Where there's a will, there's a way.

Yukiの英語学習、読書記録、日常を書いたブログです。

勘違いが人を動かす

2024-03-30 14:21:01 | 本-その他
図書館から借りた『勘違いが人を動かす』を読了。
「私は絶対に騙されていない」と思っている人でも、案外知らず知らずのうちに引っかかっているもの。サービスしたり売ったりする方もいろいろとあの手この手使っているのですね。たとえば、サブスクなどの解約手続きが面倒だったり、「限定」という言葉に弱かったり、レジ横にガムなどの手軽に買える商品が置いてあったり、いろいろな仕掛けがあるそうです。
私も思い当たる節があります。「あと○○円買えばお安くなりますよ」なんて店員さんの言葉に乗ってしまったり、Amazonでも「この商品を買った人はこちらの商品も見ています」といった文面を見たり。先日行った無印良品では長いレジ待ちだったのですが、列の横にはお菓子やコーヒーフィルターなどが置いてあり、他のお客さんがその中から商品をちゃっかり買っていました。
本書には逆にそれらを上手くかわす方法も載せてあります。時間を無駄にしない方法とか、ストレスや不安に負けない方法などなど。なかなか自分自身を変えることは難しいですが、ちょっとでもいい方向に持っていかれると良いですね。


懐かしいADSL接続サービス

2024-03-26 13:33:14 | デジタル・インターネット
今朝、X(旧Twitter)を見ていたら、たまたまこんなサイトにたどり着きました。

「ソフトバンクとADSLのあゆみ」
https://www.softbank.jp/internet/special/adsl-thankyou22/

「ADSL接続」ってまだ存在していたのですね。こちらの会社の場合ですと新規加入は既に終わっていて、4月いっぱいで完全にサービスを終了するようです。
おそらく20代以下のお若い方はご存じないと思いますが、ADSL接続は2000年代前半当時としては画期的なネット接続サービスだったのです。それまでは「ダイヤルアップ接続」というサービスがメインで、電話回線を利用してネットに繋いでいたのですが、小さな画像をダウンロードするだけでも何分も時間がかかっていたものでした。当然プロバイダー料金は従量制でしたしそのうえ電話代がかかってしまっていたので、中には月何万も接続料金が発生した人もいたはずです。
私がADSL接続に変更したのは2003年頃だったかと思います。ストレスなく高速でネットに繋がった感動は今でも忘れられません。しかも接続料金が定額なのが魅力的でした。上記のサイトでも触れられていますが、その頃某プロバイダーが街中でADSLモデムを無料で配っていたのがかなり印象に残っています。それくらいからADSL接続が普及してブロードバンドが主流になったかと思います。
引っ越し前の2008年春までADSL接続を使い続け、それ以降は光回線を使っています。スマホやTV、スピーカーまでもワイヤレスで高速のネットに繋がるようになるとは、ADSL接続サービス開始前後では考えられませんでした。でも、ADSL接続の存在はとても大きかったし、ADSL接続がなかったらここまでブロードバンドは普及しなかったでしょう。
将来はモバイルWi-Fiがなくても、屋外や電車の中などで高速で定額のネット接続が可能になるかもしれません。通信料を気にしなくても外で動画などが自由に楽しめる時も近いでしょうね。

身内だからこそきっぱり「辛い」と伝える

2024-03-25 13:24:34 | 日記・エッセイ・コラム
私が前職を解雇されたのは2020年の秋のこと。収入を得られなくなくなることを考えると大変ショックでした。
その年はコロナ1年目であり、マスク着用、不要な外出禁止など、今までになかったくらいの年でした。でも、コロナ騒ぎがなかったとしても、どっちみち体力的にも精神的にも仕事は続かなかったかもしれません。
別に仕事自体は充実していたし、人間関係も悪くなかったし、職場がどうのこうのではありません。たしかに私にとっては1日6時間の勤務時間はちょっぴりきつかったかもしれませんが。しかし問題なのは休日にこそありました。
5日間の勤務が終わり、ほっとできるはずの土曜日。午後、毎週のように学校帰りの「漢検ブラザーズ」がやって来ては、自宅のダイニングで遅めの食事。時には妹や彼女の旦那さんまでやって来て、家の中は賑やかに。「漢検ブラザーズ」の学生時代や成長する姿は今しか見られないからと、ほぼ毎週来ても断ったりはしませんでした。でも、お休みの日くらいは静かにしたいのが本音でした。
日曜日もまた、母がとあるプライベートのことで毎週愚痴をこぼし続けました。他人にはなかなか言えないことであり母も辛いだろうし、自分では少々きついと思いながらも愚痴を聞いてあげました。
そしてその年7月の終わり頃、急に声が出にくくなりました。上司も私もきっと風邪だろうと思っていました。ところが数日後に病院へ行ったら急に脚が震えだし、声も出なくなりました。普通に歩けなかったので、病院の車椅子を借りて診察室へと向かいました。その翌日から4か月ほど休職し、復職できないまま退職しました。母や妹家族のことで相当なストレスとなり、土曜日や日曜日に十分に休息できなかったのだと思います。
今思うと、その時に私も辛かったことをはっきり伝えれば良かったと思います。休職してからは精神的にヘトヘトでしたし、私の調子が悪いからと妹家族には直接自宅に来ないように母は伝えていたようです。また、母の愚痴も前よりは少なくなりました。
身内だからと我慢したり辛いことも聞いたりするのは、自分のためにも良くないと思います。ずっと言いなりになっていたら、私のように精神的に追い詰められてしまいます。長い時間一緒にいるからこそ、辛いなら辛いとはっきり言った方がいいかと思います。
今でも母の愚痴が長そうになると「ごめんね、そこまで」と、こちらから断るようにしています。ずっと聞いていたらこちらがおかしくなりますから。母もこちらの気持ちを察するようになったようです。

