村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

卯の花の垣根を雪にまがへてや

2022-04-30 23:18:22 | 短歌・俳句の事

 藤原俊成
卯の花の
垣根を雪に
まがへてや
急ぎででつる
小野の炭焼き

まがへ→まが ふ(紛ふ)=
まちがえる。
よく似ている。
区別がつかない。

炉から風炉へと替わる
今日は炉を塞ぎ
風炉の炭を用意
炉と比べると
なんと小さいことか
可愛らしい
明日は押入から
風炉を出す
予定だ

写真は某所の梅
もう実になってると
若い友人が送ってくれた

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炉塞いで

2022-04-29 21:19:52 | Weblog

炉塞いで窓に一鳥の影を印す
夏目漱石

今日はお道具さんの茶会
生憎の雨なので
着物をやめて洋服で行く
茶会は薄茶のみ

床は清巌の一行
花入 伊賀
花 牡丹
香合 染付 叭々鳥
釜 芦屋真形
炉縁 黒柿
水指 伊部
薄器 中次 春正
茶杓 宗旦
茶碗 宗入、祥瑞、織部、仁清、乾山
眼福だった

写真は今日のケーキセット
満足

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ゆく月日

2022-04-28 22:56:25 | 村雨庵 稽古 

 紀 貫之
ゆく月日 
おもほえねども 
藤の花 
見れば暮れぬる 
春ぞしらるる


今日は木曜稽古
いよいよ炉は今日で終わり
行く春
暮春
惜春
晩春
春尽く
そんな気分
昨日は夏のようだったが
今日の気候はちょうど良い

久しぶりに鉄人がお稽古に来た
自在に手取釜の初炭
薄茶運び点前を二回お稽古した
次はいつか

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行く春の夕日にうかみ赤々と

2022-04-27 23:12:14 | 村雨庵 稽古 

 若山牧水
ゆく春の 
ゆふ日にうかみ 
あかあかと 
さびしく松の 
幹ならぶかな

若山牧水 ワカヤマボクスイ
1885~1928
明治・大正時代の歌人
本名は繁。
宮崎県の生まれ。
早大卒。
尾上柴舟 に師事し,青春の哀歓を
独特の感傷の調べに伝える歌集
『別離』(1910)
で注目された。
自然と旅と酒を愛した歌人。

今日は水曜稽古
四月最後の週
炉塞ぎの月の
最後のお稽古
 花は
小手毬と二人静、
宝鐸草、鳴子百合
椿は全くない
 菓子は
練切のあやめと
鯉のぼりの最中
五月の先取り

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宇治のしば舟

2022-04-26 23:58:51 | お習字

  寂蓮法師
暮れて行く
春のみなとは知らねども
霞に落つる
宇治のしば舟
(新古今集)

今日はお習字
時間は十時からだが
お茶をいれたり
用紙を探したり
硯の墨を摩り
いざ書き始めるまで
なんと時間の取られることよ
結果は仮名だけちょこっと書いた

失敗したことは回りからみたら、
失敗でないかも
失敗したと自分が思うことは、
自分自身を過信したせい、
個の程度だと思えばよい、

まあいいか、
楽しかったしと、
気楽に
いい意味で折り合いをつける

すべからく
ポジティブにとらえる
逆境に負けるな
失敗を恐れるな

写真はキイチゴ

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返哥なき

2022-04-25 23:42:56 | 短歌・俳句の事

返哥なき
青女房よ 
くれの春  蕪村

今日の予定は無し
と思っていたが
朝10時半にピンポンとお客様
「11時のお約束でしたが
よろしいですか」と
約束してたかしら
覚えてない
まだ雨戸開けてないし
人前に出る格好してないし
焦った

お約束は
介護保険の認定調査とのこと
そういえばそうだったと思い出したが
スマホのスケジュールには何も記入してない
スケジュール表を信じてるのにね

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花の通ひ路

2022-04-24 23:21:53 | 茶事 茶会 

 九条良経 クジョウヨシツネ
かすみゆく
宿の梢ぞ
あはれなる
まだ見ぬ山の
花の通ひ路
(月清集)

九条良経 クジョウヨシツネ
嘉応元~建永元(1169-1206)
鎌倉時代の公卿,歌人。
仁安4年3月生まれ。
九条兼実の次男。
文治元年従三位。
4年兄良通が早世したため家をつぐ。
建仁2年摂政,氏長者,
元久元年従一位,太政大臣にすすむ。
後鳥羽院歌壇で活躍し,
「新古今和歌集」の仮名序を執筆した。
書道では後京極流の始祖。
元久3年3月7日死去。38歳。
通称は後京極殿。
家集に「秋篠月清集」。


