村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

昔の人の袖の香ぞする

2023-04-30 23:34:09 | お勉強

 よみ人しらず
さつきまつ花たちばなの香をかげば 
昔の人の袖の香ぞする

今日は四月の晦日
明日からは五月だ

○○研究会 今月二度目の受講
そして三年ぶりの講義を受ける
再開は教科書の一番はじめから勉強する

先生の講義があり
その後
会員が教科書を読んでいく
本を読み上げるのを聞いていると
だんだん教科書に集中して
雑念が消える
先生の仰っていることが
自然に染み込む気がする

その教科書とは
「茶碗の基礎知識」
確か二冊持っているはず
家中 探しに探した
こっちとあっちの本棚
無かった
他のありそうなところを探したが無い
出てこない
見つからない
あきらめて
日本の古本屋で買った

それが今日 何気なく
先生のところの棚の片隅に
置いてあった
ここか
いくら探してもなかったはずだ
そういえば思い出した
重たい本なので
特別に置かせて頂いてあった事を
すっかり忘れていた

三年ぶりにあった会員たちと
それぞれ笑顔で
簡単に挨拶をするのも
嬉しい

写真は浜離宮

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春のかぎりの今日の日の

2023-04-29 23:20:46 | Weblog

掛けものは伊勢物語
伊勢物語は
私の文の会で
長らく音読しているのだが
突然目の前に現れても
なんだか わからない
ようやく
むかし
と読めた

伊勢物語91段
昔。
月日のゆくさへなげく男。
三月つごもりがたに
をしめども
はるのかぎりの
けふの日の
夕暮れにさへ
なりにけるかな

アイさんから電話
明日、川口で茶会があるけど、来られませんか
って
残念
明日は用事がありまして
でも茶会に行けるほど
お元気なんです ね
アイさんは今年89歳
次は是非とも ご一緒に

それから
久しぶりに友人に元気かしら
と電話したら
毎日ブログ見てるわよって
嬉しいね
大したこと書いてないのに
有りがたい
がんばろ

今日でブログ開設より5272日
年365日で割ると
14.44年
書くのを忘れた日もあるけれど
基本は毎日書くように
努力
でもなかなかどうして
書く材料も力量も無い
その上
写真を撮るのは忘れてばかり
がんばろ

今日の写真は
なんだかわからない 緑
知らない間にシャッターを押したらしい
緑色

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寂然 ジャクネン

2023-04-28 23:54:17 | 和歌と歌人

 寂然 ジャクネン
 和歌・歌人149

秋は来ぬ年もなかばにすぎぬとや荻吹く風のおどろかすらん

吹く風に花橘やにほふらん昔覚ゆる今日の庭かな

さらぬだに重きが上の小夜衣わがつまならぬつまな重ねそ

寂然 ジャクネン
生没年未詳1118-?,
平安時代末期の官人、歌人。
「じゃくぜん」とも。
俗名は藤原頼業フジワラノヨシナリ。
勅撰集『千載和歌集』以下に47首入集
藤原北家長良流、丹後守・藤原為忠の四男。
官位は従五位下・壱岐守。


