夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

荻原浩(おぎわら ひろし)著「神様からひと言」 (光文社文庫)

2020-10-31 23:43:31 | 本と雑誌



本の帯に 著者からも「ひと言」とあり
こうした言葉があります
「神様からのひと言」を書きはじめた頃の僕は、この小説でいったい何が言いたいのか、人にはもちろん、自分自身にもうまく説明できませんでした。
半分ほど書き上げたある日、証券会社をリストラされた友人から、メールが届きました。
「知り合いが自殺した」その時に、何を書くべきか、はっきり言葉になりました。
「死ぬな」です。
会社や仕事なんかのために、死ぬな。
僕の会社員時代、手ひどいトラブルに見舞われた時や逃げ出したくなるような決断に迫られた時、同僚のひとりが、よくこう言ってました。
「だいじょうぶ死にゃあしねえよ」
ほんとにそう。
死ぬほどつらいのは、生きてる証拠です。





まず この言葉にうたれました
死んで花実が咲くものかーなんて諺もあります

生きていてこそ!
笑える日も来るのです
無理に死ぬことはありません
ジタバタしても いつか死ぬ日はやってくるんです
せっかく人間に生まれてきたんです
生きなくては!


この物語の最初の頃 主人公は一緒に暮らしていた女性は部屋を出て行き
仕事は 自分から辞職しろよーと言わんばかりの扱いを会社から受けています

苦情処理係
最初はどうすればいいのかもわかりません

辞職も考えますが
家賃 ローン

生きていくには お金が必要です


踏んだり蹴ったりの主人公が 人生へのやる気を取り戻す物語


主人公は もう何があっても生き抜いていくのだろうな
そう思える終わり方をしてくれます


取り敢えず 生きてごらんよ

きっと良い事もあるから
とにかく生きてごらんと




解説は書評家の藤田香織さん


作ったものから

2020-10-31 23:36:19 | 子供のこと身辺雑記


合い挽き肉・小さく切って電子レンジで加熱した玉葱・パン粉・卵などを混ぜて団子にして 胡麻油で両面を焼く
すりおろし生姜・醤油・酒・味醂・砂糖・片栗粉を混ぜたタレをかけて両面にからめる




昆布と鰹節でとった出汁に味醂・醤油で味付けし 蒲鉾と豆腐を入れたお吸い物




大根と厚揚げを煮たの





食パンにバターを塗り 薄く切ったリンゴを並べ ケーキシロップをかけてオーブントースターで4~5分ほど焼く

まるっとかぼちゃ一個の使い分け

2020-10-30 21:53:11 | 子供のこと身辺雑記
簡単かぼちゃサラダ
かぼちゃ4分の1コ使用



まずはまるっと一つのかぼちゃを電子レンジ(700w)で6分加熱
半分 半分の半分などに切り分ける

そのうち4分の1量を 潰しやすい適当な大きさに切り電子レンジで加熱6分
ポテトマッシャーで潰して
刻んだ胡瓜 ゆで卵なぞを加えて マヨネーズで和えるだけ


かぼちゃのポタージュ

薄切りにした玉葱と適当に小さく切ったかぼちゃ トウモロコシの実をバターで炒めて
ブイヨンスープ 小さく切った食パンを加えて煮る

ほどよく柔らかくなったら
ミキサーにかける

鍋に戻して 牛乳を加え 塩胡椒少々 好みで隠し味に醤油ちびっとなどで味付け
仕上げに生クリーム 浮き身に砕いたクラッカーなどのっける





かぼちゃ半分は煮物に


深緑野分(ふかみどり のわき)著「戦場のコックたち」(創元推理文庫)

2020-10-28 20:09:10 | 本と雑誌
1925年あたりに生まれたアメリカ青年ティモシーコール
第二次世界大戦の折り 彼は志願して軍隊へ

管理部付きのコックとなる

戦う相手はドイツ

戦争では人が多く死んでいく
兵士も民間人も

ちょっとした謎の答えを見つけるエドワード・グリーンバーグも



最初 敵兵を見てもどうしていいかわからなかったようなティムも 連戦で変わっていく

敵だから殺してもいい

そのような考えに

けれどこの考えをひっくり返すようなことにも遭遇


戦争で孤児となった子供たち

エピローグで時代は一気に進み

ドイツで戦友でもあった男と再会するティモシー


かつての若者たちも時は流れ人生の晩年を迎えている


戦後 心に残る傷から立ち直れなかった者


戦時中の縁で妻を得て人の親になった者


本書は解説の杉江松恋氏によれば著者の長編第一作とのこと
ただならぬ力量の作家が出てきた

そう思います
これから注目していきたい作家さんです


岡田育著「ハジの多い人生でした」 (文春文庫)

2020-10-28 19:53:38 | 本と雑誌
ハジとは恥のことではなく「端」を意味していると
端をハジっこを生きてきましたーとの意らしい

解説はフリーアナウンサーの宇垣美里さん

著者の生き方を眩しく思い 勝手に弟子入りしているつもりでいるーとある

文庫本のはじまりと終わりと著者の言葉がある

「私が」という思いの強い方らしく 読み始めて数行で疲れた

ニューヨーク在住とある
何かにつけてアメリカではという表現も出て来る


頭でっかちでひとりよがり
周囲の人間は疲れるだろうなあーなどとも思う



そうか そうか そんなふうに生きてこられたのか
それはまた随分と幸運な人生だねえと溜息が出る


でも買った以上は 最後まで読了しよう

たとえ読みながら頭痛がしてこようが

読みながら 何故こうイライラするのか考えていた
書かれている内容か
著者の感性か
それとも断定的な押しつけてるような書き方
文体か

最後の黒塗り箇所の連続も偏執的で薄気味悪く 著者の性格の子供っぽい狭量さとかたよりを示しているようでね

10年 30年して自身の書いたものを読み返した時に この人はどう思うのだろう

わたし偉いだろうか

ニューヨークで暮らしている私は世界人なの
視野が広いのよ
などと思い込んでいるのだろうか

或る種の人間は 自分が他者への加害者なのに
自覚なく 私って虐げられているーなどと思い込み周囲を迫害する


端のハジではなく 恥の多い人生だろうな
そしてその恥を自覚していない幸せな人間なのだろうなー

そうした意味では興味深く読んだ

最後まで読みとおしてね
どっと疲れました

お店も大変

2020-10-25 20:58:35 | 子供のこと身辺雑記
日曜日の午前中 長男とちょっとした用事を片付けに外出
用が終れば昼食時間だったので 食べて帰ることにした

