赤い水性の部屋

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学習

2016年12月05日 | Weblog
 『エスキモーの人々』を『エスキモス』と、とても丁寧に解答用紙に書く市立生が大好きです。今はイヌイットというのだそうです。実際には現地の人々がどのように言っているのかはわかりませんが、英語を学習するということはそういった海外の事情を学ぶことでもあります。そして、急に食べたくなったのでピノを買いに行き、さっそくいただきました。

 あれれ?ピノってエスキモーの商品だったのに、森永だ・・・と思って調べてみたら、もともと森永の製品で、一時期エスキモーブランドで販売されていたのがまた戻ったようです。離合集散は世の習いとはよく申しますが、身近なところでもあるのですね。
 昔のピノはフタを開けると当たり付きになっていて、当たるともう一つ(一粒ではなく、一箱)もらえるというもので、子供の時、3回連続で当たって、お店のおじさんがびっくりしていたのを覚えています。今でいう「神ってる」というやつですが、今にして思えば当たりのロットをお店の人がそのまま陳列してしまったのだと思います。
 7年前は、ダミゴエでしゃべることを「神ってる」と、ある特定の集団では言っていたのですが、時代とともに言葉の意味や使い方が変わるのも言語学習の醍醐味です。

 さて、明日から2年生が修学旅行ということで、今日から1年生だけの活動が始まりました。中日吹に1年生で出場した時以来の22人での活動となりますが、もう立場が違います。知らなくても仕方がなかったこと、わからなくて当然の当時とは違い、あと数か月で後輩ができるわけです。これは、中学生も高校生も、おそらく大学生も同じで、社会人も同じことがいえます。こうやってそれぞれの年齢、時期にあったハードルを一つ一つ超えていくことが経験となり、先輩らしくなっていくことなのだと思います。
 初日の今日、何を見ていたかでその人の今後も見えてくることがあります。たとえば、椅子を出す、やったことのない楽譜の整理をする、機材を出す、戸締り点検をするなど、何でもいいのですが、いつもと違った景色を見た時に何を考えて何をしたのか。例えば、いすを並べるのに10分かかったとしましょう。明日は9分でできれば、今日よりスキルが上がったといえます。金曜日には5分でできたとすると、その人は5分縮める工夫を行っていたことになります。
 「今日はすべての準備に25分かかったなー、練習場に入ったとき4時27分だったけど、自分が音を出していつものメニューを始めたのが4時52分だった。そう考えるとコンクールの12分って短いな、2回通し練習ができたのか。」

 そんな、いちいち時計見て、そんなこと考えてないよという人が普通だと思いますが、同じ新入部員(新入社員)で、1年後に差ができるというのは、こういうこともあるのではないかと思うのです。戸締りをするだけで、戸締りしか見えず1年活動する人と、ほこりのたまりやすい場所に気づく人、整頓が行き届いていない箇所はいつも決まっているとうこと、「ここがこうなっていれば、もっと便利なのに」などと思うこと、そういう人はカバン置き場や集合場所、片付けの手順など、より良い方法を生み出すことができる人になります。逆にそうでない人は「昔からこうやっている」「だって、こうやれって教わった」というだけで、何も考えていない場合もあります。
 半面、これが難しいところで、実は理由があって昔からそうしていることもあります。別の方法では不都合があって、結果としてそうなったこともたくさんあります。いずれにしても、「仕事に貴賤はない、コピーやお茶くみでも、日本一のコピーやお茶を入れていれば、その後、その人は違うステージを与えられているに違いない」という、タイトルは忘れましたが、何かの本を思い出しました。