今日は金曜日
ゆっくり
のんびり
できるかな
写真は
うちのミーちゃん

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朧の夜 オボロノヨ

2023-04-27 23:46:03 | 村雨庵 稽古 

朧の夜 
五右衛門風呂に
うなる客 
  夏目漱石

今日は木曜稽古
掛けものは一行

洛陽牡丹新吐蘂
ラクヨウノ ボタン
アラタニ ズイヲハク

牡丹は
中国で約1500年の栽培の歴史を持っている。
紀元前から薬用植物として栽培され
『神農本草経』にも記載されている。
唐の長安(洛陽)で盛んに栽培された。

秋さんに聞くと
洛陽の牡丹は有名ですよ
とのこと

この一行は対句になっている

一口吸盡西江水 
イックニ キュウジンス
セイコウノ ミズ
洛陽牡丹新吐蘂

柴山全慶編『禅林句集』によると
「悟りの上の自由なはたらき。
又 妄念を掃蕩し盡し、
脱落の妙境に入るを牡丹に喩う」とある。

むーずかし


利休居士は古渓和尚に参禅し、
「一口吸盡西江水」によって
大悟したという

写真は
お弟子様アイテラ氏からの
芍薬

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山の緑をなべて染むらむ

2023-04-26 23:52:38 | 村雨庵 稽古 

 伊勢
水の面に
あや織みだる
春雨や
山の緑を
なべて染むらむ

今日は水曜稽古
朝から雨
庭の木々は枝葉を伸ばす
狭い道がますます
狭くなり
この雨では
ちょっとでも触れると
衣服が濡れてしまう
新聞を取りに出たとき
椿や水木の伸び出た枝を切った
羊歯も大きく伸びて
足元を邪魔する
急遽、花鋏でチョキチョキ
雨が降ってるので
私はびしゃびしゃと濡れたけど
少しさっぱりしたかも

雨の中を順に
お弟子様が見える
今日のお菓子は
山路のツツジと
わらび餅

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あすも春とはたのまぬに

2023-04-25 22:53:59 | 短歌・俳句の事

 藤原定家
くれぬなり
あすも春とはたのまぬに
猶のこりける
鳥のひとこゑ


友人からエビネを貰った
明日は
間違いなく雨というから
今日中に植えようと
庭に出る網戸を開けたが
履物がない
サンダルをとりに行こう
いやいや
開けたままだと
わが猫が外に出てしまうかも
しばらく猫の姿は見なかったが
やはり
締めておこうと戻ってみると
わが猫のミーちゃんが
すでに
濡れ縁に出て
エアコン室外機の
匂いを嗅いでいるではないか
えっうそ
いつ きたのか
知らない間にきて
もう外に出ている
そっと
逃げないで
逃げないで
私も忍び足で近付いた
猫が外に出てしまうと
大変
戻ってくるまで
ずっと心配なんだから ね
後ろから
そっとエイヤっと
捕まえた

やれやれ

写真は植えたばかりのエビネ

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和漢朗詠集 暮春

2023-04-24 23:03:49 | お勉強

拂水柳花千萬點 
隔樓鶯舌兩三聲 元稹

低翅沙鷗潮落曉 
亂絲野馬草深春  菅丞相

人無更少時須惜  
年不常春酒莫空  小野篁

劉白若知今日好
應言此處不言何 源順

いたづらに 過ぐる月日は 思かれど
花見て暮す 春ぞすくなき 藤原興風


今日は
四月末だが
今日は薄ら寒い
3年ぶりに再開した○○研究会へ
かつて行きなれた道を歩く

途中の家々の様子が変わっている
三年の間の変化だ

写真は帰りに寄った
いつものイタリアン
ちょいのみセットとパスタ
調子にのってちょいのみなんて頼んだが

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朧の夜

2023-04-22 22:10:43 | 文の会

朧の夜 五右衛門風呂に うなる客 漱石

いつものイタリアンで待合せ
バイ様と
ワインとおつまみ
パスタを2種頼んでシェアした
けっこう満腹

今日は伊勢物語の音読
ちょっとお腹に力をいれないと
声が出ない
内容を考えながら読むが
読み下しを読まないと
何なのか理解できない
文字を見て
声を出すことが 眼目

