夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

辻堂魁著「雷神 風の市兵衛②」 (祥伝社文庫)

2018-05-31 10:23:07 | 本と雑誌
雷神 風の市兵衛 (祥伝社文庫)
辻堂 魁
祥伝社









シリーズ第2作

旗本の家に生れながら父の死後 13歳で家を出て祖父の手により元服し 剣の修業 商い 農作業 様々な知識を増やし 江戸へ戻った男
そして20数年ぶりに兄と再会

兄弟ははからずも人に害なす・・・江戸に阿片を広めた輩(やから)を片付ける

祖父の姓を名乗る唐木市兵衛
そろばん侍・・・仕事があれば商家でも旗本の家でも何処へでも

新宿の地に店を持ち50年
呉服太物問屋の繁栄屋は続く不幸にみまわれていた
店主の天外が賊に襲われ傷を負い寝付き
後継ぎの長男が仕入れの旅で殺された

さらには大名と結んだ岸屋がその店がある場所を横取りしようと企み人を使っての嫌がらせ

商いをするには仕入れねばならぬ
残る娘のお絹が 傷で起きられぬ父親と死んだ兄の代わりに その仕入れの旅に出ると云う

そこで算盤もできて腕も立つ市兵衛が雇われることになった

岸屋の為に働く人間も引き抜かれ 繁栄屋は人手不足もありてんやわんやな状態

岸屋の企みをくじく為に市兵衛が立ち上がる
商いの知恵を出し 凄腕の殺し屋からお絹を守り


前作で斬られ川に姿を消した異国の女武者も 鎖鎌を使う山の男に救われ生きていた

山の男と共にお絹を市兵衛を襲ってくる


企みを暴かれ焦る岸屋の雇った殺し屋集団が お絹と市兵衛に襲い掛かる




土地から追い出されようとする人々を救う為に 重傷で起きるもやっとの身でありながら おそるべき胆力と迫力で不浄役人と岸屋の手先のならず者どもに立ち向かった繁栄屋の主人の天外は
その為に傷口が開き還らぬ人となる

死ぬ前に天外は己の生い立ちとこれまでの来し方
そして己の罪についても市兵衛に語るのだった

家族を新宿の町を守る為にこそー


悪事がばれた岸屋の主人は隠居することに

異国の女武者も姿を消し
こちらは今後の作品にも登場しそうです

お絹も店の人間の中から 良い婿を見つけたようで

渋井も幾度か大立ち回りで活躍

市兵衛の兄の忠実な配下で特異な容貌の返(かえり)弥陀ノ介(みだのすけ)も 共に襲い来る刺客と戦ってくれます

市兵衛が動く時 風が吹きます
その剣を使う時にも


解説は縄田一男氏
この作品を絶賛しておられます



時々(いつもか・笑) 妻は嘘をつく

2018-05-30 14:25:16 | 子供のこと身辺雑記
優しい言葉かけが苦手です
特に主人に対しては


でも先週の土曜日 日曜日が町内の溝掃除で姑の家の周囲ぐるり裏表の溝と田畑の溝(用水路)掃除して 畑の草刈りして
姑の家の裏庭に二筋 畑の畝を作るという主人に
姑の家から帰りがけ こう言葉をかけました

「頑張ってね 頼りにしてるんだから」

主人 頑張ったようで月曜日のお昼に姑の家に行くと ちゃんと裏庭に畑の畝が二筋作ってありました
溝も綺麗♪

今年は畑の方に植えると言い出さないので もう苗は植えないのかと思っていたのですが
畑は家から離れた場所にあるので(歩いて10分以内の距離ですが)
実った野菜さんを去年はかなり泥棒さんされたらしくって
主人「味しめて盗む人間いるんや」


それで今年は畑には植えず つつましくささやかに裏庭に植えるのだと
何も植えないのは寂しいようです

「畝を作るのなら苗を買ってきましょうか」と言ったら
私がヤマのように買ってきたら植えるの面倒と思ったのか 
主人「いい 自分で買ってきて植えるから」

しかし いざ畝を作ると買いにいくのが面倒になったらしく
お得意の言葉が出ました
「任せる」

それで 主人にどのくらいなら買ってきて植える気力が涌くのか尋ねて♪
土曜日のお昼 姑の家から帰りに私が苗を買って夕方届けることになりました


私 もう一つ 主人から任された大きな用事があるのですよね

こちらは司法書士さんに相談する(お力借りる)必要あって 来週の予約が取れました

私も「任せる」の一言で用事を片付けてくれたらーとは 思いますが^^;

