り手である若い男の言葉が終わると 老貴族の妻ー公爵夫人であるマリーアが尋ねた
「それで貴方のご友人は今どちらに」

若い男は首を振る「それは わかりません」

マリーアは夫に尋ねる「失礼してこのお客様をお借りしても良いかしら」

若い男の話の途中から 老貴族とその古い友人となる貴族の表情に変化があった

何故ならば・・・・・

食事の為の部屋を出るとマリーアは若い男に告げる
「大層旧(ふる)い場所ですが少しご案内いたしましょう」

マリーアが若い男を誘ったのは それは美しい部屋で壁の一面に豪華な衣装を着た若い娘の肖像画が飾られていた
吸い寄せられるように若い男はその絵の前に歩いていく
「とても・・・美しい方ですね まさしく息をのむような」

「ここは私どもの娘の部屋 これは盛装した娘の姿を描いてもらったものです」

「何故 僕をこちらに案内して下さったのでしょう」

マリーアは微笑んだ「この娘の名前はジョルジアナと言いました 娘は恋をして居なくなったのです」


彼女は言葉を続けた「旅のお若い方 貴方のご友人のお名前を伺ってもいいかしら そしてよろしければ貴方の名前も」

「友人の名前はミケーレ・ファルーク・ドン・ディエゴ  僕の名前はハビエルです」

「ドン・ディエゴ  ファルーク」
マリーアは小さく口の中で繰り返す「おお・・・ジョルジアナ  」

マリーアの瞳には涙が浮かんでいるようだった
「先程の貴方のお話 私にはまるで居なくなった娘の物語のようでした
この家を出てからの娘の事を教えられるようで

先程の部屋に片目に眼帯をした人がおりましたでしょう  あの方は娘の許婚者でした

その伯爵との結婚が迫った日 娘は突然居なくなったのです
母親として娘が伯爵をフェルナンドを怖れている事には気付いておりました
しかしそれは 生娘ゆえの処女ゆえの異性への怖れと思っていたのです

娘が残した手紙には「ごめんなさい」とだけ


追っても捜しても二歩も三歩も届かず
それから生きた娘には会えず その消息も分かりませんでした

いつかフェルナンドが片目を失い大怪我をして帰ってきてー」

言葉を切ったマリーアはハビエルをじっと見た
「貴方が語る話は私には癒しのようでした 娘は不幸ではなかったーと
自分の息子にファルークと
ええ きっと娘は男の子なら女の子ならと名前を決めていて
そうに違いありません

お若い方
ファルークと言う名前はね ある冒険物語に出て来るの 娘が幼い頃 せがまれて幾度も読んで聞かせました
その冒険物語を娘はとても大切にしていて ずうっと部屋に置いていました
魔物やおそるべき敵と戦うファルークは-鷹ーと呼ばれる若者でした
幼い娘のヒーローだったのです



主人は貴方を招く理由を私にこう言いましたー何故だか とても懐かしい気がするーと
主人は自分では気づけないのでしょう

お若い方 貴方は主人の若い頃にとてもよく似ているのです
すらりとした長身で鞭のようにしなやかで油断ならない佇まい
瞳の色も主人と同じ琥珀色」

「僕の語ったのは友人から聞いた話で 名前の一致もただの偶然ですよ」

マリーアは微笑んだ「そういう事にしておきましょう 一度だけ こう呼んでくれませんか
おばあさまーと お願いです」


ハビエルと名乗る若い男は束の間躊躇する
そうして気付くのだ マリーアの瞳も水色だと
肖像画の娘ジョルジアナと同じ水色の瞳
その瞳に涙が浮かんでいる

「愛しています おばあ様 両親を許して下さい ずっとお会いしたかった」


ぶわっとマリーアの眼の中いっぱいに涙が広がり頬に溢れ落ちる
「娘の気持ちに気付けなかったこの母を許しておくれ 私だけでもお前の味方になるべきだった ジョルジアナ!」