帰り道にある久々の回転寿司

カウンターにはお客さんを区切る透明の壁が作られている
席があくのを待つ間の場所にも一人置きに座るようにしてある

お店側も色々大変だなあと思って見ていた

何処に行ってもソーシャルディスタンスなのだなあと

しめにはいつもスイーツ系を食べる長男
今日選んだのは苺のかき氷
氷がふわふわとして美味しかったそうです
削り方に工夫がこらしてあるのでしょう
量もそんなに多くなくて食べやすげな感じでした

かき氷 暑い時だったら嬉しいのでしょうけれど


お店で食べるお寿司は やっぱり美味しいです

「駅馬車」(1939年 アメリカ映画)

2020-10-25 09:21:56 | 映画
ジョン・フォード監督作品
アーネスト・ヘイコックス原作「ローズバーグ行き駅馬車」(ハヤカワ文庫)




ジェロニモが率いるアパッチで丘はいっぱいだ

偵察に行った人間の報告
偵察の一人がアパッチと敵対するシャイアンの部族の者ゆえ その報告内容を疑う人間も
だがローズバーグの部隊からの連絡が途絶える

襲われたのか?


オーバーランド駅馬車はトントの町へ到着
御者の噂話は服役中のリンゴー(ジョン・ウェイン)が脱獄したと
最初は駅馬車の護衛の頼みを聞きそうになかった保安官だが その話に急ぎ立ち上がるのだった
彼が殺された父親と弟の仇を討つ為に逃げたのだと考えたカーリー・ウィルコック保安官(ジョージ・バンクロフト)は駅馬車の護衛を買って出る

邪魔なー目の上のたんこぶみたいなリンゴーを追い出す為にか リンゴーの罪を証言したプラマ―兄弟は 以来 牧場主の頭を殴り血だらけにしたりとろくなことをしていない

3対1ではリンゴーが父親と弟のように殺されるかもしれない
ルークは卑劣であくどい男なのだ
その前にリンゴーを見つけて逮捕という形でも守らなければ


銀行の繁栄は国家の繁栄なり
登場してきた銀行家 どうも挙動が怪しい

お堅い婦人会に属する銀行家の妻は 町からダラス(クレア・トレーバー)を追い出す
真っ当でない職業の女がいては町の風紀が乱れるからと
同じく町を出て行く酔いどれ医者のブーン医師(トーマス・ミッチェル)は ダラスに同情的

賭博師のハットフィールド(ジョン・キャラダイン)はカード中に窓から ある女性を見る
そして天使を見たーと
ブルネットの清楚な佇まいの女性は 南部出身の彼にとって理想だったのか

その女性の名はルーシー(ルイーズ・プラット)
騎兵隊のマロリー大尉の妻で 身重ながら夫に会いにいくところ

ハットフィールドはカードを置いて立ち上がる
以後駅馬車に同乗し 何かにつけてルーシーを気遣い続けた

酔いどれ医師のブーンは 駅馬車に乗るまでの時間 酒場で過ごし そこで同じ駅馬車の乗客のピーコック『ドナルド・ミーク』が酒の行商人と知り 友よーと呼び始める

御者のバック(アンディ・ディバイン)と護衛の保安官が御者台に

駅馬車の中の乗客はダラス ルーシーの女性二人に ハットフィールド ブーン医師 ピーコックの男三人
街はずれで銀行家のヘンリー・ゲートウッド(バートン・チャーチル)が乗ってくる

それから沙漠に出てから「昨夜(アパッチに襲われて) 牧場が焼かれていたー」と登場したリンゴー・キッド
さっそく保安官は「逮捕する」と言いリンゴーの銃を取り上げて 駅馬車に乗るように言う

リンゴーをさげすむような発言のゲートウッドは何かと威張り 自分以外の人間は見下している
威張りたがりで よく騒ぐ迷惑な人間だ

ブーン医師はリンゴーの弟を治療したことがあった
リンゴ―に対しても悪い感情は持ち合わせていないことがわかる

リンゴーはブーン医師の医者としての腕を褒める
殺されたのは ブーン医師が治療した その弟だった

ジェロニモからの護衛の為に 次の町まで騎兵隊がついてきてくれている

騎兵隊は本当はローズバーグへの旅は見合わせた方がいいと思っている
とても危険だから


何が何でもローズバーグへ行くと譲らないゲートウッド
彼なりの身勝手な理由があるのだが

夫と離れて暮らすのはもう嫌なルーシー
町を追い出されローズバーグへ行くしかないダラス

リンゴーは父と弟の仇を討つ為にローズバーグへ行く必要がある

ピーコックは早く家族が暮らすカンザスシテイへ帰りたい

ルーシーの旅の無事を見届けたいハットフィールド

ところが
アパッチウェイに着くと マロリー大尉は出撃し ここにはいないと
更に次の町まで護衛を引き受けるはずの騎兵隊はおらず これ以上は付き添えないからーとここまで護衛してくれていた騎兵隊
彼らは命令に従わなくてはいけない


食堂で離れて座るダラスにリンゴーが声をかけ 同じテーブルに座るように言う


気分が悪いのか食べないでいるルーシーには ハットフィールドが窓際のが風が入るからと別のテーブルを勧める


ルーシーは娼婦のダラスを同じ馬車にいるのを どうにか耐えている
ルーシーが どうしてそんなに優しくしてくれるのかと尋ねると ハットフィールドは答える
「レディとの出会いは貴重なので」


ダラスが気を悪くしたのかと席を立とうとしたリンゴー
ダラスは「お願い 座って」と

リンゴ「思い出そうとしている 何処かで会いましたか」

ダラス「いいえ」
会ったことはなかったけれど ダラスはリンゴーのことを知っていた
脱獄したこと その理由も
どうして逃げ出さないのかとも思っていたのだ

次の町でマロリー大尉はアパッチと戦い負傷しローズバーグへ運ばれたことがわかる

いつになったら夫に会えるのだろう
落胆したルーシーは倒れ 産気づく


「お湯を沸かして!」とダラス
ルーシーの看病を

何杯もの濃いコーヒーで酒を抜き ルーシーのお産にとりかとりかかるブーン医師

ここニューメキシコのドライフォークにはメキシコ人のクリスと牧童たち
クリスの妻でインディアン女性(確かアパッチ)のヤキマがいた
クリスはヤキマがいるからジェロニモが襲ってこないーなどと話している

