村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

「菊慈童」

2017-12-21 23:45:07 | 
芋少し煮えて冬至を祝ひけり かな女

長谷川かな女は
高浜虚子門の俳人
『水明』を主宰。
昭和44年(1969)歿、81才。


今日は謡の稽古
稽古しているのは「菊慈童」

菊の露を飲んだおかげで
700歳の長寿を保つという

中国の魏の文帝の臣下が,
勅命により れき県山のふもとに
湧出る薬水をたずねていくと,
菊の花の咲き乱れた山中の庵で
菊慈童 に会う。
周の穆ボク王に仕えた慈童で,
枕をこえた罪で流されたが,
王から賜わった枕の
『普門品』の2句の偈ゲを
菊の葉に書き写したところ
葉の露がしたたって
不老不死の薬となり,
それを飲んで
700歳を保っていることを語り,
その菊水をすすめて,
慈童は山路の仙家に入る。・・・
(コトバンクより)


菊慈童は
祇園祭の菊水鉾の稚児人形であり
祇園祭の菓子の亀廣永製「したたり」が有名だ

練習していると
「菊水」や「したたり」という言葉が
謡本の中に出てくる
そう言えば前に紫兎先生から
その話を伺った記憶があったが
忘れるのは
早い



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銀座シックス観世能楽堂

2017-12-17 23:26:40 | 
今日は銀座シックス
地下三階の観世能楽堂へ
お能を観に出掛ける

朝十時開場
開演は十一時
能 邯鄲カンタン
狂言 鬼瓦
能 野宮
このあとにも仕舞と能があったのだが
野宮のあと帰る事にした

木の香りのまだする新しい舞台
シテの着る衣装のあざやかさ
能管の一声が
能楽堂にひびき渡る
能は美しい




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いちよう散るなり

2017-12-08 01:05:51 | 
金色コンジキの小さき鳥のかたちして
いちょう散るなり夕日の丘に
  与謝野晶子

写真は原宿駅前の通り
銀杏の黄葉している並木道
ここから
お謡のお稽古へ
今日からは
「菊慈童キクジドウ」
菊の露を飲み
不老不死の仙人になったというお話し


菊慈童キクジドウ

能の曲名。
四番目物。
作者未詳。
各流にあり,
観世流以外は『枕慈童』という。
観世の『枕慈童』は別の曲。
中国の魏の文帝の臣下 (ワキ) が,
勅命によりれき県山のふもとに
湧出る薬水をたずねていくと,
菊の花の咲き乱れた山中の庵で
菊慈童 に会う。
周の穆ボク王に仕えた慈童で,
枕をこえた罪で流されたが,
王から賜わった枕の
『普門品』の2句の偈ゲを
菊の葉に書き写したところ
葉の露がしたたって
不老不死の薬となり,
それを飲んで
700歳を保っていることを語り,
その菊水をすすめて,
慈童は山路の仙家に入る。・・・
(コトバンクより)



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『猩々』は海中から来たる

2017-11-17 04:03:35 | 
今日はお謡
お稽古しているのは
『猩々』

物語は
そのむかし、
揚子江の金山キンザンに、
高風コウフウというとても
親孝行者の男が住んでいた。
夢のお告げのとおりに
市場で酒を売るとたいそう儲かった。
毎日必ず店に来る不思議な客がいた。
いくら飲んでも変わらず、
全く酒に酔う様子がない。
不思議に思い名前を尋ねると、
自分は猩々と言う
海中に住む者だと答えて
立ち去る。

美しい月夜の晩、
川辺で酒を用意し猩々を待っていると、
水中の波間より猩々が現れる。
酒を酌交わし、
舞を舞踊るうち、
猩々は高風の徳を褒め、
泉のように尽きる事のない酒壷を与えて
帰って行ったという。

もう8年ほど前
友人が還暦の時に
久隅守景の猩々の画を
寄付に掛けていた
壺を抱えてお酒を沢山飲み
赤い髪の毛をしている
それが
海に住むという
霊獣だったとはね
稽古は大変だが
謡の物語もその言葉も
とても面白く魅力的だ


