村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

むら千鳥

2023-01-31 00:37:01 | お勉強

今日は読売カルチャー
茶話指月集の千鳥の香炉の話し

香炉の足三つのうち
ひとつが一分
とは3ミリ
長い事を奥さんの宗恩が気が付き
利休も同じく思って
長い足を切った


蒲生氏郷と細川幽斎が利休に招かれ
茶事が終わったあと
蒲生が千鳥の香炉を見せて欲しいというと
利休は不機嫌になり千鳥の香炉を転ばした
そこで幽斎は千鳥の香炉を清見潟の和歌の心にや
というと
利休は穏やかになったという

清見潟の和歌
清見がた
雲もまがれぬ浪のうえに
月のくまなる
むら千鳥かな

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日向に赤し寒椿

2023-01-30 23:01:31 | 短歌・俳句の事

折り取つて日向に赤し寒椿 水巴

渡辺水巴
ワタナベスイハ
1882-1946 
明治-昭和時代の俳人。
明治15年6月16日生まれ。
日本画家渡辺省亭セイテイの長男。
内藤鳴雪の門人。
のち高浜虚子の教えをうけ,
「ホトトギス」で活躍,
大正3年には雑詠欄の代選をつとめた。
明治39年「俳諧草紙」創刊。
大正5年より「曲水」を主宰。
昭和21年8月13日死去。
65歳。東京出身。
本名は義(よし)


今日は月曜日
朝から晴れだ
「咲きそうな椿はあるか」
狭い庭を一巡り

椿は成長は遅く、
寿命は長い
というが
庭の椿の樹齢はかなり
私が子供の時から
すでに庭にあった
明石潟と乙女椿

日本椿の会の
大手町の農中での頒布会
その時の西王母と金魚葉白椿
紺侘助
加茂本阿弥
などは四十年前
その後にいくつかは買ったが
古くなった椿は
花芽をあまり付けくなった
肥料をあげないからか
年をとったからか
花を咲かせない
近ごろは
根っこを伸ばし
この先から新たに幹を伸ばし
葉を付けた
その場所のほうが日が当たるようだ
植物もちゃんと考えてる
ようだ

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春を待つらむ

2023-01-29 22:31:27 | 短歌・俳句の事

 藤原清正
花さかぬ 
梅の立枝も 
わがごとや 
年のこなたに 
春を待つらむ

藤原清正
フジワラノ キヨタダ
?-958
平安時代中期の官吏,歌人。
藤原兼輔カネスケの次男。
左近衛少将をへて
従五位上,紀伊守となる。
三十六歌仙のひとり。
壬生忠見,藤原敦忠らと親交があった。
天暦期の歌合わせで活躍。
「後撰和歌集」以下の勅撰集に28首がはいる。
天徳2年7月死去。

今年の裏千家初釜は
18日にご招待を受けていたが
都合で欠席
今日宅配便が届いた
干支の永楽の盃
御家元の扇子
末富のお菓子
有り難く頂戴した。

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目離メカるとも 

2023-01-28 21:44:18 | 文の会

行く蛍 
雲の上まで 
いぬべくは
秋風吹くと 
雁に告げこせ

暮れがたき 
夏のひぐらし 
ながむれば
そのことゝなく 
ものぞ悲しき
「伊勢物語45段.行く蛍」
 
目離メカるとも 
おもほえなくに 
忘らるゝ
時しなければ 
面影にたつ
「伊勢物語46段.うるはしき友」

目離メカる→しだいに会わなくなる。

今日は久し振りの文の会
いつものイタリアンで
おすすめのパスタ二つ
赤ワインとおつまみで
一人の料金は2,700円

家に戻って珈琲に
お持たせのミスドのドーナツ
止まらない食欲とお喋り
そろそろお勉強しましょうか
と時間を見ると
4時少し前
大変
ちょっとだけでも
お勉強せねばね
伊勢物語を45段と46段の二段だけ読んで
今日は終了
日付メモを見ると4回目
何度読んでも
ボーッとしてるだけなので
ちっとも身につかないけれど
まあそれで充分

