村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

平忠度 タイラノタダノリ

2022-10-31 23:59:38 | 和歌と歌人

 平忠度 タイラノタダノリ
 和歌・歌人145
さざなみや志賀の都は荒れにしを
昔ながらの山桜かな
『千載集』

行き暮れて木の下陰を宿とせば花やこよひの主ならまし


平忠度 タイラノタダノリ
1144-1184 
平安時代後期の武将。
天養元年生まれ。
平忠盛の子,平清盛の弟。
源平の争乱で富士川の戦い,
墨俣川の戦いなどの大将軍のひとり。
寿永3年2月7日一ノ谷の戦いで
源氏方の岡部忠澄に討たれた。
41歳。歌人としてもすぐれ,
藤原俊成に師事,
歌は「千載和歌集」などにみえる。
家集に「平忠度朝臣集」。
(コトバンクより)

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夕霧の共に立ちてや秋の行くらむ

2022-10-30 23:36:12 | 茶事 茶会 

 京極関白家肥後
かくばかり 
をしむもしらず 
ゆふぎりの 
ともにたちてや 
あきのゆくらむ

 京極関白家肥後
 キョウゴクカンパクケヒゴとは
肥後守藤原定成の娘。
常陸守藤原実宗の妻。
京極関白師実家に長く出仕した。
晩年は白河天皇皇女令子内親王に仕え、
皇后宮肥後とも称される。
院政時代の代表的女流歌人の一人で、
堀河院艶書歌合・堀河百首・永久百首などに詠進。
家集『肥後集』がある


今日は茶事へ
正午茶事
開炉の茶事の客で参加
天気は申し分なし
最寄りの駅から徒歩
回りの緑を眺めながら
ちょうど良い距離だ
寄付から腰掛
向付を受けにじり口より席入
床を拝見し落ち着くと
はじめてのご挨拶
初炭手前
私と流儀が違うので
興味津々だ
近づいて拝見する
薄暗い小間の炉中には
種炭が赤赤と燃え
黒い炭をつぎ
白い枝炭を添える
久しぶりの炉の風情を拝見する
半年の間 忘れていたが
なんとも美しい景色
  茶事は始まった

昨日に続いて
嬉しい事
またオキシトシンが増えたね

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いづこもかくや月を見るらん

2022-10-29 23:12:17 | 食事会

 赤染衛門
こよひこそ
よにある人はゆかしけれ
いづこもかくや
月を見るらん

今日は毎月の食事会
いつもの京料理

お料理の一番はじめに運ばれたので
パチリ
10月ならではの田舎家の蓋物
中には絶妙なる胡麻豆腐が入っている
カマスの一口寿司
鮑 ウニ なます
鴨ロース サーモン
とうもろこし 落花生
クリームチーズの博多
坪つぼには柿と枝豆の白和え
玉乃光でますは乾杯
お喋りしながらおきしとしん
お料理を味わう嬉しさ
幸せホルモンのオキシトシン
増えてる増えてる

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小夜更けて

2022-10-28 23:38:29 | 短歌・俳句の事

 伊勢大輔
小夜更けて
こころしてうつ
聲きけば
急がぬ人も
ねられざりけり

小夜更けてとは
夜がしだいに更けていく

今日は金曜日
昨日の香の会で興奮しすぎたせいか
ちょっと寝坊した
焦る

日没が早い
暗くなり始めたら
あっという間の黄昏時
もうすぐ11月
そして12月もやがて来る
無事に年を越せますように
栄養をつけよう

 

 

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遠浦帰帆

2022-10-27 23:08:10 | 香道のこと

 遠浦帰帆 エンポキハン 
風向かう雲のうき波たつとみて
つりせぬ先にかへる舟人

 遠浦帰帆エンポキハンとは
遠方の海辺。
中国瀟湘八景の一つ
遠くの海辺に見える港に
帰って行く船の景色

今日は朝から晴天
とても久しぶりの香の会へ
香席の床には古い歌切れが掛かり
南鐐の掛花入には
白の秋明菊ホトトギスそれに白萩が入る

脇床には硯箱
古瓦の高蒔絵のある立派な硯箱
開けると
良弁僧正の風字硯が納められ
唐墨と唐筆が鍍金の龍の墨台にのる
他に
鉛の香箱などなど
拝見したことのないお道具が飾られている
しつらえの優雅なこと
歓声を挙げたい

時間になり襖が開く
歩み出でる香元の美しいこと
香道具を扱う穏やかでかつ凛々しい仕草に見惚れて
思わずカッコいいと呟いた
そうだ香道はカッコいいというのを
忘れていた