また土曜日に野菜の苗を届けて「任せる」ではなく「頑張ってね 楽しみにしてるから」
なんて主人に声をかけようと思っています
(「一緒に植えてくれたら すぐ終わる」なんて主人の言葉は無視・爆)

美味しい産地直ー収穫してすぐ!食べられる野菜をゲットする為にも

何より 畑の畝を見て 姑が嬉しそうです
裏庭は姑の部屋の窓から眺められますし
実っていく野菜を楽しみにしてくれたら



NHKの「うたコン」で

2018-05-29 23:47:59 | テレビ番組
シルヴィ・バルタンさんが出演
2曲披露されましたが

歌う前に これまで47都道府県を回っていると話しておられました

歌われたのは「アイドルを捜せ」(昭和39年)と「あなたのとりこ」(昭和49年)


どちらも聞き覚えのある曲ですが 「アイドルを捜せ」は2016年のタカラヅカ・スペシャルにて退団の決まっていた花組トップ娘役の花乃まりあさんが とってもチャーミングに歌われた曲

退団後 ドラマ出演もなさっている花乃まりあさんですが もう歌うことはないのかな
宝塚の舞台での花乃まりあさんのお芝居も歌声も好きでした

辻堂魁著「風の市兵衛」 (祥伝社文庫)

2018-05-29 23:05:52 | 本と雑誌
風の市兵衛 (祥伝社文庫)
辻堂 魁
祥伝社




男女の心中死体が上がるが 鬼しぶこと同心渋井鬼三次しぶことが見たところ死体は水を飲んでいない
何処かで殺されて心中を装ったものと考えられた

心中に見せかけられた死体の男は高松道久
主人を喪った家へ渡り用人として雇われたのは唐木市兵衛
長身で白皙
道久の8歳の息子・頼之は武士でありながら算盤で生きる市兵衛の生き方が最初は理解できない

それは自分が父親に教わったことと違う

道久が借りた50両の使い道
道久の日記から偲ばれるその人柄と相いれない謎


市兵衛が調べ始めると・・・事はどんどん危険を帯びて来る

そして兄との再会

父親が死んで13歳で家を出た市兵衛

それからー



兄は弟の事を気にかけていた

大切な存在・・・・・

実は道久は 市兵衛の兄の命により江戸にはびこる薬
津軽について調べていた
その正体に気付かれ殺されたのだ


市兵衛の行くところ 風が起きる


剣をとっての戦いにおいても


ひと仕事を終えた市兵衛は高松の家に別れを


謎の薬 津軽(アヘン)


深傷をおいながらも助かった鬼三次




ドラマ化されてNHKで放送中です
主演は向井理さん 
時代劇 なかなか似合っております

堂場瞬一著「身代わりの空(下) 警視庁犯罪被害者支援課4」(講談社文庫)