夜 ヤキマは歌っている

ーあなたを思う時 懐かしい故郷
深い悲しみで心がいっぱいになる
寂しさの中で歌うことだけが私のやすらぎ そして慰めー

ヤキマは牧童たちに言う「男は出ていきな」
そうして また歌い続ける

ー心悲しい調べに
あの日の愛を思い出す 彼との愛を

あの人に思い馳せる時 私は生まれ変わる
沈んだ心の中に 喜びが生まれるのー

それから

牧童たちが(ジェロニモの攻撃に怯えて)逃げてしまう
馬車の替え馬も一緒に


ルーシーの赤ちゃん 無事に生まれ ダラスが抱いて 心配して待っている男達に見せに来る

ダラス「女のコよ」

ハットフィールド「マロリー夫人は」

笑顔でダラス「無事よ」


酒が抜ければ名医だったブーン医師をねぎらう男達

ブーン医師は真面目な顔でリンゴーに言う
「親父さんはいい友達だった ローズバーグに行く理由は知ってる
3対1だぜ (死にに)行く気なのか 無茶だ」


リンゴー 夜に外に向かうダラスを気遣う
「遠くへ行くと危ない アパッチにさらわれる」

ダラスがローズバーグへ向かう理由は 仕事を捜して友達をたずねる

リンゴー「親父と弟をプラマーに殺されたんだ 俺の気持ちはわかるまい」

ダラス「わたしも子供の頃親を亡くしたわ アリゾナの大虐殺で」

リンゴー「つらかったろう 特に女のコには」

ダラス「でも 生き抜いたわ」

リンゴー「そうとも」続けて
「ダラスさん お互い身寄りのない者同士だ

出すぎた言い分かな

赤ん坊を抱く姿は   様になっていた
まるで・・・・・


俺は国境の先に牧場を持っている

とても いい所だ

木々と牧草が青々として 水も清い
建てかけの家もある

男が 暮らしていける 
女性と一緒に



行くかい?」



ダラス「でも 私のことを知らないでしょ」

両親を殺され身寄りのない小さな女のコは生きる為に身を売るしか 娼婦になるしかなかった
堅気の女性からは蔑まれ後ろ指をさされる存在に成り果てるしか
後ろめたい過去
汚れきった体 男達の手あかにまみれた身の上


リンゴー「じゅうぶん知ってる」と答え
「どうかな」と続ける


ダラス「無茶よ」
逃げるように走り去る


そこに保安官 かなり無粋に登場「何しているキッド  小屋から離れるな」
リンゴーが逃げることを警戒

朝になってクリスが叫ぶ「カーリー 大変だカーリー 女房のヤキマが逃げた」

保安官「驚くだろ
襲撃かと思った 新しい女房を捜せ」

クリス「馬とライフルまで持ってかれた
あのコに惚れていたのに ムチを打ってもよく働いた」

ブーン医師「女房を」

クリス「馬だよ 女房は代わりがきくが馬はー
ヤキマめ!」



ルーシのやすむ部屋でダラスは ルーシーの髪を編んであげている
ルーシーの様子を見に部屋に入ってきたブーン医師
ダラスに「早起きだな」

ルーシー「彼女は寝ていない 一晩中私に付き添って(看病をしてくれていた)」

ダラス「椅子でぐっすり寝たわ 赤ちゃんの抱き心地も良かったし」

お産の時にルーシーがあげた声のせいで ルーシーのことを「コヨーテ娘」と呼ぶブーン医師


場所をかえてダラスはブーン医師に告げる
「ドク リンゴーに求婚されました 私なんかには
過分?


愛し合っているなら いいでしょ」



ブーン医師「傷つくそ これまでにないほど
彼は監獄に戻る身だ

それにローズバーグに行けば 彼は君のすべてを知る」


ダラス「彼は行かない
いいとだけ 言って」


ブーン医師「良し悪しを言えるほど 私は立派じゃない

まあ いい
心に従え


気の済むようにやればいい

幸運を祈る」



ダラス「有難う」
彼女は背中を押してくれる人がほしかったのだ
自分の身の上と事情を知ったうえで


今後どうするかを話し合う男達

おそらくはアパッチが襲ってくるだろう
このまま進むか引きかえすのか

お産をしたばかりのルーシーを一晩は休ませたいブーン医師

早く出発しないと危険だと喚くゲートウッド

ルーシーの身を案じるハットフィールド

五人の子持ちとしてはブーン医師の意見を尊重したいピーコック

もめる男達に椅子に座って冷静に話し合おうと保安官


ブーン医師 身支度をしているリンゴーに 「コーヒーをいれている女性(ダラス)を手伝ってこい」
リンゴーの父親と友人だったブーン医師にしてみれば リンゴーは息子か甥のようなもの


リンゴー「どうも」
行こうとするリンゴーを引き留め ブーン医師
「何歳で投獄された?」

リンゴー「17になるところだった」


コーヒー豆をミルでひいているダラスに
リンゴー「やあ おはよう
昨夜はよく眠れなかった
邪魔が入って返事が聞けなかった

あんたも起きてる気配がしたね

ぜひ返事がほしい」



ダラス「逃げたらどうなの 柵の中に馬がいるわ
保安官も乗客を捨てては追わない」

リンゴー「ローズバーグに用がある
あんたは先に俺の牧場へ」

ダラス「私に死人の帰りを待てと言うの?
(リンゴーを死なせたくない 監獄にも戻したくない女心)