若い男はマリーアの涙を自分のハンカチで優しくぬぐう


「猿芝居もいい加減にしろ このペテン師め!」
声を荒げ入ってきたのは片目の伯爵フェルナンド  その背後には老貴族 公爵もいた

「おばあ様と呼んでほしいと願ったのは私です」今迄泣いていた人とも思えない凜として厳しい声をマリーアが放つ

「どいて下さい公爵夫人 その不埒者に思い知らせてやる!」
伯爵は剣を手にしていた

「丸腰の相手を斬ろうというのですか」
マリーアの表情が厳しくなる

「この若者は儂に乞われて友人とかいう人間の話をした おばあ様と呼んでほしいという我妻の願いにこたえて見せただけだぞ」

「アルコスト あなた・・・・・」

伯爵は裏切られたという表情になる

「こやつの父親はジョルジアナだけではなくーわたしの この片目を奪ったのです 」

それから随分意地悪い顔になった
「こやつの父親こそ 義賊を名乗り我々貴族から金品を奪い愚かな貧民どもに投げ与えていた盗っ人に他なりません
我が妻となるべき女性は泥棒風情に略奪されたのです」

「フェルナンド あの日 その義賊とやらを見つけたとかなりな手勢を連れて出て行ったな
戻ってきたのはフェルナンド一人・・・・
あれは確か数年前
この若者の語ったミゲルが大怪我をして死んだ頃かー」

フェルナンドは公爵を睨みつける
「それがどうしたというのです あの男は手強かった 私は恨みを忘れない」

「誇りにかけて 儂は儂が招いた客人を害することは許さん」

「ならば 公爵 あなたも殺すまで!」

伯爵が公爵に刃を向ける

すっと若い男が公爵と伯爵の間に飛び込む
公爵の手にした杖を奪い「拝借します」

突き出された伯爵の剣を受けた

「こしゃくな若造め 最初から気に入らなかったのだ その自惚れに満ちた鼻もちならない自信たっぷりぶりもな
ぼろぼろに切り裂いてやる!」

いきり立つ伯爵
静かな笑みを口許に浮かべる若い男 腕にどれほどの覚えがあるのだろうか
剣戟の音にマリーアは胸の前で両手を合わせる

公爵は妻を背後に庇いながらハビエルと名乗る若い男の戦いぶりに見入っていた

貴族らしくなく力任せに突進する伯爵の剣を悠々躱す若い男
こちらの動きは優雅だ
その姿勢が崩れることはない

手も無くひねられているのは伯爵の方だった


指から弾かれた自分の剣を握り直そうとして伯爵は自分の剣で自分の掌を傷つけた
「・・・・つ!」

「その手では剣は握れますまい ほら見せて下さい 手当致しましょう」

息切れし苦しそうな伯爵
対して若い男の方は息も乱していなかった

「くそう この身があと10年若ければー」悔し気に伯爵が唸る

「そうでしょうね」
服の胸元から出した薬で伯爵の傷を消毒し 何かの軟膏を塗りつけ包帯を巻いていく

「お前はー」

「僕は医者です おかしな薬を塗りつけたわけではありません ちょっとした薬はいつも多少は持っています」

「とどめを刺さなかったことをお前は後悔するぞ いつかお前を追い詰めてやる」

捨て台詞を残し伯爵は部屋を出ていく

「お騒がせしてすみません 折角ご招待いただいたのに」
若い男は公爵夫妻に向かって頭を下げる

「いやお客人 儂に教えてくれんか 先程話さなかったことを」

老人のものと若い男のものと同じ色の瞳が向き合う


「じゃ僕の父の話を少し
僕の父はそこそこの貴族の出でしたが成長するにつれて世の理不尽に自分は何ができるか考えるようになり 少しでも人の役に立とうと医学を学びました
その勉学の途中でも許しがたいことを目にして 自分にできることを始めました
家を出て身分を捨てて