2018-05-29 13:22:04 | 本と雑誌
身代わりの空(下) 警視庁犯罪被害者支援課4 (講談社文庫)
堂場 瞬一
講談社




15年前の未解決の毒殺事件 その真相に迫り犯人とも会ったフリーライターの本井は 犯罪を暴露されることを警戒し 本井が容疑者をみなされるように仕組んだ

そして もしも警察に行けば本井の家族に危害を加えると逆に脅していた

家族を守る為には 会えない

本井は三浦の犯罪について書こうとしている作家に協力を求めた

悪辣な犯人はその作家を殺し 己等のアリバイ作りに 本井と同じ事件を調べる別なフリーライターを利用した


本井は航空機事故で死亡

同じ機に乗っていたフリーライターは意識不明に

しかし天の配剤かフリーライターは意識を回復し 事件の真相は明らかになる



事故で膝を傷め捜査一課から犯罪被害者支援課へ
自分の経験も生かして犯罪被害者とその家族のサポートをする村野

事件解決の為に今回 力を貸してくれる警視庁追跡捜査係シリーズの西川と沖田
警視庁失踪課シリーズの高城賢吾と明神愛美

刑事のシリーズの一ノ瀬拓真も登場

人たらしと言われる大友鉄さんも名前のみ登場

鳴沢了は名前のみ 噂での登場
ーなどなどと
堂場瞬一作品の各主要メンバーも出て来る そちらも中々楽しい作品です


容疑者として警察へ追われる本井が どうして家族に会おうとしなかったか
村野の尽力でそれがわかり 本井の家族は・・・生き直す これから生きていく力を得る

村野は犯罪被害者支援課にいることが間違いではないと思える


諸悪の根源 犯人像については 自殺で人生の幕を閉じたある人物を思い出す読者もおられるかもしれません

堂場瞬一著「身代わりの空(上) 警視庁犯罪被害者支援課4」 (講談社文庫)

2018-05-28 15:32:38 | 本と雑誌
身代わりの空(上) 警視庁犯罪被害者支援課4 (講談社文庫)
堂場 瞬一
講談社



航空機が墜落し死者が20人 重軽傷者は100人を超える事故が起きた
被害者支援課の村野は事故が起きた富山県へ向かう

死者の中には殺人の指名手配犯らしき人物がいたことがわかる
偽名で乗っていたのだ


フリーライターの本井・・・
本井の家族は殺人犯の家族ということで ただでさえ辛い日常を送っていた

しかし村野が本井の足取りを追うと・・・冤罪ではないのか?
真犯人は別にいるのではなどという疑いも出てくる


また意識不明の黒沢なる乗客もー本人ではないことが駆け付けた家族の言葉でわかる


その前に黒沢の父親と名乗り病院へ来た人間は何者なのか

黒沢の名前を使った男の本当の名前はー


警視庁失踪課の高城賢吾の力も借りることとなる

高城賢吾は警視庁失踪課シリーズの主人公

村野と電話で会話する場面があります



逃走中の本井が会いに行った作家も死体で見つかり

村野を案内して作家の家に行った内川は第一発見者としての警察の取り調べに -まるで容疑者扱いじゃないかと困惑し怒りも覚える

様々な人間をサポートする村野だが

本井の息子から マスコミが学校まできて妹と話をした
支援を求める連絡が入った


事故で怪我をして今も膝に痛みを覚える村野
その事故で車椅子が必要となった恋人とは 恋人としては別れる形となった

被害者をサポートする村野とつながりある仕事を元恋人がしているので 現在も付きあいはあるが

村野たちの行動とは別に犯人側の描写も時々はさまれる


航空機墜落事故は混沌としたままに下巻へと続いていく

タイトルも洒落ている「ホシに願いを」

2018-05-27 12:32:01 | テレビ番組
姑の家から帰宅して 自分のお昼ご飯をと食卓に落ち着いて食事のお伴(笑)にテレビをつけたら 画面に映るは西城秀樹さん

「ホシに願いを」

大杉漣さん 西城秀樹さん出演の番組は その急逝を惜しむ方々から もう一度観たい!という願いが多く寄せられて急遽再放送が決まったようです

番組情報から

{NHK-BSプレミアム放送になりますが、2004年3月6日(土)21時00分~22時15分のBSハイビジョンにて、そして2004年3月26日(金)19:30~20:45のNHKにて放送された「ミュージック in ドラマ ホシに願いを」」が大杉漣さん、西城秀樹さんを偲んで再放送されることが決定されました。

【放送予定】
2018年5月26日(土)13:30~14:45
BSプレミアム
【演出】吉川邦夫(振付・玉野和紀)
【作】鈴木聡
【音楽】本多俊之(演奏・T. Honda & His All Suspected Stars)(コーラス・トライトーン)(音響効果・島津楽貴)
【出演】稲垣吾郎/大杉漣/長山洋子/石井一孝/ソニン/中島啓江/パパイヤ鈴木/笹野高史/松金よね子/大江千里/斉藤暁/木の実ナナ/西城秀樹/ほか