今日は茶事
お弟子様のサカチカさんの
茶事の水屋を担当
タクシーで10分くらいで到着
お客様は三名様
亭主はサカチカさん
水屋は私めひとり
今月二回目
折敷に取り箸を膳打ち
焼物や預け鉢、進肴
香物
何でも自分用の取り箸を使う
汁替は次の椀を用意しておく
ご飯も飯椀に盛ったものを渡す
コロナ禍の懐石は
少人数で
工夫することで
楽しんでる

茶事は楽しい
お客でも亭主でも
水屋でも
茶事に参加していることが
楽しいし嬉しい
帰りには今日のお菓子と
粽を貰った

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一寸先は木下闇

2022-04-23 23:55:14 | 短歌・俳句の事

ゆく春や一寸先は木下コシタやみ 也有

【木下闇】コシタヤミ
枝葉の繁茂して、木陰が暗いこと。

今日は庭木を切る
椿の枝葉が伸びすぎて
全くむこうが見えない
風通しが悪いと虫がつく
切った枝を45リットルの袋に
無理やり入れて
いっぱいになったところで
止めた
紅葉も木蓮もいずれ切らなければならないが
時間がかかるので
今日は椿だけ

向かいの奥さんとお喋りのあと
宝鐸草をたくさん切り
紅葉もプロペラ付きの枝を切って差し上げた
代わりに菊の苗を頂いた
落ちた葉などを掃いていると
「まこちゃん」と声がする
近所の二歳年上のサッちゃん
若いときは
いつも取り巻きの男の子を
何人も連れてあるいてた
今もカッコいいサッちゃん
雑草が生えて困ってるけど
お宅はどうしてるのと聞かれた
うちは日陰なので
いわゆる雑草はたいして生えないのと
サッちゃんにも宝鐸草と
プロペラ付き紅葉
お陰で足元もスッキリ
お喋りして気分も晴れた

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藤原清輔 フジワラノキヨスケ

2022-04-22 23:34:22 | 和歌と歌人

 藤原清輔 フジワラノキヨスケ
 和歌・歌人138

薄霧の籬の花の朝じめり秋は夕べとたれかいいけん

冬枯れの森の朽葉の霜の上に落ちたる月の影の寒けき

長らへばまたこのごろやしのばれん優しと見し世ぞ今は恋しき

藤原清輔 ふじわらの-きよすけ
1104-1177 
平安時代後期の官吏,歌人。
長治元年生まれ。
藤原顕輔の子。
母は高階能遠の娘。
太皇太后宮大進となり,
正四位下にいたる。
歌道の六条家をつぎ,
その全盛期をきずいた。
「奥儀抄」「袋草紙」などの歌学書をあらわし,
「続詞花和歌集」を私撰。
勅撰集には「千載和歌集」以下に 
89首がはいっている。
安元3年6月20日死去。
74歳。
家集に「清輔朝臣集」。


今日は銀行と郵便局と病院へ行く予定

銀行が混んでいたので
郵便局へ行ったところ
肝心の振込用紙を忘れた
また銀行に戻り通帳記帳してから
一度家に戻る

出直して郵便局へ
今は加入者負担の振込用紙でも
手数料がかかる
一度通帳に入金してから
振込する
手間だ
続けてパン屋へ
焼きたてのパンを買う
お金を払う段に気がついた
財布を持っていない
仕方ない郵便局へ戻り
お金を下ろす
残高の六千円の
端数以外下ろして
パン代2,060円払う
残りの四千円を持って病院へ
そのあと薬局に寄るが
薬代が30円足りない
そんな時にはカード
持っていたので払った
家に帰って財布を探したが
無い
ミツカラナイ
トホホ