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月詠の光りに来ませ

2017-10-13 00:58:18 | 
写真は
11月の花丹茶会の
薄茶席に掛けるつもりの軸
その一文字の模様は
何だろう
私は兎だと思っているが
違うかな
兎なら月


万葉集の
湯原王の歌
月詠ツクヨミの
光りに来ませ
あしひきの
山き隔ヘなりて
遠からなくに

月の光りがありますよ
いらして下さい
山も隔てていないので
遠くはないですからね

この歌を知らなかった

良寬の有名な歌を思い出した

月よみの
光を待ちて
かへりませ
山路は栗の
いがの多きに
 だって
良寬さん優しいね


今日は
お謡のお稽古
小袖曽我を謡っている
前回は大して稽古が出来ず
お休みした
そのあと沢山稽古して
頑張ったおかげでか
今日で上がり
次は
猩々だ



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小袖曽我

2017-09-08 01:03:15 | 
今日は謡の稽古
小袖曽我をお稽古している

時は建久四年[1193年]
季節は五月
富士の裾野の巻狩に参加する
曽我十郎祐成スケナリ
五郎時致トキムネ兄弟が
父の仇の工藤祐経を
仇討ちするとて
母に暇乞いに行くのだ
いわゆる曽我物である

今日で二回目
お稽古は
30分を一コマと言い
予約をとる

コマとは
齣と書き
切れ目という意味だとか

こま 【齣▼】〔切れ目,の意〕
①写真・映画で,フィルム上に
記録されている
枠取られた一画面。
また,それを数える単位。
②小説・戯曲などの一区切り。
また,一場面。
「青春の一-」
③授業の時間割りの一区切り。
(三省堂 大辞林ヨリ)


写真は原宿駅
いつもここからタクシーだ
外の景色が華やかで
見るだけでも毎回心浮き立つが
お謡は緊張するのだ

軽く沢山謡わずに
少しの量をしっかり謡って
稽古する事にした
当日までの稽古がたりないと
自信が無く声も出ないから
まずは
姿勢を整え
丹田に集中



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そよりとも

2017-08-09 01:07:47 | 
月曜日は立秋
そよりともせいで秋たつことかいの  
   上嶋鬼貫

久しぶりのお謡
お昼ごろ家を出ると驚いた
その暑いのなんの熱帯地方だ
空はギラギラ青い空
日傘を忘れたことを真底悔やんだ

お謡は羽衣
最後の2頁を謡う
時間があまったので
次へ進むようにと先生は仰ったが
まだ稽古が足りない
そんな状態で先生の前では
謡えない
ではと
羽衣の舞台や衣装の事などを伺った
羽衣は有名でよくかかる演目だから
演出によって変わることが多い
しかしそれを古来からの平明な
普通のやり方でするのが
一番難しいとのこと
平点前が難しいというのと
多分同じだろう

能の衣装はすこぶる美しい
女性のシテがでるとより以上
その衣装が美しいので
舞台でひらひら舞っている様は
夢のようだ
たいがいそのうち眠ってしまうことも多いが
お囃子を聞きつつ眠るのは
お濃茶を待つ間のそれと
よく似ている
至福の時だ




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おほらかに一日を咲きて

2017-05-24 01:12:02 | 
おほらかに
ひとひをさきて
うつろへる
たいさんぼくの
はなのいろかも  八一

会津八一
アイヅヤイチ
1881年(明治14年)8月1日に生まれた
ことから
八一(やいち)と名付けられました。
書家、歌人、美術史研究など、
幅広い活動で知られています。
(と八一記念館ヨリ)


今日はお謡の稽古日
今日から「羽衣」
地上に舞い降りた天女が
漁師の白龍に羽衣を隠されて
天に帰ることができなくなったが
何とか返してもらい、
舞を舞って天にかえる
簡単に言うとこうなるが