【あらすじ】
世界の共通言語であり、人間同士の温かいコミュニケーションの象徴でもある音楽。その音楽の力を軸に「人を信頼する気持ち」と「世代を超えて受け継がれていく希望」を描いていくミュージックinドラマ。
警視庁の若手科学捜査官・岡本(稲垣吾郎)は、歌恋温泉郷周辺を管轄する歌恋署に科学捜査の講義をするため、温泉を訪れる。
地元署のベテラン刑事でコーラス部長でもある村田(大杉漣)は、ちょうど公演中のミュージカルに岡本を誘う。しかし劇場に行ってみると大騒ぎ。劇団のトップスター(西城秀樹)と若手スター(石井一孝)が開幕直前まで姿を見せないのだ。そこへトップスターが現れ、座長(木の実ナナ)は開幕を決断する。若手スターの代役をたてて、なんとか無事にその日の公演が終了したその時、行方不明だった若手スターが病院に担ぎ込まれる。誰かに崖から突き落とされたらしい。犯人は誰だ?}




2004年3月に放送されたものですから 14年前の作品


道理で稲垣吾郎さんが若かった

大杉漣さん演じる村田刑事はコーラス部長なのに音痴で・・・好きな曲をハミングできず曲名が長年わからないままです
岡本(稲垣吾郎)にも何の曲かわかりません

村田の犯人に見せる温情
村田はショーに出てくるように言い犯人にこう呼びかけます「スーパースター」

村田の捜査への取り組み方に何かを学んだ気持ちになる岡本は再会を約束して別れて行きます
村田は岡本に言いました
「今度は歌いに来いよ」と


ドラマの中で西城秀樹さんが聞かせてくれる歌声はさすがです

ーいやいや もう 捕まえなくてもいいじゃんーなんて思ってしまいます

良いドラマでした
観られてよかったです



このドラマに関する詳しい情報あるサイトさん↓

https://eitokun.com/1519.html



麻見和史著「永久囚人 警視庁文書捜査官」 (角川文庫)

2018-05-27 00:33:03 | 本と雑誌
永久囚人 警視庁文書捜査官 (角川文庫)
麻見 和史
KADOKAWA



縛られて身動きとれない男は どうにか身もがいて左腕だけ動かせるようになった
うつ伏せになる
口にはガムテープが貼られている

力が出ない
刺されて出血がひどく寒気がする


死ぬかもしれないーそんな絶望の中で男は自分の血で言葉を書き遺す


やがて死体は発見された



捜査が始まる


鳴海理沙 矢代朋彦のいる文書解読班に新しく配属されたのは長身の夏目静香巡査
彼女は最初は鳴海が理解できず反感も示したが 事件が解決する頃には意気投合できるようになる


接点も分からないまま殺人は続く

浮かんできたのは自費出版らしい「永久囚人」という99巻あるという小説

遂に読むことができたその本は1巻も2巻も3巻もほぼ同じ内容
一部がわずかに違うのみ


大怪我をして消息が知れない男


彼はいじめを受けていたらしい

いじめていたのは 殺された男達


結婚できなかった女性が産んだ子供


復讐を決意した男


99巻目を読み込んだ鳴海は・・・物語を書いた人間の心を読み取る


だがー
もう殺人は行われた


悪意 からかい いじめ

動けぬ身となり どんどん弱る子

ならば ならば この子をこのような身にした相手にも死んでもらわなくては



文書解読班が仕事をして 死体を見つけると 勝手な行動をするな 足をひっぱるなと怒る古賀清成係長
その対処にも少しずつ鳴海は慣れてもきたようです

麻見和史著「緋色のシグナル 警視庁文書捜査官 エピソード・ゼロ」(角川文庫)

