村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

古今和歌集 秋上

2015-07-28 23:30:24 | 村雨庵 茶事茶会
この菓子の茶事は
待合に朝顔の絵
朝顔は牽牛花とも言う
本席は寿老人
賛には南極星ともあり
主菓子は葛の菓子で内製
 菓子部でつくった「織姫」
干菓子は半田松花堂の「星のしずく」
とまあ
七夕の趣向である
待合の文台に巻物を飾った
江戸時代の粉本
つまりお習字のお手本だ
と先生に教えて頂いた
料紙は金の装飾があり綺麗だ

書いてあるのは
古今集秋から

題知らず  素性
今宵こん人にはあはじ七夕の
久しき程に待ちもこそすれ

七日の夜の暁によめる  源むねゆきの朝臣
今はとてわかるる時は天の川わたらぬさきに袖ぞひちぬる

八日の日よめる  みぶのただみね
今日よりは今こむ年の昨日をぞいつしかとのいまちわたるべき 

題知らず  よみ人知らず
このまより もりくる月の影見れば
心づくしの秋はきにけり

おほかたの秋くるからに
わが身こそ悲しきものと思いしらぬれ


わがためにくる秋にしもあらなくに虫の音きけばまづぞ悲しき

物ごとに秋ぞかなしきもみぢつつうつろひゆくを限りを思へば


平安時代からずっと
日本の秋は美しい








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