父の両親はそうした父の行動を嘆きつつも いつかは帰ってくると信じて・・・病気でこの世を去る前に屋敷を父の乳母に託しました
いつか帰る場所が必要になった時の為にか

父は妻の命がある間はその家で暮らしました

父は母と出会った時に初めて身分を捨て去ったことを後悔したそうです」

おかずから

2019-07-21 19:49:36 | 子供のこと身辺雑記




買ってきた鰻の蒲焼をアルミホイルに包んでグリルで12分ばかし焼いて切る



丼に少しご飯をついでタレをかけて 切った鰻を置いて その上にご飯をついでまた鰻をのせてタレをかける







皮をむいて切った大根を圧力鍋で下茹でしてから さつま揚げ加えて鰹節の出汁に酒・味醂・砂糖・醤油で煮たの




チャウダー 具は玉葱・ジャガイモ・ベーコン・浅利のむき身




皮をむいて好みの大きさに切った茄子をベーコンで巻いて爪楊枝で止める
フライパンで焼いて 酒・味醂・砂糖・醤油を混ぜたタレをかけてちょっと煮る
要はアスパラのベーコン巻きの応用です





作っておいた野菜サラダの上にのっける









「よたばなし」-18-

2019-07-21 15:35:07 | 自作の小説
昔話

「おかあさま おかあさま ずるい いつもファルークと一緒に居られる女の子 マリーアと同じ名前だなんて
いいわ わたし わたし いつかお嫁さんになって おかあさんになれたら その時はうまれた子供にね
男の子だったらファルーク 女の子だったらマリーアと名付けるの
ねえ いい考えでしょ おかあさま」

ー恋ー
まだテレビなど無い遠い昔の何処かの国のこと
大雨が続きその地方の橋が落ちて仕方なく宿に居続けていた若い旅の男は その地方の有力な老貴族に招かれた
若い旅の男を遠目に見かけた老貴族は 何故かその若い男の姿に懐かしさのようなものを覚えたのだ

若い旅の男は老貴族の招待を快く受け その居城へと赴いた
食事が終わり 旅の徒然に何か面白い話を聞いていないかと老貴族に問われ

「まだ若輩者の身ゆえ そうそう珍しいような話も存じませんがー」
若い旅の男は 思いをめぐらすように視線を宙に投げる

するとけしかけるような 見下すような底意地悪い響きの声がかかった
「勿体ぶるでない たいして珍しい話は知るまいに」
老貴族と古い付き合いの貴族
がっしりした体つきの壮年の男
男には片目が無く 無い方の眼に黒い眼帯をしていた

若い旅の男は すうっと腰をかがめて一礼し
「では お聞き流しいただければー」
そう断って話し始めた
思いのほかによく響く声
その声の響きに居合わせた人々は いつか聴き入っていく

「「僕と同じ学校に居た人間に聞いた話です
彼は家族が危篤とかで一度故郷へ帰り 暫くして戻ってきました
彼の危篤だった父親は 亡くなってしまったそうです

そのいまわの際に こんな話を聞いたのだそうです

それは友人の出生に 亡くなった母親についてのことでした
友人の母親は友人を産んで間もなく亡くなったそうで
友人は自分の母親の顔を肖像画でしか知らないのだとか

友人の父親は友人の母親を一目見て熱烈に恋をしたのだとか
旅の途中であったけれど その場所へとどまったのだと


ああ どうも話しにくいですね
仮の名前で話を続けさせていただきましょう
僕は彼等の名前を知らないので

友人の父親はミゲル
母親は 夢のように美しい娘であった女性の名前は・・・ジョルジアナだったことにしましょう

ミゲルは医者として旅をしておりました
ミゲルが居る宿まで ジョルジアナ付きの娘が呼びにきたのです
お嬢様が倒れたと

一族かかりつけの医師は老齢で自分が病気だと

焦った女中は思い出したのです
村に旅の医者がいると

花の香りのする部屋でした
寝台に意識なく横たわっているのは花よりも美しい娘
白蝋のように白い肌
閉じた瞼の長い睫毛は頬に影を落とし 淡い薔薇色の唇は微かに開いている