風早乃カザハヤノ。
三保の浦曲ウラワをこぐ舟の
浦人ウラビトさわぐ。
浪路かな。

謡いの文章は
隅々まで美しい

帰りに根津美術館まで歩いたが
なんと展示替えで休みだった

5月25日から7月2日まで
「初めての古美術鑑賞-紙の装飾」


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平経正タイラノツネマサ

2017-04-26 03:27:44 | 
今日はお謡のお稽古だが
ようやく「経正ツネマサ」が終わった

経正は平経盛の嫡子で琵琶の名手
一の谷の合戦にて十六歳で亡ったという


能は茶の湯と同じく
室町時代に完成したといわれる
声を出し謡い
仕舞で体を動かす
その内容を読み砕けば
和漢の物語や詩歌や言葉を
覚えることが出来る
謡のその語句には出典があるものもあり
謡本にはそれも書いてある

「一樹の陰に宿り…」
当時流行した白拍子歌から

「風枯木をを吹けば…」
和漢朗詠集白楽天の詩句から

「呉竹の筧の水は…」
平家物語から

「草の露水のあわれ…」
古今集序から

「第1第2の絃は…」
和漢朗詠集の白楽天の詩句より

「一聲の鳳管は…」
和漢朗詠集の公乗億の句

「鳳凰もこれに愛でて…」
列仙傳から

因みに列仙伝(れつせんでん)は、
中国の道教にまつわる説話集

「梧竹に飛くだり…」
格物論に鳳凰は梧桐に栖み
竹實を食する と

「燈火を背けては…」 
和漢朗詠集の白楽天の詩句

「月をも手に取るや…」
仏説に修羅王が帝釈天との戦いにおいて 
天に上って日月を手に取る という

フンフンと目で見ても
すぐさま記憶の彼方に消えてしまう
控えてもどこに書いたか忘れてしまうので
覚えとしてここに書いておこく事にした

写真は近所の藤
満開である


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吉野天人

2017-04-16 01:45:01 | 
観世流初心謡本の「吉野天人」
昨年お稽古を始め
二曲目に習ったもの
たいそう難しかったが
言葉が美しく
天女が登場するので
少し嬉しくもあった


「花の雲路をしるべにて
花の雲路をしるべにて
吉野の奥を尋ねん」

あちこちお花見に出掛けているという
都人がともを連れて
吉野にやって来た

「この春は
ことに桜の花心
ことに桜の花心
色香に染むや深緑
糸撚りかけて青柳の
露も乱るる春雨の
夜降りけるか花色の
朝じめりして景色立つ
吉野の山に着きにけり
吉野の山に着きにけり」


と続く文字を見るだけでも
美しい桜の山を思い
謡をきくと
まるで桜の山にいるかのようだ


このあと天女が登場し
舞いおどりやがて虚空に消える
というもの
不思議な世界も桜には似合う



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春寒し

2017-02-22 01:47:38 | 
洋服の襟をつかみて春寒し  虚子

昨日は新宿
今日は
原宿へ
謡のお稽古へ出かけた
先生の前で謡うと
ちゃんとお稽古したか
怠けたかすぐわかってしまう
でも
いくらやっても足りない
今日も
少し早めに出かけ
イヤホンを聞きつつ謡本を見て
珈琲とケーキで最後のお稽古をしよう
エンボカ青山へ向かったところ
なんと
閉店していた
1月末で閉店という貼り紙
気に入っていたので
残念だが
とにかく今は
寒くてどこかお店に
入りたいと うろちょろ
お昼近くなのでどのお店も
並んで待っている
仕方なく目についた
福井県のアンテナショップに入り
かりんとうと昆布のお菓子と
お煎餅を買った
店の隅に
テーブルと椅子があったので聞いてみると
珈琲もあるという
インスタントだ
紙コップにポットの湯を入れ自分で作る
これが180円
安い
それにここで買ったものは
食べて良いと書いてある
ブラック珈琲に
かりんとう食べ
また珈琲を飲む
イヤホン聞きつつ謡本見つつ
そろそろ良い時間
お菓子の入った大きなビニール袋を手に
出る事にした
また寄ろう