あんたが牧童頭を殺したと証言した奴等と また3対1なのよ」


リンゴー「男が逃げるわけにはいかない」

ダラス「命を捨てる気なのに よく求婚なんか
わたしの人生も一緒に潰す気なの?」

リンゴー「どうしろと?」


ダラス「ルークが死ねば幸せが訪れる
兄弟に命を狙われ続けるわ
そんな人生はイヤ」


リンゴー「他に何ができる」


ダラス「ローズバーグやルーク・プラマーを忘れて
逃げるのよ

わたしも追いかける」


リンゴー「本気か
一緒に行こう」

ダラス「今は夫人と赤ちゃんの世話が
送り届けたら 必ず行く」

リンゴー「ライフルを」

ダラス「あるわ
皆が寝ている間に持ってきた」


リンゴー「昨夜から」



ダラス「ええ
いいから 早く」

話し合い中の男達は

トントへ引き返そう

絶対にローズバーグへ

まだ どうするか決まっていない

ブーン医師に「どう思う」と話しをふられたクリス
「ジェロニモは待ち伏せている 俺の馬とね」

ブーン医師「人生があと一時間なら私はおおいに楽しむ所存だ」
そう言って酒をかかげる


保安官「川さえ越えれば安全だ
問題は夫人と赤ん坊をどうするか」

ハットフイールド「先生は休養を勧めてる 尊重すべきだ」

ブーン医師「光栄だ」

保安官はリンゴーが居ないことに気付く

一旦はダラスに勧められ逃げようとしたリンゴーだが あがる狼煙に気付いた
リンゴー「もう逃げんよ」

アパッチの戦いのしるしの狼煙

皆は急ぎ駅馬車に乗り込む


御者は保安官に言う
「リンゴーの手錠を外そう 加勢させるほうがいい」

保安官「馬の心配だけしてろ」

だから早く逃げようと言ったんだと 誰彼かまわず当たり散らすゲートウッド
ハットフィールドとも険悪な雰囲気に

リンゴー「血気を無駄に使うな
後で必要になる」


ゲートウッド「脱獄囚が偉そうに」

次のリーズフェリーの町は 焼き討ちにあっていた
アパッチに襲われたのだ

川を渡す舟も燃えている

保安官がリンゴーの手錠を外して「手伝え 逃げるなよ」
細工して馬車が川を渡れるようにするのだ


殺された女性の遺体に自分が着ていた服をかけてやるハットフィールド
女性に優しい何処かロマンチストの伊達男
(死亡フラグ立っちゃったねーというところ)


どうにか駅馬車を向こう岸へ渡し 次のローズバーグへと急ぐ


けれどアパッチが待ち構えている

そうと知らずに もう安全と落ち着きを取り戻したゲートウッド
他の乗客に謝る
「じきローズバーグだ すまなかったハットフィールドさん
先生も赦してくれ 」

人柄の良いピーコック「でも総じて 胸躍る興味深い旅でした」


そう話しているピーコックの胸にアパッチの矢が突き刺さる


いよいよアパッチが襲ってきたのだった

アパッチを撃ちながら保安官がリンゴーを呼ぶ
駅馬車の屋根の荷台からアパッチを撃ち続けるリンゴー


応戦する男達

御者が撃たれ リンゴーが先頭の馬に飛び乗り 馬車の進路と速度を保つ

アパッチの数は多く
防御の男達の弾丸は尽きかけている


ハットフィールドは一発だけ弾丸残る銃を ルーシーに向けた
アパッチに辱めを受けずに済むようにとの騎士道精神

祈り続けているルーシー

銃を持ったハットフィールドの腕が力なく落ちる
アパッチに撃たれたのだ


そして聞こえる騎兵隊のラッパの音
進軍ラッパ

騎兵隊が助けに駆け付けてくれたのだ

駅馬車の中で息絶えるハットフィールド
「グリーンフィールド判事に伝言を 不肖の息子が・・・」

持ち物に紋章があるほどの名家の出だった男は死んだ


ローズバーグの町へ担架で運ばれているルーシー

町の女性から冷たく見られているダラスに
今や彼女の優しさ その人柄を知ったルーシーは言う
「ダラス 私に何かできるならー」

駅馬車の中 赤ちゃんを自分の胸に隠すように抱いて守り続けていた

ダラス「わかってる」

ルーシーに自分がまとっていたストールをかけてやる
どこまでもダラスは優しい


ダラスの思いやりを十分理解し感謝しているルーシー


馬車にいるリンゴーの姿を見た男達が 酒場のルークに告げに行く

ルーク「弟たちを」

返り討ちにするつもりでいる

この時 ルークはポーカーをしていたが その持ちカードが
「死人の手だ」と言われるもの
まるで待ち受ける運命の暗示 予兆のように


ピーコックは生きていて治療の為に運ばれながらダラスに
「カンザスシティに来たら我が家に寄ってー」
命には別条がないようです

ダラス「どうも ミスター・・・」

ピーコック「ピーコックです」

心配そうに夜の町を歩き続けるダラス

リンゴーのことが気になっている


リンゴーが保安官にたずねている「脱獄は何年ほどの刑だ」
保安官「一年ほどかな」

リンゴー「俺の牧場は」

保安官「知っている」

リンゴー「彼女(ダラス)を送ってくれるか」

保安官「ダラスを」

リンゴー「 ああ こんな町にいるべきじゃない
頼む」

保安官「わかった」

ゲートウッドは待ち構えていた人間に逮捕される
銀行の金を横領して逃げていたのだ


リンゴーは保安官に10分だけ時間をくれーと言う
近付いてくるダラス

保安官に言う「一つだけ嘘をついた 実は3発 弾は残っている」

ダラスに「行こう」とリンゴー


二人きりになってからダラス「馬鹿な夢よ 望むだけ無駄なんだわ
お別れよ」


リンゴー「別れるもんか」


酒場でルーク 弟たちと待っている
ブーン医師が入ってきて「それをくれ」と酒を所望

ルーク カウンターの中の男に「ショットガンを寄越せ」

一方 リンゴーとダラスは
ダラス「ついてこないでと言ったでしょ」

リンゴー「ダラス 求婚したろう」

ダラス「(自分なんかに求婚してくれて)ずっと忘れないわ 嬉しかった」

リンゴー「待っててくれ」

酒場に入って駅馬車の御者がルークに言う「リンゴーが6~7分後にここを通ると」

ショットガンを持ったまま出ていこうとするルークにブーン医師
「散弾銃は預かる」

ルーク「どかないと腹に穴が開くぞ」

ブーン医師「置いて行かんと殺人罪で訴える」


ルーク銃を置き 「次はお前だ」とブーン医師に言う


ルークと弟達が出て行ってからブーン医師
「2度とごめんだ」と酒を呷る


酒場の外に出たルークに銃を投げて寄越すルークの情婦

町の通りを行くルークと弟達
前を横切る猫に驚き発砲
だか 当たらず
猫は逃げきる


遂にリンゴー ルーク3兄弟と対峙

響く銃声

そしてー


ダラス リンゴーは死んだと思っている

そこにリンゴー

リンゴーはダラスを抱きしめる

保安官とブーン医師の待つ場所まで行ってリンゴーがダラスに言う
「カーリーが牧場まで送ってくれる
じゃあな元気でダラス」

保安官に「途中まで乗っていくか(リンゴーと一緒に)」声かけられて
「ぜひ」と答えて馬車に乗るダラス

企んでいたらしく 馬車を降り馬が駆けるように声かけて追いたてる保安官とブーン医師


リンゴーとダラス 二人を乗せた馬車が走り抜けていく

ここは粋なはからいの保安官

ブーン医師「二人は文明に毒されずに救われたわけだ」

笑って保安官「いっぱいおごろう」

ブーン医師も笑顔で「いっぱいだけ な」


国境を越えた先にある牧場
そこへ行けば もうリンゴーは罪に問われない

幸福へ向かって リンゴーとダラスの乗った馬車は進んでいく


























「テキサス」(アメリカ映画 1966年)