医者と名乗っているもののミゲルは医師が本職ではありません
手持ちの気つけ薬を飲ませるのに 彼は一度自分が口に含んだ薬を 口移しでジョルジアナに飲ませました

それで 暫くしてジョルジアナは目をあけました
晴れ渡った空のような澄んだ水色の瞳

ミゲルの闇のように暗い瞳の色とは違う

娘は不思議そうにミゲルを見ます
厳しい父親がどうして若い男を自分の寝室に入れたのかと

無垢な表情
触れてはいけない花のようなー

らしくもなくミゲルは言葉を失い ただ娘を見つめ

やがて娘が蕾が膨らみほころび開くように微笑む様子に見惚れます
「貴方を知っています 」

そう娘は言ったのでした

いつか遠乗りした時にミゲルが転んで泣いている子供の怪我を手当てしているのを見たと
伴の者が あれは旅の医者ですーと教えてくれたと

「ああ だからエリザは貴方を呼んだのですね かかりつけのお医者様は確かご自身がご病気なのでした」

大切に大切に育てられたジョルジアナ
外の世界をほぼ知らない娘

根無し草のように世間をさすらって生きてきた男

恋は不条理で残酷で
互いを想う心と情熱の他は全てを忘れさせる

高嶺の花とミゲルはジョルジアナをそのままに旅を続けようと その場所を離れようと決意するけれど
旅立つ前に別れを告げに行かずにはいられなかった

せめて最後にひと目 熱愛する娘の姿を見ようと
心に焼き付けたいと

ジョルジアナには親が決めた少し年の離れた許婚者(いいなずけ)がありました
ジョルジアナはその相手を怖れ 正直なところ嫌ってもいたのでした
何か好きになれないゾッとするものを相手に感じておりました


「あの男の腕に追いやらないで下さい」
旅立ちを告げるミゲルにジョルジアナは懇願します
「貴方と共に生きたいのです」
世間知らずの無鉄砲
「貴方を愛しています どうかお願いです 一緒に連れていって下さい」
父を置いて母と離れ 恋しい男と一緒にいたいと
それだけが望みだと

娘が伸ばした腕を その細い指を男は振り払えなかった
「何があってもいいのか」
とだけ男は尋ね「豪華なドレスも高価な宝石も贅沢な屋敷も何も無いのだぞ」

「貴方が居て下さるのなら」
迷いないそれが娘の答え

男は娘を連れて逃げました

勿論 追手はかかります

旅から旅へ 逃げ続ける生活

美しい許婚者を連れ去られた これも身分高い貴族は怒り狂い執拗に二人を追います
追い続けます

逃亡生活の中でジョルジアナは笑っておりました

外の世界は初めて見る物ばかり

時に戦いながら男は愛する娘を護り 守り

ある場所で・・・男は腰を落ち着けます
娘は身ごもっておりました

男の両親が男に遺した館
男の年老いた乳母がひっそりと守っていた

男の帰還を乳母は喜び つつましくも静かで平和な生活が続きました
ずうっと続くはずでした

難産で娘は命を喪い 
忘れ形見の息子が残される

産まれたばかりの小さな赤ん坊
男は途方にくれました

赤ん坊は泣く
恋した娘はいない
美しい妻は死んだ
愛した女は亡くなってしまった

男の乳母は男の子育てを手伝い 産まれた赤ん坊が7歳になるまでは生きておりました

それから男は息子を学校へ入れたのです

男は息子に教育を授けたいのは勿論ですが 息子は自分の傍に居ない方がいいと判断したのです

許婚者を奪われた貴族は ずっとずっと執念深く男を追いかけておりましたから

それから15年

ほぼ他人の中で成長した僕の友人は 父親危篤の知らせを受け取るのです
駆け付けた場所で 大怪我をした父親は死にかけておりました

友人は両親の若き日の恋の話を知るのです」」

降ろうか降るまいか迷っているよな空の色

2019-07-21 14:15:13 | 子供のこと身辺雑記
昨夜 姑の家を出る時 送って出てきた主人
「明日 1時頃そっちへ行くから」
「え?!」と聞き返す私に
「選挙やろ そっち行くわ」