スマホ脳の処方箋

2024-03-23 13:54:09 | 本-その他
図書館から借りた『スマホ脳の処方箋』を読了。
「スマホ中毒」なんて母や私には関係ないように思っていましたが、本書を読む限り他人事でもない気がしてきました。スマホはインフラとなっていますし、肌身離さず持っていることが多いですから。クーポンやポイントカードはスマホに入っているし、スマホ決済もよくしていますし、スマホなしでの外出は考えられません。ただ、それらと一緒にゲームやSNSのアプリが入っているので、安心はできません。
休憩する時こそスマホから目を離すといいようですね。本当に心身ともに疲れたら、何もしないでぼーっとするのがベストだとか。気晴らしにスマホを見る人が多いですが、SNSやニュースサイトなどを見ることで情報過多になって、却って脳に悪くなり疲れるとのこと。恐ろしいことにスマホの使い過ぎでうつや不眠になる場合もあるそうです。
私の場合、スマホは1日あたり1時間も使っていないのですが、逆にパソコンでネットサーフィンをしてしまうことがしょっちゅうあるので、長時間の使用、特に疲れている時は控えようと思います。SNSやニュースサイトってどんどん新しい情報が入ってくるし、誘惑が多いですよね。しかもそれぞれの興味のありそうな内容が含まれることが多いのでさらに厄介です。
2~3歳の子どもがベビーカーに乗りながらスマホを見入っている姿をたまに見かけますが、あまりにもスマホに夢中な様子にぞっとしてしまいます。あれも目など体に良くないでしょうね。また、ベビーカーを押しながらとか子どもを抱っこしながらスマホを弄る親もいますが、本人よりも子どもへの悪影響が心配です。
今となってはスマホがない生活はほぼ無理ですし、せめて寝る直前はスマホを弄らないなど上手に付き合いたいですね。

誰のためのマナーなのか

2024-03-21 14:40:16 | 日記・エッセイ・コラム
日経新聞の毎週土曜日の別刷に「マナーのツボ」というコラムがあるのですが、3月9日付には「マナーは相手を思いやること」と書いてありました。
つい人のマナーの悪さばかり目に行って批判したくなってしまうけれど、結局マナーはお互いに気持ちよく過ごせるためにあるのではと。たとえば会話中や食事中にスマホを弄るのも、私もそうですが、「私の話を聞いていない」などと不快になる人もいますから、操作は避けるのが無難です。こちらも相手のことを思いながら、最低限のマナーは守りたいものです。
また、「自分はどう思われているのか」と悩むことがありますが、他人に不愉快な思いをさせないように努めたり、自分がやってもらって嬉しい行動をしたりすれば良いかと思います。
それぞれの人格は所作に表れると、どこかで聞いたことがあります。他人に好印象を与えるためにも、身なりだけでなく行動にも気を付けたいですね。

教養を磨く

2024-03-20 14:12:19 | 本-その他
図書館から借りた『教養を磨く』を読了。
1節あたり4ページのエッセイを集めた1冊です。タイトルに「教養」と書かれていますが、むしろ「生き方論」に近いかもしれません。
ブログに書こうと自分が「いいなぁ」と思えた部分を付箋で貼っていったのですが、あまりにもそういう箇所が多すぎて、途中で半分諦めました。本を返す時にたくさんの付箋を外さなければいけないことを考えると大変です(汗)。結局、最も印象的だったのが…

「敵は我にあり」

でした。
私は学生時代に先生から「自分にも厳しいし他人にも厳しい」と言われたことがあるのですが、時には「もっと楽をしたい」とか「今日はもういいや」なんて自分に甘いことがけっこうあります。または、他人と比べては「だから自分はダメなんだ」と責めて自分を嫌いになってしまったり。他人がどうのこうのと言うよりも、結局は自分自身の問題なのですよね。