2020-10-23 21:59:40 | 映画
映画の始まりに歌が流れる
ー川を渡りテキサスへ 

テキサスを僕の故郷にするんだー

明るく希望に満ちた曲調

「大丈夫だ 結婚式には間に合う」と馬に乗った軍服の男達

「ドン・アンドレアはすごくロマンチックなの それにすごく情熱的」
と友人達に話している花嫁のフィービー・アン・ネーラー(ローズマリー・フォーサイス)

別の部屋では花嫁の父親にドン・アンドレア・バルダザール(アラン・ドロン)が こう言っている
「お嬢さんのおかげで僕の人生は薔薇色です 僕は世界一幸せな男だ」

だがー先程急いでいた男達がやってくる
出征する前の姿が良かったからと ヤンシーにキスを許したフィービー・アン
ヤンシーは婚約したと思い込み 自分こそフィービー・アンの婚約者なのだと 自分の大勢のいとこたちを連れてきて
「結婚式は中止だ」と屋敷に乱入
フィービー・アンの寝室に押し入り 

強制的に男達に屋敷から追い出されるドン・アンドレア

だが自室から助けを求めるフィービー・アンの姿に 軍服姿の男達を蹴散らし 彼女の自室に駆け付け 
ヤンシーと戦いに

強引にその部屋へ押し入ろうとしたヤンシーの味方のハワード
間が悪くドミノ倒しのようにヤンシーを窓から突き落とす結果に

落ちたヤンシーは死んで ドン・アンドレアは人殺しとして騎兵隊から追われることに


フィービー・アンとアメリカの司法が及ばない川を渡ったテキサスで会おうと約束し 逃げるドン・アンドレア
彼はスペイン貴族で帰国すれば 閣下と呼ばれる身分とか


貴族の派手な衣装を 通りすがりの男と取り換えるドン・アンドレア


一方 第六騎兵隊本部から 転がり落ちて来たサム・ホリス(ディーン・マーチン)
彼はテキサスに向かう人々をコマンチから護衛してほしいと依頼にきたのだが

当時 テキサスは まだアメリカではなくて
「テキサスは外国だ 州境を越えられない」と幾度たのんでも つれない返事しかもらえません
サムと仲の良い連れのクロンク(ジョーイ・ビショップ)はインディアンですが 彼の部族はコマンチとは仲が悪いとか


コマンチの居る場所を越えていくのに護衛なしでは危険すぎる

誰か腕のたつ護衛を雇わなくてはなりません

サムとクロンクの目に留まったのは 七面鳥を賭けての射撃にチャレンジ中のドン・アンドレア
ドン・アンドレアはテキサスへの渡し船の乗り賃を稼ごうとしていたのです

その腕ほしいと考えた二人は一計を案じ 指名手配の似顔絵が貼られていたドン・アンドレアを騎兵隊を利用して 
しかも逃げるドン・アンドレアを助けます


騎兵隊から逃げる間も景品の七面鳥をずっと抱えて馬に乗っているドン・アンドレア
逃げる途中 サムとドンアンドレアは意気投合します

川を渡る時にサム「俺は泳げないから傍を離れるな」
サム ドン・アンドレアの名前が長すぎるから「バルディと呼ぼう」と

ドン・アンドレアは追手の騎兵隊からの逃げ出しを手伝ってくれたサムは恩人だと言います

するとサム「恩を返したいなら(テキサスの)モカシンまで同行してくれ」
ドン・アンドレア「テキサスなら喜んで行く」

しかし そこでドン・アンドレアは言うのです
「友よ 告白するよ 実は殺人罪で追われている」

追いついてきたクロンクに見覚えがるというドン・アンドレア

インディアンはみんな似た顔をしているーと誤魔化そうとする

そう騎兵隊を連れて来たのはクロンク

ドン・アンドレアを護衛とするためのサムとクロンクの企んだこと


まあ とにかく一緒に行動することにした三人ですが 
いろいろドンアンドレアはやらかします

コマンチの医者か呪術師かが 両手を縛り馬に乗せた娘に何か仕掛けています
壺の中にはガラガラ蛇

このままでは娘が死ぬードン・アンドレアは救いに駆け付けますが

呪術師を追っ払ったあと 馬が蛇に怯えたために 落馬
頭を激しく打ち気絶
ガラガラ蛇に足を噛まれます


男の足に口をつけて血を吸い出すのを嫌がるサムとクロンク

その間に ドン・アンドレアに救われた娘のロネッタがためらわず口をつけ血を吸い出していました

厄介事のもとになると娘を連れて行くことに反対するサム

ロネッタがコマンチのあげた狼煙を読む「戦いが始まるー」

先を急ぐサムに 蛇に噛まれたドン・アンドレアは先に行くように言います
自分は後から追いかけると

ロネッタが道は自分が知っていると言葉を添えます

インディアン娘の姿のロネッタにあくまで一人のレディとして対するドン
アンドレアは 
「連れの無礼を許してくれ 育ちの悪い男でね」とサムのことを


ロネッタは暮らす街をコマンチに襲われ さらわれたのでした

サムとクロンクが去ったあと「君に会えて大変光栄・・・」などと言いかけて 意識を失うドン・アンドレア


コマンチは牛を運ぶ幌馬車隊を狙い襲ってきます
先を急ぐように言う為に駆け付けたサムは ドン・アンドレアを追ってきたフィービー・アンの姿を見るのです
彼女は水浴び中でした

別な場所からその水浴びを見物していたコマンチ族の酋長の息子イエローナイフに服を盗まれます
着るものがない彼女にサムは手持ちの服を


サムは彼女がドン・アンドレアの花嫁になる女性と知らず 口説きモードに入ります

その頃 コマンチの酋長は息子のイエローナイフに言います
「お前はわたしの跡を継ぐ 正しい行いをしろ」
だが その息子のイエローナイフが首に巻き付けているのは フィービー・アンのドレス
バカ息子に手を焼く父親なのでした

ロネッタの薬草などの看病で元気を取り戻したドン・アンドレア
彼にロネッタは言います
「命の恩人のドン・アンドレアに従う」
礼儀正しく 見かけも優男ーイイ男のドン・アンドレアにロネッタは恋をしています