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春惜しむ

2022-04-22 00:24:42 | 村雨庵 稽古 

春惜しむ宿やあふみの置火燵 蕪村

今日は木曜稽古
夜は七時から来るお弟子様もあり
終わったのは十時くらい
雨は土砂降り
寒い
まだ降っている

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はかなく春の暮れにけるかな

2022-04-20 23:40:05 | 村雨庵 稽古 

 源実朝
ながめこし
花もむなしく
散りはてて
はかなく春の
暮れにけるかな

源実朝 ミナモトノサネトモ
1192~1219
鎌倉幕府第3代の将軍,歌人。
父は第1代将軍頼朝。
母は政子。
幼名,千幡。
建仁3 (1203) 年,外戚北条氏に廃された
兄頼家に代って将軍となり,
右大臣正二位にいたったが,
鶴岡八幡宮の社頭で頼家の遺児
公暁に殺された。
渡宋を企てたこともあったが,
果さなかった。
京都の貴族文化,文学を愛し,
坊門信清の娘を妻とした。
早くから作歌に親しみ,
家臣を通じて藤原定家の指導を受けた。
定家の歌論書『近代秀歌』は
実朝に進献されたものである。
天性の歌人で,
万葉風の作品は特にすぐれており,
後世,賀茂真淵,正岡子規,
斎藤茂吉らが激賞している。

実朝は
和歌を熱愛し、
藤原定家の指導を受けて
『万葉集』『古今和歌集』をはじめ、
古来の和歌を研究して
独自の歌風を大成した。
家集『金槐和歌集』3巻は
約700首の詠を収めており、
古今の絶唱と高く評価されるものをも含んでいる。


今日は水曜稽古
庭の雪持草を切って
古銅の花入に一本だけ入れる 
カッコいい

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人しれず思ふ心はふかみ草

2022-04-19 23:51:38 | 短歌・俳句の事

 賀茂重保 カモノシゲヤス
人しれず思ふ心は
ふかみ草
花咲きてこそ
色に出でけれ
『千載集』

賀茂重保 カモノシゲヤス
1119-1191 
平安時代後期の歌人。
元永2年生まれ。
賀茂別雷社の神職。

今日は書道の勉強
森金先生とお昼まで
そのあとはひとりで
三時までに
楷書を八枚
行書を三枚
隷書を一枚
王羲之の臨書を二枚
仮名を三枚
書いた
上手くない
ただ書いただけ

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藤原忠通 フジワラノタタミチ

2022-04-18 23:21:11 | 和歌と歌人

 藤原忠通 フジワラノタタミチ
 和歌・歌人137
わたの原漕ぎ出でて見れば
久方の雲居にまがふ沖つ白波

藤原忠通 フジワラノタタミチ
1097-1164 68歳。
平安時代後期の公卿。
藤原忠実タダザネの長男。
母は源師子。
白河法皇に罷免された父にかわり,
関白,摂政,太政大臣を歴任。
従一位にいたる。
鳥羽院政で復権した父と権力をあらそい,
保元の乱の一因をつくった。
詩歌にすぐれ,
書は法性寺流と称される。
通称は法性寺殿。
漢詩集に「法性寺関白御集」,
家集に「田多民治 タダミチ集」。
小倉百人一首では
法性寺入道前関白太政大臣

2012のNHK大河ドラマ
『平清盛』の藤原忠通役は
堀部圭亮が演じた

写真は友達が撮ったもの
別名は
「富貴花」
「百花王」
「花王」
「花神」
「花中の王」
「百花の王」
「天香国色」
「名取草」
「深見草」
「二十日草(廿日草)」「忘れ草」
「鎧草」
「ぼうたん」
「ぼうたんぐさ」など多数。
(ウイキペディアヨリ)

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春の夜の闇はあやなし

2022-04-17 22:58:38 | 短歌・俳句の事

 凡河内躬恒
春の夜のやみはあやなし梅の花
色こそ見えね香やはかくるる

これが
謡本の「東北」の詞章にある
 春の夜の。
 闇はあやなし梅の花。
 色こそ見えね。
 香やは隠るゝ
 香やは隠るゝ

そのまま登場する


今日は日曜日
庭の緑の占める面積が
超スピードで増え
茶色の土がほとんど見えなくなった
雨が降って
緑は艶々だった

近所の藤の花
植木鉢で毎年咲く

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井手のやまぶきの花

2022-04-16 22:26:24 | 食事会

  和泉式部
あぢきなく
思ひこそやれ
つれづれと
ひとりや
井手のやまぶきの花
『後拾遺集』

今日は綱島でお昼
昨日の夜はそれが嬉しくて
2時過ぎまで眠れなかった
お店の前庭や奥の中庭に
野草が花を持ちはじめてる
白雪罌粟ケシ
海老根
大きな牡丹が満開
ここに来て庭をみるのも
楽しみのひとつだ

写真は
今日の焼き物
合馬のタケノコと桜鱒
筍は大好き
合馬のタケノコは
もろこしの味がしますよと
教えて貰った
満足

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