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匂はぬ草にとまる蝶

2023-04-21 23:07:19 | 短歌・俳句の事

物好や匂はぬ草にとまる蝶 芭蕉

蝶の羽の幾度越る塀のやね 芭蕉

今日は
気持ちの良い大気
気分の良いみどりの風が吹く
薫風自南来
わが庭にも蝶が来た


写真の
今、掛けてある軸は
一応大和絵らしいが
内容は不明
公卿と武士が相対している
きっと意味があるのだろう
でも内容は不明

わからないものを
解き明かしていくこと
半年でわかるか
10年でもわからないか
それも不明

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花にむつれて飛ぶ蝶の

2023-04-20 23:53:07 | 村雨庵 稽古 

 西行
ませにさく
花にむつれて
飛ぶ蝶の
羨しきも
はかなかりけり

〈ませ〉とは
竹・柴を荒く編んでつくった垣。
まがき。


今日は木曜稽古
透木釜ともうひとつの炉には
自在と手取釜

手取釜の名称は
室町時代末以後の茶会記に数多く見受けられ、
この頃、
天命(現在の栃木県佐野市)で
盛んに鋳造されていた。
とネットに見つけた

写真は庭の二人静
千両科。センリョウ属
・2本の花穂の先に
 米粒のような白い花をつける。
 花穂は1本や
 3本、4本のときもある。

・静御前と
 その亡霊の舞姿にたとえた。

 <静御前>
源義経の側室で、吉野山で
源頼朝に捕らえられ、
鎌倉の鶴岡八幡宮で
義経を慕う歌を歌いながら
一人で舞を舞った。

似ている植物に
一人静がある
これも
千両科。センリョウ属
   

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池水に咲きたる藤

2023-04-19 23:37:26 | 村雨庵 稽古 

 紀 貫之
池水に 
咲きたる藤を 
風吹けば 
波の上に立つ 
波かとぞ見る

今日の掛けものは
大徳寺510世の上田義山
「無」

「無」と言えば

趙州ジョウシュウ和尚、
因チナみに僧問う、
「狗子クシに還って仏性有りや無しや」。
州云く、「無」。

これは無門関の第一則
「趙州無字」

犬にも仏のいのちがありますか、
または無いのでしょうか。
趙州答えていわく、「無」。

この無とは
あるなしの無を
超越した
無 


というが
さてさて
難しい

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渡れば柳

2023-04-18 23:21:51 | 食事会

春の川橋を渡れば柳哉   漱石

今日は食事会
薫風自南来の軸がかかる
難しいことは何も考えず
お喋りをしながら
お料理を食べる
しあわせ

写真はその内の一品
信楽の長皿に
桜鱒の木の芽味噌
海老のあられ揚げ
蕗の薹の天麩羅
白魚シソ巻き天麩羅
海老の頭空揚げ

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行く春や

2023-04-17 23:43:57 | 茶事 茶会 

行く春や鳥啼トリナキ魚の目は泪
      芭蕉

今日はお招きを受けて
お友達の華甲の茶事へ
想窓庵様とわがお弟子様三名と私目

寄付は蟹の画賛
蓋置は笹蟹
干菓子に和三盆の蟹
これで蟹が三つ。
そして菊の意匠や
赤色のものが登場す
華甲なればこそ
目出度いめでたい

お肴にと私目が謡を謡う
鶴亀
お恥ずかし

後座の床の花は
紫蘭と椿と
もうひとつ何だろうと
写真を撮った

白糸草かな
シライトソウ
・百合科 シライトソウ属
・ブラシのような白い花穂が特徴。
・西日本地方に多く分布する。

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松の花

2023-04-16 23:49:30 | 植物・茶花

線香の灰やこぼれて松の花 蕪村

【松の花】は春の季語

松は
マツ科・マツ属。
開花期 4~5月。
別名 :
(千代木)チヨキ
( 時見草)トキミグサ
(常磐草)トキワグサ

花言葉:
「不老長寿」
「同情」
「哀れみ」
「慈悲」
「勇敢」
「向上心」
「かわいそう」
「永遠の若さ」
色々ある

今日は日曜日
しなければならない片付けが
あるのだが
お天気病がきつい
午前中はやる気が皆無
二時頃少しずつ回復
あとはのんびり

明日のしたくをしよう

写真は
雨ごとに
枝葉を伸ばす木戸の
いろは紅葉

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あまねく芽ぐむ 春雨に

2023-04-15 23:58:52 | 植物・茶花

 藤原俊成
草も木も
あまねく
芽ぐむ 春雨に
袖は濡れても
かひなかりけり

朝から雨が降っている
全く止む気配はない
低気圧で体が重い
いや 食べ過ぎで重いのか
昨日も寝落ち
ブログを書けなかった
寝落ちは糖のとりすぎと
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ひびく

写真は
庭の黄エビネ

エビネは
・開花時期は 4/15 ~ 5/15頃。
・日本原産。
・名の由来は、
地下に連なっている茎と、
そこから生えている根の様子が、
まるでエビの頭を
指でつまんで持ち上げた
ように見えるところから。
1600年代の書物には
すでに海老根の名が 出ているほど、
昔からよく知られた花。
・黄色の 「黄海老根」(きえびね)もある。
また、エビネの仲間は
ほとんどが春に咲くのに対して、
真夏に咲く「夏海老根」という 種類もある。
と(季節の花300ヨリ)

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