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小夜更くるまま

2023-01-27 23:19:07 | お勉強

 快覚法師
小夜更くる
ままに汀や氷るらん
遠ざかり行く
志賀の浦浪

快覚 カイカク
生没年未詳
生年は治安二年(1022)かという。
中宮大進従五位下藤原保相の子。
母は式部卿為平親王家女房(陽明本勘物)。
三井寺の阿闍梨。
頼豪の弟子で、延久五年(1073)伝法灌頂を受けた。
勅撰集入集歌は後拾遺集の1首のみ。

今日は金曜日
外の蛇口から水出して
朝止める
蛇口は凍らないが
水甕ミズガメは凍っていた
寒いはずだ

 もう悩まないでお弟子様
 水指の蓋をあけるのは何手か
真の点前は前
行の点前は客付
草の点前は勝手付
いずれもつまみは右手でとり
置く手は近い方の手で置く

 紙釜敷を胸に入れる時
 わさはどっち
釜を置くその方向に
わさを向かせて
胸に入れれば
炉風炉本勝手逆勝手
何でも使える

 初炭の羽と火箸を置くときは
炉でも風炉でも
羽が上座

炭斗を炉また風炉の
右に置くときは
炭斗の炭は
いつもの組み方で
左側に置くときは
左右に逆に炭斗に炭を組む
そして炭をつぐのは
本勝手逆勝手でも関係なし
すべていつもと同じ
灰をまくのも同じまき方

それから茶杓や茶入薄器は
水気のある方
流しに持っていかない事
棚に乗せた茶碗の正面は
ちゃんと意識して
よそ向かないようにね

点前で建水を持ち出すときは
ぶら下げないで水平に
茶碗に仕込んだ茶杓は
持ち出したら絶対触らない直さない
お弟子様
宜しくね

奥伝のメモを整理してると
喉が渇いて、飲み物がほしくなった
熱い珈琲を入れてクッキーをむしゃむしゃ食べると
もう動く気にならない
ただただボーッとしていたい
でも
さっきの続きをしないと終わらない
さてさて自分のメモで確認
自分の文字なのに
何と書いてあるかが
読めない
しばらく眺めて考えると
何とか読めた
点前に二通りあり

なんと

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頼杏坪ライキョウヘイ

2023-01-26 23:32:12 | 村雨庵 稽古 

今日は木曜稽古
掛けものは
頼杏坪ライキョウヘイ

宝暦6年(1756年)7月 ~ 天保5年7月23日(1834年8月27日))
江戸時代の儒学者、広島藩士。
諱は惟柔タダナゴ、
字は千祺センキ・季立、
号は春草堂、
通称は万四郎、
別号に春草・杏翁。

長兄が頼春水、
次兄と五弟が死亡し、
三兄が頼春風。

頼山陽は兄の春水の子で、
杏坪は叔父に当たる。

鴬の和歌があり
最後に
ただなご
とある

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熱き茶を飲んで用なし

2023-01-25 23:29:39 | 村雨庵 稽古 

熱き茶を飲んで用なし寒雀 波郷

石田 波郷
イシダハキョウ
1913年(大正2年)3月18日 -~1969年(昭和44年)11月21日)、
愛媛県出身の日本の俳人。
本名は哲大テツオ。
水原秋桜子に師事、『馬酔木』に拠ったのち、『鶴』を創刊・主宰。
初期の青春性のあふれる叙情句から始まり、
自己の生活を見つめる、人間性に深く根ざした作風を追求。
加藤楸邨、中村草田男らとともに
「人間探求派」と呼ばれた。
昭和の第二次世界大戦前に流行した
新興俳句運動を批判し、
韻文精神の尊重を説き、
切れ字を重視。
戦中には結核を発病し、
戦後は病と対峙する
自身の生活を題材とする
境涯俳句を詠み続けた。
(ウィキペディアヨリ)

今日は水曜稽古
昨晩から水道の水を出しておいたので
水道管の破裂はなかった
まあそれほど寒くなかったし
ひと安心
お菓子やさんが持ってきた今日のお菓子は
花びら餅と
艸餅クサモチ
1/22は旧暦の正月だからか
実は牛蒡が余ってるからかもね
ともあれ
何度めかの花びら餅を
有り難く頂戴す

写真はわが狭庭の貝母
誰かに
今年はまだ貝母が芽吹いてないのです
と言われ
それはまだ早いのでは
2月か3月にならないと
駄目では
と言ったものの
わが狭庭をよくよく見ると
いつもの場所に
芽が出ていた