香をゆっくり聞く
香炉が回りゆけば
おのずと妙なる香りと時間とか流れる
異なる鑑賞香を味わう麗しい時間は
「香満ちました」で終了

まさに至福のとき
心洗われ
寿命が伸び
気持ちも晴れた

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鳥鳴山更幽

2022-10-26 23:06:12 | 村雨庵 稽古 

今日は水曜稽古
掛物は一行
鳥鳴山更幽

これは対句がある
王籍の漢詩
「風定花猶落 鳥啼山更幽」
風定サダまって花なお落ち
鳥鳴いて山更に幽カスカなり

幽なりを
昔から私はかすかなりと読むが
ネット上では
幽なりを 
ユウナリとか
しずかなりと
読んでいるようだ

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音ゆく水のあやのかわ霧

2022-10-25 23:35:48 | 短歌・俳句の事

しろたへの
色ともみえず
朝ぼらけ
音ゆく水の
あやのかわ霧

筆者は正徹ショウテツ
清巌正徹セイガンショウテツのこと
徹書記と呼ばれ蕪村の俳句にもなっている

 徹書記のゆかりの宿や魂祭 蕪村

正徹
永徳元年(1381年) -長禄3年5月9日(1459年6月9日)は、
室町時代中期の臨済宗の歌僧。
道号(字)は清巌(岩)で、
法諱は正徹、
庵号は招(松)月庵。清巌正徹。
俗名は正清。

石清水八幡宮に仕える祀官一族の出身で、
父は小松(または小田)康清といわれ、
備中国(現岡山県)小田郡の小田荘を知行していた。

和歌を冷泉為尹と今川了俊(貞世)に学ぶ。
応永21年(1414年)出家、
法号を正徹と号した。
京都東福寺の書記であったことから
徹書記とも呼ばれた。
室町幕府6代将軍足利義教に忌避され謫居(たっきょ)。
そのためか『新続古今和歌集』に正徹の歌は入集していない。
義教の没後は歌壇に復帰し活躍。
歌人のみならず古典学者としても評価をされており、
8代将軍足利義政に『源氏物語』の講義を行っている事等が知られている。
(ウィキペディアより)

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朝寒や

2022-10-24 23:51:40 | 短歌・俳句の事

朝寒や垣の茶笊の影法師 一茶

今日は
銀行とクリニックに薬をもらう

木曜日に必要なので
信金で万札を新券に替えた
銀行では1日に十万しか出来なかったが
信金は五十まで出来るとか
最近の銀行は何かと面倒だ
予約をしてなければ出来ないこともあるし
御客さんも多く混んでるし
待たされるし
ところが
今日の信金はガラガラ
窓口では0待ちで
すぐに対応してくれて
ストレス無し

クリニックは結構混んでる
薬のついでに
インフルエンザのワクチンを打った
ついでに五回目のコロナのワクチンの予約をした

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晴るるかと思へばくもる秋の空

2022-10-23 23:36:12 | 茶事 茶会 

 良寛
晴るるかと思へばくもる秋の空
うき世の人の心知れとや

今日は茶事の水屋担当
秋晴れの1日は麗しいが
不安定
朝は暖房
日中は冷房をつける
体調に気をつけよう
年なんだから

名残の茶事は中置でのしつらえ
待合は画賛
本席は古筆
御客様は三名
賑やかで
いかにも楽しそうに話が弾んでる様子だ

後座の花
沢ひよどり
曙草
ホトトギス
糸すすき
吾も紅
水引
霜柱
秋草がいっぱい

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誰が通ひ路

2022-10-23 02:30:52 | 文の会

今日は文の会
もともとは昔の手紙を読んだが
このところは古典を読んでいる
今は伊勢物語
今日は四十二段から
原文をよみ
読み下しを読む
今日は四十五段まで
ほんのすこしだけれども
無理はしないで
お喋りお喋り

四十二段
 昔 おとこ 
色好みと知る知る 
女をあひいへりけり 
されどにくゝはたあらざりけり 
しばしば行きけれど 
なほいとうしろめたく さりとて 
行かではたえあるまじかりけり 
なをはたえあらざりける仲なりければ 
二日三日許障ることありて 
え行かでかくなむ 

