観測にまつわる問題

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絶壁を登る党

2017-10-07 13:27:49 | 注目情報
衆院選「政権打倒なら希望と連携」立憲民主党・枝野代表(毎日新聞2017年10月5日 23時59分)

>希望の党との連携については「安倍政権打倒」で動くなら、その限りでは連携できる。政権交代可能な2大政党化に取り組む。勢力の結集を目指す。その方法論を前原さんがどう考えているかは分からない。自民党とは違う対抗勢力を作り上げるという考えが変わったとは思いたくない。

筆者の基本的考えとしては、これまで長らく徹底的に政権交代の目的化を批判してきており、政権交代を主張するなら大義名分と説得性が必要だと主張してきました。結果的に自民党政権・安倍政権がいいだろうとしてきたのもご存知の通りかと思います。今はもう自民党員になっており末端のインサイダーを隠すつもりもありませんが、まぁ何が何でも自民党政権でならないといけないと主張する気も今でもありません(ただし何が何でも安倍政権継続でならないといけないとこれまでの安倍政権の実績と野党サイドの主張をみて主張しています)。

そういう(ずっと以前は政権交代論に関して多々記事を書いてきた)筆者からして、政権交代可能な2大政党化というお題目自体は決して否定するつもりはありません。ただ、問題は外交安全保障観における(結構深刻な)対立です。外交安全保障は継続性が必要ですから、政権交代がある度にブレてしまうようでは政権交代のメリットを消し飛ばしてしまうデメリットと指摘せざるを得ませんし、憲法改正をするしないの押し問答が永遠に続くようであれば、政策が何も進まないことが明らかなので、筆者は憲法を変えると主張しより現実的で実績もある保守の外交安全保障観に立って、左の外交安全保障観を変えさせるか政治から退出させることによって、政権交代可能の下地づくりをしなければならないというビジョンを描いています。手法としては右からの批判です。当たり前ですが国家機構で訓練を受けたスパイじゃありませんし、左に潜り込んでなどと訳の分からない手法を用いるつもりはありません。ただ単にいいと思うものを支持して良くないと思うものを批判しているだけです。

ですから、希望に対して原発ゼロなど超批判的な筆者ですが、安保法制を反対させないという姿勢だけは(堅持されれば)高く評価しています。希望の憲法9条改正に消極的の姿勢は、これまで先頭に立って憲法改正を推進してきた安倍首相が保守派からの批判が多い3項追加に傾いたことを考えると理解はできなくもないですが、やはり(安倍首相と同じく)残念なことだとは思っています。

やはり憲法9条全面改正(特に2項改正)こそが最終的な到達点であるべきだと強く主張します。どう考えても戦力不保持によって国を守るという理屈は成立しません。地球はユートピアではありませんし、ユートピアとはかけはなれたならずもの国家や領土拡大主義の国が近隣をうろうろし日本と揉めていることが明らかである中で、日本ほどの国がアメリカ依存の防衛政策を採り続けることは全く有り得ないとしかいいようがありません。筆者は戦前の旧日本軍の謀略による満州奪取やクーデター未遂や軍事政権を疑問に思っているクチではありますが、総論としてまず軍隊で国を守るとい前提を認めて自衛隊の存在を追認し、戦前の問題の原因を追究しこれなら問題が無いと(意地でも反対するであろう特定アジアの国々を除いた)国際社会に必要あらば認めてもらって、さっさと改正する以外に答えはないと断定しています。戦力じゃない「軍隊」というもの自体に疑問もありますし、そもそも抑止効果が低い軍隊は軍隊としての機能を果たすのか?寧ろ尖閣や小笠原などで中国はやりたい放題やってきましたが、体制の未整備は寧ろ敵サイドの問題行動を誘発して戦争の危険性を高めるのではないかと思っています。米中など抑止力のあるものどうしではわりとパッと連絡メカニズムもできますし、北朝鮮もやたら力があるアメリカと対話したがります。ですからそもそも憲法9条を聖域にする姿勢こそが外交安全保障政策における諸悪の根源だと思っており、護憲勢力は勿論、護憲勢力と提携して憲法9条を変えさせないよう努力する事実上の護憲勢力も批判の対象ですし、よって自民党が政権をとる必要性があるのは理解していますが、公明党さんに配慮して憲法9条改正に尻込みしてしまうことに関して、必ずしも好感を抱いている訳ではありません(こんな人達に負けてしまうとより悪くなるのを理解しているから支持しているということです)。結局憲法9条改正とセットでない解釈反対論を如何なる形でも一切認める気はありません。憲法解釈を否定し字面解釈する立場では自衛隊そのものが違憲になる可能性がありますし、改正のハードルが高い欠陥憲法下では解釈を認めない運用は事実上難しいからです。法を厳密に守って日本は死ねとかいう話は一笑に付して終了ですし、全く聞く耳持つ気はありません。安保法制反対者は今の条文で自衛隊を合憲と解釈することに関してどう思っているか自衛隊は必要か必要でないかレポートしてこいコノヤロウと思っています。筆者は反省して考えを変えた人間を追い詰める趣味は持っていませんし、止むを得ず党議拘束に従った議員を残念に思っても何処までも追い詰めようとは思っていませんが、安保法制反対が正しいと考えている政治家・今でも正しかったと考えている政治家を一人残らず政界から追放するつもりで、その意図を隠すつもりはありません。あまりに非合理な憲法を9条を改正する立場だけを認めて、当然出てくる懸念には真摯に答えて対応しよう以外の答えを持ち合わせていないということです。まぁ一人気張ったところで改正がなる訳でもありませんし、戦後レジームの空気は重いですから、適切な時期を見計らう必要はあるかもしれませんが、やるべき改革の時期は早ければ早いほどいいと思ってますし、消極的な姿勢を堅持する人が多ければ多いほど改革の時期が遅れるとも思っています。外交安全保障は相手のあることですから、厳しい国際環境がお花畑ケンポー日本を何時までも待ってくれる訳でもありませんし、条文を変えたところで一夜にして体制が整備できる訳ではありません。憲法を解釈するデメリットはあると思いますが、現状を見るに容易に憲法を改正できる環境にないことは明らかですから、解釈OK以外の答えがあると筆者は思っていません。解釈に関するデメリットを議論するとすれば、憲法を改正するなり新憲法を制定するなどして、憲法改正の環境が整ってからで構わないと考えます。

