夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

若竹七海著「錆びた滑車」 (文春文庫)

2021-01-08 22:24:50 | 本と雑誌

 

 

やたら怪我する女探偵 葉村晶

老婦人を尾行

そんな仕事で・・・人が上に降ってきて 怪我をする

それから

 

ある青年が殺される

 

その青年が 殺されたのが何かの間違いであれば良かったのに

 

まるで人殺しをした身内の報い

因果が回ったかのように

青年は殺され

 

葉村は無力感に襲われる

 

おばあちゃんと孫と

 

辛い話だ

 

自分を捨てた女が許せなかった男

 

男を取り戻したくて 動いた女

悲劇の根っこはどこから始まっていたのか

 

 

自分の息子の将来大事で 他の人間は殺しても構わない

他の人間が悪いからとなる殺人者

葉村は そんな人間に襲われる

 

これは殺されてしまった青年への挽歌のようにも思える物語

 

 

 

 

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ごめんなさい

 

 

解説は戸川安宣さん


エリー・アレクザンダー著「ビール職人のレシピと推理」 (創元推理文庫)

2021-01-08 22:08:53 | 本と雑誌

 

 

「ビール職人の醸造と推理」に続く作品

私は書店で本の題を眺めた時 最初 男性が主人公かと思ってました

 

けれど これは出生に秘密あるらしい女性が主人公のシリーズです

夫マックと若い娘の浮気現場を見て離婚を決意しているスローン

別れたくない夫

 

息子と結婚する前からスローンをかってくれているマックの両親

 

スローンの勤務先の経営者ギャレット

 

オクトーバーフェストで賑わうレブンワースに 映画の取材班が訪れる

ドキュメントの進行役をつとめる「スター」のミッチェルはとんでもない人物で

 

殺されてしまいました

 

横暴なミッチェルは誰が殺しても不思議はなくてー

 

好奇心は猫も殺すと言いますが スローンも危ない目にあいます

 

コージーミステリと ロマンス小説風味もある作品

スローンの血縁者が何故 彼女を手放したのか それは まだ謎のままです

 

越智睦(おち むつみ)さんによる 訳者あとがきあり

 

ビールが飲みたくなる小説でもあります

 

 

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