2018-05-24 22:25:19 | 本と雑誌
緋色のシグナル 警視庁文書捜査官エピソード・ゼロ (角川文庫)
麻見 和史
KADOKAWA



文字や言葉から推理する女性・鳴海理沙
シリーズ前作「警視庁文書捜査官」から少し過去に戻る

彼女はベテランの刑事・国木田とコンビを組んで捜査に当たることになる


しば犬を連れて散歩中に女性が見つけた死体は顔が滅茶苦茶に損傷されていた

現場に残されていた赤い文字 品と蟲

この事件の捜査中 また次の死体が発見されて その現場には轟と晶の文字が残されていた


更には第三の殺人も起き そこには森と磊


理沙は現場にあった紙片の文字をヒントに何が起きていたか国木田の協力のもとに事件を読み解いていく


そんな中 4人目がさらわれた

それは復讐 

どうして彼女は死ななくてはいけなかったのか
ただの交通事故ではない

死んだ女性を愛した男

「字」は雄弁に理沙に語りかけるのだろうか

「蠢動ーしゅんどうー」(2013年 日本映画)

2018-05-24 01:10:28 | 映画
蠢動-しゅんどう- [DVD]
クリエーター情報なし
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)



享保の大飢饉から回復しつつある因幡藩

剣の稽古をする武士たち

その様子に興味を示す 公儀剣術指南役の松宮十三(目黒祐樹)

城代家老付用人の舟瀬太悟⦅中原丈雄)はその様子を訝しく思っていたところ
松宮の書状の内容を知り生かしてはおけないと思うようになる

近々公儀の使者の西崎隆峰(栗塚旭)が藩を訪れる予定であった

因幡藩剣術師範の原田大八郎(平岳大)は 不憫な事情ある香川姉弟を日頃から気にかけていたが

松宮が香川廣樹(脇崎智史)の修業の話を覆すことがあり そこを舟瀬は利用しようとする



一度駄目になった話が もとに戻ったを言われ喜ぶ香川は原田にも礼を云う
最初は原田が松宮に土下座してまで 香川のことを頼みこんでくれた話であった

しかし今礼を言われる原田は複雑な表情だ

彼は既に密命を帯びていた


香川の父親は藩の都合の為に人身御供にされ殺されたようなものだ

その息子がまた・・・・

城代家老の荒木源義(若林豪)もまた 気乗りのしない謀であったが
藩の安泰の為ーそう舟瀬がおしきるのだ


酔わせた松宮を斬るのは原田にしかできない


若侍達と離れ一人になった松宮を闇討ちする原田


原田が斬ったあと 舟瀬の意を汲む者が香川の持つ 香川の姉が作ったお守りを下手人の証拠として置く


斬り合いの音に駆け付けた松宮と飲んでいた若侍達は そのお守りから 先日の恨みから香川が松宮を殺したのだと思い込む


香川の姉の由紀(さとう珠緒)と結婚の約束をしており 香川の親友でもある木村は追っ手に入るもまずは香川に確かめてからと気乗り薄だが


松宮を斬ることを命じられ 藩命の謀を知ってから 命を捨てたような覚悟が見える原田


藩を守る為に松宮を斬ることはやむを得ぬとしても その咎を香川にかぶせるのは



雪の山中

日頃は斬り合うこともない追手の若侍たちはへっぴり腰だ

もともと香川とそりがあわぬ者を除いては 斬り合いなどしたくない者もいる


香川を追うのに二つのコースへと分ける時に原田が言ったのは 香川を見つけたら別なコースにいる自分を呼ぶようにと

それを守らず香川への反感を持っていた者もいて遂に斬り合いになるが

ここで香川のかかえてきた藩の理不尽への怒りが爆発したか

罪なき父を死においやり
自分を騙し 罪をきせて
殺すのか

夢がかなったと喜ばせておいて


別の道から追っていた原田が来た時 生きているのは香川だけだった

目をかけかわいがってきた香川

彼に何の罪も無いことは 松宮を斬った自分が一番知っている


それなのに斬り合わなくてはならない
藩の為に


香川の刃を受けながら 倒れた香川に刀を向ける原田



城では西崎がほぼ因幡藩のしたことを見抜いているような言葉を投げていた


そこへ半死半生の原田が帰ってくる

彼は香川を殺した証にと香川の髷を持ち帰っていた


とりあえず今は藩は安泰と含みある言葉を発する西崎

累々と死者が横たわる雪山の中

動いたのは香川

彼は生きていた

何ともいえぬ唸り声のような獣の叫びのような声をあげる香川の顔のアップで映画は終わる



藩命大事の 藩の為ならばどんな理不尽にも耐えねばいけない武士社会の窮屈さ

生きのびた香川は今後 どのようにして生きていくのだろう

取り残された姉は


監督は三上康雄氏



この映画の詳しい情報あるサイトさん↓

http://movie.maeda-y.com/movie/01799.htm

https://ameblo.jp/kamiyamaz/entry-11644249576.html








麻見和史著「警視庁文書捜査官」 (角川文庫)