追っているコマンチの呪い師はちょっと いいえかなり間抜けです
ぶつぶつ言いながら馬に乗っていて 頭を木にぶつけました

モカシンに着いたドン・アンドレアとロネッタ

ドン・アンドレアはフィービー・アンが来ていないか尋ねます

そこへコマンチさん御一行
ロネッタを寄越せと でなければ戦いだーと

町の人々はロネッタを差し出すように言いますが

ドン・アンドレアは反対

皆を守る為にロネッタはコマンチのところへ向かいますが

ドン・アンドレアが追いかけます


コマンチの酋長さん もっとも勇気有り強い者が代表で戦うのだーと自分の息子を御指名に

周囲のコマンチさん達「結果は見えたな」と諦め顔

彼らはイエローナイフの戦いぶりを 呆れ顔で見物


楽勝のドン・アンドレアさんでした

女性を 人の命を大切に思い名誉を大事にするアンドレアの言葉にモカシンの人々は感銘を受けていました

土地を千エーカーと牛を進呈しようと言ってくれます

ところが牛は移動中に死んで数が減り


ドン・アンドレアの牛の群れを飼うことが夢だったーとの言葉を聞いたロネッタは
牛を手に入れる方法があると教えるのです

野性の牛を慣れさせる手段
ロネッタ「夢をかなえてあげる」

さすがに世間知らずのドン・アンドレアも否定的な発言を
ですがロネッタは言います
「男と女がいれば何でもできる」

三日間 水場から遠ざけておいた牛を四日目に 水飲み場まで連れて行く

ところが途中で水の匂いを嗅ぎつけた牛達が走り出します
行く手にあるのは黒い水の川

飲めば死んでしまう燃える黒い水

ええ石油のことです

テキサスの地は掘れば黒い水が出る呪われた土地だと

「自分が貰う千エーカーの土地からは黒い水が出なければいいがー」
そうドン・アンドレアは言うのでした


牛達を 必死にどうにか止めて危機を乗り越え 大人しくさせたドンアンドレアとロネッタ


これを知りモカシンの人たちは「ただで牛が手に入る」と喜びます


その様子を見ていたコマンチさん達
白人が牛を大人しくさせる方法を知ってしまった
全部の白人が知る前に 彼らを殺そうと
全ての部族に連絡

モカシンにフィービー・アンが来たことを知るドンアンドレア「僕の花嫁が来た」
その言葉を聞いてロネッタ とても悲しい表情に


コマンチの矢でお尻を射られたサムだが フィービー・アンの気を惹こうと軽傷なのに
足を負傷したと 更には芝居で重傷のふりをしています
看病してもらい口説き落とそうーそういう魂胆です

さすがにフィービー・アンもおかしいと思い始めているのでした
「ベッドから出たら 少し過保護にしすぎたー」

喜んでモカシンに戻り フィービー・アンに会いに来たドン・アンドレアが見たのは
サムがフィービー・アンに抱きついている姿でした

サムはドン・アンドレアが三日間美人のインディアン娘と旅していたーと言います

それなのに私を責めるのーとフィービー・アン


全てが片付いたら決闘する約束だったとドン・アンドレア

いざ決闘かというところへ騎兵隊さん達

なんでもテキサスがアメリカのーテキサス州になったのだと
祝いのパレードのはずが ドンアンドレアを見つけたヤンシーのいとこさん暴走
フィービー・アン「逃げて! ドン・アンドレア 殺されるわ」


馬に乗って逃げるドン・アンドレア
彼についていくロネッタ

コマンチさん達は戦いの準備中
そのさなかも不出来な息子を気に病むパパ酋長

ドン・アンドレアを追い続け 他のことは全く見えない騎兵隊の指揮官さん

モカシンの人々はドン・アンドレアが馴らした牛達を集めていたが コマンチ達が襲ってくる

戦いに備えるモカシンの人々

コマンチのパパ酋長 息子のイエローナイフに火矢をモカシンに向かって射るように言いますが
火矢を飛ばすことができない息子さん
他の人間が矢を放ちます


その火矢が学校に当たります


騎兵隊に追われて逃げ続けているドンアンドレアですが
「ロネッタ 逃げて二日になるけれど ずっと黙っているね 僕が何か言ったせいー」
そう問いかけます

「口を閉ざす」そう言ったロネッタですが「聞いて」と話しだします
「男は色々見るけど 目の前の事に気付けない」

目に見えなくても内なる炎は熱く燃えていて わたしの炎はあなたの為に燃えている

実にストレートな告白なのだけれど


ドン・アンドレアは気付きます
モカシンの町に火が
コマンチに襲われている

ただただドン・アンドレアばかりに注意を向けている騎兵隊さん達は気付いていません

ドン・アンドレアは自分が囮となり 騎兵隊の注意をひきつけてモカシンに向かわせようと わざわざ騎兵隊の前に姿を見せます

「命はもちろん惜しいさ 名誉の問題さ」
止めるロネッタにそう告げて


町の人々を救う為に命を賭けて 



コマンチのパパ酋長さんは火矢の火が頭の飾り物の羽根について燃え上がったりと散々

バカ息子のイエローナイフちゃんは よく落馬しては仲間に面倒をかけているし

コマンチの放つ火矢で燃え広がった炎の為に集めた牛が暴走
牛の勢いに押され引くコマンチさん達
そこへドン・アンドレアを追う騎兵隊さん達

相変わらず彼らにはコマンチさん達が見えていません

だけどコマンチさん達は騎兵隊を見て逃げ出します


ロドニー大尉⦅ピーター・グレイブス⦆はハワードに墓穴を掘るように言いつけます

遂にとらえたドン・アンドレアを死刑にし埋める為の穴

裁判の結果 有罪となってしまったドン・アンドレア


ですが ですがフィービー・アンが ドン・アンドレアが人を殺したと言われた時の状況を再現

ロドニーも「そういうことは起きる」と認めざるをえません

一転 ドン・アンドレアは無罪に

でもって今度はドン・アンドレアとサムの決闘の続きです


ところが二人はどちらも相手も撃つことができず

じゃあサムがドン・アンドレアを叩くことでお互いちゃらにしようと

その力の入れ具合で お互いに「これくらいの力だった」
と互いへの平手打ちを繰り返す子供のような二人


二人を死なせたくないロネッタとフィービー・アンは手を組みます

叫び声上げて注意を惹き付けての喧嘩


男達は互いの愛する女性の体を押さえて止めに入ります

フィービー・アンはサムに
ロネッタはドン・アンドレアに

その腕に抱かれて男達の肩越しに「うまくいったわね」とウインクを交わす二人のお嬢さん


命じられたままに穴を掘り続けていたハワード
その穴から黒い水が噴き出て溢れます

「こんな土地 インディアンに返してやれ」


その様子を見ていたコマンチさん
「こっちもいらん」と去っていきます



映画の最後にも始まりと同じ歌が流れます
ーここに埋めてもらえれば幸せ
川を渡って テキサスへー



私が子供の頃 アラン・ドロンは二枚目俳優として大人気でした
日本ではダーバン『紳士服』のCMにも登場

フランス映画でのアラン・ドロンは死ぬ役も多くてね
原作付きの「黑いチューリップ」以外では余り明るい役は見なかったような

ハリウッド映画とアラン・ドロンは相性が悪かったようですが

「テキサス」のアラン・ドロンは好きでした


テキサス男は口がうまい 口が達者だーなんて小説もありまして
そのテキサス男のいいかげんぶりを 演じていたのがディーン・マーチン

懐かしさもありテレビで放映があれば 繰り返し観る作品の一つです

ピーター・グレイブスさんはテレビドラマ「スパイ大作戦」で人気だった俳優さん
この映画では とても笑える役柄です

















「太陽にかける橋 ペーパータイガー」 (1975年 イギリス映画)