ちょっと驚いた
前回の選挙は「しんどいからパス」と言っていたのにーどうした!
主人が戻って来ない時は長男と二人で午前中に投票を済ませている

で今日 主人のお迎えを待って家族で投票所へ行ってきました

投票所から帰ると 「風邪引きでしんどいから帰って寝る」ーと こっちで主人用に用意しておいた駄菓子がいっぱい入った袋を持って姑の家へ戻っていきました





北海道仁木町のさくらんぼ
珍しいから買ってきました
長男「美味しかった」

お店で北海道のさくらんぼの隣で売られていたのは アメリカ産のさくらんぼ
流通の有難さなどを思うのでした

朝から少し風が強く吹いています
いつ降り出してもおかしくないような空
そのせいかどうか投票所はいつもより人が少なかったように感じました

ささやかですが4Kテレビ買いました

2019-07-20 19:27:27 | 子供のこと身辺雑記
少し前に長男が「プリンターのインクがいる」などと言い出し 家の近くの大型電気店に行った
その時 1階に置いてある大型の4KTVを立ち止まって眺めていた長男

どんなふうに映るのか興味があったらしい


先週末 姑の家から帰宅したら 長男が「テレビの調子がおかしい」と言う
少ししたら画面が消えるーと

(長男が起きている間にいる部屋と隣の部屋とにテレビは2台ある
長男の居る側のテレビが壊れても私は困らない)

すぐにずっとお願いしている個人の電気屋さんに電話をかけたけど 生憎と留守番電話だったから「テレビの事でご相談があります」
そうメッセージ入れておいた

不自由だろうと連休明けに姑の昼ご飯を済ませた帰りにお店まで行って相談
長男が録画機械もおかしいというから これも買い替えることにしてカタログから選んで

修理をお願いしても良かったのだけれど
あんまり何か欲しいとか言い出さない長男が立ち止まって眺めていた4KTV

その姿を見た時に 欲しいって言えないかーと ちらっと思っていた私

電気屋さん 長男が家に居る時にと届けてくれました

電気屋さんはご夫婦で来て下さったのだけれど テレビを設置して録画機のチェックする頃からは電気屋さんの御主人と長男とで和気あいあい状態

電気屋さんの奥さんと私は 隣の部屋でその様子を眺めながら世間話をのんびりと





画面サイズ49 置く場所の壁の幅ギリギリといったところ

出費はいたいけれど 長男が嬉しそうにしている

長男よ もしも何か災害あればー君はテレビを背負って逃げるように・爆

中山七里著「中山七転八倒」 (幻冬舎文庫)

2019-07-20 10:07:55 | 本と雑誌
中山七転八倒 (幻冬舎文庫)
中山 七里
幻冬舎



表紙には横に置かれた万年筆が印象的
デザインは幻冬舎デザイン室
カバーフォトはアフローとあります

解説はコラムニストの香山二三郎氏

香山さんの名前も「中山七転八倒」の中に出てまいります

2016年2月から2017年5月末まで作家である中山七里さんが書かれた日記が収録されております

中山七里著「作家刑事毒島」の解説を書かれた作家の知念実希人氏の名前も出てきます

実在の錚々たる作家さんや有名人が実名で出てきますので とても興味深いですし
何よりも中山七里さんの執筆力と執筆姿勢が凄まじく また素晴らしいなと

映画を愛し家族を愛し

読みながら よく倒れずにいられると心配になる生活ぶり

いっそ執筆機関車なのではないかと思えてくるほどです


これがプロの物書きなのだよと

これだけ著作を世に送り出していても「作家」と名乗るにはおこがましいーと思われていると

いつ執筆依頼が無くなるか分からない不安をもたれていると

根っこのまっとうさが どんな凄まじい話を書いても 「またこの作家さんの書かれた作品を読みたい」と思わせる魅力と輝きを放っておられるのだろうなと

私は先日の京都のアニメーション会社で起こされてしまった事件を どう思われるのか
中山先生の日記を読んでみたい
そんな気持ちに襲われています

中山七里先生の著作「作家刑事毒島」の登場人物の毒島氏(その毒舌と言論能力で容疑者を死にたい気持ちにもさせることができる方)にこの犯人を取り調べてほしいなどと妄想にかられます

中山七里先生は子供の頃に観た映画を覚えている
記憶力がとても良い
子供達にも積極的に映画を見せてきて 映画好きに育てた

映画 漫画

いつか いつか この日記の続きを読んでみたい

なんて思いながらー

見通し 甘かった・・;