出でて来し跡だにいまだ変らじを
誰が通ひ路と今はなるらん

写真はいつものイタリアン
二人ワインで乾杯

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亂れ咲く野邊の萩原

2022-10-21 23:13:22 | 美術館・博物館

 西行
亂れ咲く野邊の萩原分け暮れて
露にも袖を染めてけるかな

秋の大気が気持ち良い
今日は先生と五島美術館の内覧会へ

令和四年
10/22 土曜日~12/4 日曜日
西行
「語り継がれる漂泊の歌詠み」
明日から始まる展覧会だ

「西行」をテーマとした
古筆・絵画・書物・工芸など、
国宝4件、重要文化財20件を含む
名品約100点を展観
いろいろな美術館や博物館から有名な名品が総揃い
カタログを買うと
隣にカレンダーがあり買おうかと思ったが
止めた
貰えるかも知れないからね
帰りはいつものサンドイッチ屋さんで
生ビールとクラブハウスサンド


写真は
美術館近くの秋の空

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駒コマうちわたす野洲の川霧

2022-10-20 23:54:22 | Weblog

今日は木曜稽古
掛物は十六夜日記

麗しい文字は読めたり読めなかったり

読み
今日は十六日の夜なりけり。
いとくるしくて臥しぬ。
いまだ月の光は、
かすかに殘りたるあけぼのに、
守山を出でゝ行く。
やす川わたるほど
さきだちて行くたび人の、
こまのあしのおとばかりさやかにて、
霧いとふかし。
 「たび人はみなもろともに朝立ちて
こまうちわたす野洲の川ぎり」。

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江月照松風吹

2022-10-19 23:22:37 | 村雨庵 稽古 

今日は水曜稽古
掛物は禅語一行
江月照松風吹
江月コウゲツ照らし松風ショウフウ吹く

すりあげた悟後の妙境界。
悟りの臭みも無くなった妙處。
天眞の妙消息
柴山全慶編『禅林句集』
うーん 難しい

この一行は対句になっている
江月照松風吹。
永夜清宵何所爲。
江月コウゲツ照らし松風ショウフウ吹く
永夜エイヤの清宵セイショウ、何ナンの為ナス所ぞ。
(証道歌)

もとは証道歌
証道歌 は 永嘉玄覚ヨウカゲンカク(665~713)著で
【四部録】の一つ
四部録とは『信心銘』、『十牛図』、『坐禅儀』、『証道歌』。

筆者は
南禅寺管長中村文峰ブンポウ

1930年、山口県生まれ。
40年、山口市洞春寺にて得度。
52年、京都南禅寺入堂。
72年、南禅寺塔頭慈氏院住職。
73年、二松学舎大学大学院博士課程修了。
78年、虎渓山永保寺住職、虎渓僧堂師家。
2002年、臨済宗南禅寺派管長(現任)。

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そをだに後とくるる秋かな

2022-10-18 23:24:37 | 短歌・俳句の事

 藤原定家
物毎にわすれがたみのわかれにて
そをだに後と
くるる秋かな

そをだに→その事だけを


今日は火曜日
新聞を取りに出る
雨がポチポチ降ってるが
傘をさすほどではない
その時
急にスイッチが入った
そうそう炉の炭の用意をしておこう
炉の炭の残量みる
庭に引出しがいくつかある
それぞれ胴炭や管炭やら
種類ごと別々に入れてある
それに
買ったまま開けてない箱も四箱ある
一応その中身を確認する
並べると恐ろしいほど少ない
新しい箱の中身は
手前三回分らしい
四箱あっても炭手前は合計十二回分ということ
下火もいるので丸ギッチョだけのも必要
炭がないとお茶ははじまらない
炉の時期は半年
あとどれほどの炭が必要か
と考えるだけで
急に頭が痛くなってきた

見なければよかったかも

 

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あしのまろやに秋風ぞふく

2022-10-17 23:03:29 | 短歌・俳句の事

 源経信
夕されば
かど田の稲葉
をとづれて
あしのまろやに
秋風ぞふく

今日は用事がない日
朝は7時にアラームが鳴ったけど
そのままゴロゴロ寝てる
起きたのは9時近く
雨が降ってる
起きれないわけだ
ああ楽々のんびり嬉し
いとこのKEIKOちゃんと
いとこのガゼータさんに
電話
それぞれ一時間弱お喋りして
ほっとする
猫のミーちゃんの爪切りに行く予定が
雨が降っているので
やめた

差し上げる香木を探して
あるはずの棚の片付けをする
香は十年くらい習って、
やめてからも結構経った
習っていた頃の香炉や
香炉灰に香道具や香木
香道は五感の楽しみだ

源 経信ミナモトノツネノブ
平安時代後期の公家・歌人。
宇多源氏、権中納言・源道方の六男。
官位は正二位・大納言。桂大納言と号す。
小倉百人一首では大納言経信。
82歳。大宰府で没している。
詩歌・管絃に秀で、
有職故実にも通じ、
藤原公任に比較された多芸多才。

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