2018-05-24 00:55:09 | 本と雑誌
警視庁文書捜査官 (角川文庫)
麻見 和史
KADOKAWA



連続テレビドラマ「未解決の女 警視庁文書捜査官」の原作です

ドラマと違うのは波瑠さんの役が原作では男性・矢代朋彦で鳴海理沙より年上であるということ
矢代35歳
鳴海31歳


手首を切り取られた死体
アルファベットのカード

残されたメモの言葉


文章の中の言葉


人が書いた文字で 書いた人間の性格や興味を持っていることを読み取る鳴海

読むことが好き

女性と話すことが苦手 ドーナツをよく食べる

いささか変わり者の女性かもしれない

矢代は行動を共にするにつれ彼女の能力と分析力をと認めていく

解かれた謎は複雑だ

連続殺人に見えたものは そうではなく

誘拐された子供を取り戻そうと荒っぽい手段に出た父親


その父親に恨み持つ人間




シリーズ第一作

ドラマとの違いを捜しながら読むのも楽しいかもしれません

見た夢のこと

2018-05-22 19:59:26 | 子供のこと身辺雑記
何かが原因で夜中に1度か2度 目覚めるのだけれど

それは腰のあたりに布団の上から乗る猫(大抵 瑠奈) そして足首のあたりに布団の上から乗る猫(こちらは麦丸)のせいだったりすることもある

ーああ 重い 寝がえり打てない
足がつるーとか


もう一つは夢 起きれば忘れる夢も多いけれど

昨夜は一度眠って まだ暗いうちに目が覚めた

何かの理由で同じ部屋にベッドを三つ入れて 私と子どもたち二人と寝ている

長男は廊下向こうの洗面所に居て 私はテレビを観ながらベッドに横になって娘と話している

そろそろ眠ろうってことになって 雨風の音がして 私は窓が開いてないか気になって廊下に出て順々に確かめつつ階段を降りて玄関へ

すると奥から父が出てきて 少し話をしてから「子供達元気か?}と父が尋ねてくる

私は一緒に暮らしているのに 変ーとか思いながら「元気よ」って答える

父は明るい笑顔で「元気ならいい」と返事
そして奥に戻っていく

私は玄関の窓から 外を眺めて知らない車が自分の家の駐車場に車の頭を突っ込んで方向転換しているのを見て -こんな夜中にーと思っている


そんなところで一度目が覚めて

ーああ お父さんは亡くなっているのにー夢だったんだ

そう思って またすぐに眠った



その夢に出て来る家は幾度か 繰り返し夢の中に出て来る家で
夢の中では間取りも確かに覚えているのに 起きてから図面に起こそうとすると どうしても不確か
階段の位置とか 奥の部屋の間取りとか思い出せないところも多い


子供達と同じ部屋で眠ったのは 長男が共通一次か何か大学受験の関係の折りに試験会場近くのホテルに泊まった時ぐらいだし


なんか亡くなった父に 「元気か」と心配させているのかと思うと 頼りない娘の私はひどく申し分けなく思ったり
夢でも気にかけてくれる父の気持が有り難くもあり


起きてから 今日はずっと見た夢のことが頭を離れず 思い出しては夢の中のことをあれこれ考えておりました

「羅生門」(1950年 日本映画)

