観測にまつわる問題

政治ブログ。政策中心。「タワマン」「保険」「相続」「医者の給与」「国民年金」を考察する予定。

国会での質問時間の配分に関する一案

2017-11-01 01:46:18 | 政治システム・理論
今政治では国会での質問時間の配分の話題が熱い(?)ようですが、一案として与党で政府に入っている人間を抜いて平等に配分するという案も考えられますね(衆参共に)。これなら、議席数の割には野党有利にもなりますし、それほど面倒な計算も要らず議員に確実な平等感もあります。考えましたが、筆者はこの案が良いように思えます。

というのも、これまで政治を見てきて与党においてポスト配分の争いが政治に良くない影響を与えているように見えているからです。みんなポストを欲しがるから、時々内閣改造してポストを回しないと首相が求心力を保てない感じなんですよね。首相が短命であることが多いのもみんなやりたいからでしょう。ポストが欲しいのはみんなそうでそれ自体は別に悪いこととは思いませんが、1年ごとにポストを回しているようでは、仕事ができるようになるとは思えません。それで結局官僚頼みになるところもあるんじゃないでしょうか?

日本も逆ピラミッドの人口構造になって久しく、これまでの社会構造がピラミッド型前提の人事では立ち行かなくなっていると思います。普通の手法さえやれれば誰がやっても成長するということはもうないように見えますよね。若者の人口が少なくなっているのだから、若者が若い内に身を粉にして働いて、高齢者を支えるという手法は誰がどうやっても維持しようがありません。社員である内はある程度平等に能力主義でやっていく方向性に向かわないとどうしようもないのは皆分かっているはずです。再雇用の高齢者が働いていないという話もネットで見ます。人口構造の変化の問題はこれまで指摘されてきたにも関わらず、日本社会はあまり対応してきたようには見えません。

政治が隗より始めよで若手が丁稚奉公して議員として年次を重ねればポストを回すというようなシステムを変えていってもいいのではないでしょうか?そのための一案として使えるのが質問時間の配分です。与党に入っている人を抜いた上で(答弁するのは大臣だけに限らず、せっかくですから政務官や副大臣に専門家を配するなどして、そちらにより時間を回すことも考えられます)、議員に平等に時間を与えれば、皆自分が何とか目立って実績を挙げようと一生懸命考えるのではないでしょうか?日本は議員が多すぎるとよく言われますが、より自分に時間を回すため議員数が少なくていいという考えるひとつのきっかけにもなるかもしれません。必ずしも有能な人に質問時間を回す必要も無く、別に質問が上手くない人が上手くない質問を晒してもいいと思うんですよね。それが等身大の実力ですし、それが国民に分かるということも重要でしょう。政府の舵取りが間違えば大変ですが、国会議員の質問で失敗があったからと言って直接に国が沈む訳ではありません。どうせ現状では野党のくだらない質問が多すぎます(森友は裁判で犯罪の事実が明らかになるでしょうし、加計に犯罪は無く何を明らかにしようとしているか定かではありません。国会は法を創る場ですから、必ずしも現行法に触れる問題だけが問題という訳ではありませんが、じゃあこういう法はどうだろうみたいな提案に繋げず議論するのは時間の無駄であるように思えます)。ともあれ、手持ち無沙汰の(ポストがない)議員に平等に時間を与え、国民に自分の力でアピールする機会を与えていくことが政治をより良くしていくためのひとつのアイディアではなかろうかと思います。

あるいは個々の議員の力が強まれば、政党の支配力が弱まる可能性もありますが、現状日本では党議拘束も強く統治は効いているようにも思えますから、これはそれほど問題ではないのではないでしょうか?寧ろもう少し議員個々の考えで政策を議論して是々非々で採決するようなことがあってもいいようにも思えます。