『大漢和辞典』の百年

2024-03-12 14:33:43 | 本-言語関連
図書館から借りた『『大漢和辞典』の百年』を読了。
本書は読み応えが十分あり、写真も豊富で、なかなかの1冊です。諸橋先生ファンの方はもちろん、漢字好きや漢和辞典の歴史を知りたい方にもぴったりです。
『大漢和辞典』は大正~昭和の初めから構想があったそうですが、戦争を挟んで完成までに何十年もかかったそうですから、大修館書店から発行されたものの中では「大作」でしょう。まして当時は手作業でしたし、相当な苦労があったことがひしひしと伝わってきました。
本文だけでなく、本そのものにも工夫が。表紙を開くと実際に使った活版印刷の版の写真が。その活字びっしりの写真を見て、「まさにアート…」と感じました。さらには、借りた本なので一部しか見えませんが、カバーを外すと『大漢和辞典』に収録の漢字がびっしり印刷されているようです。
本書は読むだけでなくインテリアにもなりそうですし、買おうかどうか迷います。ただ、お値段が税抜3,400円と少々張るんですよね…。あれだけの貴重な資料が載っているのであの値段でもしかたないかもしれません。今月誕生月なので、自分への誕生日プレゼントとして買おうかしら。



全く違う話ですが、自宅近くの「カルディ」によく行きます。無料でオリジナルコーヒーの「マイルドカルディ」を店内で飲めるのですが、ついでにお菓子や限定品などつい買ってしまいます。まさに「只より高い物はない」ですね。

GAFA next stage

2024-03-07 13:17:38 | 本-その他
図書館から借りた『GAFA next stage』を読了。
前著『the four GAFA』で名の知れるようにになった「GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)」という言葉。本書は2020年と、ちょうどコロナの時代に入った頃を描いています。何だか物凄く読みやすくて、300ページ以上あるのにそのボリュームを感じさせない1冊でした。
コロナ発生から既に4年以上。本書を読んでいて、2020年当時のことを思い出しました。当時中学生だった甥はオンラインで授業を受けていました。図書館が閉まっていたのでAmazonで本をよく買っていました。当時勤めていた会社では、一部の人が在宅勤務。対面での漢検の研修会などは全て中止で、Zoomでの開催。いろいろ挙げていったらキリがありませんが、GAFAをはじめ、テック企業のお陰で何とか暮らしは成り立ちました。
最近でも表現の自由やフェイクニュース、個人情報の漏洩などが課題となっていますが、テック企業がなければ生活が成り立たないところまで来ています。また、低収入層への高度な教育や、情報から取り残された高齢者へのスマホの導入、近くに病院がない人対象のオンライン受診、「買い物難民」向けのオンラインショッピングなど、まだまだそれらの企業ができることはたくさんあります。コロナによって、ネットの便利さや必要性をさらに感じるようになりました。コロナの終息はまだまだかもしれませんが、GAFAを中心にテック企業の活躍は無視できないものとなると思います。



こちらが前著です。

国語は好きですか

2024-03-01 12:46:04 | 本-言語関連
図書館から借りた『国語は好きですか』を読了。日本語に纏わる、18の短いエッセイからなる1冊です。
2つ目のエッセイのタイトル「悪魔の言語⁈」から、戦争直後のGHQが「漢字は悪魔の言語」と言って漢字を相当嫌っていたと、阿辻哲次先生がラジオ番組で仰っていたことを思い出しました。実際に「当面の間使う漢字」として当用漢字が制定されましたし、漢字は廃止される予定でした。仮名も廃止して「全てローマ字にする」案さえも出ていましたが、そうならなくてホッとしています。
段落や「、」と「。」が使われるようになったのが最近のことだったのは意外でした。本に載っている古文の写真を再度確認してみると、ホント、段落も句読点もなく文字が一続きです。著者は「他言語の真似をしてけしからん」といったような表現をしていますが、私は段落等に慣れてしまったので、やはりあった方が良いのかと思います。悪いところは排除して良いところは取り入れるべきかなと思うのですが、どうでしょう?
ところで最後のエッセイで、改めて本書のタイトルでもある

「国語は好きですか」

と書かれてあり、果たしてどのくらいの人が日本語を好きなのか疑問になりました。外国語(特に英語)を「かっこいい」と思う人はかなり多いでしょうし、逆に日本語を「ダサい」と思う人も相当いるでしょう。裏返せば、それだけ自国の言葉に自信がないのでしょう。恥ずかしながら私もそう思っていましたが、漢検に再挑戦して漢字のことを詳しく知るようになってからは「日本の漢字ほど素晴らしい文字はない」と感じるようになりました。漢字が使われるようになってから1,000年以上も続いているし、もっと日本語に自信を持っていいと思います。
海外出身のある漢検1級ホルダーさんによると、アニメ「ドラゴンボール」で「亀」の字を見て「漢字はアート」だと感じたそうです。日本語を勉強したい人って案外いるらしいです。英語も大切かもしれませんが、まずは自国語である日本語をしっかり学んで好きになっていきたいなと思います。