2020-10-21 19:54:44 | 映画
PEPERTIGER-「張子の虎」のこと

ブラッドベリー少佐(デビッド・ニーブン)乗る旅客機が東南アジアの某国の空港へ着陸
彼は「ライオンと同じテントで寝たことがある」などと眉唾ものの大言壮語

空港からのバスは要人を通す為に一時停車
 ブラッドベリーは目に付いた寺院を見物に

その間 爆弾テロあり ひとりブラッドベリーだけは無傷

彼はこの国で日本の大使(三船敏郎)の一人息子コウイチ少年(安藤)の家庭教師として招かれたのだ

大使は息子に紳士としての生活様式を学ばせたいと考えていた
正しい英語の発音
世界に通用する男に育てたいと考えていたのだろう

第二次世界大戦で敗戦国となった日本人は 当時様々な思いを抱えていた
日本の大使として 世界にひけをとらない教育を息子に身に着けさせたい
日本人としての誇りも忘れずにー

剣道のけいこ中だったコウイチはきちんとブラッドベリーに挨拶をする
礼儀正しく育てられているようだ


ブラッドベリーは物おじしない快活な性格のコウイチに質問する
イギリスについて何か知っているかと

コウイチは日本史は習ったが イギリスの歴史は学んでいないと答えた

RとLの発音の違いから教え込むブラッドベリー


大使主催の大使館でのパーテイに国の外務大臣も招かれている

ドイツ放送局のギュンターによれば この外務大臣は国で2番目の嫌われ者
愛人らしき若い娘の傍へ行く外務大臣


母親から早く寝るように言われたコウイチだが パーテイが気になり部屋を抜け出し覗きにいく


「政治家とマスコミは嫌い」とギュンターをかわしたブラッドベリー

椅子にはさまった杖を外そうと 振り回した椅子が 外務大臣を狙ったテロリストに当たる
まさしく怪我の功名


コウイチ少年 先生は強い英雄だと誤解する
戦時中のことについてブラッドベリーが話すことを信じているコウイチ


この国を良くしたいと考えるテロリストというかゲリラたちは コウイチを誘拐しようと狙っていた
刑務所での扱いはひどい
刑務所で服役中の人間を ひきかえに解放させようという計画

誘拐されたコウイチとブラッドベリーは山中の小屋に閉じ込められる

大統領はゲリラたちの要求には応じないと 大使に告げる
必ず72時間以内に救出すると


まだ先生を信じているコウイチ

これまでのブラッドベリーの冒険譚は 実は全部つくり話
戦場に出たことなどない

けれどコウイチは先生を信じている

諦めず前向きでけなげなコウイチ

コウイチを誘拐したゲリラの女性の心も動かすほど


コウイチに書かせた手紙を ゲリラが大使に届ける

コウイチは救出のヒントになることを手紙に書いていた



だが 夜 暗闇の中ではヘリは飛ばせない 
見つけられない
3時間先だと


ブラッドベリーは自分を信じるコウイチを死なせたくないと考え 臆病な自分の心にムチ打ち
脱出を図る

奪って運転する車を撃たれ ブレーキがきかないカーブが連続する下り坂
遂に事故

山の頂上を目指し逃げるブラッドベリーとコウイチ

ブラッドベリーは高所恐怖症だが コウイチの声に励まされ 無い勇気をふりしぼる
ゲリラに撃たれるブラッドベリー

ゲリラの女性はコウイチは撃つなーそう言っている
本当は優しい女性なのだろう

明るくなりヘリに同乗した大使が コウイチが鏡での合図に気付く

ゲリラ達は人質救出チームに撃たれて死んでいく
あの女性も


ゲリラ達のほうが 取った手段は間違っていたにしても 悪い人間はいなかったから
特に最後 ゲリラの女性が逃げている場面では なんとか生き延びてほしいと願ってしまった
素敵な女優さんでしたしね


ドイツの放送局のギュンターは 大使にブラッドベリーの経歴に嘘があること
英雄ではないことを 教えていました
彼も悪い人間ではありません
矜持があることを示します

この国の外務大臣の人質を殺せばゲリラが解放を要求する全員を殺すなどとの言葉に 良い感情は抱いておりません

大使が息子を救出に向かう場所へも同行

入院治療は必要ですが ブラッドベリーは命に別状はありませんでした

退院後 ブラッドベリーは辞職を 首になることを覚悟して 大使に挨拶に行きます

そして戦場に行った経験が無いことを話します
校長先生としての学歴に嘘はないけれど

穏やかな笑顔で大使が言います

(息子のコウイチに) そして未来があるのは(命をかけてくれた) あなたのおかげだ
夢を見るのは悪いことではない

息子が待っているーと


先生を待っていたコウイチと一緒に歩くブラッドベリー





世界から見たら ドイツと日本は敵であった時代もある
けれど そのドイツ人も日本人も悪く描かれてはおりません

きちんとした人物として描かれています

三船さん演じる大使は家族を大事に思う父親であり 誇り高く 他に対しては寛容さを示す人物として

誘拐されそうなコウイチを守る為に勇敢にゲリラに立ち向かい殺された運転手を傷む言葉とか


最近の映画と比べれば派手さはないかもしれません

英国人にもドイツ人にも日本人にも ある種の敬意が感じられる映画だと思いました

漫画に夢中になるコウイチ少年

まっすぐな少年が 映画の後味を良いものとしております








粗大ごみ 捨てただけでね 一仕事 終えた気分に なったんだけど

2020-10-20 09:59:52 | 子供のこと身辺雑記
粗大ゴミの日でいつもより早起き
カートに積んで捨てに行ってきました
朝食前のいい運動になったような^^;
晴れて良かったです