結論を言いますと、希望が立憲民主と組むのは否定しませんが、共同して政権公約を出したり、首相指名して新政権を樹立する中で、安保法制反対に回ったら完全にアウトです。党の見解・党首の見解は一切関係ありません。政権として一緒の政権を目指すものとして安保法制反対の結論に回ったり、9条を聖域化する護憲姿勢に転じたら、希望こそ旧来護憲左翼(別に新護憲ホシュでも構いませんが)と断定します。きっと民主・民進と同じ末路を辿るでしょう。

女狐ドノは有権者を化かすようなことをせず、有権者に元防衛大臣として有力野党の党首として外交安全保障観を明示・説明した上で選挙後の体制を可能である範囲で説明しろと筆者は要求します。これが有権者に対して政治の信頼性を高める唯一の方法だと考えます。責任あるもの力があるものが真摯に説明せず戦後レジームの空気を怖れて尻込みしていたら何時までも問題は解決しないんですね。

ツイッターへようこそ-立憲民主のフォロワーが自民党抜き首位独走(ブルームバーグ 2017年10月5日 16:00)

立憲民主党凄いな~。グラフを見ると絶壁を登って高い支持を誇ってきた安倍総裁の自由民主党をごく僅かな期間で追い抜いてしまいました。超、風が吹いてますね~。こりゃ、希望も立憲民主の風にノルカモナ~。枝野さんもス~ンとして写真を使ったブルームバーグを訴えて満面の笑みの写真に変えてもらわなきゃです。その秘訣気になりますよね。きっと工作員を金で雇ってどうにかしたとかそういうことじゃないんでしょう。結党時期を考えると飛ぶ鳥を落とす勢いと言われている希望と比較すべきですが、希望のフォロワーが4000に対して、立憲民主は13万です。

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1 コメント

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Unknown (めろん)
2017-10-07 16:52:56
立憲民主党にしろ希望の党にしろ支持基盤が壊滅すぎてこの先どうなるんでしょうかね。まぁどっちも支持しないからどうでもいいけど。谷垣禎一氏が引退を発表したからにはやっぱり石破茂は潰れると思っていいのかなとは期待してます。朝日新聞や石破茂といった当時の保守系列と今こんなに揉めてることを考えると満州だけをキッチリ守っていたら何か違ったのかなと意味ないことを考えてしまう(^-^;まぁ戦前の日本と今のベネズエラって国内的に似たようなもんだったのかなと思うと満州までは分からなくもない気がしますが、その後は日本が悪いとやっぱり思うというか。アジア解放というコミンテルンに煽動されたものにすぎない大義をまるで聖戦のように賛美する一部の人って未だに中朝に洗脳されてるというか。そこに煽動されて平和憲法護持なんてバカバカしすぎて泣けてくる笑。
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