2019-07-19 16:04:34 | 子供のこと身辺雑記
先週半ばに左目にアイリーアとは別な種類の2回目の注射をして今日が経過を見る診察日

けれど今週は自分のと長男の内科診察がほぼ予定通りの時間で思いがけず早く終わり油断をしていた

ちょこっと見るだけだから すぐに終わると思って それでも用心して予約時間よりもかなり早い8時半に受付を済ませた

ーそれから・・・・それから
待てども待てども名前が呼ばれない

うんうん入院患者優先だものね
先生もお忙しくて大変よね

待合ベンチに座る患者さんの数を数えて

で一度検査で呼ばれて
今日は目薬入れての検査は無いと

ああ じゃあだいぶ早いはずーなんて思っていたら
甘かった!
それから名前を呼ばれたのは 更に数時間後
会計まで済ませて病院を出たのはー午後1時半
実に9・10・11・12・13-と5時間かかったことになる

幾ら姑に今日は病院だから遅くなるからーと前もって言っていても
きちんと時間通りにご飯食べないとイヤな人

多分 食べてる 何か食べてる
でも行かないわけにはいかない

そして姑の家に着いたら案の定
牛乳とお菓子を食べたからお昼はいらないー

でもって夕飯おかずを作らなきゃいけないから とんぼ返りみたく姑の家を出て帰り道で食糧買い込み

帰宅して姑に届けるおかず作って車に積んで かぁなり遅くなった自分のお昼ご飯食べて

テレビでは昨日の10時半頃に報道あった京都のアニメーション会社のいたましい事件

「パクられた」と言っていたという犯人のこと
こうしたほぼ何の根拠もない思い込み人間は小説を投稿する人間にも多いそうな

特に落ちた人間が今度刊行された「----」は自分が応募し落とされた作品の盗用ではないのかーとか
出版社に電話をかける人も少なくないらしい

作家の中山七里さんが日々のことを綴った「中山七転八倒」の中にある


朝ドラ「なつぞら」のヒロインの夢と重なるアニメーション

その現場で多くの人が傷つき命を喪った

その将来 うみだされただろう作品や 被害にあわれた方々の夢と未来を思うと
大切な家族を奪われた方々

あんまりヒドイと思う

酷くて・・・いたましすぎる




気分をかえて



主人が収穫した紫唐辛子
どう料理しようか思案中です



のんびり過ごしたい休日♪

2019-07-14 12:45:52 | 子供のこと身辺雑記
お中元のやりとりは ほぼ親戚だけ♪なので この季節は日頃は連絡とる事ない身内との「着いたよ!」「いつもありがとね」などから始まり互いの近況報告も楽しいです





冷凍室いっぱいに神戸の叔父から届いたの
うち金目鯛の干物は朝食おかずに

豚丼の具とタレ
豚の角煮の3種詰め合わせ
素麺☆



仲の良い弟のように思う従弟から 佃煮六種詰め合わせ 朝ご飯おかずにちょい添えるのに重宝

その従弟のお兄ちゃんの方からは 仏壇お供え用お菓子と乾麺タレ付き詰め合わせ
夜はその稲庭を遣ってぶっかけ冷やしうどんをと



お昼ご飯用意の傍らダシと具を作っていました





薄焼き卵と胡瓜を刻んだの



ダシは横着して昆布・パックの鰹節2袋・干し椎茸・干し海老・薄切りした玉葱・細く切った(私のことだから^^;千切りとは言い張れない・笑)人参
ー味醂・酒・砂糖・醤油を一緒に煮たの
昆布だけ除き このまま茹でた麺にぶっかけます


お昼は明太子トースト
近所のお店で売っている つぶれ明太子山盛りをど~~んと使って
刻んだシソとマヨネーズと混ぜたのをパンに塗って焼くだけ





冷凍野菜(ブロッコリーにミックスベジタブル)ざく切りトマト 薄切り玉葱・ケチャップ・固形ブイヨン・塩胡椒にひいて入れる黒胡椒のスープ



サラダ








姑の家におかずを届けなくてよい休日は 撮りためたテレビ番組を観たり 読書と腰据えて♪いつも以上に(爆)ゆっくりしたいと企む私