2018-05-21 20:07:03 | 映画
羅生門 [DVD]
クリエーター情報なし
角川エンタテインメント


薄布ごしに見えた女人の姿
馬上の女性(京マチ子)に盗賊の男は心を奪われる

旅しているらしい夫婦 盗賊の男(三船敏郎)はまずは夫(森雅之)を騙して妻から引き離し おびき出した先で縛り上げる

被り物を脱いだ女の子供のようにあどけなくもあるその表情にも惹き付けられ さらには男に刃を向ける気性の激しさも気に要り
強引に女に迫る


そう それから

盗賊の言い分 犯された女の申し立て

果ては巫女が呼び出した死んだ夫の言葉も違う


盗賊が女を犯してからあとの成り行きが三人それぞれ食い違う



羅生門にて この話を僧(千秋実)に話す杣(そま)売りの男(志村喬)は実は盗賊の多襄丸が女を犯し 妻を犯された男が死ぬまで全てを見ていた

だがこの杣(そま)売りの男も真実を全て話していたわけではない

杣(そま)売りの男が語り終えた時に聞えてきた赤ん坊の泣き声
捨てられていた赤ん坊にかけられていた着物をはぎ取る下人(上田吉次郎)

それを咎めた杣(そま)売りの男は 逆に死んだ夫が持っていた太刀と女の小刀を盗んだろうと そんな人間に自分のことをとやかく言う資格はないのだ
俺が奪わなくても誰かが盗むのだ
人でなしなのは子供を捨てる親だ

そうして着物を持ち雨の中 姿を消す


この杣(そま)売りの男までもが 死人から盗むようなそんな人間であったのだと 人間不信に陥る僧
抱き上げた捨て子の赤ん坊を 抱きとろうとする杣(そま)売りの男に 赤子の産着までも盗むのかと声を荒げるが

杣(そま)売りの男は言う
自分のところには6人の子供がいる これが7人になっても育てていけるだろうと


自分の心を恥じる僧


杣(そま)売りの男は大事そうに赤ん坊を抱いて 羅生門を去っていく


この映画について詳しい情報あるサイトさん↓

https://ja.wikipedia.org/wiki/羅生門_(1950年の映画)



http://cinematoblog.hatenablog.com/entry/2016/02/04/200000


http://www.japanimafrance.com/entry/rashomon



印象的な場面は演じる京マチ子さんの
笠を脱いだ時の盗賊が心奪われる あどけない表情の美しさ
盗賊に犯されたあと 盗賊に口説かれている時の 夫がこんな美しい妻は見たことがないと思った時の表情

どちらもその瞬間の美しさに目を見張ります


この映画は白黒(モノクロ)だからこそ良いのだなと思います
野卑な場面も堕ちない品が保たれている
それは映画人の矜持かもと思うのです


それでも巫女が霊をその身に下ろし 死んだ男の声で事の成り行きを語る場面は 中々にこわいです



後年 上田吉次郎さんは ヤクザの親分役なども時代劇で演じておりました
岡っ引きを演じても 悪い側が多かったような
声に特徴ある俳優さんでした


盗賊は荒々しい欲望むきだしの下品なオス
それが異質な雅な世界の女に魅了された

盗賊とは違う世界に生きて来た夫婦は 盗賊の世界に引きずり落とされる

そうして自分の持つナマの感情 醜さにも気づかされる

そんな自分の弱さ醜さを見まい 人に知られたくなくて 自分を守るウソをつく
ウソは事態を混乱させる

ー何を信じればいいものかー


でも人は 誰だって自分をまもりたいのだ
どれほど時代が変わろうとも





柚月裕子著「盤上の向日葵」 (中央公論新社)

2018-05-21 13:23:30 | 本と雑誌
盤上の向日葵
柚月 裕子
中央公論新社



本の帯から
{異端の天才棋士。
本当にお前が殺人犯なのか?




埼玉県天木山中で発見された白骨死体。
遺留品である初代菊水月作の名駒を頼りに、叩き上げの刑事・石破と、かつてプロ棋士を志していた新米刑事・佐野のコンビが捜査を開始した。
それから四カ月、二人は厳冬の山形県天童市に降り立つ。
向かう先は、将棋界のみならず、日本中から注目を浴びる竜昇戦の会場だ。
世紀の対局の先に待っていた、壮絶な結末とはー!?}






母の死後 酒浸りとなり勝てもしないギャンブルに狂い雀荘通いをする父親は まだ小学生の子供を新聞配達などさせて働かせ
そのうえ満足に食べさせもせず風呂にも入れず 暴力をふるい

その子供・上条桂介の境遇を知り 元教師の唐沢光一郎は自分に子供がいないこともあり不憫さが増して なんとか桂介を救い出しできれば
養子にしたいとまで思うようにさえなっていたが