缶やペットボトルなどは捨てにいける場所がありますが
ガラス類や割れ物は月イチの粗大ごみ回収に出さないと どんどんたまっていくのでした

朝顔の花はもうしぼんでしまったけれど まだまだ蕾を持っています
種もできてきています
忘れないように とっておかなきゃ






柘榴の実がなっていました







花も咲いています





黄色のカンナもまだまだ咲き続けてくれています








さてさて 今日も頑張りましょ
まだ今週は始まったばかりです

いろいろと電子レンジさん便利です

2020-10-20 09:49:00 | 子供のこと身辺雑記
姑には基本 和食 主に煮物などを作っているので 
子供の食事には遊んで作っている
電子レンジ多用のシロモノとか



こうした本を参考にして♪いろいろと


食パンを薄くのばしてのキッシュもどき






焼き鯖のマリネ



などと いつも奇妙なシロモノを食べさせられている長男

気の毒な被害者である

油を使ってないからヘルシーなのだと思ってくれたまえ・笑




すりおろし林檎に蜂蜜 牛乳 あれこれ ぶちこんで作っています

2020-10-17 21:01:44 | 子供のこと身辺雑記
牛塊肉と野菜を入れて赤ワインかけて 大好きなストウブの鍋でとろとろ煮込んで
一晩置いたのを また煮込んで味付けして仕上げたカレー







ほろほろと口の中でとけるような そんなお肉が食べたくなって

牛塊り肉だけでなく牛ひき肉も入れています





ところで
カレーを作ると半分くらいは冷凍するのですが

玉葱と豚バラ(牛バラでも)炒めて顆粒の鰹だしやパックの鰹節・酒・醤油などで味付けしたのを うどんだしと残ったカレーに加えた
使い回しカレーうどんなど作ります
海老天のっけて海老天カレーうどんにしたり


コロッケやカツをトッピングしたお色直しカレーとか

新しくなると嬉しいです

2020-10-17 20:28:08 | 子供のこと身辺雑記
ささやかなプチトイレリフォーム完成しました

オンボロ我が家にきちんと汚れよけのシートを綺麗にテープ貼りして敷き詰めて下さって 大工さん 水道関係の方 壁紙貼りの方 電気屋さん
三日間の予定通りに工事をすすめて下さって
感心したのは 担当区域が終るごとに状態を携帯で写メ報告されていたこと
昔なら現場監督さんがチェックのところを
ああ こういう時代なのだわと思ったのでした

皆さん気持ちの良い方ばかりで 親切で仕事は丁寧な良い方ばかりでした
綺麗に仕上げて下さって ただただ感謝です
本当に有難うございました












毎日 仕上がっていくごとにわくわくしていました

一日目は周囲のタイルはがしに 古い便器を取り除き
弱った部分の補強

二日目には大工さんが遅くまで 床と壁と丁寧にかっちり頑丈にしてくださって

三日目で仕上げのクロス貼り 便器と手洗い据え付け
照明にタオル掛けとペーパーホルダー取付

ドア交換

最後の掃除も時間をかけてして下さって

最後の最後には この仕事をお願いした電気店のリフォーム担当の方が来られて仕上がりチェックと商品についての説明

「何かあれば遠慮なく言ってきてください」
そう言ってくれました
「どんな小さなことでもいいから」と

有難かったのは かねてから気になっていた駐車場側の水漏れも 日を改めて修理して下さるとのこと

おんぼろぼろぼろ~~~家ながら どうにかお正月はすっきり気分で迎えられそうです

玄関側のトイレを主に使うのは長男なので 嬉しそうでした

問題は いつまでこの綺麗さを保てるか
最初は 真面目に掃除しようと思うのですが

手洗いの下部が収納になっているので 予備のトイレットペーパーを入れることにして
他には何も置きたくないけれど ゴミ箱とトイレ掃除ブラシは置くべきか

あんましごちゃごちゃしたくないぞと

本当に最初はね 思うんです・笑




柴田よしき著「輝跡」 (文春文庫)

2020-10-13 21:55:58 | 本と雑誌



プロ野球ファンでもある著者が 描いた物語


プロ野球選手になれるかどうかというところから 男と女のかかわり
選手としての瀬戸際


そうスポーツ選手の現役でいられる時間は短い

いつかは引退する日が
選手をやめなければならない時がやってくる



解説は選手 監督の経験ある和田豊氏

冬支度 すれば途端に 暑くなり

2020-10-12 22:58:09 | 子供のこと身辺雑記
先週は寒くて上着ばかりか そろそろセーターでもと思うほどでしたが 台風が去って週の初めはちょっと動いても汗ばむほどです
暑い!です

週末 こたつ布団をこたつにセットしたのに・・・・・


主人の弟は丹波で田畑をしているのですが 日曜日に野菜を箱いっぱい届けてくれました
里芋 枝豆(丹波の黒豆さん) ししとうの大きなの ピーマン

大きな里芋が嬉しくて 洗って皮ごと蒸して (こうすると つるんと皮が指で綺麗にむけます)
皮をむいたのをポテトマッシャーで潰して 牛ひき肉と葱の切ったのを炒めて酒と醤油で味付けしたのを混ぜて
揚げやすい大きさに丸めて 薄力粉 卵黄 パン粉をつけて揚げる









和風味の里芋コロッケです


さつま揚げと千切り大根と人参の炒め煮






どちらも明日 姑のおかずとして届けます
明日は病院行きで朝が早いので 横着して夜のうちに作っておきます


姑の家の庭にある栗の木
今年も実がいっぱいなってくれて 実をとるの大好き夫が毎日のように どっさりくれて
次は何に使おうと思っていたら 新聞に栗の渋皮煮の作り方の記事があって それを参考に作ってみました

4時間以上 水に漬けておくと栗はむきやすいとあって
鬼皮をむいた栗を湯が黒くなるまで茹でる 茹でたお湯を取り換えて茹でるを2~3度繰り返して
渋皮のささくれだった繊維など取り除き お掃除をして綺麗にし
きび砂糖を加えて煮る 好みでブランデーかラム酒を加えても風味が良い
ーと ありました



きび砂糖だけでも充分 美味しかったです



15日は姑の家にご住職が読経にいらして下さるので 毎月 その少し前に墓掃除をして姑の家の仏壇まわりもととのえます

13日は私の病院行きがあるので 月曜日 姑の家に行く前にお墓に寄ってきました
お花を取り換えていたら ぴょこんと小さなのが飛んで荷物置きの石に

見れば墓石色に染まったアマガエルさんでした

お墓で見ると蝶でもトンボでも 誰かご先祖様かしら
なんて思うのですが

もしもご先祖様なら姑の家の庭まで連れて帰っても良かったかな

でも アマガエル 居る場所にそのままのがいいよね

人の想いは逆に迷惑かもしれないよね

お墓から姑の家へ向かう間 とりとめないことを思っておりました