何でも
ずっとあるものだと思っているが
そうはいかない
突然に変わる
辞めてしまう店もあるが
新しい店が見つかるかもしれない
色々あるさ


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平経正タイラノツネマサ

2017-02-08 01:58:18 | 
今日はお謡のお稽古
「経正」をお稽古している

経正は年齢は十六歳
清盛の弟の平経盛の長男で
琵琶の名手
仁和寺の覚性法親王から
琵琶の銘器『青山』を下賜されたが
一ノ谷の戦いにおいて、
河越重房の手勢に討ち取られたという

お謡で歴史を勉強するのは楽しい
少しずつ勉強しよう

原宿駅から往復タクシー
写真は帰りに
原宿のホームから撮った


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平経正

2017-01-11 00:22:24 | 
お謡のお稽古
今日から経正ツネマサだ
つねまさとは

平経正タイラノツネマサ
琵琶の名手である
平清盛の弟の経盛の嫡男
清盛の甥
末の弟が有名な平敦盛


お稽古の時間より1時間早く着いた
タクシーに乗っていたので
そのまま根津美術館へ行ったが
火曜日だが休館
そうだ昨日が祭日だから休館なのだ
残念
タクシーを降りず
Uターンして
少し戻る
エンボカ青山にて
お謡の予習をしよう
本を広げるので
大きなテーブルを陣取る
珈琲だけのつもり
お腹いっぱいなのに
キウイパイを頼んでしまった
美味しそうだが大きい

反省しつつも
写真をパチリ 少し斜めだ
あとは 
美味しく 頂戴した




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竹生島

2016-12-20 02:28:13 | 
今日はお謡のお稽古
竹生島も今日で終わり
最後の部分は龍神が登場し
急の位で謡うのだが
上手く謡えない
まだまだだ


名こそさざ波や、
志賀の浦にお立ちあるは、都人が痛はしや。
お舟に召されて、浦々を眺め給へや。

所は海の上、所は海の上、國は近江の江に近き、山々の春なれや。
        
花はさながら白雪の、
降るか残るか時知らぬ、山は都の富士なれや。
        
なほ冴えかへる春の日に、比良の峰颪吹くとても、沖漕ぐ舟は      
よも尽きじ。

旅の慣らひの思はずも、
雲居のよそに見し人も、
同じ舟に馴れ衣、
浦を隔てて行くほどに、
竹生島も見えたりや。


緑樹影沈んで、
魚木に上る気色あり。
月海上に浮かんでは、
兎も波を走るか。
面白の浦の気色や。


とゆったりと春の様子を謡うのだ
美しいことばと
その節の調子の良さに
感心する

有名な
「月海上に浮かんで」の部分は
兎と波が描かれて
竹生島文様とも言うらしい
月があるので秋の文様と思ったが 
もともとは春なのか

謡の中に
知らない色々なことが
詰まっている
謡を習ってみよう!


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短日 ミジカビ

2016-12-02 02:52:29 | 
昼間はお謡のお稽古にでかけて
夜のみお茶のお稽古あった

行きには気が付かなかったが
家に戻ると
うちの紅葉も奇麗だった


君とわれ短日読めぬ墨の銘
   秋櫻子

水原 秋桜子
みずはら しゅうおうし、
1892年(明治25年)10月9日 - 1981年(昭和56年)7月17日)は、
日本の俳人、医師・医学博士。
秋櫻子とも表記する。
本名は水原豊。
松根東洋城、ついで高浜虚子に師事。
短歌に学んだ明朗で
叙情的な句風で「ホトトギス」に
新風を吹き込んだが、
「客観写生」の理念に
飽き足らなくなり
同誌を離反、俳壇に反ホトトギスを旗印とする
新興俳句運動が起こる
きっかけを作った。
「馬酔木」主宰。
別号に喜雨亭
(ウキィペディアより)



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