それが果たせず 東大に合格した桂介へ贐として大切にしていた初代菊水月の駒を贈る
お金に困ることがあれば役立てるようにと


桂介はそれを大切に仕舞っていたが 将棋が縁で知り合った賭け将棋の鬼のような男に 初代菊水月の駒を所持していることを知られる

詳しい事情も知らぬまま 将棋の対局見たさについていった先で 相手に騙され大切な駒を奪われる


その後 彼は懸命に働いて駒を買い戻したがー



身許不明の死体が持っていた高価な将棋の駒
刑事達は駒からも手がかりを得ようとする

復顔から分かったのは東明重慶・・・将棋の元アマチュア名人


それから上条桂介へとつながっていく



何故 死体は高価な駒を持っていたのか・・・・・


将棋を指して勝つ時 桂介には盤の上に向日葵が見えた
その向日葵は決して明るくはない

亡くなった母の面影
ゴッホの描く向日葵


血の繋がった父親と思っていた男に聞かされた自分の出生の秘密

狂気

近親相姦


IQ140の天才で東大卒業後 就職
起業し成功
その会社を手放し 将棋の世界へ
異例の経歴



その少年時代から現在へ

刑事の捜査の進み具合と交互に描かれる


物語の中で謎が明かされ 警察の手がその身にかかった時 桂介が選んだのは


{-潮時ーそんな言葉が頭に去来する}

{刹那
身を躍らせる
銀色に光る雪が、満開の向日葵に取って代わる。
舞った。
向日葵へ向かってー}



それで終わりの人生ならば 彼は何の為に生きてきたのだろう

本の帯には
{デビュー10年目の集大成。
慟哭のミステリー}

こんな言葉もある

日記代わりにー

2018-05-20 08:31:08 | 子供のこと身辺雑記
先週は新・御三家の一人で私が学生時代 級友達の人気を集めていた西城秀樹さんの死が報じられ 同じ日に星由里子さんの死もまた報じられた
昭和生まれの身には どちらも出演映画やテレビドラマを楽しく観てきた方

西城秀樹さんは二度倒れられてリハビリを頑張りながらの芸能生活

星由里子さんは 姑の家でTVドラマを観ていたらCMに出演されていて 
まだまだ頑張っておられるのだと思っていた


そのお二人の死のニュースを見た夜に帰宅した長男から聞いたのは 長男の研究を指導して下さっている恩師の急死だった
北海道での学会に学生を連れて参加していて倒れたのだと

大学に来ない師を案じて連絡をとった長男の後輩になる学生が その死を長男に連絡してきたと


まだまだ若く 亡くなるようなお年ではない

その師の研究室の学生は長男とその後輩の女性だけ
特殊な分野の研究をなされていた

長男にとっては師の為にも現在取り掛かっている論文を書き上げることが何よりの恩師への供養
気合いの入った表情になっていた


昨日通夜 今日が告別式
親しい人間は行っていいということで長男は二日続けて行っている



聞けば数学専攻の長男は 大学一回生の時にその恩師の最初の講義を受けて その人間性にうたれ将来この先生の指導を受けたい
学びたい研究したいと大学院に進み その研究室へと

師が亡くなられる数日前にも取り組んでいる論文についての相談をしたのだと


くも膜下出血・・・・・であったらしい

良い方は早く亡くなるーなんて言葉があるけれど
余りにも突然の死

長男はまだ正直 受け止められていない
心の整理もつかないと 昨夜 話していた


会館に置かれた師が愛用の眼鏡や日頃使われていた品
そうしたものを眺めていると こう心にくるものがあるのだと


それでも師の死に直面した 同じ研究室の後輩の事を
「ショックやったやろう 大丈夫やろか 
自分よりはるかに出来がいい優秀な 普段からしっかりした人やけど」
などと案じていた


指導して下さり 敬愛する恩師
その早すぎる死に

「まさか僕が卒業するより先に亡くなられるなんて考えたこともなかった」

まだまだ信じられない
恩師が此の世に居ないことが

恩師との出逢いから今迄を幾度も心の中で繰り返し思い出しているような長男でもある