恐れ入りました

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雪ふれば

2023-01-23 23:04:54 | 短歌・俳句の事

 紀貫之
雪ふれば 
冬ごもりせる草も木も 
春に知られぬ花ぞさきける

強烈寒波が来るので
明日明後日とどんどん寒くなると言う
教えてもらった水道管破裂予防
二階への水道管にプチプチを巻いて
テープで止めた
水道の元栓がある四角い箱の中に
プチプチをたくさん詰める
そしていよいよ寒くなったら
水を少し出しておく方法で水道管が破裂しないように
何があるかわからないから
出来ることはやってみよう

広島の凛さんからラインの電話
行事の色々をブログで見て
懐かしく参加したいと
思えど
今は遠くにいるので
叶わず残念
とのこと
又いつかね
一緒にね
遊びましょう

写真は
土曜日に行った京料理のふくもとの庭
タヌキとフクロウがいる

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極楽の近道

2023-01-22 23:18:21 | 茶事 茶会 

極楽の近道いくつ寒念仏 蕪村

今日は日曜日
朝早く起きて
お弟子様の茶事の水屋を担当
タクシーを呼んで
9時前に到着した
茶事お客様は12時席入
それまで結構時間がある
いつもならゆっくり珈琲を飲んでから
そろそろ向付のお魚切ろうかしらと
時間に余裕があるのだが
今日は
結構仕事がある
のんびりせずに
動かないと
間に合わない
ボーッとしてたら
茶事が進まない
まずは
待ち合いの火入か

茶事が始まると時間は急速に密度が濃くなる
懐石を終えて菓子を出し
中立
たちまち後座になった
雑念の出る暇はなく
四時間はあっという間に過ぎて
最後に果物と紅茶の用意
林檎と白い苺をお出しする
茶事が終わっての雑談 
これも何より楽しい
だから
茶事は辞められない
茶事には茶事は七式と言い
七つある

茶事七式
茶事に関する七種の法式。
暁の茶事、
朝の茶事、
正午の茶事、
夜咄(よばなし)の茶事、
不時の茶事、
菓子の茶事、
跡見の茶事
何でも経験するが良ろし

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羊羹残る皿の底

2023-01-21 23:50:51 | Weblog

大寒や羊羹残る皿の底 龍之介

昨日は大寒
今日は食事会

はじめに湯葉蒸し、写真を撮るのを忘れた
次は口取り いろいろ


お椀はお正月花びら餅のよう



お造りは鶴のお皿に



炊き合わせは筍と鴨の治部煮



揚げ物はふぐと蕗の薹の天麩羅



おじや



お菓子は花びら餅



完食した

来月が楽しみ

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古風ののこる硯箱

2023-01-20 23:04:00 | お勉強

寒菊や古風ののこる硯箱 其角

其角 キカク
(1661―1707)
江戸中期の俳人。
芭蕉門の高弟。
寛文元年7月17日江戸に生まれる。
父は本多藩の医師。
榎本氏、のちに宝井氏を名のる。
14、15歳ごろ芭蕉門に入る。
23歳、俳諧集『虚栗(みなしぐり)』刊行(1683)。
翌年、京坂への旅に出、西鶴をはじめ多くの他門の知己も得て、
幅広い芭蕉門作家として活躍。
1694年(元禄7)上方への旅に出て、
偶然にも芭蕉の他界の前日、
大坂の病床に参じえて、
葬儀万端を済ませ、
追悼俳諧・俳文集『枯尾華(かれおばな)』を刊行。
豪放闊達、大酒、また遊里の作品も多い反面、
情に厚い。
宝永4年2月30日没。


今日は金曜日
午後から朝日カルチャーへ行く
そして帰りには美容院へ行く予定
午後からなので、
午前中はゆっくりと
金曜日のゴミ出しと
ゆっくり朝食
あとはテレビをボーッと見てたら
気がつくと時間はお昼近い
早く行かないと朝日カルチャーに遅刻する
駅ではなぜか電車が遅れて
中々来ず
結局遅刻だ
ボーッとしてたら駄目。

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蓄へは 炭二俵

2023-01-19 23:30:04 | 村雨庵 稽古 

蓄へは軒下にある炭二俵
  高浜虚子

高浜 虚子 タカハマキョシ
1874年〈明治7年〉2月22日 ~1959年〈昭和34年〉4月8日)
明治・大正・昭和の日本の俳人・小説家。
本名は
高浜 清 タカハマキヨシ

師事していた正岡子規から号をもらった
清キヨシから虚子キョシ。
本名からの由来。
1895年(明治28年)12月、
正岡子規より後継者となることを要請されるも
「アシは学問する気はない」と拒否した。
1897年(明治30年)、
元は碧梧桐の婚約者であったが
碧梧桐の入院中に親密になった
大畠いと(糸子)と結婚した。


今日は木曜稽古
花は本白玉と日向水木
他の椿はまだまだ蕾が固い
菓子は浮島製の銘「若松」
それと鹿の子の二つが届いた

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寒念仏

2023-01-18 23:02:56 | 村雨庵 稽古 

極楽の近道いくつ寒念仏 
蕪村

今日は水曜稽古
予約表の通りにお弟子様が稽古に来る
最高年齢の数さんは
今年87歳になるが襖の戸を閉める後ろ姿は
背筋がピンと伸びて若々しい
何よりだ

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寒玉子おく襤褸ボロの上

2023-01-17 23:40:51 | 短歌・俳句の事

大つぶの寒玉子おく襤褸ボロの上

飯田蛇笏 イダダコツ
1885-1962 明治-昭和時代の俳人
本名武治。
別号山廬サンロ。
山梨県生れ。
早大英文科中退。
高浜虚子に師事し《ホトトギス》に出句。
大正期から俳誌《雲母(うんも)》を主宰発行した。
句風は重厚で妖艶,格調が高い。


昨日はブログを書くのを忘れてしまった
トホホ
今日は
明日の稽古の支度をする
子育て中でお休み中のお弟子様が訪ねてきた
現在11か月のお子さん
ずっと寝てた
いい子だ
この春に
旦那様の都合で大阪に転勤とのこと
行ってらっしゃい


季語にもなっている寒卵 カンタマゴ

鶏が寒中に産んだ卵は
栄養価が高く、
保存がきくとされ、
寒卵と言われる。
冬には卵料理。
特に
大寒卵ダイカンタマゴは特別良い。
大寒の日に産まれた卵のことをいい。
今年は1月20日に産まれた卵が
「2023年大寒卵」
昔から
「金運や健康運を呼び込む」と言われる。
気温の寒い時期だからこそ、
滋養も豊富で味も濃厚。
おいしさもしっかり楽しめる縁起もの。

ネットでも販売しているようだ。

卵を買ったものの、料理をあまりしないので
使わない。
明日はゆで卵でも作ろうかしら。

写真は香立て

 

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霜こそ雪にまさりけれ

2023-01-15 23:00:00 | 懐石・料理

 藤原定家
さびしさは霜こそ雪にまさりけれ
峯のこずゑのあけぼのの空

人生には
「ハレ」と「ケ」がある
「ハレ」の日は非日常
特別な日だ
また「ケ」とは
「ケ」は普段の生活、
日常ということ
と私は理解している

日本はいにしえより
山や海、樹木にも火にも水にも、
いやこの大気にも
神様が宿っていると思う。
森羅万象に神を意識し、
八百万の神々を信仰してきた。

日常にトラブルがあり、
順調にいかなくなったら、
それを祓うために神仏に祈る。
又そうならないように祈る。
そして、ならないことに感謝する。
神仏を祀マツり祈る特別な日と
そうでない何でもない日

茶事の取合せも
格調高いハレの日があり、
時期やお客様によっては
普段の軽い茶事もある
一月は
新年を祝うハレの月
次の二月は昔の囲炉裏を模した大炉で
ケの茶事をしよう

今日は

お弟子様のおうちでの稽古茶事
懐石は一汁三菜
お弟子様も慣れた様子。
下ごしらえが済んだら茶事がはじまり、
茶事に集中する。
集中するから終わったあとは必ず、
心身ともに解放されて、
いい気分になるはずだ。

写真は霜が降りている某所

この葉っぱは二輪草か一輪草かな

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